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Act.8 登場人物紹介 part.Ⅶ

★虚像の地球組

◆ 『urban légend』関係者

鶯谷(うぐいすだに)美郷(みさと)

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.Ⅹ」をご覧ください。


陣内(じんない)ヒロト

 影澤照夫の高校時代の一学年上の後輩。現在は『urban légend』というオカルト雑誌に寄稿して食いつないでいる。現実主義ではあるものの、実際に影澤が二度人類滅亡の危機から救った場に立ち会っており、その時点でオカルト否定派ではなくなっている。そこそこのイケメン。

 編集長の鶯谷にクビ勧告をされ続けており、食い扶持を失わないために影澤から助力を得ながら南船北馬東奔西走の日々を送っている。

 オカルト以外にも過去に様々な記事を書いているが、アイドルや女優にインタビューする企画は経験したことがない。クリスマスイブのリアルイベントで皐月凛花と会う機会に恵まれたが挨拶する程度で終わってしまった。初対面で魅了されたのか、以降凛花の軽度なファンとなっており、たまにライブにも参加しているらしい。


◆猫美の関係者

影澤(かげさわ)悠里(ゆうり)

 影澤照夫の妹で夏梅だった頃の猫美と同じ学費の高い私立の小学校に通っていたクラスメイト。裕福な家の生まれではなく、学費は影澤が出していた。極度のブラコン。

 当時の悠里にとって兄はヒーローのような存在で最初は憧れを抱いていたが、その憧れが愛に変わり、ブラコンを拗らせていった。

 彼女の存在が後に猫美が照夫の元に転がり込む切っ掛けとなっている。

 その愛は、『Eternal Fairytale On-line』での影澤照夫(ウンブラ)との出会いや、その自由な生き方に隠された裏世界での彼の生き様の片鱗を知る中で、一つの哲学へと昇華されていき、妹としての尊敬する兄から一つの理想へ、目指す到達点へと変わっていった。

 少なくとも圓が異世界に転移するよりも以前に他界している。裏世界に関わる中で純粋さを失い、裏世界に片足を突っ込んだ状態ではあったが、一方で神界の存在や《鬼斬機関》といった大倭秋津洲の裏の勢力の存在に関しては全く知識がないため、完全な裏の人間とは言えない。

 言語は標準語だが、胡散臭い商人の匂いを出したいからと、後に兄に倣い関西弁を操るようになる。


夏梅(なつうめ)次右衛門(じえもん)

 大倭秋津洲有数の大財閥である夏梅グループは創始者で、死亡するまでは相談役の位置にいた人物。白猫のミミを飼っている。

 大きな発言力を持ち、相談役となってからも辣腕を振るっていた一方、孫娘の猫美に対してはとことん甘く、猫美からも父と母親以上に大切な存在だと思われていた。

 彼の死が夏梅グループと猫美の人生を大きく狂わせていく。


◆嵐堂會

 嵐堂(らんどう)興次(おきつぐ)が大正時代に創設したヤクザ組織。その歴史は長く、かつては六大指定暴力団の一つに数えられ、猛威を奮っていたこともある。


嵐堂(らんどう)興次(おきつぐ)

 嵐堂會の初代組長。故郷の那古野に本拠地を置いた。


嵐堂(らんどう)勝雄丸(かつおまる)

 嵐堂會の十代目組長。嵐堂會の方針転換を行い、ヤクザ達による自主的な清掃活動、ヤクザとして活動していた頃のノウハウを生かした薬物流通を防止する活動などを始めた。

 その結果、瀬島一派に疎まれ、田村勲に暗殺される。


嵐堂(らんどう)三辻(みつじ)

 嵐堂會の十一代目組長。父の意志を継ぎ、現在も自警団的な活動を続けている。

 大倭秋津洲最終戦争では石澤の提案に乗り、勝雄丸暗殺事件の捜査を早々に打ち切り、事件そのものを隠蔽しようとした首都警察を蝕む石取寿一を討ち取るために特殊捜査分隊「spade」と共に首都警察に乗り込む。


◆百上宗一郎とその周囲・怪異《那由多の融怨》事件関連人物

百上(ももがみ)宗一郎(そういちろう)桃上(ももがみ)宗一郎(そういちろう)

 「除霊探偵百上宗一郎と助手の朽葉ちゃんの事件簿〜巨大駅迷宮の怪異〜」という短編の主人公を務めた人物。その解決編も含めた改訂版「巨大駅迷宮の怪異と鬼斬達の戦い」にも重要人物として登場している。

 「怪異に関わる事件を専門とする探偵」であり、ある事件で知り合った幽霊の朽葉を助手としている。

 先端恐怖症で刀使いでありながら、刀を直視できず、そのため目を瞑って戦う技術を身につけている。

 長い年月を経て血が薄まったことで鬼斬としての適性は低くなっており、霊力の保有量も鬼斬の平均には遠く及ばない。

 怪異《那由多の融怨》事件を経て鬼斬の現状を知り、鬼斬に対する偏見は無くなった。


朽葉(くちば)灯里(あかり)

