呼び出し
翌日1300
いつも通りの時間に目を覚まして伸びをした。
やかんでお湯を沸かしながら携帯の通知を確認していると獏さんから連絡が入った。
[香織に客だ。準備でき次第本部まで]
呼び出されるようなことをした覚えはない。
『了解です』と返信して火を止めた。
「失礼します」
BAKU本部の総司令官室に訪れていた。
ノックし部屋に入ると厳しそうに見えてどこか優しさを感じる初老の男性が座っていた。
獏良治
現在のBAKUの総司令官であり、特攻部幹部の師匠
「起きがけに悪いな」
「大丈夫で...あ」
獏さんに返事をしながら部屋に入ると昨日の警官がいるのが目に入った。
「今日は正式に来たから逃げるなよ」
「アハハ...」
この人、私の顔を見ても何も反応しなかったので素性がバレていないと思っていたが読みが外れたようだ。
「今回は何をしでかした?」
「今回ってなんですか、普通に電車に乗ってただけですよ」
私が毎回問題を起こしているみたいな言い方になっているのは納得がいかない。
警官が昨日の出来事を獏さんに説明した。
「で、捕まった犯人は目を覚ましたのか?」
「まだです」
警官は私に事情聴取をしに来たようだが特に話すこともない。
「確定はしてないのですが...犯人が起きる可能性は低いと思われます」
「なぜだ?」
「山口の首にあった痣の写真です。調べたら意識催眠剤という薬を使用した人に現れる痣でした」
携帯にある山口の痣の写真を2人に見せる。
「既に1人関係者と思われる人物も見つけています」
「おいおい、警察も掴んでない情報だぞ...」
警官が頭を抱えると、警官の周りに黒っぽいモヤみたいなものが見えた。
目を凝らし瞬きするとモヤは消えてしまった。
まただ...
「香織、聞いているか?」
「す、すいません!」
BAKUと警察の別々の視点から捜査し、定期的に情報を共有することになった。
警察のお偉いさんには獏さんが話を通してくれるのだろう。
警察官との連絡先を交換する流れになり、断る理由もなく交換してその日は解放された。




