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エリカ・エスメラルダ

時を同じくして、一人の女性が魔物同盟国『シマーノ』にやって来ていた。

彼女はジュライことエリカ・エスメラルダ。

本来であれば大貴族のご息女である彼女は、煌びやかな衣装に身を包み、凛とした態度を崩さないのだが、今は旅の者として『シマーノ』に訪れていた。

情報部からの報告を受けてからというもの、どうにも魔物同盟国が気になって仕方が無かったからだ。


こうなると自分の眼で見て判断したいと思うのがエリカの性格だった。

エリカは魔物同盟国を脅威であると感じると共に、強烈な興味を覚えていた。

それはエリカの常識として魔物が国を興すなんてあり得ないことだからだ。

エリカの知る魔物とは知力が低く、本能のままに生きる獣とたいして変わらない存在だった。

厳密には獣は意思の疎通はできないのだが、魔物達は意思の疎通は出来る。

だが言葉を流暢に話す者など稀有な存在で、エリカはそんな魔物には出会ったことは無い。

エリカにとっては魔物も獣も一緒なのである。

それぐらい魔物をエリカは見下していた。


こうして二人の腕利きの護衛と共に旅人に扮して『シマーノ』にエリカはやってきていたのだった。

既にエリカは完全に度肝を抜かれていた。

『シマーノ』に訪れるよりも前に『ルイベント』に訪れた際に出会った魔物達は、皆高い知力を有していたからだ。

街の至る所で見かける屋台を魔物達が運営しており、又、そこで販売される食事や工具、生活用品は全て高品質な上に価格もお手頃だったのだ。

何よりも食事は断トツに美味しかった。


それにエリカにとっては懐かしい食事も多く存在した。

常日頃から高価な食事を嗜む彼女ではあったが、彼女の肥えた舌を大いに唸らせるものであった。

というのもこの北半球での高価な食事は決して旨くは無かったからだ。

時に格式ばった食事においては、その食事の内容よりもその作法が重要視されているのだった。

そんな食事に飽き飽きしていたエリカにとっては、魔物達が提供する屋台の食事はどれも美味しく、幸福感に満ち溢れたものだったのだ。

それに商売を理解している魔物達が多く、呼び込みなども上手く興味を覚えるものが多かった。

この時点において既にエリカの心は大きく動いていた。

最早『イヤーズ』には帰りたくはないと。




実はエリカは転生者である。

そのことを知る者は彼女以外には一人もいない。

用心深い彼女はその事実を信頼できる身内にすらも明かしてはいなかったのだ。

彼女は三十年程前の英国、即ちイギリスで生きていた記憶を持っているのだった。

彼女は大使館に勤める父と温厚で優しい母と、やんちゃな妹と、それはそれは幸せに暮らしていた。

彼女にとってはこの家族との暮らしは幸せで、幸福感に満ち溢れていた人生だった。

家族との愛情ある暮らしが彼女にはあまりに心地よく、最高の人生を過ごせていると実感していたのだ。


そしてその時は突然訪れた。

休日に家族と買い物に行こうと高速道路に差し掛かった所で、居眠り運転のダンプカーに轢かれてしまい、家族全員がその生を終えてしまった。


その時に彼女が想ったことは一つだった。

大好きな家族全員一緒に天国に行けると・・・

この先は天国で家族皆で幸せにやっていけると・・・

だがその想いは叶わなかった。

気が付くと彼女はエリカ・エスメラルダとして生を受けており、イギリスで暮らした二十年の記憶をそのままに、赤子としてこの世界に転生してしまっていたのだった。


彼女は新たな人生の始まりに、その始まったばかりの人生すらも見捨てる気持ちでいっぱいだった。

正直うんざりしていたのである。

先の人生が心地よ過ぎて、もう生への執着すらも薄れていた。

始めは言語の違いに戸惑ったものの、明らかに知らない世界であると瞬時に判断した彼女は、自分が転生した身であることを秘密にすると決意した。


出来ればひっそりと暮らしたいそれが彼女の本音だ。

彼女はとても慎重だった。

それは外の世界での記憶があるからこその思考だったのかもしれない。

それに彼女は極端に自分に注目を集めるのを嫌ったのだ。

その所為でこの世界の常識から外れることを警戒した。

そしてその考えを悟られない様に常にポーカーフェイスで暮らしていた。

時折、前世の知識が物事の改善策や改善案を思いつくのだが、彼女は一切出しゃばらず、無言を貫き通した。


そんな彼女が生まれながらに持っていた魔法は『鑑定』と『隠蔽』だった。

それは彼女にとってはとてもありがたいものだった。

その魔法のお陰で五人の老師でさえも、彼女の本当の名前や素性、容姿すら知らないのだ。

