旅立ち
頑張って書いたので読んでみてください
「からす〜、依頼来てるよ〜」
「あぁ?なんだって?」
「いやねぇ、封筒がやけにいいもの使ってんだよ」
「「嫌な予感しかしない」」
「ハハッ おんなじ事考えてたね」
悪い気はしねぇけど
「お前もかよ。貴族を殺せーとか嫌だぜ俺」
人を殺した罪人でもなけりゃ殺したかねぇからな
「…………。」
なんかしたのか?
「ん?どうした黙り込んで」
少し唇を震わせながらこう言った
「国王様からの依頼だ…」
信じられない
「嘘だ!なんのために!元は国のために作られた組織とはいえ…」
ここはどうしようもない罪人に最後の裁きを与えるそんな組織だ
「で…依頼内容は?」
一体誰を殺せと?
「…『王女と共に行動せよ』だって」
なんだと?
「は?要は護衛だろ、んなもん 騎士隊つければいいだろ!」
「いやそんなこと言ってもな〜最近は騎士の腕が悪いらしいからね」
ふざけるなよと思いつつも今までなかったなとも思ってしまった
「そんでさぁ」
とヒナが続ける
「報酬金もう渡されてんの」
ますますわからん…護衛なんて運が悪けりゃ全員死んで終わりだぞ
前払いの意味は恐らく逃さないためだろう。逃げたとて捕まってどうせすぐに護衛開始になる
「馬鹿なのか賢いのかわからねぇな。んでいつからだ?」
「やっぱり受けるんだね。ちょっと待ってね」
受けるのは当然だ
「報酬はもらったからな」
「えぇとね…明後日からだよ」
1日やるから準備しろってか
「よし護衛の準備しようぜ」
グゥ〜
「あっ//!」
ヒナの腹の虫が鳴いた
「その前に飯か」
顔を赤らめながら小さく頷いた
どうせこいつの事だし何作っても喜ぶだろうが
今日はこいつのためにとびきり美味い物を作ってやりたい
「おい腹の空かせるためにも市場まで行くぞ」
「やった 好きな物買っていい?」
ヒナが嬉しそうだと俺も嬉しく感じるなんか不思議だ
「どーぞ、食いたい物買えよ料理してやるから」
「えっ本当に!じゃあ行ってくる!」
ちょっと離れた市場まで着いた時俺は色々な物をもったヒナを見つけた
「どんだけ買ってんだよ」
両手に大袋1つずつ持っていた
「いっぱい買ったよ」
俺が調味料を見ていると美しい髪の女性が俺の隣を横切った
「綺麗な髪だったね、薄いピンクの」
「あぁそうだな」
正直俺はヒナの黒髪も綺麗だと思うんだがな
ツヤあるしサラサラしてるし
その一方俺の髪硬いしゴワゴワしてるしな
「これとこれとあとこれくれ」
これで美味いものは作れるだろ
「まいどあり。」
帰宅してすぐに料理をはじめた
海産物を贅沢に使ったスープとステーキとサラダあと採れたての果物等が食卓に並んだ
「美味しいよ」
そう言われるのは普通に嬉しい
「ありがとな」
俺達は幸せな食事を楽しんだ
風呂に入った後すぐに寝ることにした
「それじゃおやすみ」
「うん」
別に金が無いわけでは無いがこの家はベッドが1つしかない
まぁかなりデカいベッドだから全然狭くはないのだが
「だから毎回毎回言わせんなよ近寄んな」
このように人に近寄る癖がある
「怖いんだもん…」
そりゃあの性格ゆえにずっと狭い部屋に閉じ込められてたからな
「わかったよ、これで怖くないだろ」
と俺はヒナを抱き寄せた
安心したのかすぐに寝てしまった
俺ももう慣れたしすぐに眠りについた
朝日がのぼり目が覚めた
「おい起きろ朝だぞ」
「んにゃ〜、」
こうやって見ると女の子なんだと思わされるな
朝飯は昨日の残りで作った
「起きろ飯できたぞ」
と静かに言った
起き上がってヒナは悲しそうな顔で話し出した
「うん。ありがとね昨日、急に思い出しちゃってさ」
そんなことか別に嫌いじゃないしどうも思っていない
「気にすんな慣れてるよ」
「あたしね雛上 咲って言うんだ…だからさ『咲』って呼んでくれない?二人のときだけでいいから」
本名を明かすとは俺等の世界じゃ自殺行為だ
「わかったよ咲」
咲はきっと『ヒナ』と呼ばれる度に家のことを思い出してしまうのだろう
「ごめんね、あとありがとう。いただきます」
「いただきます」
その後1日かけて支度を済ました
早朝に旅の荷物を持って王城の前まで来た
「2人共ご苦労」
国王様直々に見送りかよ
俺と咲は跪いた
「そうかしこまるな。私から頼んだのだから」
顔を上げて俺は言葉を発した
「お言葉ですが国王様、私達がどのような組織かはご理解されているのですか?」
「もちろんだ、やったことも理解の上だ。頼む!」
土下座をしかも勢いよく
「国王様!顔を上げてください!」
どれだけ本気なのかは良く分かった
「申し訳なぃ…お願いできるかね?」
俺が喋ろうとしたとき
「えぇもちろんです。私達はきっと護衛を成功させることでしょう」
遮られたことより敬語を使えることに驚いた
いや普通か 名家の生まれだしな
「おぉ本当か!それではソフィを頼んだ
いらっしゃい」
俺は目の前にある状況に少し驚いていた
昨日市場で見た美しい髪の女性
「ソフィと申します。護衛お願いします」
礼儀正しいお辞儀だ、ただしその目は何処か悲しそうだった
「こちらこそお願いいたします」
馬車に乗り込み俺達は旅に出ることにした
どうでしたか?
あと相談なのですが皆さんはDeleteの続き書いた方が嬉しいですかね?
コメントなどで言ってもらえると嬉しいです
それでは次回もお楽しみに