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ショートショート6月~

作者: たかさば

記憶に残る、貴方の声は、ずいぶん、遠い。


最後に聞いた言葉はなんだったかな。


ああ、またねだった。


またねは訪れることなく、ずいぶん時が過ぎてしまった。



記憶に残る、貴方の声は、確かに私の頭の中に残っているけれど。


耳元でささやいていたあの頃の声とは違って、遠すぎる。


脳裏に浮かぶ貴方の姿と、貴方の声。


私の中にある記憶が、とても、とても遠い。



記憶に残る、貴方の声は、とても優しかった。


いつだって私を癒してくれた。


いつだって私に力をくれた。


いつだって私と共にあった。



記憶に残る、貴方の声が、私に呼びかける。


まーだだよ。


記憶に残る、貴方の声は、私を呼んでいない。


まーだだよ。


記憶に残る、貴方の声を、私は夢で聞いた。


まーだだよ。



そろそろ、だめかなあ?


そろそろ、会いたいよ?


そろそろ、いいよね?



まーだだよ。



記憶に残る、貴方の声を思い浮かべながら、つぶやいてみる。



「もう、いいかい?」






まーだだよ?







記憶に残る、貴方の声が、私に聞こえた、気が、した。

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― 新着の感想 ―
[一言] いつまで待たせるんですか? 結局会わないっていう。切なさだけを感じる話ですね。
[良い点] らめぇ、まだ死んじゃらめぇ [気になる点] やさしい文章、癒される〜
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