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百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜  作者: 逢魔時 夕
Chapter 9. ブライトネス王立学園教授ローザ=ラピスラズリの過酷な日常と加速する世界情勢の章〜魔法の国事変、ペドレリーア大陸とラスパーツィ大陸を蝕む蛇、乙女ゲームの終焉〜

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Act.9-13 王女宮への来訪者達〜ペドレリーア大陸のオルレアン教国からの帰国者〜 scene.1

<一人称視点・ローザ・ラピスラズリ・ドゥンケルヴァルト・ライヘンバッハ・ザール・ウォルザッハ・インヴェルザード・ジードラバイル・ヒューレイツ・ビオラ=マラキア・クレセントムーン>


 その日はポイント交換所でソフィス達と分かれ、その後に三千世界の烏を殺してビオラでの仕事を進めた。

 翌日から、雪菜、黒華、桃花、篝火、美結、雫、綾夏、天音、燕、春海、美姫、火憐、玲華――つまり、昨日一緒にバトル・アイランドを巡ったメンバーのほとんどは強化プログラムを受けるために【アラディール大迷宮】に赴いている。講師役にはアクア、ディラン、ジーノの三人を派遣したし、数日で闘気と八技、この世界の魔法は習得して貰える筈。


 ちなみに、ギルデロイのことは面倒だったのでフォトロズ山脈の外れに捨ててきた。闘気と八技の使い方のメモと数日分の食料は置いてきたから大丈夫だと思う。まあ、雪山で死んだら所詮はその程度だったということで。


 今日は午前中にプリムラ達に勉強を教え、午後からは神学の授業で王女宮を留守にするのでその間に溜まっている書類仕事を終わらせよう……と思ったんだけど、思わぬ訪問客が訪ねてきたので、王女宮筆頭侍女の執務室でお茶を出した。


「戻ってきて早々悪いねぇ。まあ、そもそも行って早々だけど。早速だけど、詳細は分からないけど可及の要件なんでしょう? 報告をお願いしてもいいかな? アフロディーテさん」


 アフロディーテ=ナルシス――かつてはデガンド=ガルフォロとしてブラックソニア辺境伯領の代官をしていたけど、園遊会の一件の解決後にビオラ商会合同会社警備部門警備企画課諜報工作局に入ってもらい、ペドレリーア大陸に渡って元「烏」所属のミスシスと共にペドレリーア大陸の作戦本部の役割を担ってもらう予定だった。……うん、実際に、担う予定だったんだけど、ミスシスと顔合わせをした時点で重要案件があって急遽その報告のためにブライトネス王国に戻ってくることになったらしい。


 ……こんなことになるなら、エルヴィーラとの面会の予定を入れなかったんだけどねぇ。

 あの園遊会の一件で和解したエルヴィーラだけど、アルベルトとエディルを巻き込んだあの騒ぎはエルヴィーラの経歴に深い傷をつけた。


 このまま外宮の侍女として残るのも手だけど、故郷……はもうないからクレセントムーン聖皇国に戻るか、それともビオラ商会合同会社の社員になるか、この二つの選択肢もある。

 その辺りのことを相談するつもりなんじゃないかな?


 ちなみに、ボクの他にこの部屋にはヴィオリューテもいる。園遊会では大きなミスをやらかさなかったけど、ヴィオリューテの侍女教育は終わっていないからねぇ。

 彼女が一流の侍女になるまでは彼女に足りない部分を補う課題を出さないといけない。今日も「なんでワタクシがこんなことを……」とかぶつぶつ文句を言いながら書類擬きの課題を進めていた。


「ああ、ヴィオリューテのことはお気になさらず。ボクの正体も知っているから」


「畏まりました。報告は二点です、良い報告と悪い報告、どちらになさいますか?」


「それじゃあ、良い報告の方から聞こうか?」


「はい、ローザ様の予想通りでした。ペドレリーア大陸の隣には確かにラスパーツィ大陸がございました。国についてもローザ様の仰る通り、寸分違わず……時期は派遣した諜報員によると恐らく『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』の開始の二年前……だと思われるようです」


 『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』はボクと高槻さんがタッグを組んで作った第十四作で、『絆縁奇譚』シリーズと呼ばれる一連の作品群――五部作の第一作目だ。


