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Act.8 用語辞典・世界観紹介篇 part.ⅩⅠ

◆『ダイアモンドプリンセス〜這い寄る蛇の邪教〜』

 後に最強のタッグとして有名になる高槻斉人とフルール・ドリスがタッグを組んだ第十一作。

 当初はスマートフォン向けのゲームとして販売されたが、後に家庭用ゲームとして再構成された形で再販売される。


 四人の主人公を操作して秩序の破壊を目論む邪教『這い寄る混沌の蛇』と対峙していくストーリー重視の推理系ファンタジーバトルゲーム。


 バトルではタイムライン上に表示されるアイコンが右端に到達したキャラクターから行動するバトルシステムを採用しており、ストーリー上で獲得したキャラクターを自由に編成したパーティを使ってバトルパートに登場する敵を倒していく。

 バトルで手に入れたコインや素材を使い、キャラクター育成や武器作成、アイテム購入を行うことが可能で、その強化したキャラクターやアイテムを駆使してストーリー上で立ちはだかる雑魚敵や這い寄る混沌の蛇の信者達と戦う。


 乙女ゲーム的な要素の一つ、選択による展開の分岐や謎解きの要素を加えたため四つのキャラクターのストーリーページを入り口に、分岐によって生じたページがどんどん更新されていくという構成になっている。

 各キャラクターの進み具合によって更新されるページがあるため、全てのキャラをバランス良く攻略していくことがストーリー攻略の鍵。


・ミレーユ・ブラン・ダイアモンド

 ダイアモンド帝国の皇女。『這い寄る混沌の蛇』が帝国の秩序破壊を狙ったため、必然的に対峙していくことに。

 革命によって命を落とした記憶を持ち、処刑を恐れる心が原動力。基本は我が儘で自分本位だが、その行動が巡り巡って幸福をもたらす奇跡的な存在。

 このルートではメイドのライネ、文官のルードヴァッハ、最凶の騎士ディオンがパーティメンバー。


・トーマス・ラングドン

 ダイアモンド帝国の帝都で私立探偵事務所を営む探偵。無神論者。元はオルレアン教国にある学院都市で教鞭を取っていた宗教学者だが、「神とは未熟な世界が成長するまでの間に必要な要素の一つであるが、神という概念と現象の具現化であって世界を安定へと導く要素に過ぎない」という大胆過ぎる仮説の提唱をオルレアン神教会から非難され、学会を追放される。

 その間、神殿騎士団所属の騎士二十人を返り討ちにしている。

 元リズフィーナの師。

 リズフィーナと同じく『這い寄る混沌の蛇』と長年に渡って敵対している。作中ではトーマスはどの選択肢を選んでも他の登場人物とクロスすることが終盤までほとんどなく、特異な位置にいる。

 このルートでは助手のミレニアムがパーティメンバー。


・リズフィーナ・ジャンヌ・オルレアン

 オルレアン神教会の聖女。オルレアン教国、或いはオルレアン公国という国の実質統治者であるオルレアン公爵の一人娘。

 平民にも貴族にも平等に扱い慈悲を注ぐ一方、潔癖な性格で正義を重んじており、容赦なく他者を裁くことができる本物の聖女。

 オルレアン公爵家は秩序を破壊する『這い寄る混沌の蛇』と長年敵対している。


・リオンナハト・ブライト・ライズムーン

 ライズムーン王国の第一王子。

 あらゆることに優れた才能を発揮する万能の天才であり、「公正」と「正義」を心がける好青年。

 前の時間軸では、ミレーユを「無能な統治者」と断罪し革命軍の主導者に助力し、ミレーユの処刑にも立ち会った。

 このルートでは腹心の従者のカラック、革命を主導した貴族としては格下とみなされているレイドール辺土伯爵家の努力家の少女マリアがパーティメンバー。


・アポピス=ケイオスカーン

 脅されるなどして協力することになった消極的協力者、利用して利を得ようとする積極的協力者、教義に共感して主体的に行動する信者、『這い寄る混沌の蛇』の教典である『這い寄るモノの書』を広める教師に区分され、纏まった組織の形式を取らない『這い寄る混沌の蛇』で実質的に頂点に君臨する男。

 常に刺激を求めており、日常的に破滅をもたらすために暗躍している男。最近はふらりと国の中枢に立ち寄り、貴族令嬢や王子などに関わり、唆して破滅を迎えさせるという壮大な暇潰しをしている。

 これは巷で流行っている『悪役令嬢が断罪される物語』を読んで興味を持ったことが切っ掛けらしい。

 その正体は、古の時代に封印された邪神『混沌の蛇(アポピス)』の意識を持つ存在。

 『這い寄るモノの書』に封印されていたこの神の自我が探索者だったゾーラ=ケイオスカーンが『這い寄るモノの書』を発見して読んでしまった際に上書きされ、乗り移った。以降、アポピス=ケイオスカーンと名を改め、暗躍を続けている。

 作中では明言されていないが、ローザはインタビューで「『混沌の蛇(アポピス)』は皆様の予想通り、あの節度というものがない、無軌道で勢いで何でもする、笑いに命を賭けているような刹那的な神の化身の一つという設定です」と回答しており、ナイアーラトテップの化身であることが明言されている。


・レナス=ケイオスカーン

 『這い寄る混沌の蛇』の信者の上位に君臨する蛇の使徒達を従える蛇巫女。

 『這い寄る混沌の蛇』の内部で表向きは彼女が最高権力者ということになっている。

 アポピス=ケイオスカーンの実妹。

 お読みくださり、ありがとうございます。

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 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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