9 ◇CEOは大変な仕事(お疲れさまでした~)
9 ◇CEOは大変な仕事(お疲れさまでした~)
ただ、そう言いつつも夏目も会社のCEOになったからには、売れっ子に
なった竜星に対して、いろいろと仕事と営業の方面から調整したり、
会社の損益を防がないといけなかったりと……損切りがむずかしい
のだろうことも理解はできるが。
だけどね、株もFXもバイナリーも【損切り】の時期を逃せば逃すほど
損益は大きくなっていくのよ。それが世の常。
だって、あのオーディションの時の竜星の立ち回りを見ていたらば
彼がどんな人間なのか分かっていたはず。
あの時損切りして合格させていなければ、今の危機は回避できた。
あなたが落とした星ちゃんは今も真面目に踊っています。
彼でよかったんじゃない?
それか、グループに入らずソロデビューした作詞作曲もできて歌唱力もあり
その上踊れる翔平くんでもよかったのでは?
竜星の変わりになる人、いるじゃない。
どうして竜星にこだわるのだろう。
自分の首を絞めつける相手だとそろそろ気付いた方がいいと思うよ。
そう呟く村岡彩夢は、現在活躍するボーイズグループの数年後に、思いを
馳せるのであった。
―――― お ――― し ――― ま ――― い ―――――2025.5.11
この度も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
このお話は『フィクション』とさせていただきます。
人それぞれ、同じものを見て、同じ話しを聞いても人それぞれ
感じ方が違うと思います。
あれっ?
もしかして、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
煎餅を齧りながらTVを見ていた彩夢が感じた、ただその時の感想です。
それぞれのその時の、心模様を書いてみたく――――
ずっと、蟠りとして残っていた気持ちの、一瞬を
切り取った作品となります。
次作の予定について:
新作『愛をください』約 28,000字あたりまで書けていますが
まだ完結していません。
それで、どこかの時点で削除?してしまっていた旧作品
『天使の贈りもの』を再upしていく予定にしています。
未読の方、もうどんな話だったか忘れてるわ~という方々、
お読みいただけると幸いです。(有難く、うれしいです)




