願い
こんな私を愛してると言ってくれる人がいます。
そんな人を私は不思議に思います。
私もその人を愛しています。
でも私とその人の愛は何か違います。
その人の愛は、いつも自分の中にあって、溢れ出たものを私にも分けてくれている、そんな感じがします。
私の愛は、こういうものは愛だと、定義付けているだけな気がします。
私には湧き出る愛がありません。
愛をもらって生きています。
でも、その人はそれすら愛おしいと思ってくれているようです。
私がいらないというまで、ずっとくれると思うのです。
あるがままに、飾らず、懸命に生きている人たちが与えた愛を、今、その人を通して貰っている気がします。
だから私も、その人が愛するように子供を愛し、自分も愛したいと思うのです。
そして、もし、もし、可能なら。
愛を与えてくれた人に返せる人になりたいのです。
※※※