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ぼくの詩集

抜け殻

作者: 桜井あんじ

いみのない

ぬけがら

ぼくは


意味のために 存在が あるのではなく

存在が あるために 意味づける 無理矢理にでも

だけどぼくは そんなことで

大切なもの 汚したくない


世界は黒ずんで 輝かない もはや

そこにあってもなくても おなじような気がする

だけどぼくは 世界と引き換えにでも

ぼくの 大切なもの 汚したくない


だがしかし

はたして これに 意味は あるのか

ぼくはぼくに問う


ああぼくは

ぬけがら ラララ

たいせつな あなたのいない世界も 

ぼくにとって

世界の ぬけがら

ぼくはなんだか おかしくなって

かさかさと 風に揺られながら

笑う


ぼくは

たいせつなあなたの思い出を よごしたくないので

このまま ぬけがらでいいよ

人に見向きもされぬ

ぬけがらでいいよ

いつか強い風の吹く日に

飛ばされて どこかへ消えるまで

ぬけがらのまま この木の枝で

揺られていましょう


黒ずんだ 輝かない

意味のない 世界のなかで

在りし日のままの

たいせつなものを抱いて

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