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Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅤ

★異世界ユーニファイド

◆ブライトネス王国

◇ブライトネス王家

*王宮……王の住まい。謁見の間の他には王のプライベート空間が存在。使用人のトップは統括侍女。

・ラインヴェルド=ブライトネス

 ブライトネス王国の国王。伝説の冒険者パーティ「流離者達の茶会ウォンダリング・ティーパーティ」のメンバー。

 破天荒な性格で、相手の秘密を暴き、青白く震えていく様を目にして楽しむような腹黒な男。【ブライトネス王家の裏の剣】の筆頭であるカノープスやフォルトナ国王のオルパタータダとは悪友の関係にある。伝説の初代国王テオノアの深緑色の髪とプラチナブロンドの髪が混ざったようなオーロラグリーンと呼ばれる固有の形質を珍しく受け継いでいる。

 ローザからもたらされた「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を得て、オルパタータダと共有し、来たる嵐に備えている。内心ではこれから起こるであろう「面白いこと」を楽しみにしており、その中心にいるであろうローザに注目している。

 ローザの手腕をこれまでの経歴と王城での仕事から「自分に匹敵する、あるいは凌駕する政治家」の素質があると考え、そんな彼女が一国の王女の侍女として働いているという状況を面白く捉えている。その一方で、「ローザが敵に回った場合、確実にブライトネス王国は半壊する」というカノープスの報告を大袈裟だと考えず、ローザとは敵対しない塩梅を狙って立ち回っている。

 カノープスから上がってきた新しい農法を導入する改革を進めており、現在の農法に固執し利権を求める既存の魔法師達については継続的な交渉を続け、それでも利益に固執する者達についてはバッサリ切り捨てて全て裏で暗殺者を使って処分している。

 ローザが香辛料貿易を計画していると知った際にはかねてから計画していた亜人種との和解のための使節派遣計画に彼女を巻き込む決断をする。

 国王陛下御前の模擬戦以降は、ローザからプレゼントされた幻想級装備『ノートゥンク』を、ローザから『真なる王の剣ソード・オブ・ジェニュインレガリア』が献上された際には新たな王権の象徴(レガリア)を加えた二刀を得物としている。

 エルフとの交渉を進めるため、そして全ての種族が差別なく自由に暮らせる世界を作るという夢のために、ローザと二人で天上光聖女教の総本山に乗り込む。

 その後、つまらない公務から逃げ……エルフとの交渉にはやはり国王が必要だろうという理由で、ローザ、アレッサンドロスと共に緑霊の森に向かう。

 【エルフの栄光を掴む者グローリー・オブ・ザ・フォレスト】との戦いの後、エルフの総意を問う鎖国か開国かを選ぶ投票ではローザと相談した上で「国交を樹立しない決定を下した場合は、今後ブライトネス王国からちょっかいを掛けないし、ルールを破って掛けた者は徹底的に処罰する」ということを約束したが、その裏にはエルフが困っている場合にも不干渉を貫くという意図が込められていた。

 奴隷否定派で、奴隷制を公認させようとしていた貴族のリストをあらかじめ作成させているなど奴隷肯定派の貴族を潰す準備は以前からしていた。ローザの提案に乗り「亜人族に対する差別の禁止と奴隷制の再度否定を公の場で正式に宣言して、その時の態度で奴隷制容認派と否定派を見極め、その上でクソつまんねえ奴(・・・・・・・・)を潰す」ことにする。

 結果としてエルフは開国することになるブライトネス王国はエルフと国交を結ぶために各種調整に尽力することになった。

 奴隷商に関わった貴族や商人のリストが完成した後、謁見の間で「自己申告と今後は奴隷の扱いを一切しないと約束する者には情状酌量をする」ことを条件に出し、奴隷商に関わった者達の大掃除を開始した。

 一方で、亜人族との交流のために解決しなければならない諸問題の一つである硬貨問題の解決のためにアネモネを呼び出し、印刷技術を手に入れる代わりに王宮に出入り可能な立場を与える…….という茶番劇を行い、アネモネが正当な形で応急に入れるよう調整した。

 反乱を計画中の貴族に【ブライトネス王家の裏の杖】をぶつける決定を下す。

 ローザに新しい仕事として「エルフ以外との亜人族との国交締結の話を国の代表としてしてくる」ことと「フォルトナ王国で起こるクーデターについても未然に防ぐ」ことの二つを決定事項のように依頼し、行儀見習いを入り口にプリムラの専属侍女として働くことも依頼した。その際に親としての顔も見せている。

 バトルロイヤルでは三位に入賞し、エリアボスを討伐したことで『灼熱のローブ』、『灼熱のスリーピース』、『灼熱のグローブ』、『灼熱のシューズ』からなる【ユニークシリーズ】を獲得した。

 五章の時点でSS-ランクに到達していることが判明している。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では装備を独創級の『国王陛下の燦煌双剣サンクトゥス・レガリア』、『熾天煉獄の国王陛下エンピレオ・アンド・ゲヘナ』に作り替えてもらった。

 その後の紙幣作成のための会議にも参加し、ローザが紙幣のために書き下ろした「現像していない初代国王テオノアと、その伴侶となったシェルカの肖像」に感動し、紙幣への採用を推した。その後、ローザの地下秘密基地の存在を暴き、ローザに案内してもらう。ローザが真の仲間の存在を求めていることを知り、国王ではなくラインヴェルドという一人の人間として半ば強制的に仲間に加わった。

 ナトゥーフが王宮に来たチャンスを利用して、エイミーンと共に獣王決定戦の会場に転移してラインヴェルドは獣王決定戦の乱入をを企むが失敗、エイミーン達と共に屋台巡りをすることになった。

 国家同盟参加国の会議ではローザに国家の軍事組織の再編という無茶振りを行った。

 王子時代にはオルパタータダ、レジーナの二人と冒険者パーティを組んでいた。

 過去に、強引に一目惚れした商家の娘メリエーナを側妃として迎えたことがあり、その結果メリエーナを始めとする多くの人々を人生を滅茶苦茶にした。ローザからはこのラインヴェルドの行いを「ラインヴェルドという人間の好きになれないところ」と評されている。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。

 実はプリムラが魔法学園に入学するタイミングでローザを魔法学園の教員にさせようと企んでおり、家庭教師として派遣したのはそのために必要な素質があるかを見極めるためであったことが判明した。

 ローザ達がフォルトナ王国から帰国した後に、メリエーナの死の真相を聞くべき一人とローザから判断され、真実を聞くことになる。

 メリエーナの暗殺の犯人がシャルロッテかカルナだと絞り込んでおり、シャルロッテが暗殺を依頼したことを知っても全く驚かなかった。国王として権力者同士の微妙な関係に気を遣わなければならないことに嫌気がさしており、暴れれば全て解決する冒険者の世界の方が性に合っていると語っている。

 カルロス自身の手でシャルロッテとその一族を抹殺し、そのカルロスに全ての罪を被せて殺すことで幕引きを図ろうという構図になってしまうことに納得がいっておらず、苦しんでいる人を見捨てない圓もこの幕引きに納得せずご都合主義を発動してカルロスを救ってくれると信じている。

 メネラオスの回想で、十四年前の国王陛下と第一から第六の王子達、第一から第三の王女達、正妃と側妃三人に至るまでたった一人も残らず毒殺された事件では若くして王位継承の順番が回ってこないことを悟り、元々国王向きの人間ではないからと早々に冒険者として隣国の国王達とパーティを組み、王宮を離れていたことで当時第七王子だったラインヴェルドが助かったことが明らかとなっている。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 ローザと共に【ライウィエール大迷宮】に挑んだ。

 ペドレリーア大陸の探索ではプレゲトーン王国に派遣される。

 ローザの提案でガスパールの街で行われることとなったバトルロイヤルにも参加。リオンナハトに目をつけて交戦した。

 ビオラ=マラキア商主国の建国後に、正式に対等な国として認めると宣言した。

 ローザとプリムラを幸せにするために壮大な計画を企てており、王妃のカルナ経由でヴァルムト宮中伯令息のルークディーンとの婚約をセッティング、更にその場にアルベルトとローザを同席させることを目論見、結果として目論見通りアルベルトがローザに興味を持つこととなった。

 ローザがいつか自分の前から去ってしまうのではないかと恐れており、アルベルトとローザを結婚させ、プリムラの姉として仕えてもらうことで繋ぎ止めようと目論んでおり、シェルロッタをプリムラに仕えさせることで二人を幸せにしようもしているローザと対立している。

 また、ローザがプリムラに対して罪悪感を抱き、シェルロッタとプリムラを一緒に暮らせるようにしようと感情を押し殺して行動していることも知っており、創造主の呪縛から解放されてもらいたいとも思っている。

 フォルトナ=フィートランド連合王国を樹立するための二度目のペドレリーア大陸行きに同行し、その後オルレアン教国にも赴いた。

 レインのお見合いで王宮が騒がしくなっている頃にアルベルトを呼び出し、プリムラとルークディーンの進展具合やアルベルトがローザに対してどの程度想いを寄せるようになったかを確認した。

 アルマの王子宮筆頭侍女の就任と同じタイミングで大規模な人事異動を行うことをアーネストから提案され、二つ返事で了承する。

 藍晶から提案された多種族同盟国家の領土を繋ぐ、地下鉄(サブウェイ)敷設の企画については当初あまり乗り気ではなかったが、藍晶がしっかりと理由を述べたことから利益が出ると踏んでアーネストと相談した上で融資をすることを決めた。

 プリムラの誕生パーティに参加した。アネモネのことを悪く言う貴族を炙り出し、そのままブライトネス王国とアネモネの力関係を示そうと考えており、そのためにスティーリアを利用した。その結果、スティーリアからは苛立ちを覚えられており、『貴方はご主人様のご友人だからこそ尊重しております……その意味を深く心に刻み込んでください』と改めて言われてしまった。

 『スターチス・レコード』と『スターチス・レコード外伝〜Côté obscur de Statice』を押し付けたフレイからロードスター=ブライトネスがネストルートでシーラを使って暗躍していたという情報を得て、フンケルン大公が裏切り者であることを確信する。

 ヴァンの受ける音楽の授業が前代未聞の難易度になり、カルナがそれをローザがヴァンを虐めていると勘違いしてラインヴェルドの執務室に殴り込まれた際には、音楽の授業のグレードアップはヴァンの意思によるものであり、同時にローザに期待された上で授業のグレードアップが行われたものであることをカルナに伝えた。

 また、この殴り込みが切っ掛けでラインヴェルドはカルナのことをシャルロッテの同類だと考え、まんまとカルナに騙されていたこと、今でもメリエーナのことを愛していることをカルナに打ち明ける。それに対し、カルナから決して愛されないことを理解しながら、ただ一方的に愛し、支えていければそれでいいという意思を伝えられ、初恋が破れたことを知っても、打ちのめされても、それでもこれまで努力を重ねてきた王妃カルナの完璧な王妃の仮面のヒビの裏から僅かに垣間見えた悲しそうな少女の姿を目撃して、初恋の破れた少女を救うために不誠実なことを承知の上で「……俺の中でメリエーナが一番ってことは多分変わらないと思う。だけど、俺はカルナ。お前のことも愛したい……二番目は不本意だし、不誠実だろうけどな。それが、俺の気持ちの全てだ。……本当に最低な態度だと思う。今すぐ俺を俺の手でぶん殴ってやりたい」と気持ちを伝え、まるで子供のように泣きじゃくるカルナを抱き寄せ、泣き止むまで抱擁し続けた。このことを切っ掛けにラインヴェルドとカルナの間のギクシャクとした関係は改善される。

 その後、ローザの正体に疑問を持っているカルナとシエルにローザの前世と今世のこと、そして世界の真実を打ち明けた。

 ファンデット子爵家がある意味発端となったシェールグレンド王国との国際関係などの様々な揉め事、面倒事から王族の年少組を遠ざけておきたいという思惑からヘンリー、ヴァン、プリムラの三人を避暑地のアストラプスィテ大公領へ避難させる。

 アネモネがプリムラのドレスを作るために御用聞きに訪れた際にはカルナへの贈り物として、宝石を使用した『インペリアル・イースター・エッグ』と『生命の輝石ラピス・フィロソフィカス・セフィロト』のブレスレット、インペリアル・リリーシリーズの筆記具をそれぞれ一つずつ注文した。また、そのタイミングでアネモネにカルナとのデートを検討していることを打ち明け、『Rinnaroze』のスペシャルランチコースと新星劇場(テアトル・ノヴァ)のプレミアム席を用意してもらった。

 オルパタータダから「年の近い我が国の三王子とプリムラ達を共にこの避暑地で生活させて親交を深めてはどうか」と提案した際には即刻で同意し、クソ面白いからという理由で直前まで秘密にした。

 園遊会が迫った日のプリムラの歴史の授業に乱入し、プリムラに現在の世界が置かれている状況について暈しながら説明した。その後、ローザにシンティッリーオ大公のフューズから魔法学園の件についての伝言を預かっていることを伝えると共に、現在の時代にそぐう形の従来の魔法学園とは違う学園にするべきだという意見がラインヴェルドとフューズの口から出ていることを、ローザを新体制の魔法学園の教師として雇う計画と共にプリムラ達に明かした。その後、プリムラ達に意見を求めた。

 新しく生まれ変わる学園に興味を持っており、学園に通える方法も模索したが、ローザに止められる。その後、妥協点としてローザに学園の生徒以外も希望があれば参加可能な地域連携企画の準備をするように促した。

 ジョナサンからミリアムとアルベルトが挑戦する日と同日にリストアップされたメンバーを集めてアネモネと多対一の勝負をすることを提案され、自分も暴れたいという理由から快く許可を出した。

 バトル・シャトーのお披露目兼剣武大会に参加した。

 園遊会を間近に控えたタイミングで相談していたカルナとのデートを実行することとなり、ルクシア達と同日に王城の地下通路を使って王宮区画から脱出し、カルナと共にデートを楽しむ。

 パーバスディーク侯爵家一行の来訪に向けた準備と当時のファンデッド子爵家の様子をローザ、バルトロメオ、シーラと共にモニタリングしていた。

 カレンがエイフィリプを取り押さえて主要関係者を集め終えたタイミングでファンデッド子爵邸に現れる。

 マキシアに自供させるために闇の魔法の使用許可を出した。

 次期侯爵のランジェロに領地の三分の一の返上と、男爵位への降格を命じたが、ランジェロから「まるで『暴君』ではないか』と反論される。その際に「「 その『暴君』を国王にしたのは、貴様ら貴族じゃねぇのかぁァ!?」と激昂し、これまで溜め込んでいた貴族達に対する昔年の怨みを口にした。

 ローザが闇の魔法の研究施設の位置を確認し終えたタイミングで《蒼穹の門(ディヴァイン・ゲート)》を使ってマキシアを転送し、実質的に死刑を執行した。

 マキシアの断罪後、ファンデッド子爵家に伯爵位を叙爵し、新たな領地を与えることを宣言した。

 疲労で倒れたローザを介抱するためにお姫様抱っこで王女宮に運ぶべくファンデッド子爵邸から去った。

 闇魔法の研究施設を制圧する際にはアネモネ、シーラ、カレンと共に最も重要性が高いと判断された南東の闇の魔法の研究施設に赴いた。

 研究施設ではゼームズと交戦し、仕留める。その後、最奥でジェムと交戦した。

 『這い寄る混沌の蛇』に与する貴族達の処分ではかつてないほど苛烈な処分を下しており、その苛烈さは反論した貴族も巻き添えにして爵位降格を命じるほど。

 この大規模な処分を切っ掛けにラインヴェルドは『暴君』と恐れられるようになっていく。

 大量の貴族の爵位降格や取り消しが行われた後、領主不在となった領地を再分配するために文官と協力して選定を行った。

 領主任命のゴタゴタが一先ず終わったところで、予定通りカルナとデートをして、演劇と『Rinnaroze』のフルコースを楽しんだ。

 ローザとヴィオリューテと話をしているタイミングでローザの執務室を訪れ、ローザの前世についてヴィオリューテに明かす。その後、ローザに叙勲の話をした。

 園遊会前の多種族同盟会議に参加し、各国の戦力を確認した。

 園遊会に参加した。獣人族一行を侮辱し、メアレイズに締め上げられたグランビューテに、ユミル自由同盟に対する一連の無礼な行動をブライトネス王国に対する宣戦布告と受け取り、大義名分を得てロッツヴェルデ王国に戦争を仕掛けるつもりでいたが、メアレイズに水を差された。

 ブライトネス王国戦争ではオルパタータダ、アクア、ディランと共に忘却の河のレーテに変身した『究極模倣粘性体アルティメット・ドッペルスライム』と交戦し、勝利を収めた。

 戦功発表式では一級戦功を贈られている。

 ギルデロイがアルベルトを伴って王女宮筆頭侍女の執務室を訪れ、追い出された後、王女宮筆頭侍女の執務室を、今後のシェールグレンド王国とブラックソニア辺境伯領について方針を決めるために訪れた。

 ローザの提案を受け入れ、ヴァルドーナ=ルテルヴェ市国とクレセントムーン聖皇国の建国に賛同した。

 ローザとアルベルトがエルヴィーラと面会してマリエッタがアルベルト狙いなのだという供述をしている場に現れ、作戦が暗礁に乗り上げたことを知ると絶叫した。その後、アルベルトに何故自身がアルベルトとローザの恋を応援していたのか、その理由をシェルロッタの正体と共に明かした。

 プリムラの園遊会の復習を兼ねてビアンカが開いたお茶会に乱入し、ヴァルドーナ公爵一行に今後の説明をする際に同席してもらうためにローザを連れ去った。

 ローザ同席の場でヴァルドーナ公爵一行にシェールグレンド王国の惨状を見せ、旧王都のルテルヴェと一部地域を統合したヴァルドーナ公爵にヴァルドーナ=ルテルヴェ市国の統治者となることを命じる。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ノクト=エスハイム

