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Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅥ

★異世界ユーニファイド

◆ニウェウス王国

・レジーナ=R(リーガル)=ニウェウス

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅢ」をご覧ください。


・ユリア=ウィリディス

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅢ」をご覧ください。


・ダートム=アマルガム

 詳細は同ページの「ルヴェリオス帝国」をご覧ください。


・ヴァリアント=ドゥリンダナ

 炎魔法を得意とする魔法師の名門の一族であるドゥリンダナ家の次期当主。【業火の魔術師】の異名を持つ。

 ダートム一派の策略により、レジーナと婚約を結んだ。ダートムのクーデターの最中に行方不明になっていたが、実際はダートムによって殺害されていた。


◆ルヴェリオス帝国

・皇帝/カエサル/トレディチ=イシュケリヨト

 『裏切りと闇の帝国物語〜Assassins and reincarnator』においては、前皇帝である二代目皇帝を殺害して帝位についた三代目皇帝。「真紅騎士団(グラナートロート)」のメンバーの一人で十三席次だったトレディチ=イシュケリヨトが騎士団を裏切って隊長以下仲間の騎士全員を殺害し、その後皇帝を暗殺した。皇帝即位後はカエサルと名乗っている。蒼から赤へのグラデーションのある髪と翡翠色と紫水晶のオッドアイを持つ中性的なイケメン。

 異世界化以前は、国を揺るがす存在として暗殺集団シャドウウォーカーを危険視して暗殺集団シャドウウォーカーの排除を目的に動いていたが、異世界化して『唯一神』として世界を超越した存在になった後は、他の神とは異なり皇帝の座に居続けている一方で、ローザやイリーナの存在を危険視し、暗黒騎士ガーナットを生み出すなど打てる手全てを打っている。

 政治を宰相に一任しており、姿を見せないことで有名。

 帝器を破壊することができる反帝器アンチ・エンペラーウェポンと最強の帝器とされる巨大ロボット型武装機始皇帝(ザ・エンペラー)、帝器と皇牙の研究のノウハウを全て注ぎ込んで作り出した時空すらも両断する皇帝器「煌帝剣・時空穿(コンモドゥス)」を持つ。

 謁見の間の奥の無数の世界の行き止まりでローザを待ち受け、『強欲』と共に最終決戦を行う。『強欲』が倒され、もう一つの奥の手である異世界を行ってノイシュタインの召喚に成功するも、ローザ によって倒され、呪いを解かれてしまった。

 世界支配への執念と、『真の唯一神』、支配者になりたいという渇望が皇帝という枠を破って氾濫し、暗黒の六枚の翼を背に持ち、無数の背輪を背負った無貌の神へと変貌するが、それでもリーリエを超えることはできず、撃破された。


・暗黒騎士ガーナット

 漆黒の甲冑を纏った騎士で、帝器血飢えた吸血剣グリーディー・ブラットを扱う。帝国に新設された「暗黒騎士団(アーテル)」の隊長。甲冑に隠れているが赤い髪と紫紺の瞳を持つ。帝国最強の騎士とされている……が。

 その正体は二人の人間である。一人は皇帝が『管理者権限』によって生み出したヴェガスの転生体である男主人公であり、転生に使われず空だった身体を再利用して生み出された。魂は存在せず、何も言葉を発しない。ヴェガス=ジーグルードの体に染み付いた剣技を使って敵を殺すだけの兵器と化している。こちらが「暗黒騎士団(アーテル)」の隊長として表舞台に立っている。

 もう一人がヴェガス=ジーグルードの死体から抽出したデータを使って作り出した影武者。甲冑に隠れているが蒼の長髪と血のような真紅の瞳を持つ。

 国の英雄として造形された暗黒騎士ガーナットに何かがあった場合の影武者として作成されたという側面もあるが、実態はイリーナ=シャルラッハを絶対に殺さなければならないという皇帝の執念の象徴であり、前世ともう一つの可能性という二倍の力でイリーナを確実に殺すことを企んでいた。

