アンドロイド日和番外編2(前編)〜秋に買う水着〜
作者の音無です。
8月に突然始まったアンドロイド日和シリーズ。
5の倍数の日に更新しています。
現在、セカンドストーリーや番外編(日和の研究所時代)の構成を考えたりしているのですが、正直、ファーストストーリーで結構飛ばしすぎて、あまり思いつきません!
まぁ、そう言ってもシリーズなんて言ってるぐらいですから、今年中をめどにリビルドするか、そのままセカンドストーリーにするか、まぁ、なんか考えます。ということで、今回も番外編。日和が主人公に珍しくものをねだります。
「お兄ちゃん、勝って欲しいものがあるんですけど。」
考えてみれば、日和が何か買って欲しいなんていうの珍しいな。いつもは『お兄ちゃんがいてくれれば私は本望です。』みたいな感じだから。
「そうか、何が欲しいんだ。」
「あの、これなんですけど。」
日和はパソコンの画面を見せた。そこには……
「日和……これって……」
「はい、水着です。」
画面に映っていたのは紺色で袖がない、伸縮性があって薄そうな生地。そう、いわゆるスクール水着だった。
「日和、あのさ……もう、秋だよ……」
「違うんです!」
僕がそういうと日和は言葉を強めて言った。
「ネットに書いていました。男の人は女の人の水着を見るのが好きだって……」
「あ、あぁ……」
またネットか。こうやって変な知識を見つけてくるからコマッタコマッタ。でもまぁ、考えてみれば日和は水着を持っていない。どうやら日和本体には防水性もあるみたいだし、いつか日和をプールや海に連れてっていくのもいいかもしれない。よし。
「まぁ、そうか、わかった、買おう。」
「本当ですか〜!やったっお兄ちゃん大好きです。」
彼女は手を挙げて飛び跳ねながら喜んだ。お兄ちゃん大好きって言葉で倒れそうです。
僕はそのあと、その水着を注文した。そして届いたのはそれから三日後のことだ。