 王城の全ての侍女を統括する統括侍女の立場にあり、ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 白髪の老婆のような見た目の威厳たっぷりな人物。厳しい人物で、実力主義者。努力をしっかりと見て評価してくれる理想の上司ともいえる人物である。感情を上手く隠すことに長けているため、見気を使わなければその心のうちに分け入ることはできない。几帳面な性格で執務室はきっちりと整理されていて埃一つ落ちていない。

 ローザの初登城の際に登場し、ローザが只者ではないことを自らの目で確認した。

 メイド姿でアネモネが王宮に潜入した際、「美し過ぎる花は他のものに紛れていても目立ってしまうものですよ」と遠回しに却ってバレバレだと指摘している。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 王女宮に着任したローザに、王女宮筆頭侍女への就任の辞令を言い渡し、ラインヴェルドから渡されていた使用人のリストを手渡すという重要な役割を果たす。ローザのことを高く評価しており、少しだけローザに甘い傾向があるようだ。

 ファンデッド子爵家の借金問題の解決のために必要な有給の取得のためにローザが執務室を訪れた際には王太后の助力を借りたいという旨を離宮筆頭侍女経由で伝えた。また、ローザの有給を使用するという案を一蹴し、アネモネの有給を消費するという案を提示し、ここでもローザが不利益を被らないように心を配っている。

 その際、自身の行いを軽んじるローザに対し、「誠実とは確かに素晴らしいお考えかもしれませんが、それでは救われない人もいるのです。……貴女はもう少し自分の価値を理解した方がいいですし、自分に甘くなった方がいいと思います。自分に厳格ということは美徳かもしれませんが、それで悲しむ人がいるのなら何のための厳格さか分からないものですよ」と潔癖過ぎるローザの厳格さを改善すべきと述べたが、ローザの考えを変えることはできなかった。

 レインのお見合いではお見合いの審査官を務めた。

 ヴァンからパトリアの職務態度があまり良くないという報告を受け、専属侍女から解任すると共にクビにした。

 ヴィオリューテ騒動の報告をローザから受けており、面倒ごとに巻き込まれたローザに心から同情していた。しっかりと報告義務を果たしていたにも拘らず、自身を恐れてローザを連れてきたエーデリアを見て、エーデリアに対する評価を下げた。

 その後、エーデリア自身の口からヴィオリューテ騒動の詳細を説明させる。

 ピジョット侯爵家と縁続きでヴィオリューテの扱いが難しかったことを加味しつつ、だからこそしっかりと対応すべきだったと考え、ヴィオリューテの内宮からの除籍とエーデリアの給料の減額を一年間を言い渡された。

 ローザがプリムラとシェルロッタのことを考えて身を引こうとする時にローザが辛そうな顔をしていることを見抜いており、自分の気持ちに嘘はつかないで欲しいとローザに言った。

 無理を承知の上でローザにヴィオリューテの教育を依頼し、ヴィオリューテを王女宮預りにしてもらう。

 以前からローザから他の侍女達のように先輩呼びをしてもらいたいと思っており、一歩も譲らずローザに先輩呼びをするように約束させた。

 ローザから新品の「E.DEVISE」を贈られた。

 園遊会では全ての使用人を統括し、指示を出す使用人の総責任者として出席した。

 園遊会終了後、圓にラインヴェルドとカルナから褒賞金を出したいという旨を伝えるが、断られてしまった。その後、ローザと情報交換し、ローザがシェールグレンド王国とブラックソニア辺境伯領にスティーリアを派遣したことをラインヴェルドに報告した。

 ローザの意を汲んでエルヴィーラとローザの面会の用意を整えた。また、ブラックソニア辺境伯名代の処分についても確認し、ラインヴェルドに報告した。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・アーヴァゼス

 国王陛下のどんな無茶苦茶な要望にもしっかりと応えてしまうほどの卓越した腕を持つ王宮筆頭専属料理長。

 プリムラの誕生パーティではジュードマンとメルトランと連携して料理を作った。


・ジュードマン

 王宮附属大食堂の専属料理長。フォルトナ王国の王宮大食堂で腕を振るわれている王宮専属筆頭料理長のアンリマーツ様から『料理長の気まぐれデカ盛り定食』のレシピを受け取り、提供している。

 プリムラの誕生パーティではアーヴァゼスとメルトランと連携して料理を作った。


*内宮……内務を担当する区画。使用人のトップは内宮筆頭侍女。

・ディラン・ヴァルグファウトス・テネーブル

 白髪の混ざった銀色の短髪、痩せ型ではあるものの引き締まった長身の上品なローブを纏った男。国王の下で国を支える宰相に匹敵する権力を持つ大臣で、ヴァルグファウトス公爵家の次男。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 自由奔放な男で、剣を振り回して白か黒を付けることを好んでいる。逃亡癖がある。宰相の胃痛の種の一人。

 その正体はアクアの転生前の姿オニキス共に漆黒騎士団を支えた副団長にして参謀。その事実をオルパタータダの親友だったラインヴェルドにだけは伝えている。

 ラインヴェルドの計らいでオニキスの転生帯であるアクアと再会する。

 前世と同じく友情センサーとレーダーを持ち、親友や魂を見分けることができる。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 ローザから幻想級装備『闇を斬り裂くものエリュシデータ・オブ・ザ・ダークネス』を受け取り、得物としている。

 シルフスの街でかつての仲間バチストと再会する。彼に事情を説明することはなく、あくまで今世は今世という態度を貫いたが、バチストに「いい街だよ……だから、何があってもこの街を守れ。……お前が大切だと思うものを守れ」という気持ちを伝え、かつての仲間の背中を押した。

 使節団では大臣として政治面、外交の交渉で重要な役割を担った。

 ブライトネス王国に帰国後、ローザ、ディランと三人で第二次使節団として派遣されることが決定する。

 バトルロイヤルでエリアボスを討伐したことで『群雲のコート』、『群雲のスリーピース』、『群雲のシューズ』、『群雲の打刀』からなる【ユニークシリーズ】を獲得した。

 五章の時点でS+ランクに到達していることが判明している。

 ローザの地下秘密基地に案内された際に、自らの戦力を欲していることを打ち明けられ、ブライトネス王国と敵対することになってもローザ側につくことを約束した。

 獣王決定戦の参加資格を得るため、【アラディール大迷宮】に挑戦する。

 【アラディール大迷宮】攻略後、報酬の代わりとしてローザに装備を独創級の『闇を斬り裂く真魔剣フェイタル・エリュシデータ』、『雲外大臣のスリーピース・アンド・ローブ』、『雲外大臣のシューズ』に作り替えてもらった。

 ド=ワンド大洞窟王国国王への謁見の準備ができるまでの間、フォトロズ大山脈地帯の最高峰の登山に参加し、アクアと共に競うように石像を破壊した。

 ド=ワンド大洞窟王国の謁見の間ディグランに不平等な条件を出され、更に謁見の間の全勢力を向けられる。覇王の霸気で撃破し、更に謁見の間の勢力をほとんど壊滅させた。

 海上都市エナリオスへの使節団派遣では、プリムヴェールとマグノーリエが緑霊の森に一時帰国したため、ローザ、アクア、ディランの三人と欅達で向こうことになった。

 深淵魚魎(サファギン)大海の主の尖兵(マローソアタン)の討伐に参加し、海上都市エナリオスを危機から救っている。

 ローザの提案で『分身再生成の水薬リ・キャラメイク・ポーション』で別人になってフォルトナ王国に潜入することとなった。

 フォルトナ王国潜入時はアクアの兄でビオラ商会に勤めているドネーリー=テネーブルに変装して主に漆黒騎士団やオニキスの友人達と行動を共にした。

 フォルトナ王国崩壊事件の謎解きの際に自身の前世がファントを明かし、その後かつての仲間達にも正式に明かした。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。擾乱終結後、功績が認められ、オルパタータダからテネーブルの家名を名乗ることを正式に認められ、アクアと本当の意味で家族になる。

 ルヴェリオス帝国侵攻にローザ陣営のメンバーの一人として参加した。

 ヴァルファレッド達のアジトで二人を暗殺しに来たプルウィアとリヴァスと遭遇し、シャドウウォーカーとの交渉のために、ピトフューイへの取り次ぎを掛けた戦いをアクアと共に行い、勝利した。

 帝国崩しでは帝城に現れた革命軍の裏切り者であるアクルックスとの戦いを引き受け、勝利した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 ローザと共に【ライウィエール大迷宮】に挑んだ。

 ペドレリーア大陸の探索ではライズムーン王国に派遣されたが、情報収集のために訪れたライズムーン王国の王都に程近い街のガスパールで優勝賞品のチキン百本に釣られてディランと共に飛び込みで参加し、呆気なく優勝した後に警備騎士達に目をつけられて交戦、結果としてディランと共にポラリス、ミゲル共々警備騎士達を素手で撃破し、ほとんど気絶させてしまった。

 ローザの提案でガスパールの街で行われることとなったバトルロイヤルにも参加。カラックと側近同士激闘を繰り広げた。

 プリムラとルークディーンの婚約に向けたお茶会をアクアと共に覗き見しており、その後、ローザの計らいで場をセッティングされ、アクアと共にプリムラに挨拶をする。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 家を出奔して独立し、大臣になった後もランチアが家督を継いでからは仲の良かった公爵家に結構な頻度で行っている。

 品評会(セレクション)を間近に控えたローザに依頼され、試食係として協力した。

 本来ならば、ヘンリー達の帰国時にフォルトナ王国に帰国する予定だったが、アストラプスィテ大公領の外れに出現した高難易度大迷宮(レイドダンジョン)の調査のためにアストラプスィテ大公領領に留まる。

 バトル・シャトーのお披露目兼剣武大会に参加した。

 闇魔法の研究施設制圧の増援として派遣された。

 大量の貴族の爵位降格や取り消しが行われた後、領主不在となった領地を再分配するためにヴェモンハルト達と協力して新たな貴族に相応しい人物を代官などの中から目星を付けるために各地を渡り歩いた。

 アルベルト、エディル、エルヴィーラの起こした騒動が解決したタイミングでアクアと共に現れ、事情を聞く。

 アルベルトに対して珍しく怒りを露わにし、アルベルトを執務室に連れ込んで冷静に説教した。

 園遊会に参加した。

 ブライトネス王国戦争ではラインヴェルド、オルパタータダ、アクアと共に忘却の河のレーテに変身した『究極模倣粘性体アルティメット・ドッペルスライム』と交戦し、勝利を収めた。

 戦功発表式では一級戦功を贈られている。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・アクア=テネーブル

 ラピスラズリ公爵家メイド→ラピスラズリ公爵家ローザ専属メイド→ラピスラズリ公爵家使用人兼ディランのメイド及び相棒。

 ダークブラウンの長い髪と大きな空色の瞳を持つ少女然とした十六歳。愛嬌のある小奇麗な顔立ちをしており、それを自覚して利用しているが、少し怒るとボロが出て粗野な男のような言動になる。貧乳がコンプレックス。

 元は貧民街の生まれでカノープスに拾われ、その瞳の色からアクアと名付けられた。

 その正体は隣国のフォルトナ王国で【漆黒騎士】の称号を与えられた漆黒騎士団団長のオニキス=コールサックが転生した姿であり、かつて文学と書物研究の第一人者で神とも交流があった文学者の能因草子が残した論文『転生に於ける肉体の束縛を離れた魂の時間的立ち位置から導き出される過去転生に関する一仮説』の証明例の一人。

 国王陛下御前の模擬戦以降は、ローザからプレゼントされた『オーバーハンドレッドレイド:ナイツ・オブ・キャメロット』でドロップする幻想級装備『カレトヴルッフ』を得物としている。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 シルフスの街でかつての仲間バチストと再会する。彼に事情を説明することはなく、あくまで今世は今世という態度を貫いたが、バチストに「いい街だよ……だから、何があってもこの街を守れ。……お前が大切だと思うものを守れ」という気持ちを伝え、かつての仲間の背中を押した。

 ブライトネス王国に帰国後、ローザ、ディランと三人で第二次使節団として派遣されることが決定した。

 バトルロイヤルでは二位に入賞し、エリアボスを討伐したことで『機械神の歯車髪飾り』、『機械神の歯車鎧』、『機械神の魔導拳銃』からなる【ユニークシリーズ】を獲得したが、相性が悪かったためバトルロイヤル中は使用せず、バトルロイヤル終了後に別の【ユニークシリーズ】と交換してもらうことになる。

 バトルロイヤル終了後にアクアと相性の悪い鋼鉄の銃巨人を一人で撃破したことに衝撃を受けたローザから装備を強化・一新してもらった結果、装備が独創級の『光を斬り裂く双魔剣(カレドヴールッハ)』、『天空侍女のエプロンドレス』、『闇を征く使用人の飛翔ブーツ』、神話級の『天空侍女のブルーリボン』となり、ローザ陣営で初めて神話級の装備を手に入れることとなった。

 五章の時点でSS-ランクに到達していることが判明している。

 ローザの地下秘密基地に案内された際に、自らの戦力を欲していることを打ち明けられ、ブライトネス王国と敵対することになってもローザ側につくことを約束した。

 獣王決定戦の参加資格を得るため、【アラディール大迷宮】に挑戦する。

 【アラディール大迷宮】攻略後、報酬の代わりとしてローザから独創級の『オニキスとアクアマリンの指輪』を受け取った。

 ド=ワンド大洞窟王国国王への謁見の準備ができるまでの間、フォトロズ大山脈地帯の最高峰の登山に参加し、ディランと共に競うように石像を破壊した。

 ド=ワンド大洞窟王国の謁見の間ディグランに不平等な条件を出され、更に謁見の間の全勢力を向けられる。覇王の霸気で撃破し、更に謁見の間の勢力をほとんど壊滅させた。

 海上都市エナリオスへの使節団派遣では、プリムヴェールとマグノーリエが緑霊の森に一時帰国したため、ローザ、アクア、ディランの三人と欅達で向こうことになった。

 深淵魚魎(サファギン)大海の主の尖兵(マローソアタン)の討伐に参加し、海上都市エナリオスを危機から救っている。

 前世の死に関して「仲間が倒れていって気付いたら全滅していた」と記憶しており、圓はそこから衰弱死の可能性を疑った。

 フォルトナ王国潜入時は貴族の屋敷にメイドとして奉仕しているドネーリー=テネーブルの妹アクアという設定で、主に漆黒騎士団やオニキスの友人達と行動を共にした。

 フォルトナ王国崩壊事件の謎解きの際に自身の前世がオニキスを明かし、その後かつての仲間達にも正式に明かした。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。擾乱終結後、功績が認められ、オルパタータダからテネーブルの家名を名乗ることを正式に認められ、ディランと本当の意味で家族になる。

 ドゥンケルヴァルトの視察にローザと共に同行した。

 ルヴェリオス帝国侵攻にローザ陣営のメンバーの一人として参加した。

 ヴァルファレッド達のアジトで二人を暗殺しに来たプルウィアとリヴァスと遭遇し、シャドウウォーカーとの交渉のために、ピトフューイへの取り次ぎを掛けた戦いをディランと共に行い、勝利した。

 帝国崩しではイリーナと共に二人の暗黒騎士ガーナットと戦い、勝利した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 ルネリスの街の大聖堂の制圧に臨時班の一員として参加する。

 ローザと共に【ライウィエール大迷宮】に挑んだ。

 ペドレリーア大陸の探索ではライズムーン王国に派遣されたが、情報収集のために訪れたライズムーン王国の王都に程近い街のガスパールで優勝賞品のチキン百本に釣られてディランと共に飛び込みで参加し、呆気なく優勝した後に警備騎士達に目をつけられて交戦、結果としてディランと共にポラリス、ミゲル共々警備騎士達を素手で撃破し、ほとんど気絶させてしまった。

 ローザの提案でガスパールの街で行われることとなったバトルロイヤルにも参加。真っ先にジョナサンに目をつけられ、激闘を演じることとなる。

 プリムラとルークディーンの婚約に向けたお茶会をアクアと共に覗き見しており、その後、ローザの計らいで場をセッティングされ、アクアと共にプリムラに挨拶をする。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 シューベルトから想いを寄せられるが、そういう風にシューベルトを見れないと婚約には後ろ向きである。また、アクアとディラン大臣のコンビを最優先するローザからも不本意な婚約であり、握り潰されている状況にある。

 ディランと共にヴァルグファウトス公爵邸に足を運んでおり、すっかり馴染んでいる。

 プリムラ達年少組が夏の間王都を離れている間、ヴァルグファウトス公爵邸で生活する予定だったが、アストラプスィテ大公邸で騒ぎを起こしたウォスカーとファイスを止めるためにローザに召喚される。

 その語、ウォスカー、ファイスと共に白花騎士団所属の近衛騎士と王子殿下の護衛の近衛騎士、アストラプスィテ大公家領の領軍に模擬戦を行い、闘気の習得に協力した。

 品評会(セレクション)を間近に控えたローザに依頼され、試食係として協力した。

 本来ならば、ヘンリー達の帰国時にフォルトナ王国に帰国する予定だったが、アストラプスィテ大公領の外れに出現した高難易度大迷宮(レイドダンジョン)の調査のためにアストラプスィテ大公領領に留まる。

 バトル・シャトーのお披露目兼剣武大会に参加した。

 闇魔法の研究施設制圧の増援として派遣された。

 大量の貴族の爵位降格や取り消しが行われた後、領主不在となった領地を再分配するためにヴェモンハルト達と協力して新たな貴族に相応しい人物を代官などの中から目星を付けるために各地を渡り歩いた。

 園遊会に参加した。

 ブライトネス王国戦争ではラインヴェルド、オルパタータダ、ディランと共に忘却の河のレーテに変身した『究極模倣粘性体アルティメット・ドッペルスライム』と交戦し、勝利を収めた。

 戦功発表式では一級戦功を贈られている。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・アーネスト=アクアマリン

