2傷と啖呵
啖呵か?
ゲームをしながら本家と距離をおいて約2年。ゲーム内での知識を現実でも使えないかと考えた結果、昔の技術を調べて私が使いやすいようにしていた。エンチャントみたいな技術も有ったが和歌発動条件が和歌だった為に微妙と判断されて廃れつつある技術もあったので単語やモーションの組み合わせで発動するように弄ってみたりして意外と楽しい事判明した。私みたいに微妙と判断されている友達に教えたり報告を一応分家の総代に回したりしているが至って平穏だった
面倒だが、式典には顔を出さなくてはいけないので顔だししに本家に学校帰り向かう。
途中の人が居ない寂しい公園で本家のバカ達が一人を囲い暴力を振るおうとしている。あ〜あと思いながら黒字に熊のかわいい顔が一点だけプリントされている体操服入れと言う名のバックを降り投げバカどもにぶつける(良い子は真似したら行けません)
ぶつけられたバックに驚いている人とそれに驚いている人達を見ながらやられている人との間に入る。ちゃんと虐めている所を発見した瞬間に分家の総代に視覚共用と聴覚共用を発動して情報を流していますから問題ない
「なんだぁガキ」と凄んでいる私より2才年上の本家のバカ次男とその取り巻きにため息しか出ない
「いやはやバカだバカだと噂で聞いていましたが、これほどバカだとは思いませんでした。今日の一族総員参加の式典の意味がわかってこの人に暴力を振るおうとしているので?」
「はぁ。何言ってんだ。頭悪いんじゃね。俺はそいつが男女だから鍛えてやろうと思ってよ」ニヤニヤしながら言っている。
「バカですね。この人の一族はこれが当たり前。番が見つからない限り男でも女でもない。その為に優れた術使いの一族として有名なのに。しかも、今我が一族が提携を結ぼうとしているのですが、バカなので知らないんでしょうね」やれやれと良いながら尻餅を付いている格好の人に手を貸して立たせる
「はっ。なんだそれ。俺が親父から重要な事を知らされていない訳がないだろう。出来損ないは頭が悪んいんじゃないか?あの鼻持ちならないバカ姉とおんなじだな」そういわれて何かがプッツンと切れた。
「あいすみませんが。これと荷物見てもらってて良いですか?」そう言って被害者に眼鏡をもってもらい眼鏡を中心に結界を張る
「もう一回言ってみろや糞野郎」と自分でも聞こえない領域の低いおとが出たようだ。驚いている人もいるがバカ次男は笑いながら
「お前の姉達なんてどんなに頑張ったって微妙な能力しかないだろうが。俺が使ってやってるのに発動しないとかお前の姉妹だから出来損ないなんだよ」そう言いやがった。
「何が俺が使ってやっている?発動しなかったのはあんたが鍛練不足で発動条件に満たなかったからだろうが。努力してないくせに努力している人間を馬鹿にすんな。しかも、うちの姉さん達を場がだと!?何様の積もりだぁ。睡眠時間けずってあんたみたいなバカでも使える道具作ったり術を簡易化している姉さん達を馬鹿とはなんだ馬鹿とは。あんたが姉さん達見たいな事しろって言われたら1日だって持たないくせに。馬鹿にすんな」メガネがないので自然に睨み付けているようになっているのだ。それがムカついたのか殴り掛かってこようとしたのでノーモーションで強化と回復を掛けて拳を受け止め腕をねじりあげる。痛かったのか逃げて取り巻きにやっちまえと言っているが、殴りかかろうとして来た奴は呼吸を合わせて地面に投げつける。棒で殴りかかろうとして来た奴は棒をかわした瞬間に腹に一発拳を入れる。と言うのを繰り返しバカ次男しか立っていなく後は蹲っている状態にしておく。
「あぁ。せっかくの取り巻きなくなっちゃいましたね。どうしますか?お父様にでも泣きつきますか?」きつい視線で問いかけて追い詰める。私が発している雰囲気に負けたのか殴り掛かってきたのでにっこり笑って拳を停めて体を縮めて体のしたに入って一本背負いをしてみました。背中から落ちると息できないし体いたいよね♪と思いながら見下ろしていると駆けつけた総代がバカ達を保護し始めた。
それを見ながら眼鏡を回収するために近づいたら被害者がヒッっと短い悲鳴をあげていたから視線を合わせるように視線を合わせて(いつの間にか座り込んでいた)手の中の眼鏡を回収。指紋でベタベタのをスカーフで軽く拭いたあとバックを回収し結界を解除。
「眼鏡をありがと」そう言って緊張を解くようにふわりと笑いかける。バックを持ってから総代に掛けていた共用を解いて
「じゃあそう言うことで」と家に帰るために回れ右したががっちり総代に肩を捕まれて移動できなくなった
「じゃあじゃねえだろうが。騒動起こして式典バックレようとすんな!」雷を落とされてしまった。えーと言いながら逃げるタイミングを謀っていたら
保護されていたバカ次男がいつの間にかナイフを多分だが折り畳みをこちらに向けて走ってきたのが視線に入った
前は総代だから逃げることが出来ない。この人が倒れたら大変だと無意識に判断して走ってきたバカ次男から総代をそらすように手を引き位置を変える。総代やや後ろから走ってきたバカ次男はそのまま私の腹部をナイフで刺しやがったがナイフごと手を掴んで離さ無いようにすると驚いている。
突然の事で驚いている周りを気にせず
「このカスが!」と怒鳴ると総代がバカ次男の横っ面を殴り飛ばしてくれた。じみに腹が痛いが刺されたから致し方がない。
「救急車か病院をお願いしたいですね」と痛みと戦いながら言うと直ぐに連れていってくれた
意外と臓器や大切な血管を避けて刺さったらしく血が出たわりには軽症だった。抜糸するまでは激しい運動はダメだと言われて腹部に5センチの傷ができた。一応様子見で2日入院したが直ぐに退院となった
入院中暇だったのでゲーム内で弾いていた弦楽器擬きのようの曲を病院で弾いていたら怒られた。まあ、普通に迷惑かかからないようにしていたがダメだったみたいだ。サイレントモードで弾いていたんだが。