 二人の装備する漆黒の鎧はどちらも災禍級危険種のタイラントの変異種であるダークタイラントを使った皇牙「黒の暴君(ダーク・タイラント)」。素材となった竜の強靭な生命力により装着者に合わせて進化するが、やがて使用者を取り込んでしまう。「海魔化身(タイダリア)」を基に生み出された装備。

 影武者であるヴェガスのデータを元にした方は、「黒の暴君(ダーク・タイラント)」の副武装である「暴君の剣タイラントツヴァイハンダー」を扱う。

 「イリーナが現れた時に優先的に倒す」ことがプログラミングされており、帝城に現れたイリーナを倒すためにイリーナとアクアを討伐するために二人に剣を向けるも死闘の末に敗北する。


・ハーメルン=オーガスト

 帝国の宰相。いつも何かを食べている巨漢。若い頃に壮絶な修行を行い、会得した自身の圧倒的な戦闘力と強靭なタフさを誇る武闘派宰相。帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣エンペラーズ・レイヴンテイン」のメンバーの一人。

 皇帝を傀儡にして国を支配している……と革命軍に思われているが、実際はトレディチに与えられた指示に忠実に従い、国の政治を行っていた。

 グランディネに「帝国に蔓延る革命軍を始めるとする凶悪な輩の一掃」を依頼し、帝国の対革命軍の最高戦力となる治安維持組織「ヴァナルガンド」の誕生に貢献した。

 同格の関係にあるダートムを、ニウェウス王国を裏切った存在であるからと全く信用していないが、皇帝の深謀遠慮の結果なのだと渋々受け入れている。

 帝器は自らの体を光に変えることができる宝石煌光宝石(ホーリージュエル)

 皇牙は引力を持つ闇を自在に操作する宝石闇引宝石(ブラックジュエル)

 帝城の謁見の間でローザ達を迎え、三人の刺客が待ち受けていることを伝えた。ローザのローザが選んだマグノーリエとクラリスを謁見の間の先に通し、ヴェーパチッティと共にメネラオス、スピネル、チャールズ、カルメナ、リヴァスと戦うも敗北する。


・ヴェーパチッティ=オーガスト

 ハーメルンの息子で帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣エンペラーズ・レイヴンテイン」のメンバーの一人。

 危険種狩りの命を受けて行動しており、長らく帝都を離れていた。

 父親譲りの性格の悪さで、大臣の息子という立場を使って、罪のない人々を次々と殺してしていく。

 戦闘能力は皇牙抜きでも高く、過去の修行の旅で体得した各地の格闘技を織り交ぜた独自の肉弾戦を展開する。

 皇牙は一定範囲内の人間をあらかじめマーキングした場所に転送することが可能な「転移法陣(シャングリラ)」。

 父のハーメルンのことは尊敬しているものの、父が皇帝に忠誠を誓っていることについては疑問を持っており、有能な父が皇帝の座を奪って仕舞えばいいのではないか、とすら思っていた。

 謁見の間に現れたローザに目をつけ、可愛い顔を歪ませたいという欲望を抱いていたが、父であるハーメルンによって止められる。

 父親が皇帝に心酔していたこと、自分の知らない皇帝と父親の関係に混乱する中、ローザ達を取り逃し、残ったメネラオス、スピネル、チャールズ、カルメナ、リヴァスの五人と戦うも敗北した。


・グローシィ=ナイトメアブラック

 帝国に仕える暗殺者兼医療術師の女。帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣エンペラーズ・レイヴンテイン」のメンバーの一人。普段は愛用している黒ロリィタのドレスを身に纏っているが、状況に応じて衣装やメイクを変えており、変装術も心得ている。

 二つの帝器を保有しており、一つは毒に侵された者に小さな黒い月のような痣が現れるこの毒は、夢を見ている間という局所的な時間に、人間の自己治癒能力を反転し、身体を蝕んでいく夢の毒(ドリーム・シェイド)、もう一つは細胞を自在に老化・若返らせることが可能な薬人魚と死神の毒薬マーメイド・オア・リッパー。前者は暗殺実行のための毒薬として、後者は潜入を円滑に進めるための切り札として皇帝から下賜されている。