 ブライトネス王国の宰相でアクアマリン伯爵家当主。甘味(ドルチェ)をこよなく愛するナイスミドル。宰相としてはとても公明正大だが、政治家らしく相当タヌキな内面を持っている。……しかし、どこかの王様と第一王子のせいで胃痛を拗らせていることが多く、タヌキというよりは可哀想な人と見られることが多い。氷のような冷たい双眸を持ち、実務的で冷たい印象を受けるが甘味(ドルチェ)を食べた際には雪解けしたような蕩けた表情を見せる。

 ローザの正体を知る数少ない人物の一人。ラインヴェルドの提案で、ローザと自身の息子と娘をお茶会という形で引き合わせる。

 お茶会の際にローザの手土産の手製お菓子に興味を示し、レシピをもらった。

 奴隷商に関わった貴族や商人のリストが完成した後、謁見の間で奴隷商に関わった者達の大掃除にラインヴェルドに巻き込まれる形で半ば強制的に協力させられた。

 装備新調後の紙幣作成のための会議に宰相として参加した。その後のローザの地下秘密基地に関しては厄介ごとに関わりたくないからと早々に離脱した。

 長らく同盟を結ぶために必要な仕事に追われていたが、ローザの協力で大幅に仕事が楽になり、なんとか同盟締結に漕ぎ着けた。

 シャルロッテ暗殺事件の煽りを受けた結果、仕事が一時期倍増した。

 フォルトナ王国の多種族同盟加盟以降は仕事が減っており、お茶会も開けるようになった。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 レインのお見合いではお見合いの審査官を務めた。

 その後、ローザからアルマの王子宮筆頭侍女の就任に合わせて大規模な人事異動を行うことを提案され、ラインヴェルドに確認を取る。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 大量の貴族の爵位降格や取り消しが行われた後、領主不在となった領地を再分配するためにラインヴェルド達と協力して選定を行った。

 アルベルト、エディル、エルヴィーラの起こした騒動が解決したタイミングでディランと共に現れ、事情を聞く。

 ディランと同じく好きな相手を面倒ごとに巻き込んだアルベルトに呆れを通り越して怒りを覚えており、アルベルトはローザに相応しくないと面と向かって言った。

 園遊会に参加した。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ロンダート=ダノール

 宰相閣下直属の文官頭。ダノール伯爵令息。

 (非公式)レイン・ファンユニオン会長で、レインのお見合いに参加して第三関門まで残った。

 一分一秒たりとも無駄にすることなくレインとの会話の機会を堪能し、そして、レインと結ばれるためにあらゆる努力をしたが、レインに思い描く理想のレインと自身の乖離を感じ取っており、その点を理由に選考から外される。

 大量の貴族の爵位降格や取り消しが行われた後、領主不在となった領地を再分配するためにラインヴェルド達と協力して選定を行った。

 園遊会に参加した。


・エーデリア=ドルガンハウル

 内宮筆頭侍女。

 老齢に差し掛かった白髪混じりの痩せ過ぎの、真夜中にランタンを持って歩いている彼女と遭遇したら、お化け屋敷の蝋人形並に恐怖を抱きそうな女性。外宮筆頭侍女ほどではないが、王女宮筆頭侍女のローザに対してあまり良い印象を持っていない。

 園遊会のための打ち合わせのために筆頭侍女が集められた際に、ローザから園遊会を舞台とした戦争の可能性を聞くことになった。

 園遊会を間近に控えたタイミングでヴィオリューテの起こした騒動の説明に協力させるために王女宮筆頭侍女の執務室を訪れる。

 ローザからはアルマが行儀見習いで侍女になった頃に後輩の育成に関わっていたエーデリアから礼儀作法を習っており、優秀な侍女であるアルマの基礎作りに貢献したことから評価されている一方、ピジョット家との縁を気にして舐められるような指導をしたことを批判されている。

 ビオラの仕事に向かうローザの仕事を邪魔して報告義務を果たし終えているにも拘らず、ノクトが恐ろしいからという理由で同行を求めてきたことで更にローザの中での評価が下がった。

 ヴィオリューテをしっかりと教育できなかったペナルティとして給料を一年間減額されることになった。

 ノクトの執務室でローザからこの世界が『スターチス・レコード』の影響を大いに受けた世界であることとアネモネとローザが同一人物であることを教えられており、その後、内宮に潜入したスパイ役の侍女の名前も教えられた。

 ローザに徹夜で作った侍女ヴィオリューテの引き継ぎ資料を手渡した。

 ピジョット家の遠縁にあたり、ヴィオリューテ騒動の件で恩を感じており、外宮筆頭侍女からローザが糾弾されているタイミングで「内宮と後宮で文官を誘惑している」という噂を持ち出すつもりでいた。

 園遊会に監督役の侍女として参加した。


・アラベル=セルマゴール

 内宮所属のメイド。使用人寮ではメイナと同室。

 噂を信じてローザに対しては傲慢な令嬢というイメージを持っていたが、ローザが使用人寮を訪れた時に対面し、その評価が正しいものでは無かったと実感した。

 ローザからは優秀なメイドとして認識されており、早いうちに侍女に昇格できるだろうと言われている。


・セレスト=メレルゴーファ

 内宮所属のメイド。使用人寮ではメイナと同室。

 噂を信じてローザに対しては傲慢な令嬢というイメージを持っていたが、ローザが使用人寮を訪れた時に対面し、その評価が正しいものでは無かったと実感した。

 ローザからは優秀なメイドとして認識されており、早いうちに侍女に昇格できるだろうと言われている。


*外宮……外務を担当する区画。使用人のトップは外宮筆頭侍女。

・バルトロメオ=ブライトネス/バルトロメオ=アグレアスブリージョ

 ブライトネス王国の王弟。王族の分家の家系である五摂家の一つアグレアスブリージョ大公家の当主でもある。軍務省の長官を務めているやや脳筋よりの人物。実は乙女ゲーム『スターチス・レコード』の隠しキャラにする予定があったが高槻に悉くボツにされている。

 先王の側室の子で、王位継承権は既に放棄している。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 『英雄色を好む』を地で行くような人物で、城内でもセクハラ紛いのことを多々している。いつも恋の噂が絶えない人物で隠し子や婚外子がいつ現れたっておかしくないと言われているのだが、今のところ殺傷沙汰は起きていない。それだけ恋愛上手なのだろう。

 ローザに婚約めいたものを提案したが、呆気なくいなされている。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 ローザから幻想級装備『コールブランド』を受け取り、得物としている。

 使節団では軍務省の長官として軍事交渉の部分の重要な役割を担った。

 バトルロイヤルでは三位に入賞し、エリアボスを討伐したことで『溟渤のマフラー』、『溟渤のコート』、『溟渤のスリーピース』、『溟渤のシューズ』、『深海のダガー』からなる【ユニークシリーズ】を獲得した。

 五章の時点で冒険者としてはSランクに、実際はS+ランク程度の実力を得ていることが判明している。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では装備を独創級の『深海の主の聖剣アビサル・コールブランド』、『溟渤貴公子の軍務長官アビサル・ディレクタージェネラル』に作り替えてもらった。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 ローザと共に【ライウィエール大迷宮】に挑んだ。

 ペドレリーア大陸の探索ではプレゲトーン王国に派遣される。

 ローザの提案でガスパールの街で行われることとなったバトルロイヤルにも参加。トーマスと激闘を繰り広げた。

 レインにアルマの父がニノン・シェールグレンド・オルフェクトラを利用したシェールグレンド王国の思惑に巻き込まれていることと、そこにガネット商会の金貸部門が関わっていることを伝え、その後なし崩しにファンデッド家救済作戦に協力することになる。

 最初はレインから頼りになる後輩がいると聞いていて、王子宮筆頭侍女のレインが後輩を褒めるのも珍しいと、物見遊山のつもりで見に行くと、中庭に鳥の巣のヒナを観察して木の枝に髪が絡まってほどけなくて、泣きべそをかく羽目になっていたアルマに遭遇した。

 そんな奇想天外な出会いに抱腹絶倒したバルトロメオとアルマの出会いは最悪だったが、その後もアルマを観察し、彼女が真面目に侍女の仕事に向き合っていることを実感することになる。その頃からアルマに興味を持っていたが、次第にそれが恋愛的な好意へと変わっていった。

 風呂上がりの薄手の服にカーディガン、眼鏡も掛けず髪も結っていない無防備な姿を見せた一件でその気持ちを再確認し、気持ちを伝えるも戯れだとアルマに勘違いされ、その時は一方通行な形で終わってしまった。

 レインのお見合いではお見合いの審査官を務めた。

 プリムラの誕生パーティに参加した。ルーセント伯爵と共に社交界でアルマの社交界デビューのために協力する。その後、メレクの許可を得てアルマと踊り、ファンデッド子爵家が王弟の庇護化にあることを示した。その後、テラスに移動し歓談する。その際、圓の前世が男の娘であるという事実をサラリとアルマに打ち明けた。また、その際に改めてアルマに想いを伝えたが、真剣に受け取ってはもらえなかった。

 バルトロメオとクィレルは魔法学園時代からの同期で、共に騎士学校に入学、ここからずっと腐れ縁で同期として近衛隊に入隊したという経歴を持つ。

 二人が共に近衛隊に所属していた頃、バルトロメオは最終的に近衛隊隊長、クィレルは近衛隊副隊長に就任し、どちらも家の権力を使わず近衛の頂点まで上り詰めた。

 その時代はかなり近衛騎士達も豊作だったことから近衛の黄金世代とも呼ばれている。

 バトル・シャトーのお披露目兼剣武大会に参加した。

 パーバスディーク侯爵家一行の来訪に向けた準備と当時のファンデッド子爵家の様子をローザ、ラインヴェルド、シーラと共にモニタリングしていた。

 カレンがエイフィリプを取り押さえて主要関係者を集め終えたタイミングでファンデッド子爵邸に現れる。

 その後、バルコニーにアルマを連れて行き、そこでアルマに告白した。アルマがその告白を受け入れたことで長年の願いが成就し、アルマと婚約した。

 翌日、バルトロメオとアルマが婚約したことを知ったローザからダブル結婚式を提案された。

 闇魔法の研究施設制圧の増援として派遣された。

 大量の貴族の爵位降格や取り消しが行われた後、領主不在となった領地を再分配するためにラインヴェルド達や文官と協力して選定を行った。

 園遊会に参加した。

 ブライトネス王国戦争ではエイミーン、ミスルトウ、クィレル、欅、梛、樒、椛、槭、楪、櫻、榊、槐、椿、榎、楸、柊と共に天恵の巫女達と交戦し、戦闘不能に追い込んだ。

 戦功発表式では一級戦功を贈られている。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ダビッド=ダートハイツ

 バルトロメオの補佐官。ローザとの付き合いも長く、彼女の正体や世界の真実についても知っている。

 いつも仕事を放り出して逃走するバルトロメオに辟易しており、内心、ローザに軍務省の長官をしてもらいたいと思っている。

 園遊会に参加した。


・クィレル=ルーセント

 ルーセント伯爵家当主。外宮所属の外交官。

 どこの派閥にも属していない中立貴族だが、顔が広く影響力も強い。バルトロメオとは魔法学園時代からの同期で、共に騎士学校に入学、ここからずっと腐れ縁で同期として近衛隊に入隊したという経歴を持つ。二人が共に近衛隊に所属していた頃、バルトロメオは最終的に近衛隊隊長、クィレルは近衛隊副隊長に就任し、どちらも家の権力を使わず近衛の頂点まで上り詰めた。その時代はかなり近衛騎士達も豊作だったことから近衛の黄金世代とも呼ばれている。

 しかし、その後は家を継いで領地経営をするために近衛隊を除隊した。相棒であったバルトロメオのことを普段はバルトロと呼んでいる。

 アルマの社交界デビューの共犯者の一人でプリムラの誕生パーティではファンデッド子爵家の感動物語を広める役割を担った。

 また、ビアンカに提供する筈だった新作の布地をアルマの社交界デビューの際に惜しみなく提供した。このアルマの社交界デビューの影響で生じたブームで布地が飛ぶように売れている。

 アルマのことを『うちの隊長殿が押しかけて迷惑を掛けている中、全く動じずに職務に忠実に励んでいる有能侍女』と高く評価しており、その繋がりで社交界デビューしたメレクと関わり、娘との婚約を提案した。

 パーバスディーク侯爵がファンデッド家に向かったと王太后から話を聞き、面倒に巻き込まれる訳にはいかないと思いつつ、アルマに何らかの手出しをしようとした者が現れた場合、その対処をして欲しいという意図があったのではと考えた上でパーバスディーク侯爵家一行が滞在しているファンデッド子爵邸に現れる。その後、アルマ達にバルトロメオの騎士学校時代の話を聞かせた。その後、アルマにたまにはバルトロメオを頼ってやって欲しいとアドバイスを送った。

 その後、メレクにオルタンスの近況を伝えた。

 パーバスディーク侯爵家一向とルーセント伯爵を加えた夕餉の後、酔っ払った状態でアルマに絡んで暴言を吐くエイフィリプにロウズだけでは対処はできそうにないとディマリアと共に増援に向かおうとするも、先にエイフィリプを過剰防衛の勢いで拘束していたカレンを発見し、ディマリアと共に警戒した。

 マキシアの断罪が行われた後、ローザの口から今回の一件の背景を聞いた。その後、ラインヴェルドからファンデッド子爵家に伯爵位を叙爵する話を聞き、メレクとオルタンスの婚約だけでなく、バルトロメオとアルマの婚約のための下準備も兼ねていることを即座に理解した。

 サロンを出る際に「君はファンデッド子爵夫人と少し話をした方がいいのかもしれないね。まあ、それよりも前に話す必要がある人がいるけど」とアルマにアドバイスする。

 軍務省長官の執務室でローザから世界の真実とローザの前世の話を聞いた。

 園遊会に参加した。

 ブライトネス王国戦争ではエイミーン、ミスルトウ、バルトロメオ、欅、梛、樒、椛、槭、楪、櫻、榊、槐、椿、榎、楸、柊と共に天恵の巫女達と交戦し、戦闘不能に追い込んだ。

 戦功発表式では一級戦功を贈られている。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ファレル=メディッシス

 外宮筆頭侍女。怜悧な光を湛えた蒼色の瞳が印象的な青髪の女性。

 真面目な性格で融通の効かないところがあり、ローザからもその弱点を指摘されている。

 園遊会のための打ち合わせのために筆頭侍女が集められた際に、ローザから園遊会を舞台とした戦争の可能性を聞くことになった。

 園遊会前の最後の侍女会議で「ローザがエルヴィーラを侮辱したのではないか」とローザを糾弾する。

 その後、報告をしたエルヴィーラの方が嘘を交えた証言をしており、ローザに何一つ非が無かったことを知ると信頼している侍女だったということもあって意気消沈した。

 ローザからリディアが新たな国防の要として外宮に派遣されたという最上位機密事項の一つを口頭で説明された。

 園遊会に監督役の侍女として参加した。

 園遊会後、エルヴィーラが辺境に戻りたくないが故に地元に恋人キープしつつ婚約者を作って、挙句に他の男にまで言い寄っていたことを知り、かなりのショックを受けた。


・リディア

 外宮の侍女。詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅣ」をご覧ください。


・エルヴィーラ=デンドロカカリヤ

 外宮所属の侍女。ボンキュッボンで唇がプルっとして、垂れ目で色っぽさ抜群というタイプの女性。

 『スターチス・レコード』の幻の王弟ルートの登場人物で辺境での苦しい生活から逃れるために必死に働いて辺境伯の館の下働きから王城の下働きになるも、結局下働きでこき使われる生活な上に、辺境出身の移民と知られて差別を受けて心が折れ、そこを別の国の密偵になった幼馴染に付け込まれて、ブライトネス王国に復讐をしていき、手始めに、軍を乱すためにって王弟殿下暗殺を目論むがヒロインに止められ、見直されたヒロインが王弟殿下と愛を育んでいくというエピソードの踏み台役。

 異世界化後も外宮の侍女ではあるが、内宮や後宮で文官を度々誘惑しているという噂があり、別の意味の危険人物としてブラックリスト入りしており、内宮、外宮、後宮に派遣されたビオラ商会合同会社警備部門警備企画課諜報工作局の工作員に監視させている。男を手玉に取るのが得意な魔性の女性。

 近衛騎士のエディルを恋人にしながら由緒正しいヴァルムト宮中伯家出身で分家を立ち上げることが決まっている上に真面目で女遊びもしないというあり得ないほどの超優良物件のアルベルトにモーションを掛けていた。

 アルベルトと待ち合わせた場所にエディルが現れて修羅場になってしまい、更に警戒していた王女宮筆頭侍女からも睨まれてしまう。自ら外宮筆頭侍女に報告したが、その際に虚実織り交ぜて報告し、結果として王女宮筆頭侍女と外宮筆頭侍女の対立を生んだ。

 園遊会に侍女として参加した。

 園遊会の最中、元恋人のブラックソニア辺境伯名代に小道に連れ込まれる。

 その後、ブラックソニア辺境伯名代と口喧嘩に発展したところにエディルとローザが現れ、修羅場に発展する。マリエッタが魔物の出現を予知していたことを口にし、期せずしてローザの望む情報を与えてしまった。

 マリエッタから公爵令嬢ローザ=ラピスラズリが危険な悪役令嬢だと聞かされていたが、ブラックソニア辺境伯名代に絡まれた修羅場の一件で悪役令嬢以上に恐ろしい存在であることを理解させられる。

 その後、リディアによって王宮の一室に連行され、拘留された。

 両親が他国からの難民で来た二世のため、辺境でも差別に遭っていた。そんな中で出会ったマリエッタの予知に従うと徐々に成功を収めていき、遂には王宮の侍女にまで出世する。一方、予知能力を有し、従わなければ辺境で一生を終えることになると脅してきたミュリエッタのことを恐れている。

