Act.8 登場人物紹介 part.Ⅹ
★虚像の地球組
◆未来理科学コーポレーション
黒澤大学オカルトサークルの瀬島世代が大きな影響を持つ科学技術企業。
完全に瀬島奈留美に私物化されており、表向きの科学製品を開発しつつ、その裏で瀬島の目的を果たすための様々な非合法実験を行っている。
・瀬島奈留美
黒澤大学オカルトサークルの元部長で未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の部長。ミス黒澤を一年生から四年間受賞した美女であり、世界三大美女を凌駕する美貌を持つと政界の者達からは言われている。通称は「美魔女」。
見た目二十歳くらいでショートカットがよく似合う事務的でクールな印象の女性。
聖魔戦争に便乗して極東の大倭秋津洲に渡った瀬島一族出身。代々、魔女としての技術を代々徹底した秘密主義の元で研究を重ね、その成果を子孫へと伝えていくという作業を繰り返してきたが、せっかちな性格の奈留美は一気に研究を進めるために強引な手法を取っている。
政界や財界の人々とも付き合いがあり、多大な影響を与えることが可能。持ち前の妖艶さを武器にして様々な男を落としてきたが、財閥七家や圓には通用せず、才岳とも利用し合う関係ということで肝心なところには色仕掛けが通用していない。
財閥七家からは「大倭で一番恐ろしく、邪悪な女」と認識されている。
瀬島家は過去にダスピルクエットを名乗っていた。実は瀬島家の開祖であるベアトリーチェ=ダスピルクエットの転生体。
元々ベアトリーチェ=ダスピルクエットの記憶を持っていたが、記憶継承魔法によって代々の瀬島家の当主達の記憶を継承し、完璧な形で復活を遂げた。
原初魔法と原初呪術を元に異世界の技術を取り入れて完成した新時代の魔法であり、世界の壁を越えることすら可能とする瀬島新代魔法と陰陽術と掛け合わせることで生まれた符術をオリジナルの技術として持っている。
瀬島藍那が開発したゲームダイバーを改良し、ゲーム世界に関わらず異世界の指定した相手と魂を交換し憑依できるD.D.D(Different Dimensional Diver)へと発展させた。
〝熾侍〟ヴィクトリアセラフィを送り込んで法儀賢國フォン・デ・シアコルとの繋がりを作り、重鎮の魔法使いの籠絡や各派閥の上層部を次々と籠絡し、八賢人の一人ウィルティシェ=ヴィムホプ=セウクェレテを傀儡にすることから始めた奈留美一派は、メリヒィヤ=ゼロヴァシャス=エターニャルやカルティッティラ=ソフォントス=フォレッチェテ、水と油であるとまで言われた屈指の仲の悪さを誇るザンダロエッテ=シェヌバルメルヴィ=シュピェレンハーツとアルフォンティエンヌ=アヴラパチバルタ=ピュトロス、果てには最初の魔法使いの一番弟子であるヴェーガ=シィエスティルス=エンワールドレスまでも味方に加え、法儀賢國フォン・デ・シアコルでの圧倒的な支配力を手にした。
また、完全調整体研究に関わっていたことが明らかとなっている。
〈形成の書〉と呼ばれるシステムが世界創造に関わっていることを解き明かし、その力を手にして真なる神になろうという野望を抱いている。
・橋姫紅葉
黒澤大学オカルトサークルの元副部長で未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員。異世界の存在と魂を交換するD.D.D(Different Dimensional Diver)の実験中に落下した雷で命を落としている。
正真正銘の鬼という種族で旧《鬼部》の鬼斬に狙われていた過去を持つ。
鬼斬にすら怯えなかった紅葉だが、唯一瀬島に対しては本能的な恐怖を抱いている。オカルトサークルを欲望と打算が渦巻く互いに相手を利用し合う場所と認識しており、瀬島支配下のオカルトサークルでも瀬島を盲信していたのは伊藤だけだと考えている。
・伊藤元宣
黒澤大学オカルトサークルの元メンバーで未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員。異世界の存在と魂を交換するD.D.D(Different Dimensional Diver)の実験中に落下した雷で命を落としている。
瀬島に対して気持ち悪いほどの執着を持つ根暗な男。実際は相当なナルシストで自慢話しかしない。瀬島の方は伊藤に全く興味がなく、体良く利用できる駒としてしか認識していない。
・閃探
黒澤大学オカルトサークルの元メンバー。未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員という裏の顔を持つ男。
表向きは有名な私立探偵として知られ「現代のシャーロックホームズの如き男」、「瞬間探偵」などと評される。実際にその推理力は「事件が三十分で解決すると仮定した時、最初の二分で犯人を推理し終え、容疑者の証言を聞いただけで動機まで推理してしまう」ほどである。