彼女は徹底的に影に潜むことにした。

この生は何かの間違いであると、三十年経った今でもそう思っているのだ。

それに今の五人の老師の立場も得たくて得た物では無い。

出来れば辞退したいのが本音だ。

大貴族である父の代役としてその地位を拝命しただけのことで、外の老師達が言うあの人に対しても心からの忠誠を誓ってはいなかった。

あの人に対して思う処はあるのだが、忠誠を誓えるほどは心酔出来なかった。

常に冷静な彼女にとってはあの人はあまりに胡散臭いと感じてしまうのだ。

それに盲目になるほど入れ込むという感覚が、今の彼女には抜け落ちていた。


そんな彼女だが実はどうしても愛して止まないものがあった。

それは日本の文化であった。

前の生での父親が大使館勤めであった影響で、日本の文化に触れ、その奥深さやワビサビの精神に心酔していたのだ。

日本の文化を学んだのは日本の漫画だった。

彼女にとって漫画とは言わば聖典であった。

それが彼女の歯車を狂わすことになってしまうのだが、エリカは気づいてはいない。


『ルイベント』で見かけた屋台はたこ焼きや焼きそばなど、日本の文化を取り入れたものであることにエリカは心が躍っていた。

かつて一度家族で訪れたことがある日本のソウルフードである。

それに何といってもラーメンがあるのが衝撃的だった。

エリカは涙を流しながらラーメンを堪能していた。


護衛の二人はそんなエリカをこれまで見たことが無く。

激しく動揺した。

だがそんなことも忘れ、二人も屋台での食事を堪能したのだった。

ある意味現金だと言える。

それだけに魔物達の運営する屋台は彼女達にとって素晴らしいものだったのだ。

彼女達は完全に胃袋を掴まれていた。


その後『シマーノ』に辿り着いた彼女達は、漫画喫茶の看板を見ることになってしまった。

エリカは打ち震えていた。

全身が雷に打たれた様な衝撃だった。

それはそうだろう。

この世界では紙は貴重な物で、その生産技術すらも北半球ではまだ確立されていない。

その紙をふんだんに使った漫画が目の前にあったのだ。

更に衝撃だったのが、当時彼女が嵌っていた漫画のその後を描いた漫画が存在していたのだ。


正に青天の霹靂だった。

彼女は無言で何の感情を表現することも無く涙を流していた。

そうであると彼女自身が気づいていない程に。

護衛の者を無視してエリカは漫画喫茶に入り浸った。

それも一週間近くもだ。


見る人が見ればそれは精神破綻者に見えただろう。

それぐらいエリカは一心不乱に漫画と日本食の日々を暮らしたのだった。

あたかも自分の青春を取り返そうと言わんばかりに。

大貴族のご息女の地位をかなぐり捨ててエリカは漫画に没頭した。

エリカは幸せの絶頂にあった。

この世界も悪くない、そう思い出したエリカであった。


そしエリカが愛して止まない『ベルサイユの薔薇』が十周目を迎えた時にやっと思った。

なんでこの世界にあの世界の漫画があるのか?

それに何で日本食があるのか?

余りに遅い気づきだった。

それほどまでに盲目的に愛する漫画と日本食をエリカは堪能していたのだった。


既に護衛達は諦めモードでエリカの護衛を放棄しており、各々の楽しみを見つけて楽しんでいた。

護衛の一人の男性はサウナにどっぷり嵌りサウナ明けの生ビールを堪能している。

そしてもう一人の女性の護衛は食事に嵌っていた。

『シマーノ』に到着してから一週間、護衛の女性は十キロも太っていた。

もはや面影が無くなってしまっているぐらいに容姿は変貌していた。

久しぶりに会ったエリカに素通りされた程だった。


冷静になったエリカ一同は情報を集めに周った。

この街のこと全般、何より何故に漫画と日本食がこの街にはあるのかを。

そして『シマーノ』の魔物達は外部の者に対して一定の警戒をしていたが、その警戒は実に緩かった。


魔物達は漫画と日本食が褒められたことが嬉しかったからだ。

崇拝して止まない守が持ち込んだ漫画と日本食だ。

当然魔物達も漫画と日本食が大好きである。

首領陣達からは警戒を怠るなとのお達しはあったが、漫画と日本食を褒められるイコール、守が褒められていると魔物達は捉えてしまうのだ。

自分達の愛して止まない神が褒められたのだ、警戒が緩くなってもそれは仕方が無い事だろう。

魔物達は島野が褒められることこそ感動の極みなのだ。

魔物達を責められる訳がない。

ここは甘く観てあげなければならない。

詰まる処、魔物達は何も悪くないのだ。


そしてエリカは知ってしまった。

島野守の存在を、そして島野一家という出鱈目な家族を。

エリカは思う、

(今直ぐに島野一家に会いたい、何より島野守に会いたい!!どうしても!!)

