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『軌跡』  作者: 設楽理沙
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8 ◇また、やらかすわよ~

8 ◇また、やらかすわよ~



その後、そのメンバーで作られたボーイズグループはずば抜けた歌唱力と

ダンスで大きく飛躍し、順風満帆に見えた。



しかし、その帆に数年後、大きく穴を開けたのはあの佐藤竜星だった。


またもや女性問題である。

お金持ちの美しい年上の女性と婚約までしていた。


普通、これから世界を目指して活躍するべくボーイがハードな練習や公演を

しつつ、付き合っていたと言うのもすごいけど、女性と婚約をし同棲していた

というのもすごいわー。


毎月200万円ものおこずかいを貰い、ウン千万円の車を買わせた上に浮気をし

怒った女性が『出て行け』と言うと、これ幸いにと出ていき、車の返還も

せずにトンずら。


竜星が売れ始めてお給料もそこそこ貰えるようになったため、女性がお小遣い

を打ち切った辺りからどうも雲行きが怪しくなったようだ。


冷たくなり、……からの浮気の流れのようだ。



彩夢は膝を叩いて夏目に向けて言い放つ。


『だ・か・ら、言ったでしょ。

あんな奴メンバーに入れたらとんでもないことになるって』


実際、夏目には一般人である彩夢の言葉は届いていないのだが。


彩夢は今度こそ、夏目が竜星に引導を申し渡すとかと期待した。




だが、婚約詐欺まがい? いやそれ、詐欺でしょ……をした本人には

処罰なしとしたのだ。


思わず彩夢はひっくり返りそうになった。


『夏目よ、今度こそ私の言葉が聞こえるだろうか。

その男は、またやらかすわよ~』






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