 この薬の効果で様々な年齢での活動を可能にしており、普段好んでいる少女としての姿もこの薬で若返ったものである。実年齢は八十二歳の老婆だが、人魚と死神の毒薬マーメイド・オア・リッパーには細胞が若返るのに合わせて寿命もそれに見合ったものにするという副作用があるため、擬似的な不老不死となっている。

 過去にメリエーナ暗殺に関わり、別世界線では漆黒騎士団を含むオルパタータダ派の騎士団を一掃し、オルパタータダとルーネスの殺害にも関わったブライトネス王国とフォルトナ王国に悲劇の元凶とも言える人物(暗殺を依頼した人物に責任の大半はあるが)。

 皇帝を現人神と崇拝し、彼のためならば自らの命が失われることも厭わない狂信者。アネモネが暗殺者の正体を見抜いて自身を捕らえることも計算に入れており、自爆することでローザ陣営と帝国の戦争の開戦を告げる花火となることを選んだ。ローザ好みの見た目と、その高い推理力をローザからも評価されており、できるなら鞍替えさせたかったと思っていたことをグローシィの死後に明かしている。


・デルフィーナ=イシュケリヨト

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅦ」をご覧ください。


・オーレ=ルゲイエ

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅩⅢ」をご覧ください。


・ジェスター=ヴェクトゥル

 異世界化後に皇帝の命によって再編された帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣エンペラーズ・レイヴンテイン」メンバー。

 『裏切りと闇の帝国物語〜Assassins and reincarnator』には登場せず、異世界化後に皇帝によって見出された。

 太った道化師メイクの男で、宮廷道化師のような衣装を身に纏っている。

 実は人造魔導士の試作品であり、副作用で精神が崩壊してしまっている。

 皇牙は選択したスートによって効果が変わる鎧「骨牌装甲(トランプ・メイル)。穂先がスペードの形をしている槍を扱う攻撃力の高いスペード、棍棒を武器にする隠密性に優れたクローバー、圧倒的防御力を誇る防御型のダイア、自己回復能力を上昇させる回復型のハートの四種類が存在する。

 帝城の謁見の間の奥に存在する暗黒空間でローザ、マグノーリエ、クラリスの三人を待ち受け、マグノーリエとクラリスと死闘を繰り広げるも敗北した。


・ダートム=アマルガム

 かつてはニウェウス王国で【錬成の魔術師】と呼び称されてきた元宮廷魔法師の男。戦いによる立身出世、武力による下克上を望み、クーデターを引き起こした。

 国王の暗殺と武闘派の名門宮廷魔法師と第一王女の婚約を計画し、平和条約を結んだ国への侵攻も主導した。結果としてフォルトナ王国に侵攻の大義名分を与え、ニウェウス王国の壊滅を引き起こしてしまっている。

 計画を知ったジェーン=ドゥによって暗殺され掛けたが、逃亡して行方を晦ませていた。

 その後は帝国に亡命し、「皇帝の魔剣エンペラーズ・レイヴンテイン」のメンバーの一人にまで上り詰めている。オーレ=ルゲイエと共に人造魔導士計画を進め、試作品のジェスター=ヴェクトゥルを生み出した。

 皇牙は「真なる聖槍(ロンゴミアント)」。聖なる力を宿した伝説級の鉱石を使った世界に一振りしかない聖槍であり、高い浄化作用と敵の実体を捉える性質を持つ。作中でも数少ない、自らの身体の性質を変化させる宝石系の帝器を無力化してダメージを与えることが可能な皇牙。

