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プロローグ
初めての投稿です。
色々ツッコミどころ満載かと思いますが、軽く流して温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
小説なんかで唐突に前世を思い出すとかあるけれど、私の場合は産まれて意思がはっきりする頃にはもう覚えていた。覚えていたというか、私がそのまま生まれ変わったと言うべきか。
昔の私は暗殺者。なかなか有名で、死神なんて呼ばれて、私に殺せない人間なんていなかった。命令であれば名のある騎士も殺したし、なんならたぶん最強だったんだと思う。
「君になら、殺されてもいいよ。」
アイツに、
あの人に、
出会うまでは。
「あなたに殺されるなら本望よ。わたしは幸せだわ。」
恋を知って、暗殺者はなにを得る?