第18話「防御魔法」
ギュイーーン、ザンッザザン、ザン!!ガガガガガガ!!
メキメキメキメキ……ズドーン!ドン!ドン!ドーン!
(ハ、ハハハ……こりゃ必殺技過ぎる。後ろの岩すら結構中まで削り掘ってるし。威力が高すぎても使いにくい。ここはやはり土魔法で弾丸のように打ち出すのがベストか)
僕は集中して人差し指の先に5センチほどの鉄のライフル弾をイメージし、ガンガン回転させて打ち出してみた。
ギャン!ガツっ!!
(あれ!?空気砲のような反動がない)
反動で右手が持って行かれると覚悟していたが杞憂に終わった。何でだろーな、魔法って不思議だなーと考えながら着弾点を見に行くと、しっかりと穴ができていた。
(反動がないし、威力も申し分ない。これだけ威力があれば飛距離もそこそこだろう。攻撃魔法の軸はこれで良いな)
さて次は防御魔法である。
おそらく咄嗟に使うものになる。1番得意な風魔法でないと素早く出せない。
体の周りに猛烈な気流を生み出せないだろうか?せめて前面だけでも良い。
(上昇気流の様に下から上へっ!)
「ホイッ」
ビュオオオー、ブァオゥーーーー!!
「……ワカラン、良いのか悪いのかワカラン。……あー、そっか、魔円斬飛ばさずに防御魔法として使えば良いのか」
(しかしいずれにしても攻撃を受けてみないと何とも言えない。風バリアは今度誰かで試そう。念の為土壁も試しとくか)
僕は2mほど前の地面を(壁になれ!!)と強くイメージした。
ドドド!
続いて何もない場所に向かって(土壁になれ)と強くイメージした。
メキメキメキメキ
(なるほど、魔力消費は本物の地面を変化される方が小さくて済む。ただ僕の場合、魔力量が多いから関係ないな。濃度を濃くすれば、めっちゃ硬くできるし範囲も形状も自由自在だな……ん?自由自在?)
「……ん羽作れないかな、天使のような白い羽」
(軽くて丈夫な羽根を何百枚も紡ぐイメージだ。色は白!背中から……)
ヴァサッ!!!