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どっきりチュニックと街歩き

私は散歩の後、急に疲れてしまい。お腹も空いてなかったので、そのまま朝まで寝てしまった。


次の日の朝、起きた瞬間にお腹がなった。


なのですぐにメイドさんに朝の支度をしてもらったが、とにかくドレスを着るのに時間がかかる。この世界の人は毎朝これをするのかとちょっとげんなりしてしまった。


やっと終わって、朝食を取るためにダイニングルームに行って、直人さんとカトリーヌちゃんに会った時はもう空腹過ぎて、ぐったりしてた。


「Tシャツジーンズが良い。ドレスはもう嫌だ」


「俺もな、なんかミュージカルとかで出てきそうな格好で微妙」


食事は美味しかったので気分が上がったが。やっぱりお味噌とかお米が食べたい。


カトリーヌちゃんは食後に骨ももらって大喜びだ。


「私達、王子様にもお姫様にもなれないんですね。これが終わったら庶民な生活がしたい」そんな事を言っていたら、イグニアス殿下がやってきた。


殿下は私のドレス姿を見て

「ミキ嬢、とても似合っている。つい見惚れてしまうな」とサラッと言った。

すごいな、流石王子。社交辞令もスラスラ出てくる。


直人さんはすごくびっくりした顔で殿下を見ている。


「テスト討伐は3日後に決まった。ここから馬車で半日行ったところの森に中型の空を飛ぶ魔獣が出たらしい。黒騎士団と共に討伐に向かう。その間にミキ嬢の聖女の服も作らないと行けないしな。この後、すぐに採寸をする者を部屋に向かわせる」


