革命
ある日、市民と難民たちは武器を求めて軍の病院を襲った。調達した武器を振るって刑務所や貴族の邸宅を襲撃した。
王国軍の騎馬隊が鎮圧に駆けつけた。
街の衛兵と一緒に麒麟騎乗のデオンは騎兵を斬りつけた。
麒麟とマシロは炎を吐いて、騎兵を落馬させた。槍を持った市民らがとどめを刺した。
恐れをなした貴族たちは逃亡した。
「何なんだ。これは」
城のバルコニーで王は震えた。
「まさか、こんなこと。勇者様が?」
魔術師が気付いた。
「おのれ、竜騎士を放て!」
武装した市民が城へ集結した。
「さぁ、城攻めだ」
デオンは帯剣を掲げた。
「何か飛んで来たぜぃ」
竜に乗った重武装の騎士が市民を襲った。
竜は足で市民たちを掴んだり、炎で焼き殺した。
「よし、騎士へ行く!」
飛翔した麒麟とデオン頭上のマシロの炎で竜騎士は鎧を溶かされた。デオンは一突きして騎士を落下させた。
竜はどこかへ飛んで行った。
巨大化した白狼は騎士を殴りつけ、落下させる。起き上がった騎士に麒麟とマシロは炎を浴びせた。
弱った騎士に市民軍が斬りつけた。
竜騎士を全滅させると市民らは城へ行進した。
王はあっさりと捕らえられた。
「さぁ、市民らに政権と財産を引き渡すのだ」
デオンは迫った。
「そんなの認められるものか!」
「なら南へ追放だ!」
王と魔術師はアパノール王国へ移すことになった。
「王を殺さない革命だな」
デオンは馬車で移送する王を見送った。
「ギロチン、ギロチン、首増える」
マシロは歌った。
城前広場で市民と難民が集まって来た。
「諸君、この国は君たちのものだ。あとは議会で法律を作り、国民投票で決めていけばいいさ」
喜び踊る市民らを眺めたデオンは麒麟を南へ西へと進めた。