表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/269

パリパリ食感が良い

私はジャガイモを取ると昨日と同じように皮むきを始める。

ハンナさんも私に習うように皮むきを始めた。

「ポテトフライはフライドポテトと同じように作業して行きます。先程も言いましたが、本来はポテトフライもフライドポテトも同じ意味で、単に私が区別する為に言い換えているだけです。工程も同じですが、今回は小麦粉は使わなくて大丈夫です。後、ジャガイモを切る時には輪切りでお願いします」


私はそう言うと皮むきが終わったジャガイモを輪切りにして行く。


「薄く切った物もパリパリして美味しいですよ」


そう言うと、私は先程のより薄くスライスするようにジャガイモを切ると、さっと水に入れ次の準備をする。


鍋に油を入れ火を着けたらジャガイモを水から出して水を切る。

そして、タオルで水気を取り箸で油の温度を確認したらサッと切ったジャガイモを油の中へと投下した。


揚げ物をしている時に何時も思うのは、このキッチンにキッチンペーパーが無い事だ。


このキッチンを昨日ザッと見たが、便利なキッチングッズはなかった。


お金に余裕が出来たらハンナさんと便利なキッチングッズを買いに行こうと固く心に誓う。

だって、昨日からつくづく思うのは、ピーラーが欲しいの一言だ。


大量のジャガイモの皮むきは正直包丁だけでは時間が掛かるし、下手すると皮が厚くなり食べる部分が減ってしまう。

故に、便利なキッチングッズを探しに行かなきゃ。


固く心に誓いガッツポーズを取ると、私は油からジャガイモを取り上げ、塩を降る。


「こんな感じです。やり方はそんなに違わないのですが、大丈夫でしょうか?」


私はハンナさんへ問い掛けると、既にハンナさんが揚げたてのジャガイモを一枚取り試食をしている所だった。


すっ、素早い。


パリッと音を立てて食べるハンナさん。


「何これ、昨日とは全然違う美味しさ」


すると、ハンナさんに釣られたのか旦那さんも一枚パリパリと試食をする。


「なんだ、この食感は初めての味だ」


そりゃそうだ。

何せこの世界の人々はジャガイモは家畜の餌と思っていたのだから、人間様としては初めての食材だろう。


「薄い物は冷めても美味しいので、お持ち帰り用にいっぱい作っても良いと思います。昨日作った物は温かい方が美味しいので、今日の午前はこの薄いタイプを作り溜めしておきましょう」


「それは良いわね。でも、その前に朝食にしましょうか」


「はい。夕食前に寝落ちしたので、もうお腹がペコペコです」


ハンナさんの言葉にそう返すと、何故か二人共微妙な顔になってしまった。


何で?


お読み頂きありがとうございます。

また、読んで頂けたら幸いです。

執筆のモチベーションアップのため高評価頂けたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