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詩歌集

とおくから君にすきって


 放課後。


 校舎3階の空き教室。


 そこが一番の絶景スポット。


 君のことがよく見える、私だけの特別な場所。


 君は真剣な顔でグラウンドを走る。


 陸上部の君。


 一生懸命、汗に濡れながら走る君の姿。


 かっこよくて、キュンとする。


 私の…王子様。


 私も君と一緒の部活に入りたいけど…


 私は運動神経が悪いし、幼い頃から体が弱くて。


 走ることなんてほとんどできなくて。


 だから、君と同じ部活に入れない。


 ほんとは、君と同じ時間をたくさん過ごしたいけど…


 ………


 君と初めて隣の席になって。


 私は内気で引っ込み思案だから、


 最初は君に話しかけられてもろくに話せなくて。


 でも、君が毎日話しかけてくれたから。


 いつしか、君と話せることができるようになって。


 いつしか…君のことが好きになってた。


 …くん……き。


 ……っ


 真っ暗な空き教室が、夕日色に染まる。


 私は君のことを見つめながら、ぽつりぽつりと言う。


 ……す…き。


 ──くんのことが…好き…です。


 部活仲間と笑顔で話す君を、ひとり見つめながら。


 届かない想いを呟く───



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― 新着の感想 ―
[一言] 切ないですねぇ 唇を噛み締め、夕日に朱く染まる眼鏡っ娘ちゃんが浮かんでしまいます。 ペコリ!
[一言] 切ないですね〜。 きゅんとします。
2023/05/02 16:01 退会済み
管理
[良い点] やばい(*´▽`*)♡ 初々しい、きゅーっと恋心。
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