 謁見の間の奥にある世界の一つ、機械仕掛けの塔でローザを待ち受けた。ローザが呼び出したレジーナとユリアと死闘を繰り広げるも敗北する。


・アクルックス=サザンクロス

 革命軍のリーダー。薄いグレイブラウンの髪をセットした、モノクルをかけた三白眼の男。

 実は、異世界化後に皇帝の命によって再編された帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣エンペラーズ・レイヴンテイン」メンバーに加わっており、革命軍の情報を皇帝に流していた。皇帝を現人神として崇拝している。

 帝器は使用者の精神エネルギーを衝撃破として撃ち出す「精神銃砲(マインドカノン)」。皇牙は敏捷を上昇させる特殊な靴型の「韋駄天走(スピードスター)」。

 帝城に現れた帝城襲撃組に、最初から自身が帝国側の人間であることを告げる。この場で襲撃者達全員の殺害を目論んだが、襲撃者のほとんどを取り逃してしまい、残ったディランと戦ったが敗北した。


・【熔将】アルバ=パテラ

 帝国の最高戦力、大将軍の一人。自らの体を熔岩に変えることができる帝器の宝石溶岩宝石(マグマジュエル)をその身に埋め込んだマグマ人間であり、身体をマグマに変化させることができる他、マグマを自在に操ることができる。

 S級危険種狩りを行った際に左目を負傷しており、痛々しい傷が残っている。赤い鎧を身に纏ったくすんだ赤髪の男。

 初代から帝国に仕えてきた武人の家系出身で、帝国のために忠誠を捧げている。彼にとって帝国に仕えることが生きる意味であり、例え国が腐っていたとしてもそれを正そうとはしない。

 帝国崩しの日に屋敷を訪れたスティーリアによって暗殺される。


・【凍将】グランディネ=サディスト

 帝国の最高戦力、大将軍の一人。白く透き通った肌と青い髪と碧眼を持つ絶世の美女だが、趣味が拷問というドS精神の塊で、弱肉強食の理論を信条としており、弱者が淘汰されて滅ぶのは当然のことだと考えている。

 最年少で大将軍の地位に立った女軍人であり、暗殺集団シャドウウォーカーの殲滅のために結成された治安維持組織「ヴァナルガンド」のリーダーを務める。宰相ハーメルンに「帝器使い」を求め、その対価としてハーメルンにとって邪魔だったトネール派の文官達を殺害した。

 自らの体を氷に変えることができる帝器の宝石凍結宝石(アイスジュエル)をその身に埋め込んだ凍結人間であり、身体を氷に変化させることや冷気を操ることができる。

 帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、ピトフューイとシェルロッタと戦った。南の異民族討伐を機にピトフューイが帝国を裏切った際にピトフューイに失望しており、彼女のこの手で殺害しようとしたが失敗する。ピトフューイ達が治安維持組織詰所を襲撃した際には、今度こそピトフューイを殺そうとするが、強くなっていたピトフューイと強大な力を持つシェルロッタに敵わず、敗北する。


・【討夷将軍】ミズファ=スターベイション

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅩⅢ」をご覧ください。


◇治安維持組織「ヴァナルガンド」

・ネーラ=スペッサルティン

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅣ」をご覧ください。


・ヴァジェット=ナテリィエファ

 ネーラが操る骸兵の一体。元はプルウィアとネーラと同じ暗殺部隊の人間。骸兵随一の戦闘力を持つ。伸縮自在の鎌を武器としている。接近戦や遠距離攻撃、広範囲への攻撃と隙がない。


・エスメラルダ=シークァ

 ネーラが操る骸兵の一体。元はルヴェリオス帝国の隣国だった小国シュラディエ王国から送り込まれた女性の暗殺者。シュラディエ王国は【凍将】が主導した作戦によって壊滅している。

 武器は二丁拳銃で高い実力を有し、巧みな銃捌きをする。


・デモネッシユ=ランヴェフェンダー

 ネーラが操る骸兵の一体。元は帝国の南東を拠点とする南の異民族の生き残りで、トリッキーな大型のマシェットと呼ばれるナイフをそのままにしたような刃物を二本用いた攻撃で相手を翻弄して襲う。


