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番外編 お化け屋敷 ②

〜 お化け屋敷 〜

うわぁ!

思ったよりデカイお化け屋敷や!

しかも中々雰囲気あるなぁ!!


「ここめっちゃデカイお化け屋敷やなぁ!

しかも結構お客さんも並んでるし、人気な所なんやな!!」


「そうやろ〜?

ここは夏限定のお化け屋敷やからね。

私も楽しみなんよ〜。」


夏限定やったんや!

限定って言葉ええよな!

早速ウチらは列に並び順番を待った。


30分程並んでようやくウチらの番が来た。


「やっとこさ入れるんやな!

テンジャンめっちゃ上がって来た!!」


「うん、楽しみやね〜。」


お化け屋敷の中に入ると少しひんやりとしていた。

外はサウナみたいな暑さだったため丁度良い涼しさだった。


「フゥ。

ここは涼しいなぁ。

外は暑すぎて干物になるかと思ったわ!」


「ほんまやね~。」


真っ暗で何も見えないが、声により近くにアカリちゃんがいることが分かった。


「じゃあ、さっそく行こか!」


「うん!」


ウチらは、暗がりを歩いていくことにした。

中はおどろおどろしい音楽が流れているため、より恐怖感を募った。


「アカリちゃん怖いなあ。」


「ほんまやね~。

良く作りこまれてるわあ。」


作りこまれてるって!!!

アカリちゃんって結構肝が据わった子なんやなあ。


そんなことを考えていると、

ガタッ

と物音がした。


「え、何々!?」


後ろを振り返ると長い髪の女性が立っていた。

「キャーーーーーー!!!!!」


「恨めしやーーーーーーーーー」

そう言いながら走って追いかけてきた。


「ヒイイイイ!!

許してくださいいいいいい!!!」


ウチは泣きそうになりながら全速力で逃げた。


「ちょっ!

ユキリーン、待ってー!」


後ろからアカリちゃんの呼ぶ声がしたが、恐怖には打ち勝てずそのまま走り続けた。


走ってきたはいいけどここはどこなんやろ?

完全に迷子になってしまった。

こんなことなら素直にアカリちゃんを待てばよかった。

ウチは後悔しながらお化け屋敷をさまよった。


「1まーい、2まーい、、、」


え、なになに!?

3マイケル!?

ウチはたぶんほとんどの人が忘れているであろうネタを考えながら井戸の前を通り過ぎようとした。


「8まーい、9まーい、一つ足りない。

お前がとったのかーーー!!!!!」


「キャーーーー!!

ほんまにとってないです、冤罪です!

別の人逮捕してください!!!」


意味の分からないことを口走りながら走って逃げた。

こんなところで一人はつらいわ!

早くアカリちゃんと合流せな!


ウチは必死にお化け屋敷のお化けたちと格闘しながら速足でアカリちゃんを探した。


「アカリちゃーん、どこにおるのー?」


「ユキちゃん」


私は背後から声をかけられて、振り向いた。

この声はアカリちゃんに間違いない。











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