不幸な男
前回オタク達の休日で久しぶりに登場したね
賢三くんの出番が来た
あの熱血男の出番が来てしまったか
はっきりいって悲しいよ
まあ友人の出番を喜びましょう
以上松田淳平でした
四月も後半にさしかかったか
俺は朝は走って学校へいく
「いいねー淳平とはおおちがいじゃ」
遠藤さんだ
「ありがとうございます」
「かっかかか頑張れよ!!」
学校
「おっす賢三」
淳平か
「おっす」
「また走ってきたのか?真面目な奴だなぁ」
「そうかぁ?」
こんな話をしているとある女が走ってきた
「賢三ーーー!! おっはよお」
エリナか・・・
「おはよ」
「朝から熱いな〜 おふたりさん」
淳平の奴人事だとこれだ
「うるせぇから」
「そんなのみんな知ってることだしねぇ」
また・・・この女は
「いや違うからな」
「おはよぅ」
小村さんだ
「あっ小村さーん よっ」
淳平が挨拶すると
「あっ・・おはよぅ」
恥ずかしそうにするたぶんあれは・・・
「あれわ惚れてるねぇ松田のバカに」
言うなよ!!
「なんか言ったか!?」
「なーーーんにもーー」
「腹たつ女王だ」
「なんかいった!?」
「なんも」
はぁ馬鹿だなこいつら
「おはようでござる〜」
「よー雄三」
俺はふつうに挨拶をした
「よっ馬鹿忍者」
淳平はからかった感じだ
「おたく忍者相変わらずきもいわね〜」
いやこいつのはひどいだろ
「エリナ言いすぎだろ」
「別にイイデござるよ」
また・・・こいつは本当にお人よしだな
俺があいつらと出会ったのは入学式だった
とりわけ目立つ淳平
忍者みたいな格好してきた雄三
やけにつきまとってくるエリナ
俺は小学生の時はクラスの中心だったがいまは・・・
「おーい賢三早く来いよーー」
こいつらの子守だ
疲れるが悪い気はしない
友人とはこんなものだろう
「わかったわかった今行く」
昔は独りだったかもしれない
周りから見れば充実してたかもしれないが
俺自身はいつも満たされなかった
かなり昔の話だそう遠くはない
彼の父親は有望なボクサーだった
しかし仕事の事故で拳をつぶしてしまい
それを苦に自殺をしていたのを彼は知らない
「賢三ーーー!!かえーろ?」
エリナかこいつは
入学式の時ぶつかってからずっとつきまとってくる
ようになった
「ああわかった」
「でさ〜○がさー」
「まじで?」
こんな多愛のない会話がいつのまにか楽しくなっていた
俺はかわりつつあった
前とは違う生活を俺は楽しんでいる
「じゃあね賢三〜」
「じゃあな」
エリナと別れ
一人帰った
「ただいま」
「おかえり」
兄さんから返事が帰ってきたが
「母さんは?」
「また若い男とでかけたよ・・・」
「そうか」
俺はそういいのこすと自分の部屋に行った
「ふー」
俺は部屋に入るなりベットによこたわった
ああねみぃな
俺はそう思ってるといつのまにか寝てしまっていた
プルルルル
「ん?」
携帯が無造作に鳴り響く
「もしもし」
俺は電話をとった
「あのー警察ですけど賢三君ですか?」
「はい」
警察から電話がかかってきた
「君のお母さんが逮捕されたよ」
「えっ?」
そう最悪さ
いつだってそうさ
最悪なのはここからさ
俺は母さんにあおうとは思わなかった