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始まりは何時も偶然から第二話

ども、よみです。

更新スピードが遅い?一ページの文字数が少ない?

気にするな

えぇ、まぁこの小説は気まぐれ更新だから許してね。

「これは……一人では荷が重いかな……」



ラグはピョンとシオンの腕から飛び、猫のように地面に着地する。



「これだけの魔力量……二人だけじゃ無理だよ……」


「少しだけ時間を稼いでおくからレギとセシルを呼んでくれないかな?」



ラグは前を見つめながら呟くようにそう言う、シオンは静かに頷く。



ラグがチラッと後ろに目をやると既にシオンはいなかった。



さて、どこまで時間を稼げるかな…



ラグは静かに手を横に振る、すると手の軌跡から粒子が現れ粒子はマスケット銃の形を作る。



現れたマスケット銃は地面に突き刺さる。



合計五本のマスケット銃が現れるとラグは一本のマスケット銃を手に持ち、銃口を前に向けた。



「さて、貴方は誰かな?」



ラグの見つめる先には黒い霧が渦を描いていた。



黒い霧は二メートルを超える高さにまでなり、それは巨大な眼の形になる。



眼の周りには大量の黒い触手が蠢いている。



「自我は……あるのかな?」



ラグが静かにそう呟く。



だが 魔 は何も喋らない、ただ、ラグの動向を伺っているようだ。



「じゃあ……いくよ?」



その言葉を発すると同時に魔から大量の殺気が溢れ出す、ラグは引き金を弾くと同時に新たなマスケットを手に持った。



もう片手のマスケットも引き金を弾く。



同じように片手でマスケットをを持ち、引き金を弾く。



計五発の弾は全て魔の中心に被弾する。



ラグはただ時間を稼いでいるだけ、なので攻撃がこない限りその場から動こうとしない。



ただ、時間を稼いでいれば良い。



「効いたかな?」



どうせ効いてないだろうな…



と、諦めながらもほんの少しの希望を持ちそう語りかける。



だが、



「流石にそれは凹むよ…」



魔は何事もなかったかのように平然と、無傷で佇んでいた。


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