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やっぱり米は最強

「え?前の世界って、コンビニにきてる時から?」


「。。。。一目惚れだったんだ。でも高校生に社会人が告ったら、やばいかもと思って、受験もあるだろうし。高校卒業したら告ろうと思ってたんだ」


「いや、。それが理由で毎日豆乳ドリンク買いにくる方が微妙ですけど」


「カトリーヌにも散々ヘタレストーカーって言われたからな。だからあいつはハートのクッションを持って行って、俺の為にミキにアピールしてたんだって」


あーーあれってそういう意味なんだ。


そんな事を思い出していたら、直人さんの顔が更に近づいてきた。


「俺。。ミキにまだ返事貰ってないんだけど」


え?あ、今告白されたんだ。自分が嬉しすぎて、向こうもわかっていると思っていた。


私は直人さんの頬を両手で挟んで、ゆっくりキスをした。


「これでわかります?」


直人さんの顔が一瞬で真っ赤になったが、


「いや、、一回じゃわからない」と言いながら、直人さんから何度もキスをされる。


「ねえ、ミキ。俺の事も好きって言って。。」


「直人さん。。」


「お待たせーー!!!直人は怪我して、ミキちゃんは寝込んでるんだって???、あらお邪魔だった?」と私達の隣に誰かが立っていた。


「え?きゃあ、フィレーナさん??」

「痛え!ミキ!そこ折れてるから押さないで!!」


一瞬で甘い雰囲気は消え去った。


「本当にごめんなさい。もっと早く来るはずだったんだけど、アイラの赤ちゃんが産まれそうだったから、でも結局は前駆陣痛っていうのらしくってまだだったのでこっちに来たのよ」


フィレーナさんは直人さんの怪我を治してくれて、私にも回復魔法を使ってくれたので。3人でお茶を飲んでいる。


「ジョンさんにそれいいました?赤ちゃんが産まれそうかもって。前駆陣痛って、本格的な陣痛の前段階ですよね」


「まだ言ってないわよ。何か、アイテムボックスはどこだってそこらへんバタバタしてたから」とフィレーナさんは澄ました顔をしている。


「いや、、それこそ伝えるべき情報です、探しに行きましょう」


私達は外に出て、チャールズさんを探す。あの人ならジョンさんの動向を把握してそうだから。


騎士団の人達は治療院の裏庭にいるというので行ってみると。


そこには。。大きな米の山があった。

そしてそれを囲むように剣を構えている騎士さんとアイテムボックスにシャベルで米を入れている騎士さん達がいる。


「な。。何で米がこんなに」と私がいうと。


やや、げっそりしたチャールズさんがやってきた。


「ああ、ミキ様、直人。もう大丈夫なんですか?帰還の準備は遅れそうです。。」


そうでしょうね。


「一体何処からこんなに集めてきたんですかね?」


「あの、屋敷からですよ。どうやら野生のワイバーンを集めるのにこれがいるみたいで、団長はそれを知って狂喜してましたね」


「え??じゃあこんなにあったら、ワイバーンが来ちゃうんじゃないですか?」


そういうと、チャールズさんの顔が暗くなった。


「そうなんです、だからこの穀物をアイテムボックスに入れ終わるまで、気が抜けないんです」


そこにニコニコしたジョンさんがやってきた。


「お、ミキと直人も来たのか。雅代さんに教わった炊き方でマイマイを炊いてみたぞ、食べるか?」


「「食べます!!!」」


ジョンさんは炊き立てのお米を鍋ごと持ってきてくれた。私と直人さんは塩にぎりを作る。騎士団のみんなは何か遠巻きに見ている。


「これは変わった食べ物ですね、穀物なんですよね」とチャールズさんが不思議そうな顔で見ている。


私はもう待ちきれない。


「直人さん、もう我慢できないです。食べちゃいましょう」


「そうだな、みんな食べるかわからないし。これぐらいでいいよな。30個ぐらいおにぎり作ったんだし」


パク!


「「美味しい」」


なんか涙が出そう。チャールズさんも歓喜する私達を見て、食べたくなったのか

「一個頂きますね。モグモグ。。これはいいですね。私は好きです」


それを聞いて他のみんなも食べ始める。


「私も食べるー」とフィレーナさんがやってきた。どこ行ってたんだか。


ジョンさんはフィレーナさんを凝視してる。


「フィ。。フィレーナ、何でお前がここに。アイラに何かあったのか!!!!」


「え?ちょっと陣痛があっただけで、大丈夫よ」


「陣痛だと!!産まれるのか!俺は帰る!」


そう叫んだ瞬間に、空から恐ろしい鳴き声が聞こえた。


大きなワイバーンが飛んできて、どう見ても私達の方に向かっている。


「え?ワイバーン?やっぱりマイマイを狙いにきたのか!」チャールズさんは大慌てだ。


「これはアイラのだ、ワイバーンには渡さんぞ!」とジョンさんが叫んでますが、元々は侯爵家のものでは?