うえっー。。


「聖女の服って必要なんですか?」


「当たり前だ、ミキ嬢がカトリーヌ様の代わりを務めるのだから、儀式用と討伐用を作るぞ」


悲壮な顔をしていると、直人さんがニヤついてる。


「直人殿、あなたは聖女の護衛という形にするので、護衛騎士の服を作る。ミキ嬢の次に採寸をしてくれ」


「俺もか!」


はは、ザマーミロ。


私は採寸の時にお針子さんにコンビニの制服の下に着ていたTシャツやズボンを見せた。


「こういう部屋着が欲しいです」


「この生地は見たことがないですが、チュニックみたいな感じですかね?」と数枚持ってきてくれた。


男の人用のチュニックなら長くてワンピースみたいだし楽そう。


サイズ的には子供用のズボンがピッタリっぽい。


部屋でくつろぐ時はこれが動きやすくていいのでは?長さの違うチュニックとスボンを何枚か持ってきて貰って、着心地を確かめることにした。


お針子さんは直人さんの方に行ったので、早速、チュニックを試しに着てみる。


少しして部屋のドアがノックされた。


「おい、ミキ。入っていいか?」あ、直人さんも採寸終わったのかな。


「どうぞーー」私は着ていたチュニックにベルトをつけてみた。


部屋には直人さんだけでなく、イグニアス殿下も一緒に入ってきた。


「イグニアス殿下が討伐に持って行く物で相談が。。。お前何着てるんだよ!!!」


「。。。。ミキ嬢、すまない。着替えの途中か!!!」


「え?大丈夫ですよ、これ可愛くないですか?」と私はミニ丈になったチュニックワンピースを2人に見せる。


「丈が短すぎるだろう!」と直人さんがいうと。


「ダメ?可愛いのに。私の制服のスカートはもっと短かったよ」というと。


「ミキ嬢、こちらでは淑女が足を出すのは滅多にない、ズボンか長い丈の物を履いてくれ」とイグニアス殿下の顔は真っ赤だ。

殿下のお付きのアランさんも顔を必死に伏せている。


あらダメか。私は奥に引っ込んでズボンを履いて出てくる。


イグニアス殿下の顔はまだ赤い。

キラキラ王子でも生足耐性がないのか。


「現役高校生やばいな。。。」と直人さんも頭を抱えてる。


イグニアス殿下はメイドにお茶を頼んで、みんなが落ち着いた所で話を始める。


今回の遠征は近場なので1泊ですみそうだが、森の中なので恐らく野営になるとの事。キャンプみたいで楽しそう。


何か必要なものはないか聞かれたが、特に持ち物もないし持って行く物も考えつかない。


野営に必要なものは向こうが用意してくれるだろうし。


「私は動きやすい服がいいので、聖女服を着なくていい時はこれを着たいです」


「ズボンは履けよ。。。」と直人さんがすかさず言う。またイグニアス殿下の顔がほんのり赤くなった。


「俺も特にないが、ミキが来ている服は確かに楽そうでいいから。俺も数枚それが欲しい」


「カトリーヌ様はどうですか?」とアランさんが聞くと。


私達の横で転がっていたカトリーヌちゃんはすくっと立って、直人さんに何か言っている。


「は?1泊だぞ。。はいはい。カトリーヌは毎食後はさっきでた骨を必ずつける事、水は常に新鮮なもの、寝床は今使っているクッションを馬車にも置いて欲しいそうだ」


カトリーヌちゃんは自分の欲しい物を伝えるのに躊躇しないタイプなんだな。


それから私達はする事がなくなったので、街に出てみる事にした。


カトリーヌちゃんはしっかり殿下にお小遣いをねだってた。


私達の護衛兼道案内のアランさんと私たちで街歩きをする。


王宮を出てすぐにカトリーヌちゃんが鼻をクンクンさせて、私たちを先導して行く。


「カトリーヌちゃんはどこに行きたいの?」と聞くと。私達の方に振り向いて、直人さんに何かを言ってる。


「なんかこの先に肉のいい匂いがするんだって」


「肉。。流石カトリーヌ様、この先の広場に人気の串焼き肉の屋台が出ているんですよ」とアランさんも嬉しそうだ。


お目当ての屋台は確かに混んでいる。


あれ?あれは。


「アイラさん、雅代さん!」2人はどこかのお爺さんと一緒にいた。


「ミキちゃんこんにちは、あらそのチュニックかわいいわね。ミキちゃんならワンピースとしても着れそうだけど」


「「絶対ダメです」」と直人さんとアランさんの声が重なった。


アランさん。。下向いてたけど、見てたんだな。


「串焼き肉の美味しいお店があると聞いて、カトリーヌさんが食べたいそうで」


「え?ああカイルさんのお店ね。普通のはカトリーヌちゃんには味が濃いから、味なし焼いてもらうわね」とアイラさんは店主さんに話に行った。


「雅代さんは大丈夫ですか?困った事はないですか?」と直人さんが聞いている。


「大丈夫よ。アイラさんの家は子供のために改装中で、お隣に住んでいるこちらのディーノさんの所で数日過ごしているの。ジョンさんも討伐で出かけてしまうし。やっぱり女世帯だと心配だから」


「歳はとったがご婦人2人を守る力はあるぞ」とディーノさんが胸を張って言う。


「まあ、頼もしい」と雅代さんはキラキラした目でディーノさんを見ている。


なんか、2人はいい感じだねえ。


そうこうしていたら、アイラさんがアランさんを呼んでいる。


アランさんがす大きな袋を抱えてきた。


「こっちのはアイラさん達ので、こちらが調味料なしのカトリーヌ様のです。まだ熱いので、冷めたら串から外しますね。お2人はこちらの袋からどうぞ」とアランさんが串焼き肉入りの袋をくれた。


すごいいい匂いがする。


「「美味しい!!」」


「でしょ。カイルさんの串焼き肉は最高なのよ」って言いながら、アイラさんも食べている。


アランさんはもう二つ目だ。

「殿下のお金で食べると、余計に美味しいです!」って大喜び。一体1人で何本食べるんだろう?」


「ミキ、こっち向いて」と直人さんが言うと。指で私の頬を拭った。


「ほらソースついている」と言ってぺろっとその指を舐めた。無自覚でやってたみたいで、気がついた瞬間、直人さんの顔が真っ赤になった。


カトリーヌちゃんがバウっと吠えた。


「あ、今すぐお肉あげるよ」と直人さんがカトリーヌちゃんに言うと。またカトリーヌちゃんがバウと言った。


直人さんはそれには答えずに無言でお肉を串から外してる。


そんな私達をアイラさんはニコニコしながら見ていた。




やっぱり屋台といえば、この串焼き肉。

お肉はみんなに人気。

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