 「除霊探偵百上宗一郎と助手の朽葉ちゃんの事件簿〜巨大駅迷宮の怪異〜」という短編のヒロインを務めた人物。その解決編も含めた改訂版「巨大駅迷宮の怪異と鬼斬達の戦い」にも重要人物として登場している。

 享年十四歳の幽霊。大のホラー嫌いな性格で、中学生に入ってもお化け屋敷が大っ嫌い。入って三秒で絶叫を上げながら飛び出したという最高記録を持ち、幽霊となった現在でも怖いことに対する耐性が全くない。

 中学校から帰宅途中の通学路で血走った男の餌食になってしまい、陵辱の末に殺されてしまったが、その事件に関しては百上と裁判官の父と検事の母を持つ「犯罪心理学」の本を愛読する全く言葉を交わしたことのない同級生の少女の手によって解決しており、その事件で百上と知り合った。

 崇徳上帝、菅原道真、平将門などの大怨霊に匹敵する膨大な霊力を保有する。

 清之丞から霊術式を教えてもらったことで、百上の低い霊力を補うことが可能になった。

 実は浄化の炎で鬼を焼き尽くす不動明王と迦楼羅を信奉する鬼斬りの一派である不動家に鬼斬の技を学んだ朽葉家の末裔だが、なんらかの理由で断絶して鬼斬の技は継承されておらず、鬼斬の技を使うことはできない。


黒島(くろしま)玲美(れいみ)

 怪異《那由多の融怨》事件の発端となった人物で被害者。親友の愛華の捜索を百上に依頼した。

 二人の後を追って那古野ダンジョン駅に侵入し、怪異《那由多の融怨》と遭遇し、怪異《那由多の融怨》の中に親友の姿を見出し融合した結果、死亡する。


月村(つきむら)(あおい)

 裁判官の父と検事の母を持つ高校二年生。

 仕事の忙しい両親とはほとんど共に過ごすことはなく、基本的には一人で生活していた。幼い頃は祖父母の元に預けられており、その頃に父親が趣味で集めていた推理小説に興味を持つ。

 検事である母が裁いた「少女誘拐殺人事件」の被告が懲役刑を終えて出所した後、人生を狂わされたと検事を逆恨みし、検事にとって大切な存在である娘を殺し、絶望させるために待ち伏せされ、包丁によって殺されたという凄惨なもので、更に死後に陵辱され、尊厳を踏みにじられて死亡している。

 高い推理力を誇り、推理小説を読んで得た知識も豊富に持っており、クラスメイトである朽葉灯里が殺害された事件を百上と共に事件を解決したこともある。

 検事である母親譲りの正義感を持ち、裁かれるべき人間が適切な処罰を受けるべきであるという考えを強く持っている。

 作中では名前すら登場しなかった彼女が何故名前付きで取り上げられたかについては、聡明な読者の皆様であれば容易に察しがつくと思うため、あえてここで明言はしない。


◆葛葉渡月とその関係者

葛葉(くずのは)渡月(とげつ)蓮華森(れんげもり)迦楼奈(カルナ)

 普徳三十年(西暦2018年)の時点で某市の小学校に通っていた少年。

 どこか達観したところがあり、クールで皮肉屋。気を許した弓月などには子供っぽい一面を見せる。

 母親の剣術稽古を見て遊びで剣術の真似事を始め、六歳から本格的に日輪赫奕流を習う。

 葛葉にとって大きな転換期となった夏祭りの日、聖代橋達の引き起こした酔っ払った大人達のトラブルが引き寄せた菊夜と交戦した時点で高い実力を誇ったが相手が悪過ぎた。

 菊夜の呪術によって女性に生まれ直すことになる。歴史の修正で美島達との繋がりは無くなっており、美島達を危険に巻き込まないために転生後は美島達を探さなかった。

 蓮華森迦楼奈を名乗って鬼斬りとしての修行をやり直し、鬼斬りとして一生を終えた。その後、鬼斬の男性と結婚し、一人娘を授かる。

 菊夜の呪いには迦楼奈に転生した運命の日の記憶を継承する効果が付与されており、その子孫達も迦楼奈の記憶の一部を継承し続けている。

 菊夜と交流を持っており、女体化した男と女性の関係も含めて百合と考えていることから菊夜のことを「俄百合厨」と呼んでいた。


蓮華森(れんげもり)沙羅(さら)

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅩ」をご覧ください。


美島(みしま)弓月(ゆづき)

 普徳三十年(西暦2018年)の時点で某市の小学校に通っていた少女。

 三歳の頃に葛葉が引っ越してきて以来、家族ぐるみで幼馴染の葛葉と交流するようになる。

 趣味で物語を書いていたが、物珍しがったクラスメイトに虐められる事件で助けてくれた葛葉との距離が縮まった一方、聖代橋の中途半端な仕切りにより表立って虐めは無くなったが、更に陰湿なものへと変貌したことで、それまで人並みに抱いていた聖代橋の幻想が打ち砕かれ、失望し、格好いいと思っていた彼の爽やか笑顔に醒めた。

