Act.8 用語辞典・世界観紹介篇 part.Ⅵ
◆乙女ゲーム『スターチス・レコード外伝〜Côté obscur de Statice』
高槻斉人とフルール・ドリスがタッグを組んだ第五作である『スターチス・レコード』のその後を描いた外伝で、『スターチス・レコード』がパソコンゲームに移植された際にセットで公開された。
聖女として魔王を倒し、世界を救った後の『スターチス・レコード』の世界が舞台となっている。(なお、本編ではこの部分がボツになっている)。
また、悪役令嬢ローザは国外追放され姿を消しており、ストーリーを全て攻略した後に裏ボス令嬢として登場する。その際のステータスは『スターチス・レコード』で当初考えられていた裏ボスとしてのステータスのため討伐は非常に困難。
『スターチス・レコード』で攻略した攻略対象のデータと『スターチス・レコード』の僅かに存在するバトルPartで成長したステータスを引き継ぐ形でプレイすることができる。内容は乙女ゲームではなく完全にバトルもので、『スターチス・レコード』ではほとんど削られたバトルの要素が大半を占める。
人間の負の感情と魔力が合わさって生まれた魔モノが増えた世界で、かつて魔王を討伐した聖女一行は魔モノの親玉である八体の『枢機大罪の魔モノ』や『枢機大罪の魔モノ』を神として信仰する『魔界教』と対峙していくことになる。
・『暴食』
『枢機大罪の魔モノ』は『深淵の大罪』で、模した獣はアルビノの鯨。粘液質の混沌とした魔力を持っている。
『魔界教』の枢機司教はグラットン。
『暴食』の権能には四つの効果があり、相手の『真名』を喰らうことで周囲の記憶から当人の存在を消し去る能力、相手の『記憶』を喰らうことで当人の記憶を奪う能力、奪った相手の存在を利用して他者の存在そのものを丸ごと再現してしまう能力、奪った相手の記憶を利用して技や知識を我が物の如く利用する能力を有する。
・『色欲』
『枢機大罪の魔モノ』は『夢魔の大罪』で、模した獣は女悪魔。粘液質の混沌とした魔力を持っている。
『魔界教』の枢機司教はラスト。
相手の心を虜にしてしまう魅了の権能と様々な状態異常を引き起こす権能、様々な姿に変身することが可能な権能を持つ。
・『強欲』
『枢機大罪の魔モノ』は『狐疑の大罪』で、模した獣は九尾の狐。粘液質の混沌とした魔力を持っている。
『魔界教』の枢機司教はグリード。
魂を操作する権能と妖狐の尻尾が持つ火・水・風・土・雷・木・金・光・闇を象徴する権能を持ち、それぞれの属性に対応する魂魄の分身(分魂魄)を生成することでその全てが破壊されない限りは死ぬことがない無敵存在になることが可能。更に不完全な時間停止(己の心臓も止まる)を分魂魄によって補うことで時間停止空間で一歩的な攻撃が可能になる権能コンボを得意としている。妖術の権能には混沌の魔力を使用する他、分魂魄として分離した属性の妖術は使用が不可能になる。
・『憤怒』
『枢機大罪の魔モノ』は『激情の大罪』で、模した獣は獅子。粘液質の混沌とした魔力を持っている。
『魔界教』の枢機司教はラース。
強い負の感情のエネルギーを吸収し、その力で無限に自らを強化する権能を持つ。
・『怠惰』
『枢機大罪の魔モノ』は『鈍足の大罪』で、模した獣は亀。粘液質の混沌とした魔力を持っている。
『魔界教』の枢機司教はスロウス。
不可視の手を顕現する権能と万物をボロボロにしてしまう権能を持つ。
・『傲慢』
『枢機大罪の魔モノ』は『支配の大罪』で、模した獣は大梟。粘液質の混沌とした魔力を持っている。
『魔界教』の枢機司教はプライド。
心の折れた対象を奴隷支配し、洗脳する権能を持つ。
・『嫉妬』
『枢機大罪の魔モノ』は『嫉妬の大罪』で、模した獣は人魚。ただし、異形の存在で人魚だとは一眼で判別できない。粘液質の混沌とした魔力を持っている。
『魔界教』の枢機司教はエンヴィー。
能力は再現。望んだものを再現することができるというものだが、例え外見や技術といった表層部分は再現できても、心と思考までは再現できないため、本物の強者には通用しない。
・『憂鬱』
『枢機大罪の魔モノ』は『憂鬱の大罪』で、模した獣は人間。粘液質の混沌とした魔力を持っている。
『魔界教』の枢機司教メランコリーと同一の存在であり、実際は『魔界教』の七つの玉座に囲まれた中心にある空の玉座の主人でもある。
引力と斥力を支配する権能を持つ。
廃棄された『虚飾』の権能を有し、この力で事象を好き放題に自分好みに『書き変える』ことができる。
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