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第3章 逃走が最大の攻撃

とりあえず人目に付かぬように領地の森へ来た。

ヘルベルク家は地方貴族の中でも上位に位置し、王都にいる貴族にも引けを取らないほど権力を持っている。故に領地が広く、こんな感じで森もあるのだ。


『さて、記憶を掘り返してみて...どんなことできたっけなぁ..』


ユラの記憶、いや私の記憶を呼び起こす。


『嘘でしょ...』


出てきたのはスキル:影移動のみ。

黒の能力の中でも別に強くはない。

俺の無双チート物語が...っと脳内で妄想していた現実逃避は置いといて。

そういえばヒロインと戦う時もユラはそこまで強くなかった。

あんま努力してないから当たり前である。

散々虐めてきた奴をボコボコにする憂さ晴らしイベントでもあったようなので私は所詮こんなものなんだろう。

ラスボスってなんだっけ...


基本的に異能力とは方向性が大体決まっている。黒系統でも最上位である吸収などは影移動とはかけ離れたものであるため手に入れることは難しいだろう(ユラの記憶の中にスキルに関して調べていたものがあったのでちょっと詳しくなった)。

影移動は影に潜り込め、自分が直接視認している場所に移動できる能力らしい。つまり遠距離移動はできないのである。しかも穴もそこそこ小さい。なんだこの能力。


ガサッ


音のした方に振り向くとゴブリンらしき者がいた。


『こっこんにちは!!』

もしかしたらこの世界はモンスターらしき奴らも異種族としている可能性に賭けて話しかけたが急に襲われる。


『ちょっ俺攻撃手段ないんだが!!やだ!!犯されたくない!!』

理性のない化物に犯されるとは思わない。思いたくない。影移動で逃げるも調整が難しくちょっと空中で出現してしまう。


『ん?空中?』

追ってきた一匹を影に入れ、できるだけ高いところを見て転移する。


グチャ


...鈍い音が鳴った気がした。いける。


結局夕方まで走り回って全員倒した。影移動の調整も慣れてきたところだ。レベル機能があるのか覚えてないが、あったとしたらちょっとは強くなっただろう。


その時、声が聞こえた。




能力:影移動の一定の鍛錬を確認。新能力:影操作を授与します。




なんと。影移動で化物を倒したらなんかスキルが増えた。

えーっと


【影操作:近くにある影を実体化、操作できる。】

使いようによっては強くなりそうだね。

この能力については明日から色々やろう。

今日はつかれた。家へ帰ろう。



「どうされたんですか!?そんなボロボロになって!?」


『ちょっと特訓してただけよ。』

メイドさんに超心配されてお風呂にまで入れてもらった。気持ちよかった。お風呂場でついつい話しまくってしまい、仲良くなれた。

彼女は原作(ゲーム)では名も無きモブだがこうやって実際に生きて、動いてるのを見るにここは完全にゲームの再現された世界ではなく設定がそのまま存在する異世界のようなものだと考えられる。


夕食

「どうしたんだ?今日は屋敷内で見かけなかったが」

父が言う。

娘が危ないことしてないか心配なのかな。


『特訓をしていただけですわ。聖魔学園に入学するためにも努力あるのみです。』


「まあ!!素晴らしい!!」

母が褒めてくれる。

優しい。すき。


「どーせ3日坊主」

兄が煽っているが気にしない。


とりあえず聖魔学園に入学してもなんとかなるように鍛錬を積むしかないのである。

これからの能力の進化に思いを馳せながら自分の床につき、目を閉じる。

きょうはほんとうにつかれた。



なろう初心者です!!

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