 拘留された近衛の詰所を訪れたローザとアルベルトと面会し、その過程で世界の真実とローザの前世に関する話を聞いた。

 マリエッタに対してマリエッタの幸が何なのか尋ねており、ローザからはその度胸を称賛された。

 ローザは今後の身の振り方の選択肢には「王城で侍女として働き続ける」、「辺境に帰る」、「新天地を探す」の三つがあると述べており、そのいずれかの道を選ぶことになるが、勾留されている現時点では未定。ローザからはビオラへの就職を提案されている。


・アリシス

 外宮の侍女。近衛隊の宿舎に食料品を運んでいる。

 アルベルトに恋文を送っている一人。


・カルネ=スコールフォール

 外宮所属のメイド。使用人寮ではメイナと同室。

 噂を信じてローザに対しては傲慢な令嬢というイメージを持っていたが、ローザが使用人寮を訪れた時に対面し、その評価が正しいものでは無かったと実感した。

 ローザからは優秀なメイドとして認識されており、早いうちに侍女に昇格できるだろうと言われている。


*王女宮……王女の住まい。使用人のトップは王女宮筆頭侍女。王女が直接動かすことができる王国宮廷近衛騎士団の下部組織、白花騎士団が警備を行っている。

・プリムラ=ブライトネス

 ブライトネス王国の第一王女。乙女ゲーム『スターチス・レコード』においてはライバルキャラで最も高い地位にいるた。火・水・風・土の四属性全てを扱えることは異世界化後も共通している。

 ゲーム時代はルークディーンルートで敵対するライバルキャラで、見た目は金髪に青い瞳を持つ肉饅頭の如きデブス。ちなみに、当初は痩せて美少女となり、主人公と百合な関係になるという案があったが高槻によってボツにされた挙句、ついでに痩せる展開そのものを削られた。挙句高槻が「フリフリのドレスを身に纏った肉塊? 肉饅頭? まあ、そんなノリです」と笑いながらインタビューに答えたため、翌日社内でクロスカウンターで高槻と圓が同士討ちになるという意味不明な展開が起きた。

 主人公が攻略対象であるルークディーンに近づくと嫌味を言い、更に好感度上昇イベントの際に立ち塞がったり、邪魔を回避するためにはミニゲームにチャレンジして高得点を上げないといけない、更に高槻か凝りすぎてミニゲームの難易度が高くプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、不可能の五種類の結果があり、本編全クリアのためには全てでプラチナを取らないといけないため、最もミニゲームの数が多いプリムラ絡みは面倒で……高槻散れ。……挙句、ゴールド、シルバー、ブロンズ、不可の四段階でそれぞれセリフが変わるという徹底ぶり。プリムラに対する憎らしさと苛立ち、そして高槻に対する殺意が湧くキャラである。

 その高いスペックからも分かる通り、実は聡明で、溺愛する父に対し「いずれ嫁がせるための姫」、愛玩道具として見ているのではないかと考え、「真実の愛」に飢えており、誰よりも愛されたいと思う中で性格がねじ曲がって我儘な性格となったという裏設定があるが、公式には発表されていない。そんな厄介なキャラであるプリムラだが、やはりローザに比べたらマシなようで、やり込み要素にチャレンジしているプレイヤー以外からは相対的にそこまで印象に残らないキャラとして見られている。

 異世界化後は聡明で、溺愛する父に対し「いずれ嫁がせるための姫」、愛玩道具として見ているのではないかと考え、「真実の愛」に飢えている。シャルロッテとカルナに冷遇されており、王城で孤立無援で孤独な日々を送っていた。後に、父親の溺愛が彼自身の不器用な愛の結果だと知る。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 以前は自暴自棄になって甘いものばっかり食べていたが、王女宮筆頭侍女のペチュニアに諭されてからは暴飲暴食をやめ、立派な王女として努力を重ねている。その結果、ゲーム時代のような肉饅頭になることはなく、可憐で美しいお姫様に成長している。

 ペチュニアが自信を持って後任に相応しいと言い、ラインヴェルドが心から信頼する「アイツ」という人物がどのような人なのかと不安に思っていたが、そのローザの就任後はペチュニアと同じように心から愛し、仕えてくれるローザにラインヴェルドのように「母親に対する」ような信頼と気持ちを向けるようになる。

 ローザとアルベルトの立ち合いの元、ルークディーン=ヴァルムトと婚約に向けたお茶会を行い、その後正式に婚約することとなった。

 自身の誕生パーティに参加した、様々な貴族や多種族同盟加盟国のトップから贈り物を貰った。

 アネモネからは全状態異常の自動解除と永続的な回復魔法が付加された『インペリアルプリンセスズ・イースター・エッグ』を贈られた。

 誕生パーティの閉幕後、参加しなかったローザに誕生パーティのことを矢継ぎ早に話した。ルークディーンから贈られたオレンジの薔薇のネックレスをとても気に入ったようで、嬉しそうにそのことを話した。

 また、『インペリアルプリンセスズ・イースター・エッグ』の制作にローザが関わっていたことを見抜き、ローザにお礼を言う。

 その後、ローザから「王家一堂の真ん中に満面のプリムラが描かれる表面。そして、額を外して表と裏を入れ替えれば王女宮の侍女やメイド、執事や料理人、薬師達がプリムラを囲む温かい裏面」と両方の面で楽しめる絵を贈られた。

 ファンデット子爵家がある意味発端となったシェールグレンド王国との国際関係などの様々な揉め事、面倒事からプリムラを遠ざけておきたいという思惑から避暑地のアストラプスィテ大公領で夏の休暇を過ごすことになる。その際、ビアンカの提案でアネモネを呼び、ドレスとドレスとセットの小物類や靴を作ってもらった。

 気品のある白馬のシャルナールを保有しており、アストラプスィテ大公領に連れて行って遠乗りをした。また、ローザから『空翔ける天馬の召喚笛(ペガサス・ホイッスル)』をプレゼントされ、人生で初めてアストラプスィテ大公領で空翔ける天馬(ペガサス)に乗った。

 メイナの提案でサプライズで日頃の感謝の意味を込めて刺繍を施したハンカチをローザにプレゼントした。

 品評会(セレクション)では審査員を務めた。

 三王子がローザに勉強を教えて欲しいとローザの元を訪ねた結果開かれたクイズ大会に参加した。

 ナジャンダと距離を計りかねていたが、ローザを含む三人だけでいる時は『おじいさま』と呼ぶことを決めた。

 ナジャンダがペン軸をルークディーンに送りたいという希望をプリムラの叶えるためにに商人を呼んだ際に、祖父であるモルヴォルと初対面した。商人と王女という形で不完全なものではあったものの、その機会を作ってくれたローザとナジャンダに感謝し、祖父との時間を過ごす。

 魔法学園の新たなカリキュラムについて意見を求められた際には面白そうだと思った一方、王女である自分が長く学園に通って良いのかと心配になったことを打ち明けた。

 神学の授業を受けるプリムラを送迎するために現れたジョナサンにアルベルトを批判されたため、ジョナサンに対する第一印象が悪いものになってしまい、子供じみた不貞腐れた態度を取ってしまう。

 馬車の中でジョナサンからプリムラに今の世界が置かれている状況を説明された上で実際のアルベルトの実力を具体的に説明され、その説明でジョナサンが言わんとしていることを理解し、子供じみた態度を取ったことを謝罪した。

 その後、ローザがアルベルトを愛しているという誤解を解かれた上で、ローザがプリムラに対して持っている感情に「後ろめたさ」が含まれることを明かされた。

 園遊会の前日にビアンカの提案で、事前の打ち合わせを兼ねたお茶会にローザと共に参加した。

 お茶会でビアンカから先日デビュタントしたばかりの令嬢が辺境に出る魔物に興味を持ち、その父親が辺境伯に依頼して小型の魔物をサプライズで持ち込むつもりでいることを教えられた。

 園遊会では影に入った真月に護衛される。

 ビアンカからシェルロッタの正体が叔父であることを聞き、衝撃を受ける。

 一方、ローザがリーリエの願いを引き受けた理由が後ろめたさであると推理し、推理自体は間違っていたものの後ろめたさというキーワードでローザをたじろがせた。

 お茶会後、シェルロッタと姫と侍女ではなく姪と叔父として話をした。

 その後、シェルロッタからローザがシェルロッタを王女宮筆頭侍女に据えようとしていることを教えられる。

 叔父であるシェルロッタと一緒に居たいと思うと同時に、ローザとも一緒に居たいと思い、どうするべきと迷う中、シェルロッタから「決して、選択肢は二つだけではありません」とアドバイスされ、もし許されるならローザともシェルロッタともずっと一緒に居たいと思い、その気持ちを来るべき時にローザに伝えたいと思った。

 園遊会に参加した。

 園遊会の終盤に魔物に吹き飛ばされたローザを見てメリエーナのように自分の前から消えてしまうんじゃないかと怖くなり、ローザが無事だと分かった時には泣いてしまった。


・ペチュニア

 先代王女宮筆頭侍女。自暴自棄になっていたプリムラの心の支えとなり、プリムラから温かいお婆ちゃんみたいな侍女として信頼を得ていた。

 後任を務めるローザが信頼に足る人物であると確信し、安心して筆頭侍女の座を明け渡す。


・ローザ=ラピスラズリ/ローザ・ラピスラズリ・ドゥンケルヴァルト・ライヘンバッハ・ザール・ウォルザッハ・インヴェルザード・ジードラバイル・ヒューレイツ・ビオラ=マラキア・クレセントムーン

 王女宮筆頭侍女。詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.Ⅰ」をご覧ください。


・カルロス=ジリル/シェルロッタ=エメリーナ

 モルヴォルとバタフリアの息子で、第一王女プリムラ=ブライトネスの母でラインヴェルドが最も愛した側室メリエーナとは姉弟の関係にあり、攻略対象の一人ジィード=ジリルの父親でもある人物。薄い灰色の短髪にハンチングベレーを被った糸目の影の薄そうな番頭。メリエーナとプリムラと同じ空色の瞳を持つ。

 モルヴォルとバタフリアも知らないが、ラピスラズリ公爵家の協力者の一人であり、【ブライトネス王家の裏の剣】の目となり耳となる情報屋の一人として、また武器などを下ろす闇の武器商人としても尽力している。

 カノープスとは魔法学園時代に知り合った。魔法学園時代には空気を読まないタイプで、カノープスと周囲の溝を感じ取り、身分を気にせず積極的にカノープスと関わろうとした。当時はいじめられても笑って耐えるような子供だったらしい。ラピスラズリ公爵家の協力者ではまだまだ新参者だが、ジリル商会が持つ貴族との取引によって生まれた情報網を更に拡張させ、【ブライトネス王家の裏の剣】が構築した情報網以上のものを持ち、【ブライトネス王家の裏の剣】の活動にも情報屋として大きく貢献してきた。

 人一倍姉のことが好きで、姉のメリエーナが陛下に見染められて側室に選ばれ、王城に入城することが決まった時は大泣きして両親や姉を困らせたらしい。

 大好きだった姉がラインヴェルドの正室や側室達から虐められ、精神的苦痛を苛まれる中で体調を崩して亡くなったことを知った時、何を思ったのか。いつも微笑を湛えた仮面の裏に一体どんな感情が渦巻いているのか、カノープスやローザの目を持ってしても見抜けないほど。

 ディランによればカルロスはメリエーナの死因が毒殺だと疑っていた。

 メリエーナとカルロスの幼馴染でもある妻マーシアによって辛うじて繋ぎ止められていた部分もあったが、彼女の死後、カルロスの心は引き返せないほど壊れてしまう。

 ローザ達がフォルトナ王国から帰国した後に、メリエーナの死の真相を聞くべき一人とローザから判断され、真実を聞くことになる。残される家族の気持ちも考えて欲しいとローザから言われたものの、結局姉を殺した者への復讐を諦めることができず、灰色の怪人(アッシュ・ファントム)として正妃シャルロッテ並びにラウムサルト公爵一家殺害事件を引き起こし、暗殺を成功させた後にカノープスとの戦いで死亡。その死をもってかつてメリエーナの死の真相が闇に葬られたように、事件の真相を闇に葬った。

 空間、時間、火、水、風、土、木、金、光、闇の属性に常人よりも遥かに弱い適性を持つ。得意分野は魔力操作と無属性魔法であり、膨大な魔力を駆使した物量戦と、高い身体能力を生かした素手による暗殺、魔力強化を施した黒い蝙蝠傘を使った戦いを得意とする。

 しかし、圓の手によって死体を回収されており、大倭秋津洲帝国連邦の秘密機関の究極の人間を作る完全調整体(ドリーカドモン)研究、そこで完成した完全調整体(ドリーカドモン)、又は原初的人類(ドリーカドモン)と呼ばれる存在のデータを流用し、そこにこれまで圓が戦った魔法の才能を持つ者達、戦いの才能を持つ者達、それらを入力し、再構成したデータを設計図に使い、『分身再生成の水薬リ・キャラメイク・ポーション』を使って完成させた完全調整体(ドリーカドモン)の短命という弱点すら克服した新人類、究極調整体アルティメット・ドリーカドモンとして擬似転生を果たした。

 その容貌は薄い灰色の長い髪をハーフアップにした空色の瞳を持つ少女の見た目になる。十六歳の少女で、すらりと伸びる手足が艶かしく、左右対称で均整の取れた肢体は過不足ない完璧なプロポーションを誇っている、と評せられるほど美しい。

 教育係に任命されたジーノからラピスラズリ公爵家で使用人としての教育を受けた。

 ルヴェリオス帝国侵攻にローザ陣営のメンバーの一人として参加した。

 ルヴェリオス帝国侵攻前に、ローザから『黒刃天目刀-蝙蝠-』、『天空侍女のヘッドドレス』、『天空侍女のエプロンドレス』、『闇を征く使用人の飛翔ブーツ』の四つの装備を受け取った。

 フォルトナ王国で先代公爵家と合流した後、先代公爵家と共に模擬戦でローザと戦った。

 帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃し、ピトフューイと共にグランディネと戦った。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 ローザの王女宮筆頭侍女の就任の際にローザの専属侍女として王女宮に共に連れてこられており、これがローザ王女宮筆頭侍女が傲慢であるという噂の中核をなすことになる。

 プリムラと共にいることができることには幸せを感じており、感謝しているが、その一方で苦悶の表情でシェルロッタに王女宮筆頭侍女の座を明け渡そうとするローザのことは見ていられないと感じており、ローザが傷付かずに皆が幸せになる方法を模索している。

 プリムラとルークディーンの婚約に向けたお茶会に侍女として同席した。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際にも王女宮側の侍女として同行した。

 アストラプスィテ大公邸を商人として訪れたモルヴォルと話をする機会を与えられ、シェルロッタとなって初めて父と言葉を交わした。

 プリムラにシェルロッタの正体が叔父であるカルロスだということがバレてしまう。

 プリムラに姉メリエーナの為人や思い出を話すと共に、ローザがシェルロッタを王女宮筆頭侍女に据えようとしていることを伝え、どうするべきと迷うプリムラに選択肢は二つだけではないことを教えた。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ソフィス=アクアマリン

 ブライトネス王国の宰相の娘で伯爵令嬢。父にも母にも見られない白髪と赤い瞳という形質が発現しており、「呪われた子」と呼ばれて気味悪がられたり嫌われている。属性は水。

 かつては人目につかないようにできる限り自分の部屋から出ず、メイド達使用人にも気味悪がられるため、誰とも関わろうとしなかったが、シスコンなニルヴァスが積極的に関わるうちに兄にだけは心を開くようになる。

 ニルヴァスの攻略のためには先にソフィスと友人になる必要がある。攻略の鍵は引き篭もり中の心の支えであった本。物語に浸って空想する趣味がある。

 ボツ設定ではオタク気質があり、一度喋り出すと幻想的美少女な性格が崩壊する。これは異世界後に反映されている。

 ローザがラインヴェルドの策略で宰相家の茶会に呼ばれた際にローザと出会う。ローザに秘密(吸血姫)であることを明かされ、魔物憑きではないことを証明してもらった結果、それがきっかけとなり引きこもりをやめ、少しずつ外の世界に勇気を出して足を踏み入れていく。

 ブランシュ=リリウムの『エーデルワイスは斯く咲きけり』が愛読書。

 ローザがこの世界の本をあまり読めていないことを知り、最初の友人であるローザを初めて自室に招き、蔵書を見せた。

 最近ではローザの新作の原稿を本にする前に読ませてもらっている他、未発売の書き下ろし短編などもプレゼントされている。

 ローザに触発されて自身も小説を書き始め、そこから漫画などにもチャレンジしていくようになる。ローザはソフィスの書いた処女作を小学生の頃に出会った咲苗のものと比較して「小学二年生の咲苗が書いたものよりもずっと物語として成立していた」と評しており、彼女の物語の中に惹かれるナニカを感じ取っている。

 使節団派遣前の最後のお茶会でローザから「E.DEVISE」をプレゼントされた。

 ラピスラズリ公爵家を訪れた際にはローザに自作の漫画を読んでもらい、書肆『ビオラ堂』の編集の紹介を提案された。

 担当編集としてモレッティ、モレッティが別の仕事で忙しい時はモレッティが優種な部下だとその実力を高く評価している、小さな書店『リーヴル』の店長を務めていたレネィス=リーヴルが編集としてついており、新人作家ソフィアとしてかなりの人気を得ている。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 行儀見習いではローザが筆頭侍女を務める王女宮に配属され、ローザの直属の部下になる。

 王女宮配属後、ついうっかり自身が『ソフィア』であることとローザが『ブランシュ=リリウム』であることを明かしてしまい、その結果、更なる暴走の結果、ローザがメアリーに自身の正体を教えることになってしまう。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 ローザに対して想いを寄せている一方、なかなか恋が実らないことに焦りを感じている。膠着状態に陥っている中、ラインヴェルドの力でローザと文通し、関係を深めているアルベルトに対して嫉妬の感情を覗かせている。誕生パーティでアルベルトとの直接対決を行おうと目論んでいたが、ニルヴァスに止められてしまい、直接対決は先送りされた。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には王女宮側の侍女として同行した。