しかし、その一方で事件をエンターテイメントと考え、つまらない事件のシナリオを書き換えるという悪癖を持つ。最も彼が楽しいと考えるシナリオに事件を書き換え、最もシナリオに相応しい偽の犯人を定め、証拠を捏造する「犯罪シナリオライター」という裏の顔を持ち、大体の事件で冤罪のまま犯人でない人物が裁かれることになる。
瀬島に警察組織も侵食されており、閃に積極的に捜査協力依頼が来る。その結果、積み上がった冤罪の数は図書館ができるほど。
・新宮寺愛望
黒澤大学オカルトサークルの元メンバー。能因草子が異世界カオスで見たという「白衣を着た研究者っぽい男女五人の写真」に写っていた最後の人物。圓によれば、シャマシュ教国が行った召喚によって異世界ユーニファイドに招かれてしまった。未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員という裏の顔を持つ。
表の顔は鳴沢高校二年三組の担任で担当教科は社会科。今年二十五歳になるものの百五十センチ程の低身長に童顔、ボブカットの髪というテンプレなちっこい系教師。生徒思いの教育者で、「愛ちゃん」、「愛ちゃん先生」、「愛望お母さん」などと呼ばれている。
迫力が全くないので、怒っても可愛いとしか思われない。
田井中曰く、「その本質は邪悪そのものだ。私立黒澤大学のオカルトサークルの出身者に相応しい性格破綻者――あの慈母や女神のような姿は仮面、あるいは第一形態のようなもので、後二つ形態を残しているのだから恐ろしい」ということであり、今後判明する裏の顔も安易に本性だと信じるのは早計である。
法儀賢國フォン・デ・シアコルで瀬島奈留美が影響力を持つ発端となった新人魔法少女〝熾侍〟ヴィクトリアセラフィの正体でもあり、魔法少女に変身する力を持つ。
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新宮寺愛望 27歳 女 レベル:3
天職:鑑定士 職業:ー 副職業:教師
筋力:13
体力:13
器用:13
耐久:13
敏捷:12
知力:192
精神:290
魔力:200
魔耐:200
運:100
魅力:300
戦闘系技能:ー
魔法系技能:ー
耐性技能:ー
感知技能:ー
職業系技能:鑑定…高速鑑定+複数鑑定+精密鑑定・教導
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◆黒澤大学オカルトサークル関係者
・石取寿一
首都警察を統括する警視都庁に所属する警察官で、表向きは警部の階級にあるキャリア組で、凶悪犯罪を担当する九係の係長。
黒澤大学の瀬島奈留美の一年後輩にあたり、黒澤大学オカルトサークルにも所属していた。
実は警察内で無視できぬほどの発言権を持っている。かつて、化野の逮捕のために閃探を派遣した。
閃探が警察内で重宝されているのもこの人が原因。
早撃ちの達人である他に、極めた見気によって少し先の未来を見通す力を持つ。柳生新陰流門下。
・芥河秀樹
首都警察を統括する警視統庁内に設置されたサイバー犯罪捜査兼対策室と内務省の情報流通行政局に合流する形で独立・再編された電脳局の局長が「蒼岩市某重大事件」で死亡したのに伴い新局長に抜擢された人物。
黒澤大学出身で大学時代は電子工学科専攻だった。オカルトサークルにも所属していた経歴を持つ。
・相摸蘩蔞
奈留美の私物と化している秘密結社・呪ノ智慧研究会のトップのアルビノの青年。相互確証破壊の手段として政府からの多額の資金(裏金)を注ぎ込んだ呪殺兵器研究を主導し、奈良の山奥にある廃村で多くの死者を出した。コトリバコから出発し、最終的には相互確証破壊の手段にもなる即死兵器を開発することを目標にし、最終的にその研究は実を結んでいる。
黒澤大学の現役学生でありながら秘密結社・呪ノ智慧研究会の会長に就任した逸材で、オカルトサークル所属。
・森舞華
代々津和野藩の典医を務めてきた森家の出身。代々江戸帝国大学の医学部出身の森家出身でありながら、江戸帝国大学に受かっていながら黒澤大学医学部を選択した変わり者。黒澤大学を選んだのは瀬島奈留美がいたからである。
黒澤大学医学部を卒業後、陸軍医科大学校に入校し首席で卒業、陸軍の軍医となった。
オカルトサークルの元メンバー。陸軍軍医だが、【白衣の悪魔】の異名を持つ戦闘が得意な軍医。
元101分隊の軍医。101分隊時代は紅一点でアイドル的な存在だった。
戦争の際には人を助ける数よりも殺す数の方が多いというほどの戦闘狂で、銃火器の扱いに長ける。愛用する武器はデザートイーグル。
陸軍内では猫を被っており、舞華をアイドルのように崇める軍上層部を完全に掌握している。
・田村勲
暗殺者の狙撃手にして爆破のプロ、犯罪心理学者。若くして教授となり、母校の黒澤大学で教鞭を取っている。