・ヴァッケンザルト=プラシフドール

 ネーラが操る骸兵の一体。元帝国の将軍の男性で、ピトフューイの師匠でもあった。生前は帝国内でも数少ない良識派の将軍でピトフューイが離反してから暫くして、反乱軍に寝返ろうとしていたが、ネーラに暗殺されてしまった。

 武器は蛇腹剣を使用する。


・ラージス=フォセッケ

 ネーラが操る骸兵の一体。隻眼隻腕のスキンヘッドの男。

 生前は革命軍の初期メンバーの一人。帝国の腐敗を無くし、民が幸せに暮らせる国になることを願っていた。

 武器は光をほとんど反射しない特殊な強化ガラスの剣と盾を扱う。


・ギガンテストピテクス

 ネーラが操る骸兵の一体。身長四メートルに達する霊長類型A級危険種。ゴリラの様な姿をしたA級危険種で、個体の中でも特に能力が高く、ネーラからは脳筋だけど使いやすいと評されている。


・グニェーヴザウルス

 ネーラが操る骸兵の一体。ティラノサウルスの骸骨の姿をしている。生前は帝器の材料にもなるほどのティラノサウルスのような姿のS級危険種で、生半可な攻撃では傷一つつかず、口からは破壊光線を放つなど強大な戦闘力を有する。


・カミーリャン

 ネーラが操る骸兵の一体。大きなカメレオンのような姿のA級危険種で、風景と同化する擬態能力を有する。攻撃手段は舌を主に使い、高速で伸ばして鞭のように扱う。


・ヴァルナー=ファーフナ

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅣ」をご覧ください。


・サンセール=ジュライ

 帝国警備隊に所属している女性隊員で、笑顔が可愛らしい少女。 ドーガを正義の警備隊長として尊敬している。「警備隊は絶対の正義」と信じており、帝国を混乱の渦中に落とす革命軍や暗殺集団シャドウウォーカーを激しく憎悪している。

 異常なほど「正義」に傾倒し、「悪を裁く」ことを無上の悦びとしている。情状酌量などという文字は彼女の辞書にはなく、自身が「悪」であると断定すれば、それが例え脅しによる加担だったとしても容赦なく正義を執行し処刑する。その歪んだ正義は表情にも現れており、正義を執行する際の彼女の表情は可憐な美貌を破壊するほど醜い。

 グランティネが治安維持組織「ヴァナルガンド」を組織した際には、帝国警備隊から「ヴァナルガンド」に移籍している。

 帝器は六道の名がつけられた六つの兵装からなる「六道兵装ヘルロード・オブ・シックス」。

 師であるドーガの死を経験し、悪の跋扈する帝国で「正義の執行者」である自分以外に悪を断罪できるのはいないと考え、単独で警備を強化。シャドウウォーカーと繋がる他国の間者スピネルに辿り着くも、スピネルと櫻によって殺害され、治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーでは最初の犠牲者となった。彼女の骸はドーガの隣に埋葬された。


*地獄道《閻魔の審判》

 周囲のエネルギーを吸収、貯蔵することが可能な漆黒の鉱石《神力鉱グレート・パワーストーン》を核とした義手型兵器。吸収したエネルギーを光線として放つことができる。

*餓鬼道《餓鬼の飛翔体》

 見た目は小型のミサイルの束を内蔵した義手型兵器だが、実際は貴重な《宝物庫》と呼ばれる様々な武器を保存することが可能な超科学のシステムが内蔵されており、内部には無数のミサイルが保存されている。弾切れの生じないほどの大火力兵器。

*畜生道《魔獣の支配者》

 危険種を操作する力を持つ宝珠で、ネックレスの形をしている。危険種はセットになっていないので個別に入手が必要。一度に支配できるのは三体までだが、S級危険種は一体しか制御できない。

