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『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』  作者: 焼豚の神!
第2章:『雷牙の狩場 ―覇雷獅王との邂逅―』
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■影葬の追跡(シャドウ・レクイエム)詳細ルール■

一の牙にして獣王子【ビーストロード】こと、ヴァルグ・ゼオグレイン「白雷の大銀狼」が提示した調整日の最終日を迎えます。最終日前に、『影葬の追跡シャドウ・レクイエム』のルールを確認しておくと物語とシンクロできてイメージしやすいですよ!


良ければ、ルール設定を読んで彼ら【無銘の牙】の面々と一緒にゲームの突破口を探してみてください!


――闇の牙による狩猟試練・正式規約――


【序文】


この試練に足を踏み入れる者よ。

汝らの敵は影であり、また己の油断そのものである。

一刻(現世の一時間)の内に《二の牙》を暴け。さもなくば、勝者は闇に帰属する。


本規約を読まず挑む者は愚か者。

本規約を読み切り、戦略を編み出す者こそ、生き残る資格を得る。





【第一条 制限時間】


制限:一刻(=現世での一時間)


この時間内に《二の牙》を発見し、名を呼び、存在を暴けば勝利。


時間切れは敗北と同義。



▼ 突破口ヒント▼

一刻という制限は長いようで短い。

しかし「逃げ切る」もまた勝利条件に準ずる。

ただし、「逃げ切る」だけでは真の勝利とは言えない。

時間を刻み、罠を仕掛け、追撃をかわす策も立てられる。




【第二条 影の接触】


影に触れられた者は即座に失格。


影は牙主の分身にして、爪牙と同格の存在。


失格者は《影の口》に囚われ、魂を雷鳴の狭間へ送還される。肉体は無事だが、この世から束の間消える。


▼ 突破口ヒント▼

影の伸びる角度と光の位置を読め。

影の届かぬ死角に身を置くことで、捕縛の危険を減らせる。







【第三条 二の牙の性質】


《二の牙》は気配断ちの怪物。


視覚・嗅覚では決して捉えられぬ。


鹿が森に溶けるように、鷹が群れに紛れるように――幻のごとく存在を消す。


▼突破口ヒント▼

物理的な追跡は無意味。

「見ようとしないこと」が逆に発見への第一歩となる。






【第四条 唯一の発見手段】


《二の牙》を見抜く唯一の手段は――「ひねくれ者の性質」を読むこと。


木を隠すなら森の中。人を隠すなら人の中。


つまり、やつは「隠れるのではなく、傍らでこちらを観察する」性質を持つ。


常に近くで、息を潜め、見下ろしている。


▼ 突破口ヒント▼

周囲の仲間たちの挙動に“不自然な違和感”を感じた瞬間を見逃すな。

呼吸の乱れ、目線の揺らぎ、空気のざわつき――そこに必ず答えがある。

「二の牙の癖」をあぶり出すことが勝利への道。







【第五条 勝敗条件】


勝利条件:


制限時間内に《二の牙》を発見し、名を呼ぶこと。


もしくは、最後まで逃げ切ること。(ただし、逃げ切るだけでは真の勝利ではない)


敗北条件:


《影》に触れられ失格となる。


制限時間切れまでに《二の牙》を見つけられなかった場合。






****************






【戦略指針】(ナナシたちが挑む際の突破口)


時間を区切り、役割を分担せよ。


ミミは嗅覚で環境の変化を察知。


ルルカは周囲の気配に集中。


プルリは振動や空気の流れを敏感に感じ取れる。


ナナシは全体を統括し、「違和感」を言語化する役目を担う。


影の伸び方を利用せよ。


月明かりや灯火を操り、影の存在を逆に浮かび上がらせる。


光を動かせば、偽装して潜む《二の牙》は立ち位置を変えるしかない。


心理戦を仕掛けよ。


「ここにいるだろう」と声をあげ、わざと動揺を誘う。


無反応なら外れ、わずかな呼吸音や体の反応が返れば核心に近づく。


時間を味方にする。


攻め急ぐ必要はない。


焦れば焦るほど《二の牙》の思惑通り。


落ち着いて観察し、“ひねくれ者の性質”を浮かび上がらせることが勝利への鍵。





【結語】


この試練は、腕力でも剣技でもなく、

――「観察」と「洞察」、そして「仲間との連携」が試される。


光と影の境界に潜む《二の牙》を暴けるか。

あるいは最後まで逃げ切り、勝利の鐘を聞けるか。


いずれにせよ、勝利の【黄雷の証】を手にするのは、

己が“違和感”を信じ抜いた者のみである。




さあ、調整日三日目(最終日)に突入します!

彼ら【無銘の牙】の面々の成長と牙の鋭角性が何処まで磨かれるかお楽しみください!


次話の投稿は、明日夕方17時10分の予定です!('ω')ノ


引き続き『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』

略して『ナナクラ』をよろしくお願いいたします(^^)/

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