妄想彼女
井上「なぁ、中村くん、君は香川くんの文通彼女の件どう思う?」
中村「田宮に彼女が出来たのが悔しいんだろう。で、俺も妄想で彼女居るんだぜとかそんな感じだろう。」
井上「だよなあ。でも万が一本当だったら凄えよな。」
中村「そんな訳ないじゃん。かと言って妄想だとしてもだいぶヤバいんだけどね。」
井上「でもさ、文通って… 普通、嘘吐くならもっとまともな理由なんじゃないか?街コンとかさ、マッチングアプリとかいろいろあるだろうに。」
中村「まぁ、香川だからな。ふと思ったんだが、俺ら、マッチングアプリやってみないか?」
井上「なんか盲点だったな。これを使えば俺らも脱童貞なんてあっという間さ!」
中村「あぁ、早速始めるか!」
2人が決意を固めているとにやけ顔の香川がやってきた。
香川「よう!2人に挨拶しておこうかなと思って。俺、明日から大阪に行って来るからしばらく休むわ。」
井上「例の文通の子に会うのかい?そういや、写真とかないの?」
香川「いや、写メはないね。」
中村「そうか、まぁ、お気をつけて。」
香川「あぁ。」
田宮「やぁ、久しぶり!今日は彼女が休みだから久しぶりに顔を出せたよ。んっ、おっ、香川どうしたんだ、髪染めてドンキーコングみたいになって?」
香川「いや、別に。俺、彼女出来たんだ。田宮の彼女より可愛いさ。」
田宮「そうか?まぁ、恋人は比べる物ではないからね。俺は百合を愛してる、それだけでいいさ。所でどこで知り合ったんだい?」
香川「文通だよ。」
田宮「おっ、おお…そっ、そうか。」
香川はそれ以上何も言わずに去って行った。
〜1週間後〜
香川「やぁ、久しぶり!」
井上「あれっ、髪の色戻したんだ。」
中村「大阪行ってたんだっけ?彼女とはどうよ?」
香川「あぁ、別れたよ。」
湯澤「どうして?」
香川「卵料理がワンパターンで飽きちゃってさ」
湯澤「あぁ…」
井上(もっと、マシな嘘は吐けないもんなのか?それともこんな嘘は普通の人は吐かないだろうからもしかしたら大阪の彼女は実在したのか?なんてな、考えても分からないしな。まぁ、なんにせよこの妄想彼女騒動の答えはきっと風の中で吹かれてるというやつだろう)