 大倭秋津洲帝国連邦は敗戦というものを経験せず、それ故に三島由紀夫が『豊饒の海』を書かなかった世界線とも言える。

 『絆縁奇譚』シリーズは神界を経由して『豊饒の海』を手に入れたボクがインスピレーションを受けて企画した一連の作品群ということになる……元々は小説にしようかと思っていたんだけどねぇ。


 まずは事前知識として『絆縁奇譚』シリーズにして説明しておこう。


 『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』は『ダイアモンドプリンセス〜這い寄る蛇の邪教〜』と世界観を共有する作品で、ミレーユ達によってアポピス=ケイオスカーンが倒され、『這い寄る混沌の蛇』が滅亡してから三年後のペドレリーア大陸と隣り合うラスパーツィ大陸が舞台となっており、『這い寄る混沌の蛇』から分岐した海洋民族ティ=ア=マットとの戦いが描かれる。


 典雅なフィクスシュテルン皇国の王朝と貴族世界、その縮図たる学園を舞台に起こった婚約破棄による悲劇が主題となっていて、前半は恋愛の要素が強く乙女ゲーム的な物語だけど、断罪され、平民堕ちした悪役令嬢のような立ち位置の元公爵令嬢の主人公セレンティナ=フリューリングが海洋民族ティ=ア=マットが皇国崩しを企んでいたことを知り、海洋民族ティ=ア=マットと熾烈な戦いを繰り広げていく。


 呪術の一種である魅了によって婚約破棄を行った皇太子イリオット=フィクスシュテルンもようやく目を覚まし、イリオットを魅了した海洋民族ティ=ア=マットの手先であるジェルエナも倒され、ようやく再び結ばれることができるかというタイミングでセレンティナは病を患って、最後にイリオットの姿を一眼見ようと王宮を訪れるも門前払いされて息を引き取る。


 この『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』はここまで読んで来れば分かると思うけど、『春の雪』と一部設定の類似が見られる。報われぬ恋とか、病が邪魔をして愛する人に会えないとかねぇ。


 二作目の『妖魔斬刀〜絆縁奇譚巻ノ二〜』は『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』とは打って変わり、和風な世界観となっている。


 妖魔と呼ばれる存在の蔓延った大和国という異国を舞台とした和風ファンタジーで全ての妖魔の親玉である白面金毛九尾の狐の討伐が最終目的となっている。

 セレンティナが転生した妖魔に両親を殺された濡羽色の髪を持つ美しい少女――夏江(なつえ)朔那(さくな)が物語の主人公となる。


 三島由紀夫の『豊饒の海』との関連というところで見ていくと『奔馬』と一部設定や展開の類似が見られるねぇ。


 三作目の『日蝕〜絆縁奇譚巻ノ三〜』は『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』の終了から二十年後の退廃に満ちたフィクスシュテルン皇国が舞台となっている。

 暴君と化した皇帝イリオットを倒すべく剣を取り、革命の徒に加わった夏江朔那の転生者である没落貴族の令嬢のラスヴェート=アウトゥンノ男爵令嬢が主人公となる。


 三島由紀夫の『豊饒の海』との関連というところで見ていくと『奔馬』と一部設定や展開の類似が見られるねぇ。


 四作目の『氷の伯爵と二輪の花〜絆縁奇譚巻ノ四〜』は『日蝕〜絆縁奇譚巻ノ三〜』の世界でベストセラーとなっていた小説『カトレアとアネモネ』の世界が舞台となり、二人のヒロインを救うために奔走するラスヴェートの転生者であるニコル=アヴァランチ・ウィンター伯爵が主人公となる。


 三島由紀夫の『豊饒の海』との関連というところで見ていくと『暁の寺』と一部設定や展開の類似が見られるねぇ。


 そして五作目にして完結編、『滅存の認識者〜絆縁奇譚巻ノ五〜』。

 舞台は現代の高校を舞台とした学園もので、主人公の四季(しき)円華(まどか)はニコルの転生者ということになる。

 『豊饒の海』の『天人五衰』と一部設定や展開の類似が見られる。


 物語の終盤では最愛の姉を認識によって滅ぼして永遠にしようと目論むセレンティナの弟の前世を持つ老人との対決が描かれる。


 ここまでの主要人物を纏めてみようか。


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◆『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』