 フォルトナの三王子を強力なライバルであると判断しており、アストラプスィテ大公領到着後には三王子と火花を散らせた。その後、三王子と話をするために別室に移動する。

 圓が『スターチス・レコード』のことを失敗作と考えていることを気にしており、圓を満足させることができる本当の『スターチス・レコード』を作りたいと思っていることを圓に打ち明けた。

 三王子がローザに勉強を教えて欲しいとローザの元を訪ねた結果開かれたクイズ大会に参加し、優勝した。

 魔法学園の新たなカリキュラムについて意見を求められた際には「学園では、ローザ先生のゼミナールに所属して八年間研究を楽しんで卒業したいですわ!」と入学する前から既に講師になっていないローザのゼミに入る気満々の姿勢を見せた。

 クイズ大会の優勝賞品としてローザにデートを申し入れ、当日、アクアマリン邸でローザを持てなした。

 ソフィスにとっては思い出のアイスクリームに自作してローザに手渡し、思い出を語ると共にもし、ローザと結婚できなければ一生を独身で暮らすという固い意思を持った上でローザに告白し、ローザの心を揺るがした。その結果、ローザから「認められるならば、ソフィスの気持を受け取りたい」という言葉をもらう。

 帰り際のローザに刺繍を施したハンカチを手渡し、ローザにその思いと共に受け取ってもらった。

 アルベルトとのデートから戻ってきたローザからヴィオリューテに邪魔をされたままアルベルトのフォローも無くそのまま一人で戻ってきたと聞き、アルベルトとヴィオリューテに怒りを覚え、ヴィオリューテにアクアマリン伯爵家の影を嗾しかけようとするほど取り乱した。ヴィオリューテの王女宮預りにも真っ先に反対しており、スカーレット達が賛成したことで渋々賛成するも、ヴィオリューテの王女宮入りへの反対意思は捨てておらず、ヴィオリューテが王女宮とローザを馬鹿にした際には習得した覇王の霸気をヴィオリューテに放ち、怒りを露わにした。

 霸気習得、八技習得の他に聖人の修行を経て聖人に至っており、実は並の近衛騎士よりも遥かに強くなっている。

 アルベルトとエルヴィーラ、エディルの起こした修羅場にローザを巻き込んだことを許せず手紙でアルベルトを呼び出し、園遊会が終わるまでローザに関わらないよう約束させた。その時に、今のアルベルトは自分達のライバルには相応しくないと面と向かって言っている。

 園遊会に侍女として参加した。園遊会に『典幻召喚(コール・ヴィジョン)』を持ち込んでおり、ローザにブライトネス王国戦争に参加する意思を表明し、ローザから『最窮極の腕輪フィロソフィカス・ソトホート』を受け取った。

 ブライトネス王国戦争ではヴェモンハルト、スザンナ、レイン、ジルイグス、ホセ、ディーエル、クラップ、モーランジュ、ゼルガド、イスタルティ、デイビッド、ペルミタージュ、クレイン、シモン、エアハルト、ドロォウィン、カルコス、シューベルト、モネ、ファンマン、レオネイド、ポラリス、ミゲル、ジョゼフ、ブランシュ、ポーチュラカ、ポーチヴァ、ラーフェリア、メラルゥーナ、ヤオゼルド、ガルッテ、オルフェア、サーレ、ヘルムート、ラミリア、フォッサス、イフィス、エリッサ、アリーチェ、パーン、ロックス、ヴィクトス、ソットマリーノ、ボルティセ、シャードン、ピトフューイ、稀人神(マロウドノカミ)建速須佐之男命タケハヤスサノオノミコト、トネール、ホーリィ、リヴァス、クラリス、エルセリス、ゲリュミュス、ガンティツ、ヴァーナム、イルワ、セリーナ、ダヴィッド、ヴァケラー、ジャンロー、ティルフィ、ハルト、ターニャ、ディルグレン、ダールムント、ジェシカ、レミュア、ラル、ペストーラ、スピネル、チャールズ、ボルトス、カルメナ、エヴァンジェリン、ドミティア、リヒャルダ、ベラトリックス、サトゥルニナ、アピトハニー、藍晶、碧羅、日長、月長、玻璃、紫水、翡翠、アルティナ、ミリアム、アルベルト、ギルデロイ、メアレイズと共にブライトネス王国の上空に現れた天使達と交戦した。

 戦功発表式では二級戦功を贈られている。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・スカーレット=ヴァーミリオン

 ヴァーミリオン侯爵家令嬢でヴァンの婚約者。属性は火。蜂蜜色の髪を持つ美少女。ライバルキャラの一人だが「令嬢の中の令嬢」として正々堂々と主人公と対峙する。どっかの誰かさんとは大違い。

 スカーレットの母は後妻であり、更にヴァーミリオン家を象徴する燃えるような赤髪を継承しなかった。そのため、「その赤褐色の髪は身分の低い貴女に相応しいわ」と悪口を言われ続けるようになり、自信を無くしていたが、姉の誕生会にやって来ていたヴァンに壁際で一人寂しくしていたところを発見され、勇気付けられて自信を取り戻し、自分の才能を見つけてくれたヴァンの隣に立てるように己を磨いていき、やがて社交界の華や貴族令嬢の鑑などと称えられるほどにまで成長した。

 一方、「スカーレット、君は凄いね。俺とは違って才能を持っている。もっと自信を持ちなよ。君は素晴らしい緑の手を持っているんだから」という自身を勇気付けた言葉の裏に、自身には何も才能がないという彼の思いを感じ取り、自分もヴァンに自信を与えたいと思い、ヴァンの才能を必死に探した結果、彼が音楽の才能を持っていることに気づく。

 異世界後にはローザが筆頭侍女を務める王女宮に配属され、ローザの直属の部下になる。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 魔法学園の新たなカリキュラムについて意見を求められた際には「自由度が高ければ先生方は苦労されるでしょうが、例えば、騎士学校に通わなければ満足に学ぶこともできなかった剣術を貴族令嬢でも学ぶことができるようになるというのは良いことだと思いますわ」と肯定的な意見を述べた。

 園遊会に侍女として参加した。


・ジャンヌ=スフォルツァード

 アインスルートの友人キャラ。演劇部の部長を務める男役が得意な花形女優。アインスの従妹で親戚筋。アーロンルートを回避した後のアインスルートの攻略の鍵を握る人物。アインスルートは演劇部が絡むイベントがあり、一番人気を誇るサブキャラであるジャンヌとフィネオファンに人気があり、ジュードルートと双璧を成す乙女ゲーム『スターチス・レコード』屈指の人気ルートとなっている。

 また、ジャンヌとフィネオの百合を愛するファンもあり、二次創作本が多数執筆されている他、現実世界にも様々な種類のファンクラブが存在する。百合を一ルートしか入れられなかった圓の最後の抵抗であり、二人の百合を気に入っている模様。また現実世界のファンクラブにも全て所属している。

 異世界後、学園入学後まで関係がないと思われていたが、「行儀見習い」をしている際に王女宮に転属されることが決まり、ローザの部下となる。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 魔法学園の新たなカリキュラムについて意見を求められた際には「改革前の学園に通っている生徒もいるよね? その方達はどうするのかな?」と問題点になりそうな点を指摘した。

 園遊会に侍女として参加した。


・フィネオ=ブラン

 アインスルートの友人キャラでゼルドルートのライバルキャラ。演劇部の副部長を務めるお姫様のような天使のような愛らしい花形女優。見た目に反して腹黒ところもある。

 ゲームにおいてはフィネオが敵として登場するルートはアインスルートに比べてフィネオとジャンヌの絡みが少なく、またフィネオの腹黒ところが多少強調されているため、フィネオファンにはあまり好かれていない。

 こちらも正当に愛を競うルートで主人公が表立って嫌がらせを受けることはない。……まあ、多少酷いことを言われるため嫌われることもあるが、負けを認めたフィネオは最後に二人の仲を祝福して喜んでくれるため、その時の笑みのスチルを狙うファンもいることにはいる。

 異世界後、学園入学後まで関係がないと思われていたが、「行儀見習い」をしている際に王女宮に転属されることが決まり、ローザの部下となる。実はゲームのボツ設定では「行儀見習い」の際にジャンヌと出会ったという裏設定があり、その設定が顕在化したのだと思われる。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 魔法学園の新たなカリキュラムについて意見を求められた際には「騎士のカリキュラムを導入するのですよね? でも、それでは騎士学校から不満が出るのではありませんか?」と問題点になりそうな点を指摘した。

 園遊会に侍女として参加した。


・メアリー=ライブラリア

 ライブラリア子爵家令嬢。図書館の亡霊と言われるほど図書館に引きこもっている人見知りの少女。ゲーム内での扱いは友人キャラでライバルキャラではない。本編が進む中で展開によってはジュードに惹かれていくが、本人が人見知りで内向的な性格のため、勝負となっても微笑ましいものになることは確実。本編のメインは無属性のジュードでも使える魔法を探すことであり、展開が他のルートのように荒んでいないため乙女ゲーム『スターチス・レコード』唯一のオアシスなどと言われている。

 異世界後、学園入学後まで関係がないと思われていたが、「行儀見習い」をしている際に王女宮に転属されることが決まり、ローザの部下となる。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 王女宮配属後、ソフィスがついうっかりソフィスが『ソフィア』であることとローザが『ブランシュ=リリウム』であることを明かしてしまい、その結果、ローザが何者なのかと疑うようになる。更に王女宮筆頭侍女の執務室でソフィスが更に口を滑らせた結果、ローザの正体を知ることになってしまった。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 魔法学園の新たなカリキュラムについて意見を求められた際には「こ、これまでの学園で得られたものは問題なく得られるようなので……ですが、在学期間が伸びると、困る方々も、いるかもしれません」と問題点になりそうな点を指摘した。

 園遊会に侍女として参加した。


・メイナ=ミリオーネ

 商家出身。メイドからその実力が上がって侍女に昇格した少女。王女宮に新たにやって来る筆頭侍女は、傲慢な性格の貴族令嬢だという噂を耳にしており、王女宮ではなく王子宮への配属を希望していた。統括侍女から「お前は王女宮に転属です。真面目に勤めなさい」と辞令が下った時には気を失いかけ、一緒に過ごす位の低い侍女やメイドで同室の女性陣相手に「あのババア!!」と憤慨した。

 しかし、ローザとプリムラの優しさに触れ「ここに配属されて良かった」と思うようになる。

 プリムラとルークディーンの婚約に向けたお茶会に侍女として同席した。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には王女宮側の侍女として同行した。

 ソフィアとブランシュ=リリウム作品に傾倒しており、その正体がソフィスとローザであると知った時には二大巨頭会えた感動に打ち震えた。

 下男のダンのことを弟のように可愛がっている一方、『みんなの妹』みたいな属性を持っている。ただし、王女宮はメイナより年齢が低い侍女ばかりなのでその性質が活かされてはいない。

 努力が着実に実を結んでおり、園遊会直前に使用人寮にローザが訪れた際にはローザから上達したと誉められた。

 園遊会に侍女として参加した。


・ヴィオリューテ=ピジョット

 ピジョット侯爵家の令嬢で七女。

 『スターチス・レコード』においては没ルートのアルベルトルートのライバルキャラ候補だった。

 ピジョット侯爵家の資産は多く無いため、長男が跡継ぎとして次男が分家筋に、それ以降は各々で道を見つけなさいという方針。

 長女と次女は懇意にしている貴族の方と縁談があったが、三女以降は勤めに出て縁があればということになっており、ヴィオリューテも婚活するために侍女になった。

 己が侯爵令嬢であることに誇りを持っており、美しく格も高い自分は王太子殿下とつり合いが取れていると本気で思い込んでいた。また、ピジョット侯爵家には何代かに一度有能な人間が生まれることもあって、自分がその有能な人間であると思い込んでいる。ヴィオリューテの姉の手紙によれば、末の女の子で小さな頃は体が弱く、ついつい甘やかしてしまったということも要因になったのだそう。

 勿論、王太子殿下の御手付き狙いの侍女を王子宮の侍女にできる筈もなく、内宮に飛ばされていたが、ローザに想いを寄せるアルベルトやローザとの一悶着を経て、王女宮への転属が決まる。

 転属後は年の近いメイナとライバル関係になる。当初は王女宮とローザを馬鹿にしたことでソフィスの怒りを買っていたが、後にソフィスの気持ちを知り、ソフィスに謝罪した。

 多くを知っても使わないだろうと最低限しか教えられなかった貴族作法から社交的に周囲への気配りなど知らない侯爵家の人間という矜持だけが育っちゃったというなるべくしてなった問題児であり、人並みの学習能力はある。

 アルベルトと同室のリジェル=レムラッド侯爵令息に想いを寄せており、アルベルトに絡むのはリジェルの情報を得るためである。

 プリムラと対面し、現実を思い知らされる。

 ローザの執務室で話していたところに現れたラインヴェルドからローザとアネモネが同一人物であることを教えられた。また、ソフィスやアルベルトに対してローザがどのように思っているのかを明かされた。

 その際、ローザに対する偏見を僅かに解消し、ローザの元で今の自分を認め、ローザのいる王女宮で様々なことを学び取って、いずれは能力を開花させて立派な淑女となり、リジェルを見返すと心に誓った。

 純正培養の侯爵令嬢ではあるものの、書類を完成させてローザに褒められた時に「ちょちょいのちょい」と答えるなど何故か庶民的な要素も強い。

 ローザはその字の綺麗さから努力の跡を読み取っており、基礎は問題ないと判断されている。

 ローザから課題を出されると分かった際には嫌な顔をしたが、渋々ながらも取り組み、着実に実力をつけている。

 ローザからご褒美のチョコレートケーキを食べて商品として通用するものだと感じ、メイナ達に話してしまった結果、王女宮の侍女達が遠回しにミッテラン製菓のチョコレートではなくローザのチョコレートを所望するようになった。

 園遊会に侍女として参加した。


・オルゲルト=トーン

 王女宮の執事長。なんでも知っているベテラン執事だが、少々老婆心が過ぎる。若者の恋を応援するのが趣味。

 かつてはラインヴェルドの執事の一人として仕事をしていた。

 ラインヴェルドの信頼する忠臣の一人で、ラインヴェルドから直々にローザの動向を探るという任務を与えられた。

 プリムラとルークディーンの婚約に向けたお茶会に執事として同席した。

 プリムラの誕生パーティの際にはローザのアリバイ証人のために王女宮筆頭侍女の執務室に入っていた。本来はプリムラの側に居なければならなかったが、自身の役割はシェルロッタにお願いしていた。

 その場でローザにシェルロッタに王女宮筆頭侍女の座を譲るつもりなのではないかと尋ねる。圓がそれを認めると「しかし、それは他ならぬプリムラ様の意思を無視したお考えではありませんか。……もし、この世界で一番シナリオというものに雁字搦めにされているのは、他ならぬ圓様です。この世界の人間を軽んじないで頂きたい」と訴え、考えを変えさせようとしたが失敗した。

 ローザを揶揄うつもりでアルベルトとのデートの状況を尋ねるが、ヴィオリューテに邪魔をされた挙句、アルベルトのフォローもないまま一人で帰ってきたと聞き、驚き呆れた。その後、暴走するソフィスを宥めるためにローザと二人で骨を折った。

 園遊会に執事として参加した。


・ダン

 王女宮で働いている下男。

 メルトランが見つけてきたという彼の弟子にあたる人物。今は初歩のジャガイモの皮剥きの仕事をしているが文句も言わずメルトランに怯えることもなく、黙々と修行を積んでいるのでとても好ましい少年。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には王女宮側の下男として同行した。

 また、ローザが薔薇の花から作られた蜂蜜を探す際には財布係兼雑用係として同行する。

 その後、ローザから領内の養蜂家のリストアップを依頼され、琉璃と共に情報を集めた。


・ラーニャ=ルーシャフ

 白花騎士団の騎士団長。【ブライトネス王家の裏の剣】やローザの正体についても知っている。

 緊急時に統帥権の行使権を侍女のシェルロッタに与えたいというローザの願いを受け入れる。

 その後、恋人関係にあるディマリアとメルトランの仲を進展させる協力をして欲しいとローザに協力を持ちかけた。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には護衛として同行した。

 避暑地に到着後、アクアの提案でアクア、ウォスカー、ファイスと模擬戦をすることになる。圧倒的な実力差を見せつけられた後、闘気習得の修行を行うことになった。

 アストラプスィテ大公領でプリムラ達と共に空翔ける天馬(ペガサス)に乗って遠乗りをした。

 バトル・シャトーのお披露目兼剣武大会に参加した。

 園遊会に護衛として参加した。


・アドリアーナ

 白花騎士団の副団長。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には護衛として同行した。

 避暑地に到着後、アクアの提案でアクア、ウォスカー、ファイスと模擬戦をすることになる。圧倒的な実力差を見せつけられた後、闘気習得の修行を行うことになった。

 アストラプスィテ大公領でプリムラ達と共に空翔ける天馬(ペガサス)に乗って遠乗りをした。

 園遊会に護衛として参加した。


・ディマリア=ブランディッシュ

 白花騎士団の騎士で、王女宮付き料理長の恋人。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には護衛として同行した。

 避暑地に到着後、アクアの提案でアクア、ウォスカー、ファイスと模擬戦をすることになる。圧倒的な実力差を見せつけられた後、闘気習得の修行を行うことになった。

 その後、ローザに依頼されて薔薇の花から作られた蜂蜜を探すローザの護衛を恋人のメルトランと共に務め、久しぶりに恋人との時間を過ごした。

 ローザとメルトランが品評会(セレクション)で料理勝負をすることが決まった際には試食役としてメルトランに協力した。

 ファンデッド子爵領に帰省するアルマに護衛として同行する。本来ならば王子宮の護衛騎士が同行すべきところを自身が指名されたことに疑問を持っており、馬車の中で尋ねる。その答えとしてカレンからアルマとローザが同郷からの転生者であることを打ち明けられる。