エリカは興奮していた。


だがそんな気持ちを抑えてエリカは島野守に関して考察を重ねる。

島野守についての情報は魔物達から集められるだけの情報は得ている。

規格外の神が降臨したと、驚愕を通り越してここまでくるとその存在すら本物かと疑ってしまう程だった。

だが間違いなく島野守は存在している。

エリカの知る神とはあまりにも違う、聞く限りではその権能が異常過ぎた。

『転移』のみならずその所業はまさに神の御業だ。

最早創造神かと錯覚してしまうぐらいだった。


そして考察を重ねるエリカは確信していた。

島野守は日本からの転移者、又は転生者だと。

この世界には転移者や転生者がいることはエリカも知っている。

エリカの知る『ベルサイユの薔薇』の最新刊から、島野守はエリカの知る地球から三十年近くは未来に居たであろうと察している。

それはエリカにとっては未来の地球だ。

エリカの愛した家族と過ごした地球の未来を教えて欲しいと、エリカは強く熱望していた。

エリカにとっては今いるこの世界よりも、地球の方が愛着がある世界なのだ。

地球のその後の趨勢を教えて欲いと思うのも当然のことだった。

エリカには他意はない。

その魂には前世の記憶が深く刻まれているのだから。


エリカは島野一家の所在を求めた。

そしてとあるゴブリンからその所在を教えて貰う事になったのだった。


「島野様だべか?今は確かドラゴムにいるだべよ」

エリカは膝から崩れ落ちそうになっていた。

ドラゴムとはエンシェントドラゴンが住む村である。

それぐらいの情報は得ている。

だがあの村は下界と隔離しており、辿り着くにも相当危険な旅路になると分かっていた。

でもエリカは諦めなかった。

否、エリカは食い下がらなかった。


「ドラゴムにはどういったらいけるのかしら?教えて貰える?」


「簡単な方法があるだべ、でも人族のおまえ達には無理だべよ」


「というと?」

何かしらの移動方法があるとエリカは察した。


「島野様が造った転移扉を潜れば、一瞬でドラゴムに行けるだべよ」


「転移扉ですって?」

エリカの心拍数は鰻登りだ。

そんな神具はこれまでに聞いたことはない。


「そうだべ、凄いだべよ。一瞬で転移が可能だべよ。おらもサウナ島にも何度も行ってるだべ、あの島は最高だべよ。どれだけ金貨があっても足りないだべよ!ああ、今すぐにも行きたいだべよ!」

サウナ島?

それってもしかして・・・


「サウナ島って何?」

これまで流暢であったゴブリンが訝しむ。


「・・・お前・・・何だべか?なんで島野様のことをそんなに聞くだべか?」

不味い!深入りし過ぎたか?

慌てるエリカだったがこの脅威は簡単に潜り抜けることができた。

だって相手はゴブオクンなのだから。


「いやー、島野様の大ファンなのよ私!だから島野様のことを沢山知りたくってね」

ゴブオクンの顔が一気に明るくなる。


「そうだべか?ならお前は見どころがあるだべよ!サウナ島は島野様達が造り上げた最高の街だべよ!スーパー銭湯があって、サウナビレッジがあって、商店街もあって、美味しい屋台もたくさんあって、いろいろな娯楽が集まる最高の街だべよ。流行の最先端だべよ。ああ、おらも早く行きたいだべよ。でもお金が・・・仕事を頑張るだべ!島野様が言っていただべ、仕事を頑張れば最高の休日が待っているだべって」

だべはよく分からないけど、言いたいことはよく分かるわ。

と感心するエリカだった。

サウナ島・・・行きたい!!

エリカの中で更に島野守が爆上がりした。


「どうしたらサウナ島に行けるの?」


「だからそれは無理だべよ・・・お前人族だべ?」


「ええ、そうよ」


「島野様は北半球の人族を信用していないだべよ、お前には無理だべ。ドラゴムにもサウナ島にも行けないだべよ。転移扉を潜れるのはおら達魔物と、一部の南半球の認められた島野様の部下達だけだべよ」

ああ、そうなんだ・・・それはそうだわよね。

私も神であったなら信用できる者にしか転移扉なんて神具は使わせないわ。

ならば私は認められればいいということになる。

どうやって認められればいいのか?