・セレンティナ=フリューリング→セレーシャ

 フリューリング公爵令嬢。生まれた時に既に第一皇子のイリオットと婚約している。

 お転婆なところがあり、イリオットとは悪友のような関係で育った。

 しかし、いつの頃からかイリオットはジェルエナに魅了されてしまい、二人の間隙に亀裂が走り、暗殺者を使ってジェルエナを殺そうとしたという濡れ衣を着せられて婚約破棄され、家からも勘当された。その後、市井で暮らすことになるが、拠点とした海洋都市レインフォールで海洋民族ティ=ア=マットが王国を滅ぼそうと画策していることを知り、海洋民族ティ=ア=マットとの戦いに身を投じることとなる。その戦いの末に海洋民族ティ=ア=マットを滅ぼすが、風邪気味の中、海で死闘を繰り広げたことで肺炎を拗らせる。

 皇帝と皇太子にそのことを伝えるため謁見しようと皇宮を訪れるも平民の娘は皇宮に入る資格なしと騎士に追い払われ、失意のまま死去する。

 トレジャーハンターであるヴァンジャンスに剣の手解きを受けている。


・ギィーサム=フリューリング

 フリューリング公爵子息でセレンティナの弟。

 元々は姉を愛する弟だったが、ジェルエナに魅了され、婚約破棄に加担する。

 魅了を解かれて平常心に戻るが、その時、姉セレンティナと離れ離れになったからこそ、姉は美しい存在として心の中に残っていることを理解し、「美とは空虚である」、「時間と空間により隔てられること、更に言えば永遠に失われてしまうことによってその存在は究極の美となって立ち現れる」という世界の真実を理解するに至る。

 その理解と同時に得た神瞳通により圧倒的な認識力(見た瞬間にその存在は滅される)を得るが、その副作用でセレンティナが生まれ変わっていることを知り、今度こそセレンティナを滅ぼして自分の中で永遠の美女として心に留めると心に誓い、転生するために自ら命を捨てる。


・イリオット=フィクスシュテルン

 フィクスシュテルン皇国の皇太子。生まれた時に既にフリューリング公爵令嬢と婚約している。

 お転婆なところがあり、セレンティナとは悪友のような関係で育った。

 しかし、ジェルエナに魅了をかけられたことで二人の間隙に亀裂が走り、暗殺者を使ってジェルエナを殺そうとしたことが決め手となってセレンティナと婚約破棄をして、同時にフリューリング公爵家の暴落が決まる。

 隣国で作られた聖石のアミュレットにより魅了の呪術が解かれるとセレンティナの無実の証拠を集め、セレンティナの消息を追うことを決める。

 しかし、セレンティナとはすれ違いとなり、皇宮を訪れたセレンティナが騎士に追い返され、失意のまま死亡したことを知ってしまう。

 怒りに駆られて自暴自棄となったイリオットはその騎士を自らの手で殺害、その後、牢に捕らえられているジェルエナが助けに来てくれたと勘違いさせるように仕向けて自らの手で殺害し、その後圧倒的な恐怖でフィクスシュテルン皇国を支配する暴君と成り果てる。


・ジェルエナ=コーツハート

 コーツハート男爵令嬢。呪術の一種である魅了によって皇太子とその周辺の有力者達を虜にし、暗殺者を使った自作自演でセレンティナを追い詰め、婚約破棄に追い込む。

 後にイリオットの魅了が解けると、徐々にセレンティナの潔白の証拠が集められ、罪人として幽閉されることとなる。

 前世でこの世界の元となったという乙女ゲーム『貴族学園の恋の季節』をプレイしており、ヒロインである自分が愛されるのが運命であると思っていた。

 虚言癖があると周囲には思われていたが、噂を聞きつけた海洋民族ティ=ア=マットから魅了の呪術を与えられ、その力でヒロイン道を突き進んでいく。海洋民族ティ=ア=マットからは皇国を破滅させるための駒として利用された。


・タイダーラ・ティ=ア=マット

 海洋民族ティ=ア=マットの族長で海の男。左の瞳の中に海蛇を象った刺青をしている。

 アポピス=ケイオスカーンの死以降から暗躍を開始した。火閻狼(カ・エンロウ)と行動を共にしている。


火閻狼(カ・エンロウ)

 ペドレリーア大陸で暗躍していた騎馬王国の失われた部族と言われる火族の出身者。

 火奔狼(カ・ホンロウ)に襲われたところをタイダーラに救われる。


◆『妖魔斬刀〜絆縁奇譚巻ノ二〜』

夏江(なつえ)朔那(さくな)

