Act.2 登場人物紹介 part.Ⅲ
◆新世代の成金達
・才岳龍蔵
【経済界のナポレオン】の異名を持つ高校生くらいの男。金も名声も欲しいものは全て手に入れるという欲深く傲慢不遜な性格だが、実力は本当。圓と同じく超共感覚を持っているらしい。種類は金の匂いを嗅ぎ分けるというもの。
圓に負けたショックから視覚障害に陥り、圓以外の存在が全て影に見えるようになる。龍蔵にとって、圓とは目を焼くほどの強い光であり、だからこそ勝利をもぎ取ろうと躍起になっている。
瀬島とは共闘関係のように見られがちだが、龍蔵がウロチョロする鼠を放置しているだけであり、互いに利用し合っているだけとドライな姿勢を貫いている。
◆未来理科学コーポレーション
黒澤大学オカルトサークルの瀬島世代が大きな影響を持つ科学技術企業。
完全に瀬島奈留美に私物化されており、表向きの科学製品を開発しつつ、その裏で瀬島の目的を果たすための様々な非合法実験を行っている。
・瀬島奈留美
黒澤大学オカルトサークルの元部長で未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の部長。ミス黒澤を一年生から四年間受賞した美女であり、世界三大美女を凌駕する美貌を持つと政界の者達からは言われている。通称は「美魔女」。
見た目二十歳くらいでショートカットがよく似合う事務的でクールな印象の女性。
聖魔戦争に便乗して極東の大倭秋津洲に渡った瀬島一族出身。代々、魔女としての技術を代々徹底した秘密主義の元で研究を重ね、その成果を子孫へと伝えていくという作業を繰り返してきたが、せっかちな性格の奈留美は一気に研究を進めるために強引な手法を取っている。
政界や財界の人々とも付き合いがあり、多大な影響を与えることが可能。持ち前の妖艶さを武器にして様々な男を落としてきたが、財閥七家や圓には通用せず、才岳とも利用し合う関係ということで肝心なところには色仕掛けが通用していない。
財閥七家からは「大倭で一番恐ろしく、邪悪な女」と認識されている。
瀬島家は過去にダスピルクエットを名乗っていた。
原初魔法と原初呪術を元に異世界の技術を取り入れて完成した新時代の魔法であり、世界の壁を越えることすら可能とする瀬島新代魔法と陰陽術と掛け合わせることで生まれた符術をオリジナルの技術として持っている。
・橋姫紅葉
黒澤大学オカルトサークルの元副部長で未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員。異世界の存在と魂を交換するD.D.D(Different Dimensional Diver)の実験中に落下した雷で命を落としている。
正真正銘の鬼という種族で旧《鬼部》の鬼斬に狙われていた過去を持つ。
鬼斬にすら怯えなかった紅葉だが、唯一瀬島に対しては本能的な恐怖を抱いている。オカルトサークルを欲望と打算が渦巻く互いに相手を利用し合う場所と認識しており、瀬島支配下のオカルトサークルでも瀬島を盲信していたのは伊藤だけだと考えている。
・伊藤元宣
黒澤大学オカルトサークルの元メンバーで未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員。異世界の存在と魂を交換するD.D.D(Different Dimensional Diver)の実験中に落下した雷で命を落としている。
瀬島に対して気持ち悪いほどの執着を持つ根暗な男。実際は相当なナルシストで自慢話しかしない。瀬島の方は伊藤に全く興味がなく、体良く利用できる駒としてしか認識していない。
・閃探
黒澤大学オカルトサークルの元メンバー。未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員という裏の顔を持つ男。
表向きは有名な私立探偵として知られ「現代のシャーロックホームズの如き男」、「瞬間探偵」などと評される。実際にその推理力は「事件が三十分で解決すると仮定した時、最初の二分で犯人を推理し終え、容疑者の証言を聞いただけで動機まで推理してしまう」ほどである。
しかし、その一方で事件をエンターテイメントと考え、つまらない事件のシナリオを書き換えるという悪癖を持つ。最も彼が楽しいと考えるシナリオに事件を書き換え、最もシナリオに相応しい偽の犯人を定め、証拠を捏造する「犯罪シナリオライター」という裏の顔を持ち、大体の事件で冤罪のまま犯人でない人物が裁かれることになる。
瀬島に警察組織も侵食されており、閃に積極的に捜査協力依頼が来る。その結果、積み上がった冤罪の数は図書館ができるほど。
・???
黒澤大学オカルトサークルの元メンバー。能因草子が異世界カオスで見たという「白衣を着た研究者っぽい男女五人の写真」に写っていた最後の人物。圓によれば、シャマシュ教国が行った召喚によって異世界ユーニファイドに招かれてしまった。
お読みくださり、ありがとうございます。
よろしければ少しスクロールして頂き、『ブックマーク』をポチッと押して、広告下側にある『ポイント評価』【☆☆☆☆☆】で自由に応援いただけると幸いです! それが執筆の大きな大きな支えとなります。【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしてくれたら嬉しいなぁ……(チラッ)
もし何かお読みになる中でふと感じたことがありましたら遠慮なく感想欄で呟いてください。私はできる限り返信させて頂きます。また、感想欄は覗くだけでも新たな発見があるかもしれない場所ですので、創作の種を探している方も是非一度お立ち寄りくださいませ。……本当は感想投稿者同士の絡みがあると面白いのですが、難しいですよね。
それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。
※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。




