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公募ガイドを読んでみた。

作者: 紫雀

こんにちは、紫雀です。

今月の始めの「10月号の公募ガイド」

普段は読まないのですが、10月号は興味深い内容が組んであったので買いました。

その名も「応募作品の9割が一次選考で落ちるという現実」という内容だったからです。


よく「なろう」作品の中に小説指南内容のエッセイ的なものはありますが

募集側でその内容を指摘したものはあまり見かけません。

なので、10月も過ぎた事ですし、この内容を簡単に

検証してみようと思います。


まず、公募だとお題があるわけですが、

テーマに対して、応募作がほぼ「みんなとかぶっている」

というのがあります。発想が貧困、練ってない。そのまんま。

選考する方はうんざりでしょうね。

デジャブ感満載、またこれも同じ発想かとなるわけです。

当然、一次選考で落とされ、そのうちの半数は

敗者復活戦に復帰することすらない作品になります。


ならどうするか、まず「誰でも思いつく第一発想は捨てる」と

本書はすっぱりとそう言い切っています。


公募ガイドの中に、阿佐ヶ谷姉妹の「書き足しましょう」という

コーナーがあるのですが8月の募集は「昔、むかし、ある所に」でした。

さて、読者の皆さんはどういう話を書きたしますか?


「おじいさん」「おばあさん」「ももたろう」「鬼退治」

このフレーズで応募された作品はすべて没になっていました。

これこそが「誰でも思いつく第一発想」であり、

公募の際に選ばれない理由たら占める内容なわけです。


8月号を買ってないので最終選考に残った作品をみてないのですが

私なら何を書き足すかと。ちょっと考えてみました。


★★★

昔、むかし、ある所に 一冊の本が置いてありました。

本を置いたのは神様です。本のページは

毎日、風の妖精によってめくられていました。


パラパラパラ、めくられたページを狐の親子が読みました。

楽しい話が載っていました。その夜、狐の親子は楽しい夢を見ました。


パラパラパラ、今度は猿の親子が読みました。悲しい話が載っていました。

おうちに帰った子ザルはお母さんと一緒に泣きました。あまりに

子ザルは悲しかったので、まだ泣いている母ざるの為に

一生懸命おどけて見せました。


次の日、本はそこから消えて無くなりました。神様が移動させたのです。

本のページが増えていました。狐の親子が見た夢の話が載っていました。

次のページには猿の親子のおどけた話が載っていました。


本を移動させるたび、話はどんどん増えていきます。


あるとき神様は本のページを繰って楽しそうに内容を読んでいました。

神様はこんな風に世界中の素敵なお話を集めているのです。おしまい^^


★★★

骨組みだけですが如何だったでしょう。

こんな風に第一発想を捨てると全く違ったお話ができます。


皆さま、日々、孤軍奮闘している事と思いますが、第一次選考突破の為の

一助になればと思い書いてみました。


他にもいろいろ書いてあるので、需要があるなら続きを書きます。

以上、紫雀でした。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  エッセイの中のお話。  神様の本。  すごくいいですね。  応募したら入選まちがいなしです。  二十年も前のことです。  私は公募ガイドを毎月購入して、童話の応募を繰り返していた時期が…
[良い点] なるほど、と思いました。 柔軟な発想で物語を綴っていくことが大切だと分かりました。
[良い点] 物語を生み出す、というのは、純粋に楽しい行為ですよね。 それが一番大事だなと思います。 作例の神様は、労せずしてたくさんの物語を手に入れられるので、毎回移動させるのが楽しみでしょうね。 …
感想一覧
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