 渡月にとって大きな転換期となった夏祭りの日、神社に菊夜が現れた際には渡月に守られる形で撤退し、本堂に身を隠した。スマホと一緒に飲み物を押しつけられ、その後、渡月の無事を祈りながら渡月の母に連絡を取った。これが渡月との別れとなり、その後は一度も会っていない。

 この事件以降ストーカーと化した聖代橋達に悩まされるようになる。両親の抗議が弁護士である聖代橋の父に揉み消されたことで身の危険を感じて姿を眩ませており、それ以降の消息は不明。


漆原(うるしばら)千聖(ちひろ)

 普徳三十年(西暦2018年)の時点で某市の小学校に通っていた少女。

 正義と嵐牙の仕出かしたことの後始末で苦労させられている苦労人。

 渡月にとって大きな転換期となった夏祭りの日、神社に菊夜が現れた際には渡月に守られる形で撤退し、本堂に身を隠した。これが渡月との別れとなり、その後は一度も会っていない。

 この事件以降ストーカーと化した聖代橋達に悩まされるようになる。両親の抗議が弁護士である聖代橋の父に揉み消されたことで身の危険を感じて姿を眩ませており、それ以降の消息は不明。


聖代橋(みよはし)正義(まさよし)

 普徳三十年(西暦2018年)の時点で某市の小学校に通っていた少年。聖代橋曙光の祖先。

 容姿中身共々子孫の聖代橋曙光と瓜二つで圧倒的なカリスマ性を持つ。

 爽やかな少年で性格は一見すると良く正義感がありグループのリーダーの適性があるが、その一方で人の善性を盲信し過ぎており、握手すれば蟠りは無くなると本気で信じている。

 絵に描いたような場当たり的な八方美人で、悪いことは記憶を改竄し無かったことにして、ご都合主義に書き換えるタチの悪い性格。

 美島と漆原が葛葉と一緒にいることを嫌っており、クラスの者達の支持を得た上で正論に見える言葉で葛葉と美島、漆原の関係を引き裂こうとしている。

 葛葉にとって大きな転換期となった夏祭りの日にも美島と漆原に散々絡む。関わりたくないという姿勢を貫く葛葉達にそれでも絡み続けた結果、酒を飲んで酔っ払った大人達にソース煎餅その他諸々をぶち撒けてトラブルを引き起こす。大人達に絡まれた際にも正論を叩きつけて火に油を注ぎ、終始足を引っ張った。

 菊夜が現れた際には真っ先に逃げようとしたが、菊夜の挑発にあっさり乗って「We are the saviors! 僕達は民と平和と正義の為の一撃だ」と叫び、菊夜から厨二病判定された。

 正義のヒーローに憧れている。

 真っ先に逃げ出した聖代橋達は必死に弁解をしたが、結局何よりも我が身が可愛いことが周囲の者達に露見した。更に歴史が修正されて渡月というストッパーが消えたことで聖代橋はエスカレートし、嫌がる美島を無理矢理手折らんとしてほとんどストーカーと化した。

 この事件は外聞を気にした有力な弁護士である正義の父によって揉み消されている。


鮫島(さめじま)嵐牙(らんが)

 普徳三十年(西暦2018年)の時点で某市の小学校に通っていた少年。鮫島大牙の祖先。

 鮫島大牙の祖先ではあるが、その性質は荻原鋼太郎に酷似している。

 正義の正義を信奉し、他人に押し付けてくる厄介な脳筋。

 千聖の事を意識して、アピールをし続けているが脈無し。

 内心、想いを寄せている千聖と目だけで以心伝心と言わんばかりに心を通わせている渡月のことが気に入らない。 

 千聖が渡月と一緒にいることを嫌っており、正義と共に千聖と渡月の関係を引き裂こうとしている。

 渡月にとって大きな転換期となった夏祭りの日にも弓月と千聖に散々絡む。関わりたくないという姿勢を貫く渡月達にそれでも絡み続けた結果、酒を飲んで酔っ払った大人達にソース煎餅その他諸々をぶち撒けてトラブルを引き起こす。大人達に絡まれた際にも正論を叩きつけて火に油を注ぎ、終始足を引っ張った。

 菊夜が現れた際には真っ先に逃げようとしたが、菊夜の挑発にあっさり乗って「燃え盛るハート! 高鳴っていく正義のビート! マキシマムマッスルソウル!」と叫び、菊夜から厨二病判定された。

 戦隊ヒーローに憧れている。

 真っ先に逃げ出した鮫島達は必死に弁解をしたが、結局何よりも我が身が可愛いことが周囲の者達に露見した。更に歴史が修正されて渡月というストッパーが消えたことでエスカレートし、嫌がる千聖を無理矢理手折らんとしてほとんどストーカーと化した。

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 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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