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冒険者ランクについて

「エトラ様、冒険者の基礎講座でしたら、私が知っている内容をお伝え出来ますが」

キリさんは冒険者ギルドを出るとそう私に提案してきた。

「もしかして、キリさんも冒険者ギルドのカードを持ちですか?」

これは興味本位ではない。

最初にゴンちゃんを紹介した時に、冒険者登録をして従魔契約をしているということをギルトに申請するべく提案してきたのは彼だ。

それに手続きの時も何気に私に助言をしてくれたのも彼。

故に、もしかしたらキリさんは冒険者登録をしてるのはないか?と思ったわけだ。

「はい、持っております」

やはりか

「ちなみにランクはどのくらいなんですか?」

ランク大事。

これによって今後の私の冒険者として活動する時のステータスにも関わってくると思うんだよね。

「恐縮ながらAランク冒険者です」

まさかのAランク。

「先ほどランクの説明が聞けなかったのですが、その辺詳しく聞いていいですか」

「勿論です」

キリさんは歩きながら私に冒険者のランクについて説明を始めた。

内心一万五千リンが浮くと思ったのは言うまでもない。

「まず、冒険者ランクですが、最初Fから始まります。これは新人の冒険者が最初になるランクです」

Fか〜。

「そこからクエストによってEにランクへアップし、ランクの頂点はSSSランクになります。けど、現在SSSランクの冒険者はいません」

「では、どのランクの冒険者がいるのですか?」

「Sランクの冒険者が10名程います。その内2名がSSランク確定と言われています。因みに、その全員が加護持ちです」

加護持ち、クロードさんが話してくれたあのヤマタノオロチの犠牲になった人たちだ。

その話をクロードさんに聞いた時の事を思い出すと思わず気持ちが低下してしまう。

「因みに、Cランクの冒険者からは何処の町にもフリーパスで入れる」

どうやらこの世界は町に入るのに審査があるらしい。

「そして、Aランクになると国を跨ぐのも自由に出来る」

それは凄い。

思わず目が丸くなってしまったよ。

「一番の魅力は冒険者カード提示で通行料が安くなる事だ」

「如何ほど安くなるのですか?」

値引きには敏感に反応してしまう。

「その町によってマチマチだけど、Aランクの冒険者なら大体の町は通行料が無料になるね」

無料。

カード提示で無料。

会員価格みたいな感じだよね。

優待券とか?

前世の庶民的な感覚が溢れ出てしまう。

なんて心惹かれる言葉でしょうか。

冒険者カード無くさないようにしなければと硬く思った瞬間でもあった。

まだまだ駆け出しのFランクなのに。

お読みいただきありがとうございます。また読んでいただけたら幸いです。

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