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童貞ボーイズ  作者: いむ
6/14

百合ちゃん登場

この日童貞たちは、いつもの空き教室で暇を持て余していた。


井上「暇だぜ、何か面白い事はないかい?」


香川「俺はないな。」


湯澤「右に同じく」


井上「だよな〜」


中村「そういや、田宮から連絡が来てるぜ。今からここに来るらしい。」


井上「田宮が来るのなんて久しぶりじゃないか。最近全然来ないし。」


湯澤「彼女が束縛、凄いって聞くな。」


香川「えっ、田宮、彼女居んの?」


その時ドアをノックする音が聞こえた。


田宮「やぁ!」


井上「やぁ、久しぶりじゃないか!最近見かけなかったけどどうした?」


田宮「どうしたもこうしたもねえよ!彼女の束縛がひどいんだ。君たちと遊ぶのが気にくわないらしい。」


中村「なんだそれ!イかれてるぜ!」


田宮「おいっ、なんてことを言うんだ!まあいいや、久々に遊ぼうぜ!」


部屋の鍵をしめ、田宮は中に入ってきた。


井上「あぁ、する事はないけどな!」


湯澤「彼女名前なんていうの?写真見せろよ!女の子紹介しろよ!」


田宮「湯澤さん、がっつきすぎだ!最近本当なんか束縛に疲れちまって、君たちと遊ぶのがこんな楽しみなんて初めてだぜ。」


ドンドン


一同「んっ?」


激しくドアを叩く音が聞こえる。


湯澤「なんだ?」


鍵を開けようと湯澤が動いた。


田宮「おいっ、待て!」


制止も虚しく湯澤はドアを開けた。


ドアには怒りの形相をした女が立っていた。


湯澤「やぁ、いらっしゃい。どうしたの?」


湯澤は女が来たというだけで浮かれてしまい、女の様子に気付いてないみたいだ。


百合「おいっ、田宮。こいつらと遊んじゃダメって言ってるだろう。」


ズカズカと田宮に近づいてきて連れ去っていった。


中村「凄えな、あの女。」


井上「おい、湯澤くん、いつまでニヤニヤしてるんだよ!なぁ、こっそりあの2人の後をつけてみないか?」


中村「あぁ。てかあの女俺らをゴミクズ同然に扱ってないか?胸糞だわ。」


香川「くっそ、田宮に彼女なんて」


井上「よし、とりあえず行くぞ。」


廊下に出ると百合が持っていたお茶がブチまけてあった。


井上「うーむ、なんか危険そうだ、後で田宮に色々聞くとして戻ろうか?」


中村「あぁ、そうだな。てか、湯澤まだニヤけてるのかよ!」


湯澤「女性と会話するのが久しぶりだったからね。」


香川「くそ、俺も彼女ぐらい。」


香川はずっと何かを呟いていた。



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