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アイの独白  作者: 川口 黒子
7/30

その頃 *他者視点

 


 ランちゃんに追い出された後、わたしと先輩はトイレの前で座っていた。


『ランちゃん、大丈夫かな...』


『お前は心配性だな。大丈夫さ、あいつなら』


 そう言いながら、先輩は窓の外の、漆黒の景色を眺める。


『...なあ、あいつが初めてノベ研に来たときののこと、覚えているか』


『はい。最初は随分と無口な子がきたな〜って思いました』


『ああ、それでも日が経つにつれ口数も増えていった。成長しようとしていたのかもな。あいつは』


『はい、きっとそうです』


『にしても俺たち、今滅茶苦茶変なことに巻き込まれてるよな!』


『なんでちょっと嬉しそうなんですか...』


『だって、こんな体験滅多にできないぞ!』


『私はしたくなかったです...。だってこうゆう時って大抵ホラー展開じゃないですか!現に死体だってありましたし』


『そういえば、ランが白い女性を見たとか言ってたな。あの死体の幽霊だったりして』


『......』


 しばらく沈黙が続いた。


『あーそういえばランのやつ、どうしてここが"学校"だって分かったんだ?俺はあの場所を"教室"だとは思わなかったな。特にあの緑色の板、あれはなんだ?』


『確かに!私もそれは気になりました。何に使うんでしょうかあれ』


『もしかしたら———


 言いかけて、突然視界が暗くなった。




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