〜三振目〜 恋って何だろう
登場人物
瀬川隼人
この物語の主人公。高校一年生。野外活動部所属。
ごく普通の顔。意外と優しいが、なぜかモテないことを悔しがっている。
蟹江咲
隼人の同級生。野外活動部所属。
可愛い系女子で、おてんばさん。隼人のことを「はやちゃん」と呼ぶ。モテているのかは不明。
後藤晴菜
隼人たちの高校の二年生。野外活動部部長。
美人かつ、可愛さも兼ね持つ頼りな先輩。咲と一緒で隼人のことを「はやちゃん」と呼ぶ。モテてはいるらしい。
「私どうしちゃったんだろう。」
今日家に帰ってから、ずっと心臓がバクバクしてる。
同じ部員の、友達の、はやちゃんに会ってから何かがおかしい。
おもしろそうで、”あーん”とか、口を拭いたりとか、したけど、
「もしかして…」
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「こんにちは~!」
ガラガラと勢いよく部室のドアを開けたのは部長である晴菜先輩。
日に日に勢い増してない?
「こんにちは。部長さん。」
「あれ?今日は咲ちゃん来てないの?」
「なんか今日、用事があるって帰っちゃいました。」
「ふーん。それ、多分嘘よ。」
「え、どうしてですか?この部活好きって言ってたのに。」
「どうしたも何も、女の子って繊細なのよ。」
え、僕何かしちゃったっけ。
もしそうなら申し訳ないが…
「僕、何かしました?」
「はあ、そうゆうとこだよはやちゃんは。」
えー。なにそれ。
「ま、多分あの子に会いに行ったほうがいいわよ。多分。知らないけど。」
自分に責任が来てほしくないやつじゃん。
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キャンプ場で隼人が先に帰ったあとに…
「はるちゃん。多分次の部活いけない。」
「え?どうして。」
「はやちゃんに会うとどうしても、何か変で。」
おー。ついに咲ちゃんの好きぴ判明かな。
「うーん、来なくてもいいよとは言えないけど、無理してくる必要はないよ。」
「なんかごめん。はるちゃん。」
「いいわよ、別にそんなことは。」
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「行くって言っても僕家知らないですよ。」
「はい。どーぞ。」
折り畳まれた紙を渡された。
「住所書いてあるから。」
まるで、今後の行動を決められているような、そんな感じだ。
なにか企んでいるのかも知れないが、とりあえず、僕が何かをしているのなら、謝りたい。
「じゃあ、今から行ってきても?」
「もちろんよ。そうじゃなかったら住所が書かれた紙を気安く渡さないでしょ。」
それもそうだ。
「親とかいたらどうするんですか?」
「はあ?親ごときでチキるの?でも多分いないわよ。共働きで夜くらいにしか帰ってこないから。」
「分かりました。」
「それじゃあ、ありがとうございました。」
「うん、ばいば~い。」
「学校からこう行けばいいのかな。」
スマホの地図アプリで入力した場所へのルートを確認する。
本当に何かしたのかな?
もしかしたら、部長の早とちりかもしれないし。
少し不安を積もらせながら、歩く。
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私の早とちりではないと思う。
はやちゃんは知らないと思うけど、なんたって従妹だからね。
何年の付き合いなのか。
多分今日ではないと思うけど。近々だね。
私は応援してるよ。はやちゃん、いい子だしね。
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…ここか。なんか緊張するな。
恐る恐る人差し指をインターホンのボタンにふれる。
ピンポーンと音が鳴ると余計緊張する。体中の汗腺から汗が噴き出そうになる。
「はーい。ってはやちゃん?」
「そうだけど…。」
「どうしたの?ていうかなんで私の家知ってるの?こわぁ。」
「いやいや、部長に教えてもらったんだよ。」
「え、なんで。」
「なんで部活休んだのかなって思って。部長が用事じゃなくて、僕が何かしたみたいなこと言ってたから。」
「あー…なるほど。別にはやちゃんは何もしてないよ。」
「え…ほんと?」
「うん。私が嘘つくわけないでしょ。」
「確かに。じゃあなんで休んだの?用事ではなさそうだけど。」
「…ねえ、恋って何だと思う?」
「え?どうして?」
「いいから。」
「うーん、なんだろう。誰かを好きになる気持ちがある事じゃない?もしかして、恋の…」
「ありがとう。それだけちょっと一人にさせて。」
「え、あうん。」
え~、なんか遮られたし、性格変わってたし、帰らされた。
もしかしてなんかやらかした?
今の会話になんかあったか?
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やっぱりそうだ。
私、はやちゃんに恋してる。好きになってるんだ。
なんかうずうずするのは、想いを伝えたい、そうゆう気持ちなんだろう。
私、どうしよう。
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え、やっぱり嫌われたのかな。蟹江になんかしたっけ。
やっぱなんもしてないよね。そうだよね。
あ、でも、
『女の子は繊細なの』
がフラッシュバックする。やっぱ何かしたんだろうな。
どうも~そーめんです!
なんか鬱展開になり始めてしまったリア転。
咲はいったいどうするのでしょうか。