 何故、アルマに護衛がついてきたのかとロウズにしどろもどろになりながら尋ねられ、「アルマ様は王子宮筆頭侍女としての地位もありますし、王家の方々の信頼も大変厚いものです。その仕事ぶりを見込まれて前王子宮筆頭侍女のレイン様の後任として推薦され、認められたことからもその信頼の深さはとてもよく分かるかと存じます。それ故、護衛がつくのは当然のことかと愚考いたします」と凛とした表情で答えた。

 時々物騒なことを口にするカレンのことを危険視している。

 アルマに頼まれ、ルーセント伯爵の為人を説明する。

 アルマの護衛に指名された裏にローザの意図があると感じていたが、その意図がずっと分からなかった。しかし、アルマと共に数日時間を過ごす中でアルマにとって頼りにできる人間の一人になって欲しいと考えて選んだのではないかと気づいた。

 パーバスディーク侯爵家一向とルーセント伯爵を加えた夕餉の後、酔っ払った状態でアルマに絡んで暴言を吐くエイフィリプにロウズだけでは対処はできそうにないとクィレルと共に増援に向かおうとするも、先にエイフィリプを過剰防衛の勢いで拘束していたカレンを発見し、クィレルと共に警戒した。

 マキシアの断罪が行われた後、ローザの口から今回の一件の背景を聞いた。

 園遊会に護衛として参加した。


・ウルスラ

 白花騎士団の騎士。栗色の巻き毛が印象的なたれ目で色っぽい雰囲気を持つ女性。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には護衛として同行した。

 避暑地に到着後、アクアの提案でアクア、ウォスカー、ファイスと模擬戦をすることになる。圧倒的な実力差を見せつけられた後、闘気習得の修行を行うことになった。

 園遊会に護衛として参加した。


・グリゼルダ

 白花騎士団の騎士。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には護衛として同行した。

 避暑地に到着後、アクアの提案でアクア、ウォスカー、ファイスと模擬戦をすることになる。圧倒的な実力差を見せつけられた後、闘気習得の修行を行うことになった。

 園遊会に護衛として参加した。


・シェイラ

 白花騎士団の騎士。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には護衛として同行した。

 避暑地に到着後、アクアの提案でアクア、ウォスカー、ファイスと模擬戦をすることになる。圧倒的な実力差を見せつけられた後、闘気習得の修行を行うことになった。

 園遊会に護衛として参加した。


・メルトラン=マルゲッタ

 王女宮付きの料理人を束ねる料理長。マルゲッタ商会の会長のルアグナーァの一人息子だが、自分の腕を試すために冒険者になった。その際、大反対したルアグナーァから勘当されている。

 冒険者としてしばらく活動した後に料理人として志願し、ペチュニアの権限で採用された。後にディマリアの恋仲になるも、お互いに仕事があるためなかなか予定が合わずにいる。

 ローザの作ったプリンを食べただけで『Rinnaroze』との繋がりを見抜くほど鋭い舌を持っている。

 ペチカとジェイコブとの三者対談を切っ掛けに料理人として切磋琢磨するライバル関係になっている。

 プリムラの誕生パーティではアーヴァゼスとジュードマンと連携して料理を作った。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には王女宮の料理人として同行した。その際、ローザに依頼されて薔薇の花から作られた蜂蜜を探すローザの護衛を恋人のディマリアと共に務め、久しぶりに恋人との時間を過ごした。

 蜂蜜を購入後、ローザから品評会(セレクション)を提案され、ローザとの直接対決の料理勝負をすることになる。

 品評会(セレクション)では薔薇ジャムとスコーン、薔薇のエディブルフラワーを使ったバヴァロア、飲みやすいホットのストレートティーの組み合わせたやや保守寄りのセットを出した。結果として紅茶に薔薇を使わなかったことが災いしたこともあってローザにストレート負けするも、大公領内のカフェのメニューとして採用されることになり、レシピの使用料として、毎年売り上げの六パーセントという追加収入を得た。


*王子宮……王子の住まい。使用人のトップは王子宮筆頭侍女。

・ヴェモンハルト=ブライトネス

 ブライトネス王国の第一王子。父親に似て家族には激甘、特にプリムラを「私の天使」と言って溺愛しているのは父である王と同じ。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 表向きは第二王子であるルクシアとの間に王位争いを繰り広げているが、王位を継ぐ気は無く、問題のある貴族は自分の派閥へ入れて泳がせ、弟や妹達が利用されないようにしている。

 父親からは「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を全て聞いており、当初はローザを「危険な存在」と認識していたが、プリムラとの間に「何かしらの目論見がないこと」、「例えゲームが元になっていても、この世界とゲームは別物であると理解して、対等に接する態度」を見て認識を改めたことが後に彼の口から語られることになる。

 婚約者で魔法省内部でも一部の者しか知らない魔法省特務研究室所長であるスザンナと共に国にとって害をもたらす存在を駆逐する【ブライトネス王家の裏の杖】の役割を担っている。

 自由に動ける立場を維持するためにスザンナとは結婚しないでいるつもりである。

 ローザから受け取った幻想級二刀流装備『モラルタ・アンド・ベガルタ』を得物としている。

 裏世界では【血塗れた王子(クリムゾン・プリンス)】の異名で知られている。

 ラピスラズリ公爵家の夕餉の場ではローザから聞いた『光属性と闇属性の対消滅による莫大なエネルギーの生成に関する仮説』に興味を持ちつつも、エネルギーを保存する方法がなければ無駄になる点を見抜き、その後のローザ、スザンナとの実質三者による議論にも参加した。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では独創級の『激情を覆い隠す者ハイディング・パッション』、『血塗れ王子の魔導外套(クリムゾン・プリンス)』を受け取った。

 ローザから提供された擬似魔力炉、擬似魔力回路、魔力変換器からなる装置『E・M・A・S(エマーズ)』を基に、宮廷魔法師団に代わる国防の力、宮廷魔導騎士団の設立を目指している。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。

 ドゥンケルヴァルトの視察にローザと共に同行した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 優秀な侍女であることからレインをずっと側に置いており、結果として婚期を逃しそうになっている状況を作り出していることからローザに嫌われており、その状況の打破のためにアルマの父親を助けて家庭崩壊を止める対価として合コンをすることが決まってしまう。

 この合コンについては全く知らされていなかったが秘密裏に実行されているという訳ではないので早い段階で情報を収集し終えていた。レインが侍女を辞めてしまうことを恐れていたが、一方でレインの気持ちを蔑ろにしてきたことも自覚しており、どう動くか決めかねていたが、スザンナに背中を押されて合コンに参加することを決める。

 ローザからは半ば目の敵にされており、「あれだけ素晴らしい人を貴方如きに渡すなんて勿体ないな」とまで言われてしまった。また、「レイン先輩を焦がれるように愛することはできない」と自信を持って言われてしまう。

 第三関門まで生き残り、第四関門である最終面接の結果、レインから選ばれる。その理由として、レインは他の五人の候補があまりにもレインを理想化し過ぎていて幻滅される可能性がある一方でヴェモンハルトはレインの為人をよく理解していることを挙げた。

 プリムラの誕生パーティに参加した。アネモネがプリムラに贈った『インペリアルプリンセスズ・イースター・エッグ』の魔鏡技術に興味を持ち、圓に趣味に極振りした『インペリアル・イースター・エッグ』を作ってもらう。

 アネモネがプリムラのドレスを作るために御用聞きに訪れた際に、その朝食のベーコンエッグをあくびしながら作る片手間に作った『インペリアル・ストーカーズ・イースター・エッグ』を届けてもらった。また、アネモネにレインのドレスとそれに合う靴、宝飾品を贈りたいとオーダーメイド製作を依頼し、費用の五割を支払った。

 大量の貴族の爵位降格や取り消しが行われた後、領主不在となった領地を再分配するためにディラン達と協力して新たな貴族に相応しい人物を代官などの中から目星を付けるために各地を渡り歩いた。

 園遊会に参加した。

 ブライトネス王国戦争ではスザンナ、レイン、ジルイグス、ホセ、ディーエル、クラップ、モーランジュ、ゼルガド、イスタルティ、デイビッド、ペルミタージュ、クレイン、シモン、エアハルト、ドロォウィン、カルコス、シューベルト、モネ、ファンマン、レオネイド、ポラリス、ミゲル、ジョゼフ、ブランシュ、ポーチュラカ、ポーチヴァ、ラーフェリア、メラルゥーナ、ヤオゼルド、ガルッテ、オルフェア、サーレ、ヘルムート、ラミリア、フォッサス、イフィス、エリッサ、アリーチェ、パーン、ロックス、ヴィクトス、ソットマリーノ、ボルティセ、シャードン、ピトフューイ、稀人神(マロウドノカミ)建速須佐之男命タケハヤスサノオノミコト、トネール、ホーリィ、リヴァス、クラリス、エルセリス、ゲリュミュス、ガンティツ、ヴァーナム、イルワ、セリーナ、ダヴィッド、ヴァケラー、ジャンロー、ティルフィ、ハルト、ターニャ、ディルグレン、ダールムント、ジェシカ、レミュア、ラル、ペストーラ、スピネル、チャールズ、ボルトス、カルメナ、エヴァンジェリン、ドミティア、リヒャルダ、ベラトリックス、サトゥルニナ、アピトハニー、藍晶、碧羅、日長、月長、玻璃、紫水、翡翠、アルティナ、ミリアム、アルベルト、ギルデロイ、ソフィス、メアレイズと共にブライトネス王国の上空に現れた天使達と交戦した。

 戦功発表式では二級戦功を贈られている。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ルクシア=ブライトネス

 ブライトネス王国の第二王子。

 戦略学、政治学にも長けており、学園を卒業後に通うことができる学院で優秀な成績を収めた後、国王の公務にも協力している賢王子。

 銀縁の丸眼鏡をかけ、少し背は低めで床に擦れてしまいそうな大きな白衣を身に纏っている。

 最も精通しているのは薬学で、若くして薬学研究棟の所長となり、普段は薬学研究棟に篭って研究をしている。最低二十年はかかると言われている薬学博士の免許と、医師免許なども取得している。魔法学院の卒業論文の内容はブライトネス王国を恐怖のどん底に落とした王族の大量死亡事件の唯一の謎だった時間差殺人のトリックである「フグの毒であるテトロドトキシンと、トリカブト毒のジテルペン系アルカロイドのアコニチンの中和」の発見。

 主に第一王子派閥からは毒薬学博士の狂人王子と呼ばれている。

 現在は王位を巡って第一王子と競っていることになっているが、実際は悪徳貴族達にボロを出させるためであり、本人は王位継承権には興味がなく「ヘンリー辺りが継げばいいんじゃない?」と考えている。

 ディランによればメリエーナの死因が毒殺ではないかと疑っていた。本人は興味があったからと言っているが、後に自身の母から酷い仕打ちを受けても憎い相手の子供にも拘らず、陽だまりのような優しさを向けてくれたメリエーナのことを慕っていたこと、メリエーナの無念を晴らすために薬学の道に進んだことが分かった。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では独創級の『魔導科学者の白衣マジックサイエンティスト・ローブ』を受け取った。

 ローザ達がフォルトナ王国から帰国した後に、メリエーナの死の真相を聞くべき一人とローザから判断され、真実を聞くことになる。

 自身の母シャルロッテがメリエーナの暗殺を依頼したのではないかと感じ取っており、ローザから話を聞いてそれが真実なのだと理解する。ローザが母親の罪を知って無力感と罪の意識に苛まれるのではと考えた末にそれでもルクシアの意思を尊重したことを理解しており、ローザに嫌われる役をやらせてしまったことを謝罪し、真実を墓場まで持っていくことと、メリエーナの忘形見プリムラを母の毒牙から守ることを誓った。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 学園時代から毒薬学博士の狂人王子と陰口を叩く貴族達に、勇気を出して言い返していたフレイのことを気に掛けており、ヴェモンハルトとスザンナのような関係ではなく、本当にフレイと婚約者同士で愛し合っている。

 アネモネがプリムラのドレスを作るために御用聞きに訪れた際にはフラスコ、ビーカー、試験管、シャーレをいくつかと、次の研究で『分身再生成の水薬リ・キャラメイク・ポーション』と『外観再決定の魔法薬アピアランス・レデターメント・ポーション』のサンプルを注文した。

 また、研究一筋でフレイを喜ばせられるようなことができていないことを自覚しており、アネモネに助力をお願いする。その結果、オーケストラ演奏をしたゲームミュージックを聴くというプランをアネモネから提案された。

 ラインヴェルドとカルナのデートと同じタイミングでフレイとデートすることとなり、二人でオーケストラの演奏を聴いた。

 領主任命のゴタゴタが一先ず終わったところで、予定通りフレイとデートをして、オーケストラ演奏と『Rinnaroze』のフルコースを楽しんだ。

 園遊会に参加した。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ヘンリー=ブライトネス

 ブライトネス王国の第三王子でゲーム時代はローザと婚約を結んでいた人物。ゲーム時代には攻略対象の一人だった。火・水・風・土の四属性全てを扱えることは異世界変化後も共通している。典型的な美形の完璧に見える金髪の王子様だが、父の影響を受けてからところどころ腹黒な性格が見え隠れする。

 ゲームにおいてはローザの横暴に耐えかね、最終的には国外追放にするか、主人公が正式に聖女に認定された際に暗殺者を差し向けた聖女暗殺未遂の罪で処刑するか、主人公をナイフで殺しにかかるローザから守るためにローザを剣で刺し殺して国を出るかの三択だが、ローザと婚約を結んでいないため前提が成立しなくなっている。

 母に溺愛されていた一方、完璧な子供でありすぎたため、自分の感情を出すのが苦手で、また母の思いに応えようとしていたので妹と親しく接することができなかった。プリムラに母に気づかれないように「気にするな」と言葉を掛けてはいたものの何の慰めにもならなかった。

 ラインヴェルドが最も愛されていることへの嫉妬と正妃の立場を揺るがされる可能性に対する恐怖から暗殺させた側妃メリエーナと同じ瞳を持つ暗殺者に母が殺された際には、母親に愛情を持っていたらしく、三人のシャルロッテの息子の中で一人だけ本当に悲しみに暮れていた。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 夏の間、ヴァンとプリムラと共にアストラプスィテ大公領で過ごすことになる。

 アネモネがプリムラのドレスを作るために御用聞きに訪れた際には「ただの商人が機嫌を取るために来た」と解釈して最初から斜に構えているせいで、その素晴らしい洞察力はあまり役立っていなかった。この時点で、「世界がつまらないと最初から決めつけているヘンリーよりも、やっぱりヴァンはよく世界を見ている」と圓に評価された。

 この時、王室御用達のマルゲッタ商会をこれまで通り優遇し、そこで対応できない場合はビオラに依頼をするという形式を取ると半ば宣言するような真似をしており、国王と対等にあって、高額納税者であるビオラがわざわざ王族のご機嫌窺いなどする必要はないという単純な事実に気づけないなど聡明である一方で、思い込みをし易い傾向があることが明らかとなった。

 アネモネからは「これはプリムラのドレスの採寸に来るために必然的にしなければならないからやっているだけの本当の意味での儀礼なんだと……この場でそれに気づいていないのはヘンリーと護衛の近衛騎士と執事長のみ。ある意味滑稽かもしれないねぇ」と辛辣な評価をされてしまっている。

 アストラプスィテ大公領でプリムラ達と共に空翔ける天馬(ペガサス)に乗って遠乗りをした。

 三王子がローザに勉強を教えて欲しいとローザの元を訪ねた結果開かれたクイズ大会に参加した。

 プリムラとそれほど親しくなかったが、アストラプスィテ大公領から王宮に一足先に戻る際にはまるで今生の別れかのように名残を惜しむくらい仲良くなった。

 園遊会に参加した。


・ヴァン=ブライトネス

 ブライトネス王国の第四王子で俺様系キャラ。側室の子であるヴァンは正室の子で年も近く、優秀なヘンリーに対して劣等感を抱いている。ゲーム時代には攻略対象の一人だった。火・水・風・土の四属性全てを扱えることは異世界変化後も共通している。銀髪の野性味溢れる王子とヘンリーとは対極に位置する形で設定されている。

 正室のシャルロッテが死んだことで、上の三人の王子が後ろ盾を失っており、王子達の中では唯一母親の後ろ盾を得ている立場にある。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 使用人達から「いいところ取られた残り滓」と陰口を叩かれることよりも、本来なら愛情を注いでくれる筈の母から罵倒されることの方が辛く、母に認めてもらいたいと思って努力を重ねていた。元々、何をやらせても人並み以上の成果を出す天才だったヴァンだが、比較対象のヘンリーはそれを遥かに超える天才であり、上位互換の兄に勝つことは内心無理だと思っていたが、それでも兄のライバルとして努力を重ね、いつしか兄を超えることでカルナに認められるために努力する以外に道は無く、いつしか完璧な兄に劣等感を抱くことになる。その兄に対する強い劣等感と、スカーレットの姉二人に対する劣等感を重ね、幼い頃にスカーレットを勇気付けたことがある。

 スカーレットに『音楽界の神童』と呼ばれるほどの自分の才能があることが知り、ようやく自信を取り戻せた……その最中にローザの演奏を聴いて激しい劣等感を抱き、ローザをライバル視するようになる。

 そして、王女宮に着任したローザに音楽勝負を挑むも敗北、その後、ローザに「芸術に優劣はない」という言葉をもらい、本当に音楽を届けたい人に音楽を届けたいという原点を思い出し、高い技量を持つローザに高め合える関係になることを望んだ。

 プリムラの誕生パーティに参加した。その場でスティーリアを連れて現れたアネモネを見て、ラインヴェルドに傅くこともなくただ一人の主君のために尽くす、そんな主君が二人もいる訳がないという考えに至り、アネモネとローザが同一人物であることを見抜く。その後、ローザから世界の真実とローザと前世の今世に関する話を聞いた。また、カルナの真意やメリエーナの死の真相についても同じタイミングで聞いている。

