第6章 『俺』と『私』
特訓259日目
あの兄に吠え面をかかせるために複数同時生成を実現させる。
両手で持てる2個までなら無意識で作れるため、3個目から意識して作っていく。数十分頑張れば3個目は慣れてきた。ただ、無意識下には程遠い。3個目からは手で持てないので空中で操作することにした。ただ形状を保ちながら動かすのは2個だけ出現させた時の片方でギリ、という感じだ。鍛錬あるのみ。毎日続ければ慣れてくるだろう。
特訓290日目
最近、学園へ入学することもあってマナーレッスンやダンスレッスンと言った「女性が一般的に持ち合わせなければならない」ことを教えられるようになった。ぶっちゃけ、1人で訓練していたい。最近は6個まで生成できるようになった。
そんな時で思いついたのが遠隔操作の練習である。今出せる6個を全て出現させ、レッスン中に遠隔操作で森の中を縦横無尽に動かす。レッスンと平行してのため、めっちゃきついが操作性は格段に向上できたと思う。
特訓358日目
最初に理想として思い描いていた12個無意識下同時生成に成功し、操作できるようになった。また剣、盾だけでなく斧や弓も作れるようになった。ここに来て約1年。あの兄をぶっ倒す。
兄が目の前に立つ。
「自身のある目ぇしてんなぁ。ぶっころす!!」
前方向左上からのパンチ。盾を生成し防御と同時に影移動で兄の後ろに回る。そして盾を出していない3方向からの剣撃。
『(決まった..!!)』
「油断してんじゃねーよ」
振るった拳の勢いで回転し盾を土台に蹴って飛んできた。
そして始まるインファイト。最初は互角のように思えたが徐々に私が受け気味になる。
そして最後の一撃が入ろうとする所で私は影に潜る。
そして12個の斧が兄に向かって振り下ろされる。
影移動中は外の景色は見えないが斧が全部壊されたことはわかった。
『一気に畳み掛ける!!』
兄の真下から剣をもって出現、が剣の上に乗られ顔面を蹴られてぶっ飛ばされる。あーあ。治すのつらいな。
さっきは勝てそうだから調子のいいことを言ったが今畳み掛けられてるのは私だ。
脳天一撃をくらい、首に手を当てられる。負け。
『負けましたわお兄様。』
「ハッ強くなりすぎだっつーの。」
褒められた。あの兄に。嬉しすぎてニヤけてしまう。
「ただ、重要なときに気を抜くな。勝ったと思った気になるな。あと、自分が優れているところで他人と戦え。お前の体術は未熟すぎる。だから、これから入学まで俺がみっちり教えてやる。」
おー説教。参考にな___ん?
『お兄様が体術を教えてくださるんですか!?』
「てめえはもっと強くなれる。教えれるモンは全部教えてやる 。死ぬほどきついがな。」
そして現在。入学式の朝である。
影は23個を無意識下で7個は意識すれば出せ、動かせるようになった。
体術は兄に1on1で3回に1回は引き分けに、100回に3回くらいは勝てるようになった。
私はヒロイン虐めなんてしないが、このストーリーはどうなるのだろうか。恐らく原作とは別世界なのだがイベントとか発生するのかな...
そして俺が生理的に超嫌いな攻略対象たち。
関わりたくないなぁ...
どんなことがあろうと、戦闘ありきのこの世界である程度戦える力は得られた筈だ。
『俺』は『私』だ。でも本当にそうなのだろうか。
この世界はどう転んで行くのやら。
初めて小説を書きます..
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