「ミキはこっちへ」と私は直人さんに抱え込まれる。


「カトリーヌちゃんは??」


「カトリーヌ様でしたら、イグニアス殿下とアラン様と出かけています」とチャールズさんが剣を構えながらいう。


とうとう、ワイバーンは私達の頭の上にきた。しかし、上をぐるぐる回って飛んでいるだけだ。



「何でこっちにくるのよ、米の山の方に行きなさいよ!」と私が叫ぶ。


「確かにそうだな、なぜ向こうに行かないんだ。おい、お前ら。今のうちにマイマイをアイテムボックスに入れろ!」とジョンさんが団員さん達に叫んでいる。


「団長、もしかして。。。おにぎりですかね?さっきから“白いの食べたい”って聞こえるんですよ。俺は魔獣の声も聞こえるのか?」と直人さんがおにぎりを持ってワイバーンを見ている。


「直人、それをよこせ」とジョンさんは直人さんからおにぎりをとって、空に放り投げた。

するとワイバーンがパクッと食べる。


そしてゆっくり降りてきて。


ジョンさんを見つめる。


「ジョン団長。。。“もっと”って言ってます」と直人さんは鍋に残ったご飯を巨大おにぎりにして、ジョンさんに渡す。


「うーん、おい。これを食べさせたら、俺を乗せて王都まで連れて行ってくれるか?」


「ちょ!団長。何言ってるんですか?ワイバーンに乗るとか自殺行為ですよ」チャールズさんが大慌てだ。


「えっと。。“好きなとこに飛ぶからそれよこせ”だそうです」と直人さんがいうと。


「じゃあ決まりだな。おい、お前ら、マイマイはアイテムボックスに入れたな。おい、直人。言葉が通じないから、お前も来い」とアイテムボックスを掴み、直人さんを引きずってワイバーンの方にむかい。おにぎりをワイバーンの口に放り込む。


そしてワイバーンの背中に直人さんを押し上げ、自分も背中に登り、そのまま飛んでいってしまった。


「え?え?直人さーーーーん!!!!」


「ミキーーーーーーー」と叫ぶ、直人さんの声はどんどん小さくなる。


騎士団の皆さんはポカンとしてそこに立ち尽くしてる。


「すごいわねー。ワイバーンを手懐けて乗った人間なんか初めて見たわ」とフィレーナさんが感心したように言ってる。


そこにイグニアス殿下、アランさん、カトリーヌちゃんが駆け込んできた。


「い。。いま、ワイバーンが何かを背中に乗せて飛んでいるのが見えて、追ってきたんだが。あれは。。直人とクロードが乗っているのか?あいつらどこに行くんだ?」とイグニアス殿下が青ざめた顔で聞いてくる。


「アイラさんの所へ」


イグニアス殿下は頭を抱えてる。

「それは王都にワイバーンが向かっているということか」


「あ、でも。なんかマイマイを与えたら、いう事を聞いてるので、大丈夫かと」と私がいうと。イグニアス殿下はガバッと顔を上げた。


「そうだ、その事で私たちは拘束した侯爵とその娘達の事情聴取をしていたんだ。どうやら、そのマイマイでワイバーンを誘き出すというのは聞いていたが、どうやら侯爵がマイマイの買い占めを行い、屋敷に備蓄していたらしい。マイマイはワイバーンの主食ではないが、ワイバーンには嗜好食のようなもので、それを手に入れるには何でもする性質を使って、ワイバーンをコントロールし、村を襲わせたりしていたようだ」


あーーーだからおにぎりで、言うこと聞いちゃったのね。


「直人さん、大丈夫なんでしょうか?ワイバーンの言っていることがわかるからって、団長さんに連れ去られてしまったんですが」というと。


「クロード団長はアイラさんの事になると、非常に残念な感じになりますが、責任感は強い人ですから、直人さんを危険な目には合わせる事は無いと思いますよ」とアランさんが言ってくれたが。。


随分な言われようだな。


カトリーヌちゃんがクゥーンと寂しそうに鳴いている。


「すぐに帰って、直人さんに会いに行こうね」と私はカトリーヌちゃんを抱きしめた。


「じゃ、私も先にアイラの所に行っているわ。またあとでね」というと、フィレーナさんも消えてしまった。


あと2話で終わります。今日中に完結出来そうです。

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