※第3章「設定資料集&王族情報」
第3章主要設定資料です。
※下記は第3章ストーリーで示される中央首都までの道のりや王子や王女がそれぞれ収める街の特徴、そして人物像などを明記してあります。
参考までに、お読みいただければ物語をもっと楽しく読むことが
できますよ('◇')ゞ
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物語世界の設定に沿って、西の街、東の街《辰》、北の街《玄》、南の街《朱》から中央首都《グラン=フォルティア》までの旅路の詳細を、峠や難所、距離、刺客の可能性も含めてまとめてみます。
全ての街からの距離は同じで、難所も等間隔というルールで整理しました。王家が見ている“出し抜き方”も絡めた設定。
▽旅路の基本設定▽
中央首都《グラン=フォルティア》までの距離:
各街から約 120リーグ(約360km)
峠・難所の数:各街から中央首都まで 3つの峠
距離感:各峠はほぼ均等に分布(約40リーグごと)
危険エリア(刺客の待ち伏せ):峠の中間地点や谷間、主要街道沿いの橋や狭隘地
【各街から中央首都までのルート詳細】
1. 西の街(第一王女セレスティア)
特徴:学問・芸術の街。軍事力は限定的。民衆の支持は厚いが、護衛なしでは危険。
峠・難所:
黄昏峠:西部山脈の入口。傾斜が急で視界も悪い。夜間は落石の危険大。
風鳴峠:山頂付近で強風が吹き荒れる。露出地帯で刺客の待ち伏せが起こりやすい。
霧隠峠:霧が濃く、視認性が低い。小動物や落とし穴に注意。
刺客の可能性:黄昏峠の谷間、風鳴峠の尾根道
王家からの観察ポイント:民の心をどう引き連れて峠を超えるか、隊列のまとめ方で評価
2. 東の街《辰》(第一王子)
特徴:交易都市で物資豊富。軍備・騎士団が充実している。
峠・難所:
雷鳴峠:山岳地帯の雷雨が頻発。馬や荷物の扱いが重要。
白影峠:雪深く滑りやすい。防寒対策が必須。
鏡谷峠:谷間の反射光で視界が混乱しやすい。
刺客の可能性:雷鳴峠の崖道、鏡谷峠の橋上
王家からの観察ポイント:物資と兵力でどう切り抜けるか。戦略的判断力が試される
3. 北の街《玄》(第二皇子)
特徴:防衛特化の城塞都市。武に秀で、兵力に余裕あり。
峠・難所:
氷結峠:常に氷結状態。滑落の危険大。
黒岩峠:険しい岩場で小規模の戦闘が起きやすい。
嵐谷峠:突風と豪雨により、道が寸断されることも。
刺客の可能性:黒岩峠の岩陰、嵐谷峠の橋
王家からの観察ポイント:冷静な判断と防御力の見せ方。敵を撃退するだけでなく民を守る能力
4. 南の街《朱》(第二皇女)
特徴:豊穣と祭礼の街。民衆の支持が高く、情報網が発達。
峠・難所:
紅葉峠:急斜面と落石。秋は落葉で滑りやすい。
月影峠:夜間は完全な暗闇。灯火必須。
竜巻峠:突風と突発的な土砂崩れが危険。
刺客の可能性:紅葉峠の谷間、竜巻峠の斜面
王家からの観察ポイント:民衆の協力を引き出して危険を回避する統率力
全体の設定ポイント
距離と峠はすべて等間隔:公平に王家の評価が下るように設定
刺客待ち伏せの可能性:峠や谷間など、戦略・心理戦を試すエリアに設定
・王家の観察:
「峠をどう越えるか」=行動力・統率力・判断力
「刺客を避ける・撃退する方法」=戦略力・適応力
「民心を守る」=民衆統率・魅力
街ごとの特色が旅に影響:軍備が厚い、民心が強い、交易都市など、それぞれの強みをどう活かすかで評価
◎ 設定案としては、この旅路は四方からの競争で、誰が最も効率的かつ民を導きながら安全に首都へ到達するかを王家が見極める場になります。
ナナシたちは西の街代表として、民心・仲間・手際を駆使して峠を越える試練に挑む…という構図である。
▼東西南北の勢力▼
東の街:第一王子 → 「辰」モチーフ。交易と武力に優れる。
西の街:第一王女 → 「寅」モチーフ。学術と芸術に優れる。
北の街:第二皇子 → 「玄」モチーフ。堅牢な防衛と軍略の街。
南の街:第二皇女 → 「朱」モチーフ。豊穣と祭礼、民衆文化の街。
【第一王子:ルクシオン・オルフェリウス(東の街《辰》担当)】
●年齢・容姿:19歳。長身で引き締まった体躯。銀色がかった濃茶の髪、鋭い青い瞳。笑顔は少ないが、存在感は圧倒的。
●性格:理知的で計算高い。冷静かつ慎重で、戦略を立てることに長ける。
自己評価は高く、民や騎士への命令は厳格。仲間思いだが、表に出さない。
●長所&能力:
軍事・騎士団の統率力に優れ、物資管理や戦略運用が得意。
交易都市《辰》を掌握しており、情報網と資源を活かす判断力が高い。
