表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイの独白  作者: 川口 黒子
12/30

図書館3

 


 昼食を食べ終え、蔵に戻り、早速新聞のファイルを開いていく。


『へぇ、新聞ってこうなってんだな』


『私も現物を見るのは初めてです』


 部長と先輩は今までに新聞を見たことがなかったらしい。私はおじいちゃんがたまに昔の新聞を読んでいるので馴染みがある。灰色の紙に数多の情報が書かれていて、幼かった私には何が書いてあるか分からなかった。


 新聞は1900年後半で発刊が止まっており、そこから現代までの新聞は作られていない。


 ファイルには新しい年のものから順番に入れられている。それを一枚一枚丁寧にめくっていく。


『1959、1958、1957......』


 そして遂に1956年の新聞を見つけた。といってもこの新聞は毎日発刊されていたものなのでそこから学校と関係がありそうな新聞を片っ端から探した。ふと、夏の頃の新聞を見ていた時、ある一つの新聞が目に留まった。その一面には、大きくこう書かれていた。


【京刻高校惨殺事件】


『京刻高校?どこだそれ?』


『...もう少し詳しく見てみましょう』


 そう言って、新聞をファイルから取り出そうとした時、例の手帳がまたしても、私たちの目の前に現れ、開き、何か文字を見せてくる。


 それを見た瞬間、私たちの意識は落ちた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