 妖魔に両親を殺された濡羽色の髪を持つ美しい少女。

 妖魔打倒と白面金毛九尾の狐の討伐に執念を燃やす。愛刀は黒漆塗鞘太刀拵、刃は濤乱刃、鍔は楕円形の「波濤奔馬」。

 前世がセレンティナであった記憶を持っている。


・白面金毛九尾の狐

 妖魔の王。傾世の美貌を持ち、大和国を腐敗させている。多くの妖魔を創り出して解き放った存在。


◆『日蝕〜絆縁奇譚巻ノ三〜』

・ラスヴェート=アウトゥンノ

 暴君イリオットによって両親を殺されたアウトゥンノ男爵令嬢。

 イリオットを殺し、フィクスシュテルン皇国に平和をもたらすために剣を取り、革命軍に加わる。

 前世が夏江朔那であった記憶を持っている。


・イリオット=フィクスシュテルン

 殺戮皇の異名を持つ皇帝。

 かつて愛する人を失い、そのショックから自暴自棄となり、暴君と化し、数多く粛清を行って皇都を血の海にした。


◆『氷の伯爵と二輪の花〜絆縁奇譚巻ノ四〜』

・ニコル=アヴァランチ・ウィンター

 アヴァランチ伯爵。

 前世がラスヴェートであった記憶を持っている。

 イリオットのような悲劇を起こさないために小説『カトレアとアネモネ』を読んだ記憶を元にバイオリートとミサリアーヌの二人を救う方法を模索していく。


・バイオリート=オルキデーア

 小説『カトレアとアネモネ』に登場する元伯爵令嬢。

 物語では、幼少の頃に互いに身分を知らないまま交流しており、ニコルから野の花の花束をもらったのが初恋。

 しかし、ある日父親が別の貴族から持ちかけられた詐欺投資の話に乗り、全財産を失ってしまう。

 爵位を剥奪され庶民になった一家は下町の集合住宅住まいになり、令嬢だったバイオリートもお針子として家庭の生計を支えていた。

 唯一の心の支えは野の花の花束で、初恋の人がまた今でも見てくれているかも知れないと思って奮闘する。

 しかし、彼女の努力も虚しく父はやるせない気持ちを酒で誤魔化し、酒に溺れて母に暴力を振るうようになる。更に高利貸しに手を出して借金のカタに売り飛ばされそうになったところを冷たい美貌の男に救われる。彼――ニコルは冷酷さ故に氷の伯爵と呼ばれていたが、彼と暮らしているうちに次第に仄かな想いを抱き始める。

 次第にニコルが屋敷に戻らなくなった際には、自分は必要とされてないと思い詰めるようになった。

 イジメをきっかけに屋敷に閉じこもるが、野の花の花束に勇気づけられて外に出られるようになる。そして、父を罠に嵌めたオルキデーア伯爵が捕らえられたことで貴族令嬢に戻る。その後、ニコルから野の花の花束を差し出され、彼が初恋の男の子であると気づいた。


・ミサリアーヌ=アニモーン

 小説『カトレアとアネモネ』に登場する侯爵令嬢。

 物語では、高飛車で青い血が流れていることを誇りに思っている。ぬくぬくと育ったことから少々我儘なところがある。

 ベノアの恋人を名乗り、社交界でバイオリートを虐める。

 実は政的であるオルキデーア伯爵を罠に嵌めたアニモーン侯爵の娘である。


◆『滅存の認識者〜絆縁奇譚巻ノ五〜』

四季(しき)円華(まどか)

 前世がニコルであった記憶を持っている転生者の女子高生。


太多(おおた)繁松(しげまつ)

 前世がギィーサムであった記憶を持っている老境の紳士。

 円華を抹殺することで永遠の存在にしようと目論んでいる。

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 ……しかし、このゲーム、異世界にどう実装するのかな? って思っていたけど、実装できたんだねぇ、『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』は。

 もし、『蛇の海〜絆縁奇譚巻ノ一〜』でイリオット=フィクスシュテルンが暴君になるのを止められたら『日蝕〜絆縁奇譚巻ノ三〜』のシナリオは歪む訳で……うん、全部実装は不可能じゃないかな? と思うんだけどなぁ。

 お読みくださり、ありがとうございます。

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 もし何かお読みになる中でふと感じたことがありましたら遠慮なく感想欄で呟いてください。私はできる限り返信させて頂きます。また、感想欄は覗くだけでも新たな発見があるかもしれない場所ですので、創作の種を探している方も是非一度お立ち寄りくださいませ。……本当は感想投稿者同士の絡みがあると面白いのですが、難しいですよね。


 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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