第一話 魔王やめます
ここは平和な国、レイン王国。小さな国ではあるが、街は人で賑わい盛んだ。
そんな王国に立ちはだかるのは、強大な魔王
と…言いたいところなのだが、この国はぶっちゃけ「超平和」なのである。
魔王は、次々と自分を倒しにやってくる勇者と戦っては殺すのが嫌で倒せず、そんな生活に苦労していた
「あ…また勇者ですか?いらっしゃい、お茶でもどうでしょう」勇者をお茶に誘うほどの余裕っぷりで聞く
「あ、失礼しました。魔王じゃなかったんですね」
「魔王ですが何か」
「え?」
両者の間に沈黙が走る
勇者は聞き間違いだと信じ「魔王って言いました?そんなにのんきな魔王がいるはずない…」
「もー!魔王だって辛いんだよ!本当はみんなと仲良くしたいし…」
疑いの目で魔王をにらむ「嘘だ!そうやって僕を殺そうと…」
魔王は慌てた様子で答える「あー!そんなつもりないから!じゃあ武器を捨てるよ!これで信じてくれた?」
勇者は呆れの目で言う「え、マジで?魔王としての威厳とかないわけ?」
「もうそんなものはないよ。安全第一!」即答である
勇者は信じられないといった顔で「じゃあ、魔王をやめればいいんじゃ…」
考えた様子で答える「でもさ〜、勇者って子供の憧れじゃない?子どもの夢を潰すのは…」
「魔王も苦労してんだな。でもさ、自分の体大切にしなきゃ」
魔王は悩んだ様子でこう答える
「じゃ、魔王やめます」
そうして、これから魔王と愉快な仲間たち(勇者)との楽しいのんびりスローライフが始まるのであった




