靴下猫の行方
国境の村の諍いに端を発した戦を終えて騎士が戻ったことを知り、一人の娘が涙を零した。瞳潤ませ娘が告げた言葉に、彼は感極まって喜んだ。
生きて戻ってきてくれて、本当に良かった。
「それだけで私は幸せです」
―――それこそが至上最悪に厄介な言葉だったと、後に彼は重く語った。
生きて戻ってきてくれて、本当に良かった。
「それだけで私は幸せです」
―――それこそが至上最悪に厄介な言葉だったと、後に彼は重く語った。
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