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お雛様事件簿

「いやぁああー! 無理無理むぅーりぃ~何とかしてぇ~!」

それは月曜日の午前9時半の事です。

いっちゃんの部屋からいっちゃんが悲鳴と共に飛び出して行ってしまった。


さて、いっちゃんの身に何が起きたのでしょうか?

時間を三十分前に戻してみましょう。


月曜日とはいえ、我が家の娘ちゃんたちは今日もお出かけの予定なしで

夜遅くまで起きているというのもあって七時半からのんびりと朝食を食べ

九時からいっちゃんは自分の部屋で勉強を再開していた頃


リビングのコタツの中で転がりながら

スマホを見て笑っていたきいちゃんが突然


「ねえママ、そう言えばお雛様最近出してないよね。お雛様だしてえ~って泣いてるかもしれないよ、ださないの?」

というのである


「あら、毎年出してるよ、七段飾りはしてないけど、一応お内裏様とお雛様だけだけどね」

「えっ? そうだっけ?」


「そうだよ、七段飾り出したいけど、骨組みが二階の踊り場のあのいっちゃんの本、プリントのお山の奥なんだよね。掘り出してくれるんならだしてもいいよ」

と言ってみた。


「ええ~じゃあ無理じゃん、仕方ないね今年もお内裏様とお雛様だけでいいんじゃないかな」

私の言葉を聞いたきいちゃんどうやらめんどくさいようだ。

そもそもあの積みあがっている本やプリントの山の量はヤバイ量だ。


「でしょ、ちなみに、お内裏様とお雛様だけなら一階の押し入れの中だし、金の屏風とかお雛様用の小物類は二階のいっちゃんの部屋の押し入れの中なんだよね。あれだったら今年もだせるよ。もちろんそれぐらいなら出してくれるよね」

「・・・」

途端にスマホに視線を移したきいちゃん、

しょうおばちゃんも何も言わず根競べ、


すると三十分後、おもむろに重い体を動かし、

コタツの中から這い出してのそのそと二階へとのぼったきいちゃん。

それが九時半のことだ。


後から二階にのぼっていっちゃんの部屋をのぞくと

勉強中のいっちゃんの部屋に侵入し、

押し入れを開いて勉強していたいっちゃんの背中にもたれながら

押し入れの中にパンパンに詰まった荷物を眺めているきいちゃんを目撃


「あの左端の奥の大きな段ボールの中だよ」

と指指さしてみた。


「やれやれ、おっ重いんだけど」といいながら

きいちゃん、色んなものを床に放り出し始め

押し入れの奥にいれていた大きな箱をよたよたしながら

出してお目当ての段ボールを運びだしに成功し中を物色


ようやく金の屏風を見つけたきいちゃん、

無言のまま部屋を飛び出した。


「ちょっと~後片付けしなさいよ~」

「ママやっといて~」

とだしっぱなしのまま逃亡したきいちゃん、


勉強の邪魔になるので仕方なく後始末をするのはもちろんしょうおばちゃん、

「勉強中ごめんね」

といっちゃんにあやまりながら

いざ片付けようと段ボールを持ち上げたとたん”ぼたっ”と床に何かが落ちた


なっなんと、黒いゴのつくあやつがお亡くなりになっているではないか、

しかも押し花のようにペラペラになって・・・

そうここで冒頭に続くのである。


整理すると、実は去年、家中、バ〇サンをたいたのだが、

どういうわけか一匹しか亡くなっていなかったのだ。

不思議に思っていたのだが押し入れの隅でずっと発見されずに息絶えていた奴がいたようだ。


悲鳴と共に勉強道具を放り出して部屋から逃げ出したいっちゃんの為

する予定のなかった部屋の大掃除を決行することに


布団類を全部部屋の外に放りだし、

掃除機をかけ、掃除をすること一時間、

綺麗にして部屋から一階におりようとしたその時、

別の事故現場を発見です。


二階のいっちゃんの部屋にあったはずのペンギンのペン子ちゃんが

階段の折り返し部分で上向きで両手を広げて倒れているではないか


「大変だよ、ペン子ちゃんが転落事故にあってるよ~」

と掃除が終わったよの掛け声の代わりに叫んでみた。


ちなみにペン子とはいっちゃんのお気に入りの身長50センチのぷっくりしたぬいぐるみなのだが、

あまりにも可愛く階段に転げ落ちていたので一階にいる娘ちゃんたちを呼んでみた。


すると娘ちゃんたちなんだなんだと二階にのぼってきて事故現場を発見


笑いながらノリノリで現場検証を始めた。


「大変だ、はいはい、さがってさがって、近づいちゃだめだよ。誰かチョーク持ってきて、今から現場検証開始するよ」

ときいちゃん


「ペン子お~誰にやられたの~」

その横で泣き崩れるいっちゃん

さあ、今日のショートコントの始まりだ


しょうおばちゃんはそんな二人の横をすり抜け、

腰を叩きながら一階に降りて昼食を作り始めた。

いつもの風景だ。


昼食後、勉強を再開したいっちゃんを二階に見送り、

きいちゃんと二人でコタツでゴロゴロ始めたしょうおばちゃん


「ふ~、今日はもう十分動いたから疲れちゃったな~、きいちゃん夕食作ってよ~」

と言ってみた。


すると

「フフフッ~ママ運動不足なんじゃない」と

きいちゃんに笑ってごまかされてしまった。


「わかってたけどね、料理のできる子はモテると思うんだけどなあ~」

と嫌味満載で言い返してみた。無反応である。


しょうおばちゃん

食後ふて寝を二時間ばかりした後、

仕方なく主婦業再開しましたよ。


最近なんだか疲れるのは年のせいかな・・・

でも、リビングの棚の上にかざったお内裏様とお雛様、

私の物を実家から持ってきた年代物だけど、

今も十分綺麗だ。みていてほっこりする


来年は七段飾りで完璧な状態で飾りたいな。

その時は手伝ってよねと二人に約束を取り付けた。


季節ごとに色々家の中を飾るっていいものですよね。

少し早いけど部屋に飾ってあった初日の出の写真を桜の写真に変えてみた。

早く春こないかな~



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