何としても島野守に私は会いたい。

その顔を見たいのよ。

それに話がしたい今の地球の現状を教えて欲しいのよ。

私が愛したあの世界がどうなっているのか知りたくて溜まらない。

願わくばエリザベス女王がご健在なのかだけでも知りたい。

その様にエリカは考える。


エリカは更に考察する。

どうすればいいのか・・・

だがしかしその答えは出てこなかった。

そうしていると目の前のゴブリンから嬉しい一言が述べられた。


「島野様はよくこの『シマーノ』に帰って来てくれるだべよ。そろそろ帰ってくる頃だべ」

それは天啓に近い一言だった。

エリカは島野一家に出会う事を決意し『シマーノ』に滞在することを決断したのだった。




俺達島野一家は王城の王の間に通された。

王の間には国王のベルメルト・ダイガストン・ドミニオンと数名の大臣と思わしき者達と、先ほど迎えに来た老齢の男性がいた。

全員が沈痛な趣きで俺達を見つめていた。

ハセがやらかした騒動の一連の報告を受けているのだろう。

国王のベルメルトに至っては完全にビビっている。

涙目でこちらを見ていた。

おいおい、これで出来た国王ってか?

誰の判断だよ?

しょうがないな。


「お前達、ハセのことは気にしなくていい。どの道腐敗した貴族共は追い詰めるつもりだったからな」

この発言に一同は身を固くする。

凍り付いたと言ったほうがいいかもしれない。

それだけの衝撃が走っていたのだった。

それはそうだろう、今までその存在すら知らない神が突然現れて、自国の腐敗した貴族を一網打尽にすると宣言したのだから。

余りの出来事に飲み込むことすら出来かねない。

喜んでいいのか嘆いていいのかすらも分かっていないのだ。


勇気を振り絞って一人の大臣であろう者が前に出てきた。

「寛大なお言葉痛み入ります。して、追い詰めるとはどの様なことなのでしょうか?」

この言葉にゴンが話を重ねる。


「その言葉通りです。あなた達の国は腐っています。貴方達では対応できないようでしたので、こちらで対処しようということです」

さっきの奴隷の件が気に入らなかったのか、珍しくゴンが前に出てきた。

こうなっては俺は黙って見守るだけだ。

正義感に燃えるゴンは誰も止めることはできない。


「左様でございますか、我等としては恥ずかしいばかりです」


「いいですか?先ずはそこの男、なんで上から我が主を眺めているのですか?不敬ですよ」

言われた国王のベルメルトはしまったと表情を改め、椅子から降りて俺に椅子に座る様に勧めた。

うーん、何か違うような。

まあいいか、ゴンがやる気になっているのだからここは任せよう。

俺は進められるが儘に国王の椅子に腰かける。

その脇を固める様に島野一家が布陣する。

国王始め大臣一同は跪づき頭を垂れていた。

あれ?俺はこの国の統治者になってしまったのか?

そんなつもりは全くもって無いのだが、外の誰かが見たらそう思うに決まっている。

どうなっているんだ?

ていうかゴンはどうしたいんだ?


「そうですの、あなた達はお粗末ですの」

今度はエルまで追随し出した。


「だね、あんなハセなんて小者に好きにさせているなんて、あり得ないよね」


「そうだよ」

ギルとノンまで珍しく頷いていた。


「島野様御一行、申し遅れました。私は武装国家ドミニオンの国王、ベルメルト・ダイガストン・ドミニオンと申します。以後お見知りおきを」

他の大臣達が続けて名乗りを上げようとしたがゴンがそれを遮る。


「そんなことは知っています。我らの暗部を舐めないで頂きたい。そんなことよりも聞きたい事があります。正直にお答えください」

老齢の男性が返事をする。


「何なりとお申しつけください」


「よろしい、まずは陶芸の神が行方不明とのことですが、詳細を教えなさい」

ゴンは高圧的に尋ねる。


「は!陶芸の神ポタリー様は半年ほど前から行方不明です。残念ながら詳細は不明ですが、これまで集めた情報によると、どうやら何者かに拉致されているとのことで御座います」


「それはどういうこと?」


「は!ポタリー様の近隣に住む者によると、言い争う声が聞こえ、何者かがポタリー様を担いでいったのを住民が目撃しております」

何とも荒々しいな。

でも死んでいないだけましか。

否、間違った、神は死なないんだった。

けど神気が無くなれば消滅はすると以前ゴンズ様は言っていたな。

神気の薄い北半球では気は抜けない。


「なるほど、その犯人の目星はついているのですか?」


「は!目星はついておりませんが疑わしき国は御座います」


「それは?」


「信仰宗教国家イヤーズで御座います」

またこの国か、こうなってくると信仰宗教国家イヤーズに乗り込むのが早いのか?

ハセが奴隷を買ったというものこの国だったな。

神が顕現しているこの世界において、宗教を謳っている時点でおかしい。

前にエンゾさんが北半球には宗教があると言っていたが、おそらくこの国のことなんだろう。

北半球の悪の根源が見えてきたような気がする。

まだ断定はできないが、信仰宗教国家イヤーズに狙いを定めるべきだろう。

まだまだ朧気ではあるが、何となく全体像が見えてきた気がする。

先ずは陶芸の神ポタリーを助けなければいけない。

一先ずはクモマル達の報告を待つとしよう。

俺は北半球の混迷をまじまじと実感したのだった。


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