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しょうおばちゃんの独り言

「はあ~今日もよく動いたなあ」

夕飯の後片付けも終わり

大きなあくびをしながらテレビを付ける。


休憩タイムはいつもここ

我が家に唯一テレビがおいてある

リビングというなの居間


広くもない部屋ど真ん中に

家具調コタツを置き夏は座卓、

冬はコタツと二役をこなす優れもの

そこに座椅子を置き、

お茶と三つの小さなお菓子を置き休憩

些細な幸せタイムだ。


さて、自己紹介をいたしますと、

私こと名前は尚華しょうかと申します。


もう歳を言いたくない年齢に突入している

そこら辺にいそうなただのおばちゃんである。


みんなからはしょうおばちゃんと

呼ばれていたらいいなぁ~と

夢見ている

ただの人見知り専業主婦である。

働いている方々からすればお気楽主婦だ。


だけど辛いことも我慢もたくさんある。

だってこれでも人間ですから。

心の入っていない働くロボットではないのだ。


たとえばある夏の日


朝から生え放題だった庭の

草や芝生の手入れを汗だくでして

小さな庭がちょっぴり綺麗になったから

「がんばった~」と呟いてみても

だ~れもお疲れ様とは言ってはくれない。

他人様からしたらどうでもいいことだからだ。

なんならそれがどうしたというレベルだ。


「今日は疲れたなあ~」とつぶやいて、

イスに座っていても

夕飯を代わりに作ってくれるわけでもない。

家事は私の仕事だ。

お給料は発生しないけれど。


愚痴を言っても始まらない。

生きていけているのだから旦那様には感謝だ。


だけど…


頑張った私を褒めてほしい時もある。


そんな時は


自分に小さなご褒美をあげることにしている。


家事が全て終わって寝るまでの一時間、

小さなチョコレートを三つとジュースをカップに注ぎ、

夜のひと時を自分の趣味の時間として過ごす。


私の些細な至福の時間だ。

たぶん幸せな瞬間でもある。


人をうらやんでも今の状況は何も変わらない。

イライラしてもいいことは何もおこりはしない。


誰かにあたり散らしても

後から自分に必ず返ってくる

この世には因果応報はあると思うから


家族の笑顔の為に今日も家事をこなす。

お疲れ様と自分で自分をねぎらいながら


そうやって時間が過ぎて行く


ここは平凡なおばさんの日常をつぶやく場所

恋愛小説のようなときめきハラハラはないけれど

違う意味でのドキドキはあるかもしれない


ただのそこかしこにある

平凡な家族の日常に起こった

なんでもない出来事を綴っている

しょうおばちゃんの独り言の日誌の世界


さて明日は何が起こるのか

それは誰にもわからない

明日になればわかること

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