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『軌跡』  作者: 設楽理沙
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7 ◇えぐい、パフォーマンス

7 ◇えぐい、パフォーマンス



佐藤竜星・石田俊樹・山本昴・広川慎たちは、他のメンバー共々、次々と

合格を決めていく。



TV画面に最後のシーンが映し出される中、すごい映像が視界に入ってきた。

それはあまりにもエグかった。


           ◇ ◇ ◇ ◇




竜星が激怒した日、陰でこっそり泣いていたあの振り付けを強行した本人の

中学生☘山本昴の頭を撫でながらヨシヨシしている竜星の姿。



そしてその近くにはひとりだけ悪者にされた人、伏見尊がおとなしめに佇んで

いたのだが、竜星は昴を抱きしめ『いいんだよ、お前は悪くない』とでもいうよう

なパフォーマンスをしつつ、尊をガン無視している様子が映像に映し出されていた

のである。


TV番組もえぐいことするよねー。

残酷過ぎる。


これ、映像で流()てるのよ~。



合格者が次々と決まっていき、佐藤竜星の番が来て……その時主催者の夏目が

変なことを言いだした。


「これから、周りのメンバーに迷惑をかけずに活動していくことを誓えるのか?」 

みたいなことだったかと思う。


「誓います」と答えた竜星に合格を決める夏目。


私はこの時の夏目の言葉を理解していなかったのだが、最近知ることになった。




             ◇ ◇ ◇ ◇





それは、オーデイション合宿中に、女性芸能人の家に連日宿泊し、そこから

オーデイション会場に通っていて、芸能雑誌にそのことをすっぱ抜かれていたらしい。



この時、私は思ったのよね。(女性問題の事は知らず)




『夏目、その男は駄目だよ!』




あの時、女性問題のことを知っていたら、こう呟いたと思う。



『夏目、そいつを選んだことをいつの日か絶対後悔すると思う。

やめときなっ』




しかし……夏目はそれでも余りある❀佐藤竜星❀の才能に惚れ込み

合格させてしまったのだ。



まだまだ夏目も若造よのう。



……とはいえ、誰にも未来は見えないのでしようがないわね~

と、納得いかなかったけれど私は記憶の奥に留めるだけに至る。




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