オカルトサークルの元メンバーで現在は顧問の立場にある。瀬島奈留美の一つしたの後輩。
彼の主導した「ホテル濱本爆破事件」によって勇人は実の妹の斎羽朝陽を失っている。勇人曰く「現代に蘇ったモリアーティ」。
・鶯谷美郷
陣内ヒロトが出入りしている、「株式会社・學泉」の解体寸前の「urban légend編集部」の編集長。過去に数々の雑誌を手がけては廃刊に追い込んでいるが、何故か『urban légend』だけは廃刊にさせまいと謎の執着を持っている。
自称、「敏腕美人編集長」。仕事に行き詰ると、「男はいねぇか」とナマハゲのように喚き始める。取材源や裏づけが明らかなものでないと認めないという、仕事に対する厳しさを持ち合わせているため、でっち上げの記事を捏造することはできず、その報酬の少なさと求められる記事作成の能力の高さが問題となり、次々と辞めていった結果、記者はヒロトを含めて三人しかいない。
過去の経歴の一切が謎に包まれている。本人は「女は秘密を着飾って美しくなる」と言ってはぐらかしているが、影澤からは警戒の視線を向けられている。
新宮寺の言葉から彼女もオカルトサークルの元メンバーで瀬島一派の一人であることが判明した。
・浦島澪生奈
亀を助けた報恩として乙姫らの饗応を受けた浦島太郎の子孫で、浦島水軍の首領。
浦島水軍は元々大倭秋津洲で活動していたが、豊臣秀吉の海賊停止令に伴い職を失った村上水軍の来島村上氏を取り込んで倭寇のような活動を行うようになった。その後は拠点を置かずに大倭海を渡り歩く海賊一族として時代を超えてきたが、大倭海軍を支配していた瀬島一派の南郷權十郞が大倭海軍が発見した浦島水軍の存在を瀬島奈留美に伝えたことで交流が生まれる。
何かを殺して血を浴びることで初めて生きていると実感できるという性格破綻者。
・南郷權十郞
黒澤大学法学部卒、現在は海軍軍令部の海軍軍令部長を務める男。
味方ごと新型の毒ガスを使って敵国の軍人を皆殺しにするという作戦を実行し、その毒ガスで殺された味方の兵を尊い犠牲と言ってのけるほどの性格破綻者。
・黒澤飆衛
黒澤大学の理事長で医学部、科学学部、歴史学部、考古学部の学部長を務める人物。
実はキメラ研究の第一人者であり、過去の偉人や絶滅した生き物を現代に甦らせる研究を行っている。
◆協力者
・田井中朔夜/「塔」
正体不明の殺し屋と言われている「塔」。正位置でも逆位置でも不吉な意味を持つタロットカードである「塔」を殺し屋から送られてから一週間以内に必ず「不幸な事故」で死ぬと言われている。
駆け落ちした両親との間に生まれ、順風満帆な生活を送っていたが、父の死を切っ掛けに母が壊れ、母が朔夜に当たり散らすようになる。母親が暴力を振るうのは父の死の原因になったからだと思い耐えていたが、母が男を連れてきた時から母との関係に亀裂が走り始める。
性的な関係を迫ろうとする男と、その男の連れ子である義姉、母親との四人家族になり、母親からの暴力は無くなったが、今度は義姉から暴力を振るわれるようになる。
父から自衛のために自分を僕と呼び、髪を乱暴なショートカットにするようになった。
また、義姉の気分を損ねないために義姉の求める「できた姉といまいちな妹」という組み合わせを維持するために内面を隠すスキルを獲得した。
しかし、男が朔夜に手を出そうとしたことで警察沙汰になり、それが切っ掛けで男を朔夜に奪われそうになったと思い込んだ母親と自分の父を淫らに誘惑し、義姉との立場をひっくり返そうとしたと思った義姉から更に苛烈な虐めに晒される。物語の世界のように王子様も妖精もいないことが、縋れるものが何もないことを理解し、絶望。自分を自分で救うために母親と義姉をこの手で殺すことを決める。
その後、偶然を装って義姉と母親を殺害。それが「塔」の最初の殺しとなった。その事件の真相を看破した閃から持ちかけられた取引に応じたことで事件がもみ消され、田井中は政府お抱えの暗殺者となる。そのこともあって、田井中は奈留美一派には逆らえない立場にある。
百合薗圓殺害のために、クラスメイトの一人として潜入してはいるものの、本心では化野や圓を恐れていて暗殺の仕事を降りたいと思っている。
人間の心理を利用した誘導手法を得意としており、あくまで事故死に見せかけることに並々ならぬ拘りを持っている。
愛望に命じられ、聖代橋曙光、鮫島大牙、東町太一の三人を蘇生させる。
お読みくださり、ありがとうございます。
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それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。
※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。