 その後、ローザにピアノのレッスンのグレードアップをお願いした。その結果、授業頻度を一週間に一度に減らし、基本的には楽譜無しでローザが弾いたものを耳で聞き分けて記憶し、次の週には譜面の提出とその曲の演奏をして、それに加えてプリムラのピアノレッスンの教師役をするという過酷な授業を受けることになる。

 これをカルナはローザがヴァンを虐めていると勘違いさせ、ラインヴェルドの執務室に殴り込む引き金を引くことになる。

 夏の間、ヴァンとプリムラと共にアストラプスィテ大公領で過ごすことになった。

 アネモネがプリムラのドレスを作るために御用聞きに訪れた際にはアネモネからピアノ、ヴァイオリンに次ぐ「第三の楽器」を探すことを提案され、最終的にリリークオリティ・クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ、グァルネリ・デル・ジェズ、ストラディバリウス、アコースティック・ギター、アコースティック・ベース・ギター、ドラムセットを購入した。

 アストラプスィテ大公領でプリムラ達と共に空翔ける天馬(ペガサス)に乗って遠乗りをした。

 三王子がローザに勉強を教えて欲しいとローザの元を訪ねた結果開かれたクイズ大会に参加した。

 プリムラ達より前にアストラプスィテ大公領から王宮に戻ることになる。

 元々パトリアの職務態度には不快感を持っていたが、「アルマ=ファンデッドは侍女の仕事もせずに王子宮筆頭侍女だなんて。流石は取り入るのが上手で王子宮筆頭侍女にまでなった下級貴族ね。王弟殿下の心を射止めたのだって、仕事もせずに遊んでいたことの証明だわ。鐵面皮の侍女なんて言われ、不愛想に仕事をしてきた女だけど、裏では遊んでいたなんて。地味な女だからそんな浮ついた話、絶対にあり得ないと思っていたけど、人は見た目じゃ分からないのね」とアルマの陰口を叩いていたところを偶然目にして愛想を尽かし、パトリアの職務態度をノクトに報告した。

 園遊会に参加した。


・レイン=ローゼルハウト

 王子宮筆頭侍女→第一王子専属侍女、第一王子の婚約者。筆頭侍女の中では最年少。

 ローゼルハウト子爵家の六女。子は生まれた瞬間から親の愛を一身に受け止めて育つものであるが、悲しそうに、羨ましそうに両親と自身に視線を向ける子供達や、嫉妬を隠そうとしない子供達の方に指を向けることで注意を向けさせて自分が愛されるという当然の権利を放棄し、姉や兄にその権利を譲り渡すような子供で、何かを主張することがない、親に何かを望むことがない少女に育ち、姉達が新しいドレスやら、縫い包みやら、宝石やらを強請っている姿を横目に、彼女はお下がりのドレスを着て、侍女達に混じって家のために尽くした。

 このようなぎ行動の裏には空気を読むとに長け過ぎた性質が関係しており、ローゼルハウト子爵家の資産があまり多くないことを幼いながらで察して出費を少しでも減らすためのものであった。

 行儀見習いを始め、そのまま侍女となる。侍女に成り立ての頃から給与のほとんどは家に仕送りをして、私物の購入も自分が本当に必要なほんの少しだけに留めていた。後は生活に必要な最低限の費用を自分の手元に残していただけである。

 侍女になった目的の一つは良縁を結ぶことであったが、それは子爵家を継ぐ兄の邪魔にならないためであり、御伽噺の中にあるような真実の愛を求めた訳ではない。

 しかし、仕事の効率も良く教養もあったため恋愛をする暇もなく瞬く間に出世していき、遂には王子宮筆頭侍女に抜擢されることになる。

 更に王子宮筆頭侍女に抜擢されたその日の夜、陛下の執務室に呼ばれたレインは、質の悪い笑みを浮かべた陛下からブライトネス王国の裏側を教えられ、『聞いた以上はこちら側の人間になってもらわないとな。ああ、今の話誰かにしたら秒で首が飛ぶからな、アハハハ、クソ笑える』という傍迷惑極まりない命令の結果、王子宮筆頭侍女を務めながら【ブライトネス王家の裏の杖】のサポート役を務めることになった。結果として仕事量が増え、今まで以上に仕事量が増えた。

 その後様々な裏の仕事に巻き込まれ、一流の暗殺者に匹敵する暗殺術を習得するに至った。

 【ブライトネス王家の裏の剣】と共闘した際にその実力を見せつけられ、「いつでも私程度なら殺せる戦力がいる」という事実を突き付けたため、実力を過信することはない。

 レインに対して好意を持つ者の数は意外に多く、騎士や貴族の中にもクールビューティなレインに興味を持つ者もいる……が、あまりにも高嶺の花なイメージが強過ぎることと、普段から忙しくしているためなかなか騎士や貴族から声を掛けることができないという状態になっている。

 侍女だけが着ることを許されるお仕着せの純白のエプロンを外した闇に溶ける姿で【ブライトネス王家の裏の杖】の任務のサポートを続けている。

 ヴェモンハルトに重用されるだけあってただやられてばかりという訳ではなく、王子相手に反撃するようないい性格をしている。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。魔法貴族としては中の上ほどの、一流にはなり得ない風と水と火の魔力を持つ。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 優秀な侍女で信頼する後輩のアルマの父がシェールグレンド王国の思惑に巻き込まれて地位を失いそうになった事件を解決するためにローザに協力を依頼するが、その対価として合コンに参加することになってしまう。

 合コンでは「婚約後も王子宮の侍女として勤めたい」と希望を述べてビアンカを驚かせた。その際、仕事に愛着を持っていることを理由として挙げている。

 第四関門まで生き残ったヴェモンハルト達を面接し、レインファンユニオンから第四関門まで残った一人一人の熱い、少しどころか相当重い思いをしっかりと受け止めた一方、ファンユニオンの思い描く自身との間に隔絶したものを感じており、唯一為人を理解していて「信頼に足る人物である」と言ったヴェモンハルトを選んだ。

 ヴェモンハルトと婚約が決まったところで、仕事量などの問題からローザから王子宮筆頭侍女の辞職を提案され、王子宮筆頭侍女を辞職してアルマを後任に指名する。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 アネモネがプリムラのドレスを作るために御用聞きに訪れた際には美味しいことで有名なフォルトナ王国のエルペール地方の茶葉を注文し、アネモネから侍女の鑑だと称賛された。また、このタイミングで婚約祝いの品として手製の刺繍を施したハンカチと、手作りのチョコレートのセットを受け取った。

 バトル・シャトーのお披露目兼剣武大会に参加した。

 大量の貴族の爵位降格や取り消しが行われた後、領主不在となった領地を再分配するためにディラン達と協力して新たな貴族に相応しい人物を代官などの中から目星を付けるために各地を渡り歩いた。

 園遊会に侍女として参加した。

 ブライトネス王国戦争ではヴェモンハルト、スザンナ、ジルイグス、ホセ、ディーエル、クラップ、モーランジュ、ゼルガド、イスタルティ、デイビッド、ペルミタージュ、クレイン、シモン、エアハルト、ドロォウィン、カルコス、シューベルト、モネ、ファンマン、レオネイド、ポラリス、ミゲル、ジョゼフ、ブランシュ、ポーチュラカ、ポーチヴァ、ラーフェリア、メラルゥーナ、ヤオゼルド、ガルッテ、オルフェア、サーレ、ヘルムート、ラミリア、フォッサス、イフィス、エリッサ、アリーチェ、パーン、ロックス、ヴィクトス、ソットマリーノ、ボルティセ、シャードン、ピトフューイ、稀人神(マロウドノカミ)建速須佐之男命タケハヤスサノオノミコト、トネール、ホーリィ、リヴァス、クラリス、エルセリス、ゲリュミュス、ガンティツ、ヴァーナム、イルワ、セリーナ、ダヴィッド、ヴァケラー、ジャンロー、ティルフィ、ハルト、ターニャ、ディルグレン、ダールムント、ジェシカ、レミュア、ラル、ペストーラ、スピネル、チャールズ、ボルトス、カルメナ、エヴァンジェリン、ドミティア、リヒャルダ、ベラトリックス、サトゥルニナ、アピトハニー、藍晶、碧羅、日長、月長、玻璃、紫水、翡翠、アルティナ、ミリアム、アルベルト、ギルデロイ、ソフィス、メアレイズと共にブライトネス王国の上空に現れた天使達と交戦した。

 戦功発表式では二級戦功を贈られている。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・アルマ=ファンデッド

 ファンデッド子爵令嬢→ファンデッド伯爵令嬢。

 元々はレインの最も信頼する王子宮の侍女だったが、レインの王子宮筆頭侍女の辞任に伴い新しく王子宮筆頭侍女になった。

 元々、この世界の書類にフォーマットのようなものは存在しなかったが、平の侍女だった頃に共通の書式を完成させており、文官達から高く評価されている。

 良縁を結んで嫁ぐことが貴族令嬢の幸せであるという義母の考えに応えようと当初は思っていたものの、世話好きな性格から侍女の生活が好きになってしまい行儀見習いの終わった後も引き続き侍女として内宮で働いていたが、その仕事ぶりが認められて王子宮に異動となった。

 化粧っ気がなく、ブライトネス王国の美女の条件――二重でまつ毛が長く、色白で、細く儚げな体躯である――ことを満たしていない。パステルなドレスよりも侍女のお仕着せの方がホッとし、イケメンを直視できないことから分厚い眼鏡を掛け、恋愛など後回しで仕事に邁進してきたことから『地味で不愛想な侍女』という共通認識を持たれている。

 その正体は大倭秋津洲帝国連邦からの転生者で水上(みずかみ)宇井羽(ういは)というOL。『スターチス・レコード』もプレイ経験があり、フルール・ドリスのことも尊敬していた。死因は節約のつもりで寒い中暖房をつけずにゲームをしていた結果の風邪を拗らせた肺炎。

 アルマの父が巻き込まれたシェールグレンド王国の思惑、それに伴う家庭崩壊の危機を解決するためにローザを頼ることとなる。当初はローザのことを噂通りの傲慢令嬢であると考えていたが、レインを通じてローザと出会い、考えを改める。

 その後、ローザ達の助力を経て父と母と弟と少しだけ腹を割って話すことができ、家庭崩壊も回避することができた。また、ローザ達の協力も得ながらほとんど自分の力でファンデッド子爵家の借金問題を解決に導いた。

 バルトロメオとの出会いはあの王子宮筆頭侍女のレインが後輩を褒めるのも珍しいと、物見遊山のつもりで見に行くと、中庭に鳥の巣のヒナを観察して木の枝に髪が絡まってほどけなくて、泣きべそをかく羽目になっていたアルマを見つけたというもの。

 ファンデッド子爵家の家庭崩壊の危機を何とか乗り越えた日の夜に風呂上がりの薄手の服にカーディガン、眼鏡も掛けず髪も結っていない無防備な姿で、夜のテラスでバルトロメオと遭遇した一件を切っ掛けに少し距離が近づく。

 ファンデッド子爵家の醜聞を注ぐために社交界デビューする必要が出てきたため、ビアンカ、ミランダ、ローザ、クィレルのバックアップによって社交界にデビューする。その相談のために訪れた離宮でローザの正体と世界の真実を教えられた。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 着用した体型に合わせたマーメイドラインのドレスは一見何の変哲もないシンプルな上から下にかけて緩い白から紺になるグラデーションの入ったものかと思いきや、生地に銀糸が加えられていて動きに合わせて時折煌めくという工夫がされたもの。

 バルトロメオとクィレルの協力もあって社交界デビューは無事成功する。その後、バルトロメオと共に踊り、アルマがバルトロメオの庇護化にあることを示した。その後、テラスに移動して歓談する。その際、圓の前世が男の娘であるという事実をサラリと打ち明けられた。

 また、その際に改めてバルトロメオはアルマに想いを伝えたが、普段の行いもあって真剣に受け取らなかった。

 園遊会のための打ち合わせのために筆頭侍女が集められた際に、ローザから園遊会を舞台とした戦争の可能性を聞くことになった。

 バルトロメオから「もし仮にファンデッド子爵家で何らかの動きがあれば俺とレインとローザにそのことを伝えてくれ」と言われており、その言葉に従ってローザに弟とルーセント伯爵令嬢の婚約にパーバスディーク侯爵家が横槍を入れてくる可能性を尋ねる。ローザからその嫌な予感が的中していることを教えられると共に、パーバスディーク侯爵が地位に固執するタイプであわよくばファンデッド子爵家の掌握も狙っていることを教えられ、ファンデッド子爵領に帰省する際の護衛としてメイドのカレンと護衛騎士のディマリアに同行してもらうことになった。

 働く娘を哀れだと思っている父親に内心、誉れだと言って欲しいと思っているが、その気持ちは全く父親には伝わっていない。

 ファンデッド子爵邸に帰省した際にロウズと改めて対峙し、ロウズと互いに腹を割って話した。

 朝餉の席でフランに「もし、パーバスディーク侯爵様が我々が決めた内容が『全くなっていない、自分達が全てセッティングする』ともし仰った場合、それに従われるおつもりですか」と尋ね、対パーバスディーク侯爵家の方針決定のための議論の口火を切った。

 カレンのことを危険だと感じていたが、カレン自身がラピスラズリ公爵家が国家に憂いをもたらす者を滅ぼす毒剣の一族だと知り、パーバスディーク侯爵家に掌握された場合、ファンデッド子爵家が滅亡することになると確信した。

 全員が全員感情を優先して一向に意見が纏まらない状況のままパーバスディーク侯爵一行を迎えることになることを危険視し、「ファンデッド子爵家ご当主の意向としては次期当主であるメレクの意見を大事にしたいということですね?それについてはお義母さまも賛同なされたと」と言質をとった上で一先ずパーバスディーク侯爵を迎えるために協力し合おうと説得し、立場を決めておくためにロウズ、フラン、メレクと話し合う。

 パーバスディーク侯爵一行が到着後のお茶会でエイフィリプに絡まれながらパーバスディーク侯爵と攻防戦を繰り広げた。

 お茶会終了後、ほとんどのメンバーが「修羅場と化したお茶会をとても楽しく拝見させて頂きました」というカレンの言葉に不機嫌になる中、その後の「比較的早くこの件の解決に持ち込めそうです」という言葉に引っ掛かりを覚えた。その後、ルーセント伯爵の到着の報告を聞き、カレンの言葉がこのことを指していたのだと理解した。

 パーバスディーク侯爵家一向とルーセント伯爵を加えた夕餉の後、酔っ払ったエイフィリプに絡まれるが、カレンに救われた。

 そのカレンが国王の玉璽の押された書類を持っていたことと「最初から勅命で」という言葉に対し、「半分正解ですわ」と答えたことから、今回の件が全てローザとラインヴェルドの掌の上だったことを確信する。

 マキシアの断罪が行われた後、ローザの口から今回の一件の背景を聞いた。その後、ラインヴェルドから伯爵位叙爵の話を聞く。

 その後、バルコニーにバルトロメオに連れて行かれ、そこでバルトロメオから告白される。その告白を受け入れ、バルトロメオの婚約者となった。

 アルマがクィレルのアドバイスに従ってフランの部屋を訪れた後にフランからこれまで抱いてきた気持ちを打ち明けられる。

 「もし、赦してもらえるのなら、家族の一員として認めてくれませんか」とフランから尋ねられ、「お義母様は、この家に来られた時から私にとってお義母様です!」と答えた。

 翌日、バルトロメオと婚約したことを家族とクィレルに明かした。その後、バルトロメオとアルマが婚約したことを知ったローザからダブル結婚式を提案された。

 ジェルメーヌからエイフィリプ時代の悪行の謝罪を受けた後、彼女の所属する諜報部隊フルール・ド・アンブラルについての説明を受けた。

 仕事熱心で浮ついた噂一つ上がらない【鉄面皮の侍女】と言われていたが、無愛想で恐ろしい侍女というイメージが少しずつ解消され、丁寧に仕事を教えることや頑張った侍女にはご褒美として高いショコラを出してくれたり、根気強く色々なことを教えて習得を手伝ったり、そういった積み重ねが実を結び、少しずつ評価を得ている。また、社交界でアルマが見せた憂いを帯びた伏し目がちな姿とはまったく別の、侍女としての姿も理知的で格好良いと人気になり、装飾眼鏡が王城に仕える侍女達の中で流行っている。

 園遊会に監督役の侍女として参加した。

 アルベルトとニノン公爵夫人事件の解決に貢献したアルマを探していたギルデロイに絡まれていたが、通り掛かったローザに救われる。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ジェルメーヌ=ディークス

 王子宮次席侍女。詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅣ」をご覧ください。


・クレマンス=ハント

 第二王子専属侍女。

 侍女以外に科学者としての顔も持っており、ルクシアの助手も兼任している。

 第一王子と第二王子の微妙な力関係や次期王位を目指す二人の王子という立場を利用した悪意を持つ貴族の炙り出しにも理解があり、陰ながら第二王子のルクシアを補佐する有能な人材。ローザからも尊敬されている。

 ハント侯爵家の生まれで学園時代と学院時代はルクシアの同期だった。恋愛に一切興味を示さず学院時代は研究一筋で常にルクシアと常に張り合ってきたライバルだった。

 そんなルクシアとの関係から、一時はルクシアの婚約者となり、第二王子の妻となるのではないかと囁かれていたものの、実際はご存知の通りフレイ=ライツァファー公爵令嬢が婚約者に選ばれた。恋に敗れたクレマンスがフレイへ陰湿なイジメを行うのではないかといった懸念もされたが、そのようなこともなく、クレマンスはフレイに対して第二王子の婚約者に相応しい態度を取っていて、二人の関係も極めて良好。

 侯爵家からは早く結婚相手を見つけろとせっつかれており、これまでは馬耳東風で聞き流していた。そろそろ結婚について考えなければならない時期に入っているが、本人は研究に生涯を捧げたいようで結婚願望は皆無。

