表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
843/1360

Act.8 用語辞典・世界観紹介篇 part.ⅩⅡ

◆スマートフォン専用ノベルRPG『False heaven〜偽りの神と銀河鉄道の旅〜』

 後に最強のタッグとして有名になる高槻斉人とフルール・ドリスがタッグを組んだ第十二作。

 当初はスマートフォン向けのゲームとして販売されたが、後に家庭用ゲームとして再構成された形で再販売される。


 宮沢賢治作『銀河鉄道の夜』を再解釈した物語であり、ノーブル・フェニックスの開発したゲームの中で最も思想的なゲームと言われている。実際に、百合薗圓の思想が最も表れている。


 舞台は銀河ステーションから始まり、月や太陽系の惑星がある太陽系といった実存する宇宙空間を経由して、北十字星(ノーザンクロス)から南十字星(サザンクロス)、そして終着駅、本当の天上へと続く。


 本作は求道者(ジョバンニ)案内者(カンパネルラ)が何人も存在し、不完全な幻想第四次元空間の伝承を地上に広めた世界を舞台としている。


 主人公は恋人にして立場から対立することとなった魔女ベアトリンクスと恋仲にあった聖騎士のクリストファー。

 最終的にベアトリンクスを自らの手で殺めることとなったクリストファーは死後、この異世界(実際はクリストファーとベアトリンクスの生きた世界の未来である)を旅することになる。


 旅をする中で、この世界が誤った思想によって成り立っていること、本当の天上にいる神と南十字星(サザンクロス)にいる眷属神がその黒幕であることを知ったクリストファーは銀河鉄道を旅する死者達を自らの糧にしようとしていた偽りの神を滅ぼし、天上世界に真なる救いをもたらす。


 当初、本当の天上は悟りを開いたものに永遠の幸福を与える浄土、南十字星(サザンクロス)は天界道として機能していたが、不完全な幻想第四次元空間に神が現れ、システムが大きく改変されることとなった。


 本作は本当の天上=浄土と南十字星(サザンクロス)=天界道、或いは天上世界のあり方に疑問を持つクリストファーによって本当の天上が破壊され、輪廻転生のみが存在する世界を作り上げたところで幕を閉じる。

 これは、百合薗圓が当時出現した新興宗教天人五衰の思想の影響を受けたものであり(百合薗圓自身は天人五衰の振る舞いを嫌っていたが、その思想自体には寧ろ共感を持っていた)、それに加え、百合薗圓が神との接触で真の輪廻転生のシステムを知ったことも大きく影響している。

 その根幹には人生は原則的に一回きりのものであるからこそ、それを有意義に使わなければならないという思想がある。


・クリストファー

 聖教会所属の聖騎士。モデルは百合薗圓の前世、クリストフォロス=ゲオルギウス。


島原(しまばら)一成(いっせい)

 求道者(ジョバンニ)の一人。天草の幼馴染。


天草(あまくさ)(つゆ)

 案内者(カンパネルラ)の一人。一成の幼馴染の少女。


・鳥捕り/神の使徒ワルフォロメイ

 銀河鉄道の乗客の一人で雁や鷺などの鳥を捕まえ、押し葉にして食用に売る商売をしている。

 実は乗客(旅人)ではなく現地民であり、正体は真女神エンピレオの使徒の一人。

 クリストファーとの戦いではその邪悪さと女神への狂った信仰を見せつける。


・燈台看守/神の使徒イスカリオテ

 銀河鉄道の乗客の一人で糸目の男。灯台の明かりを規則どおりに間歇させる仕事に従事している。作中では乗客に林檎を配る。

 実は乗客(旅人)ではなく現地民であり、正体は真女神エンピレオの使徒の一人。

 クリストファーとの戦いでは「本当の幸い」とはいかなるものかと問いかけ、対立する。真女神エンピレオが必ず救いを与えてくれると信じているが、その本性については知らない。

 作中では、真女神エンピレオの真実を知った後にクリストファーに共闘を申し込み、最終決戦後はクリストファーと共に不完全な幻想第四次元空間の再建を目指す。


・Dr.ブルカニロ/ブルカニロ博士

 アフロヘアにモノクルをかけたマッドサイエンティスト風の白衣の男。

 夢幻魔法という特殊な能力を持ち、銀河鉄道に乗り込んだ。自身もジョバンニとして乗り込んだ経験がある。

 かつて南十字星(サザンクロス)で醜悪なアルコーンの姿を目撃しながら逃げ切った唯一の人物で、天上世界を支配する神々を討伐するためにジョバンニやカンパネルラに働き掛けるようになる。幻想四次元の物理法則について知り尽くしている。

 作中には黒い大きな帽子を被った青白い顔の痩せた大人として度々車内に登場する。


青柳(あおやぎ)(ひじり)三谷(みつや)薫子(かおるこ)三谷(みつや)(ただし)

 熱心な三位聖霊教教徒で、薫子は十二歳の姉、督は六歳の弟、聖は家庭教師である。

 南十字星(サザンクロス)で下車する。


・アルコーン

 南十字星(サザンクロス)の神。神々しい白い着物の女性。

 元々不完全な四次元空間に存在した神だが、ベアトリンクスによって書き換えられた。

 クリストファーに倒される。


・ベアトリンクス/真女神エンピレオ

 かつてのクリストファーの恋人。クリストファーによって殺された後、不完全な四次元空間の神となる。

 本当の天上まで辿り着いた死人達を糧とし、クリストファーとの再戦に備えていたが、再びクリストファーに倒される。かつてはクリストファーを深く愛していたが、その愛がそのまま深い憎悪へと変化した。

 モデルは瀬島奈留美の前世、ベアトリーチェ=ダスピルクエット。

 お読みくださり、ありがとうございます。

 よろしければ少しスクロールして頂き、『ブックマーク』をポチッと押して、広告下側にある『ポイント評価』【☆☆☆☆☆】で自由に応援いただけると幸いです! それが執筆の大きな大きな支えとなります。【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしてくれたら嬉しいなぁ……(チラッ)


 もし何かお読みになる中でふと感じたことがありましたら遠慮なく感想欄で呟いてください。私はできる限り返信させて頂きます。また、感想欄は覗くだけでも新たな発見があるかもしれない場所ですので、創作の種を探している方も是非一度お立ち寄りくださいませ。……本当は感想投稿者同士の絡みがあると面白いのですが、難しいですよね。


 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