第二話 力の目覚め-Awakening of power-
且つ目せよ
主人公胸に穴開けられ倒れこむが、先代勇者と名乗るものが誕生して主人公に話しかけている・・・・
「やだ、、、離して!!」
「断わる。あのおかたに言われたんでな」
今、鎖で抗そくされており、身動きが取れない状態だった。でも、ただの鎖ではなく、妖精にとっては弱点である金属があるため、抗そくだけならまだしも、痛覚もともに走る。
「本当だったら殺しも良かったんだが、生きた状態で捕えこいっていわれたもんでな。悪く思うなよ」もし、あの人のもとに行ったら、これこそ死んでしまう。向こうで死ぬんだったら、今ここで死んでまったほうがましだ。
「さて、そろそろいくか。」
とそのときだった。
「汝につげる。その子娘をどうするつもりだ?」
声のした方向を振り向くとそこには
「そ、そんなばかな!確かに心臓をつらぬいたはずだぞ。それなのになぜ生きている。」
心臓をつらぬかれて死んだはずの彼がいたのだった。だけど
「な、なんだ、それは?!」
そう、左手に火の剣、右手に氷の盾を持っていた。
「あの男の部下であるのならば知らないはずもなかろう。」
そこで、左手に持っている剣をつき向け、右手の盾を後ろにし、その時にちょうど月の光がてらされ、こう言う。
「さぁ、ここからが戦場だ。」
「ふん!たとえ勇者だとしてもしょせんただの人間さ、かなうはずがない!」
「ほう?ならば足元を見たらどうだ?」
そう言い、足元を見るすると
「な、なんだ?!これは?!」
なんと、彼の足がこおりついていた。
「そのままこおりついておけ。」
そして、だんだんこおりついていき、やがては完全にこおりついた。その時に
「俺を倒したぐらいで高ぶるなよ。ほかにもたくさんいる。貴様じゃあ、倒せんだろうな!」
「ならば倒すまでだ。」
そう言った瞬間、氷がわれていき、今度は粉々になった。
「おっと、忘れておった。そこの子娘、もう動けるぞ。」
「え?なんを言ってーー」
一瞬何を言ってるのか分からなく、ふと見ると、なんと先程までの鎖がなぜかなくなっていた。
「こっそり破壊しておいた。これで、もう動けるぞ。」
破壊した?一度もこちらに向かって来なかったのになんで破壊できたの?
そう心で思っていると。
「すまぬ。一つたのみがある。この体を家まで運んでおいてくれ。そろそろ時間がくるんでな。家は昔のままだ。」
と言った瞬間にその体が光り出して、消えたかと思うとあの男の子の姿になった。そして、倒れかけたところとなんとかささえた。
「それにしても何者だったんだろ?しかも家が昔のまま妻で気づいてたのかな?」
そうつぶやき彼の家に連れて行くことに足を進めた