気配を読んで敵の動きを予測する能力もあり、刺客の可能性が高い雷鳴峠や鏡谷峠での進軍に強み。
●短所:
人間味に欠ける部分があり、民の心を掴むのは不得手。
過信から、仲間の独自判断を軽視する傾向がある。
【第一王女:セレスティア・ルミナ・オルフェリウス】
(西の街担当)
【基本情報】
年齢:18歳
身長/体型:168cm、しなやかで上品な体つき。戦場では軽装鎧、日常は流麗なローブをまとう。
髪色・瞳色:薄金の髪に淡い紅玉色の瞳。陽光を受けると虹彩が微かに揺らめく。
象徴の動物:寅
象徴の花:白百合(清廉と知性の象徴)
【性格】
外面(公的な顔):
穏やかで聡明。王族らしい品位を保ちつつも、民に寄り添う姿勢を崩さない。
常に微笑みを絶やさず、相手を包み込むように話すため、貴族からは「慈母の姫」、民からは「光をもたらす人」と呼ばれている。
内面(真の顔):
強い信念と好奇心を持つ探求者。
学問・芸術・文化交流を重んじる《リュミナリエ》の精神を体現しているが、
実は「知識だけでは世界は救えない」と感じており、外の世界に踏み出す意志を内に秘めている。
※セレスティアの外見は、「聖女」と「指揮官」という二面性を体現している。彼女の髪と瞳の色は、王家の血筋と“星の祝福”の象徴であり、国民からは“銀月の姫”と呼ばれている。
しかし、その輝きの裏には「王として生きねばならぬ娘」という責務の影がある。彼女が微笑むたびに、見る者は一瞬で心を奪われるが、同時に近寄りがたい孤高を感じる――。
価値観:
「力ではなく、心で人は導ける」
王国の四街のうち唯一“学問と芸術”を拠点とするため、知の力で争いを止めたいと考える理想主義者。
しかし、現実の政治や戦略の場では“理想だけでは守れぬ命”に直面し、内面に葛藤を抱える。
【能力・特技】
知識系統:政治、戦史、戦略論、医学、古語、魔導理論。学問分野の知識は王族随一。
魔力系統:光属性・治癒系。回復と防御結界を得意とする。攻撃魔法は限定的だが、
魔力の質が非常に高く、周囲の魔導士を強化する「共鳴魔法」を使える。
戦闘スタイル:
戦場では自ら剣を取ることもある。軽装鎧と細剣で優雅に立ち回るが、本質は指揮官タイプ。
部下の動きを読む洞察力に長け、数手先を見据える戦術眼がある。
【弱点・欠点】
戦闘そのものは得意ではないため、純粋な武力勝負では兄たちに劣る。
優しすぎる性格ゆえに、人を切り捨てる決断に迷うことがある。
他者を信頼しすぎる傾向があり、利用される危険もある。
【第二皇子:カイン・ヴァルドリッヒ(北の街《玄》担当)】
●年齢&容姿:18歳。鋭い切れ長の目、漆黒の短髪。筋骨隆々で鍛錬を怠らず、常に鎧を身につける。
性格:実直で責任感が強い。冷静沈着だが、やや堅物でユーモアは薄い。
戦闘・防御を重視し、守るべきものに対しては情熱的。
●長所・能力:
防衛特化の城塞都市《玄》を治め、兵力運用と防御戦術に長ける。
氷結峠や嵐谷峠など、自然環境の困難に適応する能力が高い。
戦闘の冷静さと、民衆や兵の安全を最優先する統率力。
●短所:
攻撃的な戦略は不得手で、先手必勝型の動きに弱い。
新しい思想や戦術への柔軟性に欠ける。
【第二皇女:アリア・ソルティア(南の街《朱》担当)】
●年齢・容姿:17歳。栗色の長髪を編み込み、瞳は金色。柔らかな笑顔と明るい表情で民衆からの人気が絶大。
●性格:明朗快活で親しみやすい。民心掌握に長け、情報網とネットワークで常に状況を把握する。戦闘は得意ではないが、危険察知能力が高く、臨機応変な判断を得意とする。
●長所&能力:
民衆と強い信頼関係を築くことができ、情報網を活かした危機回避能力。
突発的な災害や突風・土砂崩れなどの自然災害に即応できる柔軟性。
細やかな心理戦・交渉による敵の撃退も得意。
●短所:
戦闘や重装備を必要とする状況には弱く、直接的な戦闘力は低い。
時に感情優先で判断がぶれることがある。
【旅路における王家評価ポイント】
《王族峠越えの特性王家評価軸》
第一王子戦力+物資重視、計算された進軍効率・戦略判断力
第一王女民心+仲間+柔軟性民心・手際・仲間力
第二皇子防御+冷静沈着、鉄壁の進軍冷静さ・民の保護力
第二皇女民心重視+柔軟な危機回避民心掌握・統率力
ナナシたちは西の街代表として民心と仲間の力を駆使して、峠を越える試練に挑む――まさに王家が見極める総合力の勝負舞台となる。
是非、頭の片隅にでも情報を置いておいて、引き続き『ナナシの豪腕とモンスター三姉妹 ―最弱から始まる最強クラン伝説―』
『ナナクラ』の物語をお楽しみください(^^)/