第7話 どうやら委員会を決めるらしい
いやー、助かった、、。このまま先生が来てなかったら質問攻めが始まっていただろう。いや、十分色々聞かれていたけど、、別にれいちゃんとのことを話したくない訳ではないんだよ、もちろん。でも話したら話したで当時のことを根掘り葉掘り聞かれるのが目に見えてるし、、小学生の頃のれいちゃんの様子聞きたい人、多そうだし。でもまあ、今とは雰囲気全く違うし、内気で大人しい子でした!なんて言っても信じて貰えなさそうだけど。まあ、今そんなこと考えてても仕方ないよね!切り替えて委員会を決めて行こう!そう、何を隠そう私には入りたい委員会があるのだ。その名も図書委員会だ。勉強が嫌いで苦手な私にも皆に意外と言われた読書という趣味があるのだ。いや、頭の良さと本読んでるかは関係ないからね!?ま、まあそんな感じで是非図書委員になりたい!入学案内のパンフレットにも乗っていたがしかもここ桜華女子学院の図書館はかなり大きい。そんなことも含めて、私はぜひ図書委員に入らせてもらいたい。
委員会は立候補制で決めるらしい。
随分とあっさり決まってしまった。特に波乱もなく私は図書委員になれたようだ。みんなはどんな委員会入ってるかなと思って確認してみたがどうやられいちゃん、穂乃果ちゃんどちらも委員会には入ってないみたいだ。れいちゃんなんか学級委員とかやらされそうだと思ってたけど。
「はーい、それじゃ、委員会の人は明日の放課後にオリエンテーションがあるから、前のプリントで確認しといてくださいね。」
と先生が。なるほど、委員長とか決めるのかな?
本格的な委員会の始動はもう少し先になりそうだ。
委員会を決めたあと、新しい教科書やプリントが大量に配られ、今日の学校は終わりのようだ。
さて、家に帰るとしますか。
「穂乃果ちゃーん、駅まで一緒に帰らない?」
「いいよー、でも他の友達も居るけど、いい?」
穂乃果ちゃんの中学校の頃からの友達だろうか。私は全く構わないが、、
「私は大丈夫だけど、その友達は私がいて大丈夫?」
「大丈夫だよー。結衣の事紹介したいし、帰ろっか。」
と、帰ろうとした私に声をかけてきた人が、、
「結衣、待って。一緒に帰らない?」
「あ!、れいちゃん!」
「あ、桔梗さんも一緒に帰る?」
「そうだね、私も同行させて貰ってもいいかな?」
「もちろんだよー!」
「でもれいちゃん大丈夫なの?なんか凄い顔で見てくる人達がいるけど、、その人達と帰るんじゃない?」
「大丈夫だよ。私が結衣と帰りたいんだ。」
理由になってなくない?まあでもれいちゃんと帰宅なんて久しぶりだし、私も少し嬉しいけどね!