*修羅道《修羅の装甲》

 身体能力を向上させるパワードスーツ。加速装置や筋力補助システムが内蔵されているが、身体を酷使するため長時間使用すると体が壊れる。

*人間道《人界の蛇鞭》

 自動で敵を攻撃する機能が搭載された金属製の鞭型兵器。あり得ない軌道で敵を攻撃することが可能。持ち手に巻き揚げ機が搭載されている。

*天界道《天輪の白翼》

 空を飛翔することが可能な翼型の兵器。背中に装備することで自在に飛び、羽を発射することで敵を攻撃することが可能。


 なお、これらは元々別々の帝器として設計され、その後六道シリーズとして再編されたものである。


・カルマ=スパルダ

 治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。丈の長いボロボロなコートを着たボサボサの髪の男、中性的な美貌を持ち、身嗜みに気を配れば貴公子然とした姿となる。【壁狂】の異名を持つ。

 物静かな人物で起きている大半の時間を読書に費やしている。元帝国の資料科の職員で書物を愛しているが、それと同じくらい壁を愛しており、常に壁際の席を選んで座っていた。実は無機物至上主義であり、壁や書物を愛するのはその片鱗に過ぎない。

 帝器は縦二メートル掛ける横二メートル掛ける奥行き一メートルの岩の壁を出現させる力を持つ指輪「(ザ・ウォール)」。壁の範囲に巻き込まれたものは有機物・無機物問わず壁と融合してしまう。

 帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、アルゴンと共にホーリィ、フレデリカ、ジャスティーナと戦うが敗北した。最後は壁と同化して本懐を遂げる。


・アルゴン=レイリー

 治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。常にお腹を空かしている幼い容姿の雀斑だらけの垢抜けない麦藁帽子の赤毛の少年。元宮廷画家。【白墨】の異名を持つ。

 天真爛漫な性格で善悪の判断がつかず、自分の芸術のためにはいかなる犠牲も許容されると思っている「芸術家」。

 帝器は床や壁に描いたものを実体化させる真っ赤なチョーク「魔法の白墨(マジカルチョーク)」。日光を浴びると絵画に戻ってしまうという弱点があるため、日光が入らない室内や夜の任務のみに参加している。また、能力の相性のいいカルマとコンビを組んでいる。

 帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、カルマと共にホーリィ、フレデリカ、ジャスティーナと戦うが敗北した。


・セリュー=アンテン

 治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。常に白いドレス姿で、帽子と日傘で顔が隠れている令嬢風の女性。豪奢な黄昏の光が反射した稲穂に例えられる金髪を持つ。【影狸】の異名を持つ。

 帝器は生物型で物体の影を切り取り、切り取った影を変形させることで逆説的に物質を変化させる力と影の操作能力を持つ狸のような危険種を素体とした、「塔の狸(ワイルド・イディア)」。

 実家は帝国の侯爵家。奴隷を拷問したり、薬漬けにして壊れていく姿を楽しむサディスト一族の長女で、人間が壊れていく姿を見るのが何よりの幸せという性格破綻者だった。「塔の狸(ワイルド・イディア)」の力で姿を変えられて醜悪な姿になっていく人間に美を感じており、その美を正当な形で楽しむために治安維持組織「ヴァナルガンド」に所属している。

 帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、リスティナと戦った。八歳の誕生日に父親と母親から誕生日プレゼントとして贈られ、それからずっと日々を共に過ごしてきた「塔の狸(ワイルド・イディア)」を目の前で細切れにされ、人の悲しみを嘲笑い、ただ愉悦のために人を殺す自分以上の性格破綻者に切り刻まれて死亡した。


・フィーロ=トラモント

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅦ」をご覧ください。


・ブルーベル=ヒュミラティ

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅦ」をご覧ください。


・ローウィ=デュマガリエフ

 治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。キャソックを身に纏った男。特定の教会に属さないチャップレンでの司祭で、帝国地下刑務所の教誨師。専ら神父(ファザー)ローウィと呼ばれる。

