表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編・詩 全般

螺旋

作者: 些稚 絃羽

繰り返す訊問

        ―ハジマリもオワリも解らなくて

絞り出す回答

        ―白か黒かも見えないまま

鳴り響く警笛

        ―堕ち行く先を探してる

押し潰す雑音

        ―不透明で曖昧な僕は

揺れ動く残像

        ―瞬きすら罪のようで

霞み行く閃光

        ―声にならない声をあげる

沈み込む冥闇

        ―何も見えやしなくて

狂い出す弾道

        ―何処にも行けやしなくて

迷い出る幻想

        ―僕自身かそれとも世界か

掻き乱す衝動

        ―どちらが先に壊れてく?



語られない真実

         ―何時しか嘘が真になって

得られない賛同

         ―課された否定を引きずって

暴かれない根源

         ―振り向く先には何もない

掴みえない安穏

         ―心休まる場所を知らずに

注がれない愛情

         ―ガラクタばかりの世界の中

浮かばない感動

         ―此処に居る意味を問い掛けた

埋まらない穴隙

         ―傷の深さも測れずに

許されない酩酊

         ―素面のままじゃ辛すぎる

交わせない約諾

         ―ミライなんてミイラになって

定まらない重心

         ―立つ事さえままならない



疼く痕跡

      ―傷付いた先に何がある?

憂う錯綜

      ―堕ち行く先に何が待つ?

慕う震慄

      ―まだ見ぬ恐れは寄り添うけれど

招く混濁

      ―不透明で曖昧な世界にいる僕は

赦す諦観  

      ―僕であることしかできなくて

呻く撞着  

      ―どちらも最期に壊れるならば

願う深閑  

      ―いっそ共に朽ち行こう

抱く憧憬  

      ―渇ききった大地の上に

進む輪転 

      ―ほんの少しの水を撒こう

弾く微笑  

      ―新たな世界をハジメヨウ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