 園遊会に侍女として参加した。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・レナーテ

 第三王子専属侍女。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には王子宮の侍女として同行した。

 ローザ曰く、王子に取り入ることで権力を得ようとする典型的なタイプ。

 様々な場面で目立つローザを目の敵にしており、品評会(セレクション)では不愉快さを隠そうともせず「王女宮筆頭侍女は王子殿下を蔑ろにして」とローザに嫌味を言った。また、「監督者を配置して、怪しげなものを入れないか、怪しげな行動をしないかを確認する」ことを提案し、その監視役に志願して気に入らないローザの妨害をしようとしたが、ナジャンダに先手を撃たれて失敗している。

 園遊会に侍女として参加した。


・パトリア=シュルクス

 第四王子専属侍女のシュルクス伯爵令嬢。

 王子宮では他の宮と同じく大規模な人事異動が行われたが、専属侍女とごく一部が残される形となっており、彼女も専属侍女として残った一人。

 第一王女であるプリムラを見下しており、第四王子がローザを呼び出した時には全てを優先してヴァンに対応しなさいという態度を取ってローザを苛立たせた。その後、ローザを監視するために部屋に残ろうとしたがヴァンに退出を促されて不承不承といった雰囲気でヴァンの執務室を退室した。

 プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地を訪れた際には王子宮の侍女として同行した。

 ローザ曰く、王子に取り入ることで権力を得ようとする典型的なタイプ。

 様々な場面で目立つローザを目の敵にしており、品評会(セレクション)では不愉快さを隠そうともせず「王女宮筆頭侍女は王子殿下を蔑ろにして」とローザに嫌味を言った。また、「監督者を配置して、怪しげなものを入れないか、怪しげな行動をしないかを確認する」ことを提案し、その監視役に志願して気に入らないローザの妨害をしようとしたが、ナジャンダに先手を撃たれて失敗している。

 ヴァンに「アルマ=ファンデッドは侍女の仕事もせずに王子宮筆頭侍女だなんて。流石は取り入るのが上手で王子宮筆頭侍女にまでなった下級貴族ね。王弟殿下の心を射止めたのだって、仕事もせずに遊んでいたことの証明だわ。鐵面皮の侍女なんて言われ、不愛想に仕事をしてきた女だけど、裏では遊んでいたなんて。地味な女だからそんな浮ついた話、絶対にあり得ないと思っていたけど、人は見た目じゃ分からないのね」と陰口を叩いている姿を見られたことが決定打となり、専属侍女から解任され、侍女の職も失った。


・エルメンヒルデ=アグネス

 アグネス男爵令嬢。

 大規模な使用人の入れ替えに際し、内宮から王子宮に移ってきた職務態度の優秀な侍女だが、パトリアから仕事の大半を押し付けられていた。

 パトリアの解任と同時に第四王子専属侍女として即日で職務を開始できると判断され、第四王子専属侍女に任命された。

 園遊会に侍女として参加した。


・リュート

 第四王子ヴァンと第一王女プリムラに音楽を教えている教師。


・ライディン

 王子宮の料理長。アルマが帰省する際に王子宮で使っているお茶を持たせた。


*後宮……王妃や側室の住まい。使用人のトップは後宮筆頭侍女。王妃が直接動かすことができる王国宮廷近衛騎士団の下部組織、姫百合騎士団が警備を行っている。

・シャルロッテ=ブライトネス

 ブライトネス王国の王妃で正室。ヴェモンハルト、ルクシア、ヘンリーの母。最も寵愛を受けた側室とされているメリエーナに嫉妬しており、その娘で優秀で亡き側室の面影を感じさせるプリムラを恐れている。三人の息子の中では第三王子が王に相応しいと考えている模様。初代の時代から仕えているラウムサルト公爵家出身。

 メリエーナの連れていた家人は彼女亡き後、プリムラに仕えることを身分が低いからという理由で良しとせず、祖父母がいる筈なのに会えなくした、家族の仲を引き裂いた元凶。

 実は【濡羽】に自分の地位を脅かす存在として恐れていたメリエーナを暗殺させており、その事実をローザによって暴かれた結果、灰色の怪人(アッシュ・ファントム)によって一族郎党と共に暗殺された。


・カルナ=ブライトネス

 ラインヴェルドの側室でヴァンの母。メリエーナとは異なり強かな側室で、シャルロッテの正室の座を狙っている。

 その余波はヘンリーとヴァンな関係にも大きな影響を及ぼしており、ヴァンがヘンリーに対抗心を燃やす大きな理由となっている。初代の時代から仕えているクロスフェード公爵家の出身。

 シャルロッテと同じくプリムラを冷遇しており、肩身の狭い思いをさせている要因である。

 シャルロッテが死んだことで棚ぼたで正妃の座についた。

 ……というのは、ローザやラインヴェルド達の偏見で、実際は全く違う人物像であったことが明らかとなった。

 カルナが四歳の頃、ラインヴェルドに一目惚れしたものの、その思いを長年隠してきた。家の意向で第二王子の婚約者となったが、一途にラインヴェルドを愛していたカルナにとって、その後得ることになるラインヴェルドのほとんど正妃と変わらない待遇の側妃という立場は夢にまで見たものだった。

 ラインヴェルドがメリエーナしか愛していたいことはカルナも分かっていたが、メリエーナのことをまるで憧れの人を前にしたかのように無邪気に輝いていて、素直で美しくまるで花のような女性だと、ラインヴェルドとお似合いの人物であると同じ女性の立場から見ても素直にそう思えてしまうほど魅力のある女性だと思っていたカルナは、嫉妬心と羨む気持ちを押し込めて敵の多いメリエーナを守る道を選ぶ。

 メリエーナがその美しさと優しさで王を癒すなら、カルナは常に力強く王を支える后であろうと努力を重ね、メリエーナが命を落としてからは忘れ形見のプリムラに嫌われようとも『庶民上がりの母を持つ憐れな王女』などとは呼ばせないために立派な淑女へと育て上げようとした。

 ヴァンとローザの演奏対決の際に、自身とは異なりしっかりヴァンに行先を示してくれたローザに心の中で感謝するが、その気持ちをローザに見抜かせた際にローザに本性を見透かされてしまった。

 ゲームの展開とは異なり、カルナが遠い縁戚筋の伯爵のお願いを聞いて陛下に上奏したことがプリムラとルークディーンの婚約話の切っ掛けとなっているが、その切っ掛けもラインヴェルドが手ぐすねを引いた結果である。

 プリムラの誕生パーティに参加した。下級貴族や領民からは根強い人気を誇る家であるフンケルン大公家に喧嘩を売ったアネモネを非常識だと感じていたが、ビアンカから解説を聞き、アネモネが打った一手が恐ろしいほど冴え渡った一手出会ったことを自覚し、彼女が決して敵対してはならない類の人種であることを理解した。

 急にヴァンの受ける音楽の授業が前代未聞の難易度になったことからローザがヴァンを虐めているのではないかと勘違いしてラインヴェルドの執務室に殴り込む。

 その後、ラインヴェルドによって誤解を解かれ、音楽の授業のグレードアップはヴァンの意思によるものであり、同時にローザに期待された上で授業のグレードアップが行われたのだと理解する。

 また、子の殴り込みが切っ掛けでラインヴェルドから本心を打ち明けられ、カルナもまた決して愛されないことを理解しながら、ただ一方的に愛し、支えていければそれでいいという意思をラインヴェルドに伝える。

 カルナの本心を知ったラインヴェルドから「……俺の中でメリエーナが一番ってことは多分変わらないと思う。だけど、俺はカルナ。お前のことも愛したい……二番目は不本意だし、不誠実だろうけどな。それが、俺の気持ちの全てだ。……本当に最低な態度だと思う。今すぐ俺を俺の手でぶん殴ってやりたい」と言われ、長年被り続けた仮面にヒビが入り、子供のように泣きじゃくってしまった。

 その後、ローザの正体に疑問を持っていることを打ち明け、シエルと共にラインヴェルドからローザの前世と今世のこと、そして世界の真実を打ち明けられた。また、それと同時にメリエーナ事件の真相とローザが連れてきた侍女のシェルロッタの正体がメリエーナの弟のカルロスであることを知った。

 その際、メリエーナを喪ったシェルロッタにプリムラの側に仕えさせることで二人の心の傷を癒そうとするローザの気持ちを踏み躙るラインヴェルドを幻滅しそうになるが、ローザの考えにもまた大きな欠陥があることを知り、どちらの考えにも賛同せず、ローザ、プリムラ、シェルロッタの三人がいずれも報われる落とし所に落ち着くことを祈りながら事の成り行きを見守ることにした。

 その後、後宮にローザを呼び出して正式に謝罪をすると共にラインヴェルドと関係が修復ができたことを伝え、お礼を言った。また、「今後もプリムラのことを支えてやってください」という言葉と共に、何かあった時には後ろ盾になってくれるとローザに約束した。

 アネモネがプリムラのドレスを作るために御用聞きに訪れた際にはインペリアル・リリーシリーズの硝子ペンを注文した。

 秋の園遊会では歴代の王妃に倣い、主催者として会を取り仕切る役割を負った。

 園遊会を間近に控えたタイミングで相談していたラインヴェルドとのデートを実行することとなり、ルクシア達と同日に王城の地下通路を使って王宮区画から脱出し、ラインヴェルドと共にデートを楽しむ。

 ジェムの討伐後に行われた大規模な断罪の場においてクロスフェード公爵家の行ってきた数々の嫌がらせを証言し、クロスフェード公爵家の没落の決定打を打った。

 領主任命のゴタゴタが一先ず終わったところで、予定通りカルナとデートをして、演劇と『Rinnaroze』のフルコースを楽しんだ。

 園遊会前の多種族同盟会議に園遊会の主催者として参加し、各国の戦力を確認した。

 園遊会に主催者として参加した。

 自身の主催するサロンは圧倒的な影響力を誇るミランダ=アクアマリン宰相夫人のサロンに匹敵するほどの影響力を有している。

 亜人種族と友好関係を築くことを心から望んでいると示す良い一手となるだろうと考え、ソットマリーノとボルティセを二人の婚約者達と共にサロンに招待した。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・メリエーナ=ブライトネス

 ラインヴェルドの側室でモルヴォルとバタフリアの娘。プリムラの母。明るい金の髪に白い肌、空色の瞳を持つ見目麗しい女性。慈愛に溢れ、まるで陽だまりのように明るい人だった。

 平民の生まれの薄幸そうな女性。ラインヴェルドが人目惚れして側室に迎えたということもあり、王の寵愛を集めていたと思われ、主にシャルロッテに嫉妬されていた。

 一つも恨み節を言うことなく、側妃の地位を笠に着ることなく、メイドや下男達にも優しく接するような好人物で後宮内での人気も高かった。

 プリムラを産んだ直後に亡くなっている。カルロスとルクシアの二人は彼女が毒殺されたのではないかと疑っていたが、ローザによってシャルロッテが雇った【濡羽】によって暗殺されたことが明らかとなった。


・シエル=ホワイトリェル

 後宮筆頭侍女。カルナが公爵令嬢だった頃から専属侍女として仕えており、幼馴染の関係でもある。

 急にヴァンの受ける音楽の授業が前代未聞の難易度になった際にはラインヴェルドの執務室に殴り込むカルナに同行した。

 その後、カルナと共にラインヴェルドからローザの前世と今世のこと、そして世界の真実を打ち明けられた。

 園遊会のための打ち合わせのために筆頭侍女が集められた際に、ローザから園遊会を舞台とした戦争の可能性を聞くことになった。

 園遊会前の多種族同盟会議にカルナの従者として参加し、その内容を園遊会前最後の侍女会議で報告した。

 ピジョット家の遠縁にあたり、ヴィオリューテ騒動の件でも恩を感じており、外宮筆頭侍女からローザが糾弾されているタイミングで「内宮と後宮で文官を誘惑している」という噂を持ち出すつもりでいた。

 園遊会に監督役の侍女として参加した。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


*離宮……王太后の住まい。使用人のトップは離宮筆頭侍女。王太后が直接動かすことができる王国宮廷近衛騎士団の下部組織、菖蒲騎士団が警備を行っている。

・ビアンカ=ブライトネス

 ブライトネス王国の王太后。現在は隠居して離宮で生活をしている。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 貴賓のある老婦人だが、悪戯好きで地獄耳の如き情報網を持つ。その情報源の一つは王弟。

 ローザからもたらされた「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を得ている。

 呼びつけたラインヴェルドからシャルロッテの死の真相を聞く。ラインヴェルドからカルナに目を光らせておくことを依頼され、「つまり、この私に彼女に目を光らせておくようにということかしら? 全く、老人遣いが荒いわね」と文句を言いつつも引き受けた。

 この事件で更にローザに興味が湧いたようで「うふふ、楽しみね。私も会ってみたいわ、その恐ろしくも慈悲深い百合薗圓(ローザ=ラピスラズリ)に」と彼女が王城に出仕する日を楽しみにしている。

 メネラオスの回想で、十四年前の国王陛下と第一から第六の王子達、第一から第三の王女達、正妃と側妃三人に至るまでたった一人も残らず毒殺された事件では当時側妃だったビアンカが友人関係にあるフォルトナ王国の王太后の元を訪れていたことで生き残ったことが明らかとなった。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 ファンデッド子爵家の醜聞である借金問題については、ローザからの依頼で全面的に解決のために協力することを確約する。具体的にはファンデッド子爵令嬢アルマの社交界デビューのバックアップをミランダと共に行った。

 有能な人物であるレインを束縛しているヴェモンハルトに対してもあまりよく思ってはおらず、レインのことを考えて行動しているローザの背中を「あの子にガツンと言ってあげてね」と言って押した。

 シェールグレンド王家から以前プリムラを側妃にと話が持ちかけられたが、シェールグレンド王国が滅んでしまう可能性を考え、ラインヴェルド達を止めた上でラピスラズリ公爵家にも知られないように慎重に断っており、その事実をアルマのドレス採寸のために呼んだ離宮でローザに明かしている。

 レインのお見合いではお見合いの審査官を務めた。ローザが最初からヴェモンハルトをレインの婚約者にしようと出来レースを仕掛けていたと考えていたので、「今回は本気で捨てられてくれ、と願っておりました」とローザから言われた時にはなんとも言えない雰囲気になってしまった。

 プリムラの誕生パーティに参加した。

 プリムラが避暑地に旅行する際には夏用のドレスを作る目的でお茶会を開き、プリムラとローザを離宮に招待した。また、プリムラのドレスを作る依頼をアネモネにする。

 アネモネがプリムラのドレスを作るために御用聞きに訪れた際にはオーダーメイドドレスを何着かと、それに合わせた宝飾品をいくつか注文した。

 園遊会の前日に、事前の打ち合わせを兼ねたお茶会を提案し、ローザとプリムラを招待した。人数が少ないことを理由にプリムラとローザにいつも二人だけの時のように話すことを提案する。

 プリムラに先日デビュタントしたばかりの令嬢が辺境に出る魔物に興味を持ち、その父親が辺境伯に依頼して小型の魔物をサプライズで持ち込むつもりでいることを教えた。

 その後、プリムラにシェルロッタの件について事情を聞いているか尋ね、シェルロッタの正体がプリムラの叔父であることローザに説明させた。

 いずれ、プリムラが重要な選択をすることになることを予言し、「その時、絶対に後悔しない選択肢を選びなさい」とプリムラと約束した。

 園遊会に参加した。

 ギルデロイがローザを愛人にしてやる発言をした際には冷たい怒りを露わにし、その言葉をブライトネス王国に対する宣戦布告と受け取った。

 プリムラの園遊会の復習を兼ねて、プリムラ、ローザ、カルナを招いたお茶会を開くが、ラインヴェルドに乱入され、ローザを連れ去られてしまった。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


・ニーフェ=ホーリンク

 離宮筆頭侍女。ビアンカが王家に嫁いできた際に共に公爵家からやってきた元公爵家のビアンカ専属侍女で、統括侍女と同い年のベテランの忠臣。侍女でありながらビアンカからは古い友人として扱われている背の低い老婆。お針子も兼ねており、その実力はローザからも「お針子の達人」と呼ばれるほど高い。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会に出席した。

 ラピスラズリ公爵家で行われたローザの十歳の誕生日会の二次会に出席した。

 アルマの社交界デビューのために急遽ドレスを用意する必要が出た際には、アルマとアネモネを高速で採寸し、革新的なデザインのドレスを作り上げている。

 プリムラが避暑地に旅行する際にはローザとプリムラのサマードレスを作った。

 園遊会のための打ち合わせのために筆頭侍女が集められた際に、ローザから園遊会を舞台とした戦争の可能性を聞くことになった。

 園遊会の前日の事前の打ち合わせを兼ねたお茶会では給仕を担当した。

 園遊会に監督役の侍女として参加した。

 ブライトネス王国大戦後の祝勝会に出席した。


*使用人寮

・ザビーネ

 使用人寮で賄い方の給仕を担当している。アルベルト、エディル、エルヴィーラが起こした修羅場に居合わせ、ローザから指名されてアルベルトの周囲の評価を証言した。


◇初代ブライトネス王家

・テオノア=ブライトネス

 ブライトネス王国初代国王。魔法使いシェルカに導かれて物理法則を乱しあり得ない事象を起こす混沌が蔓延った時代に全ての聖紋を統一し、諸王を纏めてブライトネス王国を建国した。生涯にシェルカ一人を愛した人物で、国王位を息子に譲ってからはシェルカと共に故郷に戻ったとされている。


・シェルカ=メルディス/シェルカ=ブライトネス

 魔法使いの女性。テオノアに混沌と聖紋の存在を教えた人物で、ただの一村人に過ぎなかった彼を導いた。統一後、テオノアと結婚して妻として国を支えた後、テオノアと共に故郷に隠遁したと言われている。

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 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


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