 表向きは心優しく敬虔な神父だが、一方で人体実験を好む狂人であり、元罪人を改造した凶禍兵を数多く引き連れている。帝国軍に所属する以前は鼠の持つ良質な蛋白質に注目し、筋肉成長酵素を含む生物を急速に成長させる水薬を含む多数の薬品からなる帝器「万種薬品オールカインド・メディッシス」を使った肥大鼠の大量生産を行い、様々な食肉に加工する食肉加工の事業を行い、研究資金を貯めていた。

 帝器は上記の「万種薬品オールカインド・メディッシス」と装備した者の手先の精密動作性を大きく引き上げる手袋型の「創造者の御手(クリエイター)」。

 帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、アンタレス、シュトルメルトと戦った。危険種化して異形の危険種(デペイズマン)と化したが二人に討ち取られる。


◇帝国警備隊

・ドーガ=ジークレッド

 帝国警備隊隊長。表向きは誠実な警備隊長を演じていたが、裏では自らに与えられた権力を振りかざしてやりたい放題な人物で、遠征先で権力を振るって欲しくなった女を手に入れるために強制的に夫と子供から引き剥がしたり、逆らうようであれば家族を虐殺することもあった。過去には結婚の決まっていた少女に興味を持ち、金を使って縁談を破断させ、自分のものにするようなこともしている。

 自分の思い通りになる女を侍らせることが理想だと考えており、徹底的に心を折って服従させる。人妻であろうと関係なく、自分の好みの容姿で、自分に無条件に服従することが妻の理想。逆らうことを決して許さず、逆らった場合には暴力も振るう。警備隊員のサンセールの師匠であり、彼女から正義の警備隊長として尊敬されている。

 帝器は自身を中心として同心円状に複数の円を広げ、その円周上に光の刃を走らせる仕込み杖「光刃円杖(リェーズヴィエ)」。

 訪れた村で運命の女性ビクトリアと遭遇し、彼女を手に入れたいと強く思うようになる。彼女が自分の意のままにならないことが分かると力尽くで心を折り、従えようとするがビクトリアによって瞬殺された。


◇ナタクの村

・アトハ

 ドーガに目をつけられた女性。夫と幼い息子を目の前で殺害された。

 他のドーガの被害者の女性達と同じく、村人にも施された「言縛齎死」を掛けられ、その後ローザから話を聞いたアレッサンドロスの手配で修道院で生活することとなった。


・オリヴィアの実父

 オリヴィアを捨てた外道の男。ドーガに気に入れられたいがために村の仲間の妻を売った。

 元々村の中でも評判の悪い人物だったが、ここまでの外道だとは思っていなかった彼と友人関係にあり、共にオリヴィアを捨てた話を聞き、笑っていた友人達もその所業に恐れを成した。

 その所業をローザが許す筈もなく、苦しめながら殺すつもりだったが、予想以上に脆かったため呆気なく死亡した。


◇その他の帝国民

・ジョン=ヴァルファレッド

 ルヴェリオス帝国の伯爵。何も知らない帝都行きを希望する村人達を騙し、帝都のスラム街で奴隷として調教し、男は労働力に、女は慰み者として働かせる奴隷商売をしていた。

 ビクトリアに目をつけ、自分のものにしようとしていた他、他の女性陣を上者の奴隷として売り払おうと考えていた。

 ラナンキュラスを下卑た妄想で汚したことで殺意を抱いたビクトリアによって惨たらしく殺害される。

 元々はシャドウウォーカーの討伐対象であり、ローザ達が現れずとも殺害されていたと思われる。


・ヴェッキオ

 馭者役の男でジョンの部下。女は須く男に奉仕するためだけに存在しているという思想を持つ。

 何も知らない帝都行きを希望する村人達を騙し、帝都のスラム街で奴隷として調教し、男は労働力に、女は慰み者として働かせる奴隷商売をしていた。

 奴隷の何人かを自分のものにできると下卑た妄想を抱いていたが、ジョンからは「元々この奴隷は商品だ。お前には安くない賃金を払っているのだから、これ以上に何を望むというのか? まさか、この奴隷を誰か一人でも自分のものにしようと思ったのか? 愚かな考えを抱くな、お前はお前の仕事を全うしろ」と一蹴された。

 ラナンキュラスを下卑た妄想で汚したことで殺意を抱いたビクトリアによって惨たらしく殺害される。

 元々はシャドウウォーカーの討伐対象であり、ローザ達が現れずとも殺害されていたと思われる。


◆マラキア共和国

・ルイ=マギウス

 マラキア共和国の商人ギルドの組合総長。商業ギルド内の奇妙な金の動きをヴァーナムに依頼する。お金が全てで国が犯罪組織の巣窟になっていても気にしないような人物。

 力をつけているビオラ商会の会長相手にも臆すどころか女性だからと舐めており、いずれはビオラ商会をも取り込もうと思っていた。

 国内での商売で企業が稼いだ額の五十パーセントを上納することを条件に国での商売を認めており、その上納金で豊かな生活を送っている。

 マラキア共和国では奴隷売買が未だに容認されており、初対面の時点でアネモネに既に「遅かれ早かれ潰される国」と言われるほど嫌悪されていた。

 圓達がプレゲトーン王国の革命を阻止し終えたのと同時期に訪れたモレッティによってマラキア共和国の母体となる商業ギルドを購入されてしまい、その後、暫定商人ギルド総長となったモレッティによって失脚することとなった。


・ヴィオ=ロッテル

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅩⅢ」をご覧ください。


◆シェールグレンド王国

・ニノン・シェールグレンド・オルフェクトラ

 シェールグレンド王国の第三王女で、ブライトネス王国のオルフェクトラ公爵家に嫁いできた人物。また、戦争で長年対立してきたシェールグレンド王国とブライトネス王国の終戦と友好の象徴でもある。

 しかし、オルフェクトラ公爵はそれからしばらくすると亡くなってしまい、他に継ぐ者もいなかったことから家は断絶。終戦の象徴であることの理由から国元に送り返す訳にもいかず、王家が毎月毎月お金を与え、贅沢に暮らしを提供されているというのが現状。

 社交界にもさほど親しい人間もいないため、全くと言っていいほど姿を見せない。

 齢五十だが、今なお色褪せない官能的な女性。

 一般人の出自で身辺調査で問題が出るような女ではなかったものの、美貌と色気で貴族間の揉め事の種になりつつあったのでシェールグレンド王家の縁戚養女にして教育し、そして降嫁という形でブライトネス王国に影響力を持とうとしていたが、その作戦は夫の死によって失敗、その後国に戻ることもできたがその美貌を利用し、貴族達の中で骨抜きになった相手から情報を得て流す間諜くらいはできるだろうとそのままブライトネス王国に残されることとなった。

 しかし、歳を経て女としての魅力が衰え始めると、途端に援助金は減っていき、豪奢な生活もできなくなってしまう。信奉者となった小物に貢がせることでしか彼女は小さな自尊心を満たす以外なくなってしまった。


・クィージィサス=ヴァルドーナ

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅢ」をご覧ください。


・シェーネル=ヴァルドーナ

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅢ」をご覧ください。


・ギルデロイ=ヴァルドーナ

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅢ」をご覧ください。


・イナヤ=ゲルザーズ

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅢ」をご覧ください。


◆フィートランド王国

 『ダイアモンドプリンセス〜這い寄る蛇の邪教〜』に登場する国家の一つだが、地図に載っている程度の小国で物語には一切の影響を与えなかった。

 しかし、異世界化に伴い、第一王女に転生した者によって方針を転換、軍事力の強化を始める。


・ユリジェス・ロワ・フィートランド

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅧ」をご覧ください。


・ベルティーユ・レーヌ・フィートランド

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅧ」をご覧ください。


・ティアミリス・エトワ・フィートランド

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅧ」をご覧ください。


・ジョナサン・リッシュモン

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅧ」をご覧ください。

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 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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