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Act.8 登場人物紹介 part.Ⅳ

★虚像の地球組

◆圓が援助している会社の関係者・個人

◇ノーブル・フェニックス

 圓の援助により有名ゲーム会社となった元零細ゲーム製作会社。

 代表的なゲームはMMORPG『Eternal Fairytale On-line』、Console Gameに分類される乙女ゲーム『スターチス・レコード』など三十種以上が挙げられる。


高槻(たかつき)斉人(まさと)

 ノーブル・フェニックスでゲームの企画担当ディレクター、キャラクターデザイナー、シナリオライターなどを兼任する今や知らない人のいない有名ゲームデザイナー。

 代表作は様々なファンタジー職のキャラクターが封印されたカードを集め、魔王討伐を目指すTCG風ソーシャルゲーム『FANTASY CARDs』。

 圓と双璧を成す存在で、彼の百合好きにより暴走するシナリオを止める常識人……と思いきや、彼もケモミミ好きでことあるごとにシナリオをケモミミに染めようとしたり、他にも無茶な展開を構想したりするので、圓と意見をぶつけながら様々な構想を練っていく。圓曰く「異世界に行ったら絶対ケモミミハーレム作っちゃうよ偏屈おじさん」。その性質は「ケモ耳のない者に可愛さなどはない! 中途半端な美少女を投入するくらいならケモ耳を投入しろ!」という彼の合言葉からもよく分かる。

 圓のことは認めており、内心では「彼が居てこそ素晴らしい作品になる」と考えているが、決して口に出したりはしない。

 圓が異世界に召喚された際には落ち込んでろくに仕事もできない状況となった。

 圓との議論は最後は取っ組み合いになるほど白熱する。大量の原案を紙に印刷したものをぶつけ合うため、社内ではスーツケースを二個持ちして臨戦態勢を取っている。

 フォトロズ大山脈地帯の最高峰のボスキャラとしてデフォルメされた高槻であるケモミミ・ヲ・モフモフが登場している。


飯島(いいじま)綸那(りんな)

 ゴシックロリィタを愛好して金髪縦ロールのお嬢様風の見た目にしている女性。近江国出身で上京するまでは地味でおしゃれとは無縁だった過去があり、フリルやレースがついた服を好んでいる。

 『スターチス・レコード』でもキャラ班のメンバーの一人だった。とにかく筋肉と男×男を愛している。フォトロズ大山脈地帯の最高峰のマッスル勇者の石像という圓、プリムヴェール、マグノーリエにとっては最悪の代物を生み出した元凶。


◇鳳鸞醸造

 元々は醸造業で生計を立てる一歩で高利貸しも行っていたが、今代の社長がサブカルチャー好きということもあり、ゲーム会社などの株を購入するようになり、出資会社という側面も持ち合わせるようになった。しかし、醸造醸造の方で売り上げが低迷、困っていたところを圓の協力で持ち直したという経歴を持つ。そのため、基本的に圓に逆らえる立場にはない(本人は気にするなと言っているが……)。


雪城(ゆきしろ)真央(まお)

 ノーブル・フェニックスに出資している出資会社の鳳鸞醸造所属のプロデューサー。黒髪のいかにも仕事ができそうなレディーススーツのお姉さん。ノーブル・フェニックスの中では偉い人……ではあるが、バイト扱い? の圓には会社的に頭が上がらないため、企画会議では高槻、圓と共に三竦みを形成する。二人を唯一止められる人物として両社から強い信頼を寄せられている。

 本人は無類のショタ好きとBL好きだが、高槻がBL特化に否定的なことと(百合についても同様である)、圓がBL嫌いのため、あまり自分の趣味を出すことはない。

 胃薬を常備している。


◇映報アニメーション株式会社

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期五人が二年前に集まって設立された小さな会社。

 映報アニメーション株式会社の代表と監督を兼任している男爵がネットサーフィンで偶然知った投資家百合薗圓にコンタクトを取り、圓が指定した『夜ノ蝶』というナイトクラブで実際に面会し、事情を聞いた圓から「株式会社という方式を取って実際に起業してみたらいいんじゃないかな? ボクも力を貸すよ」と提案され、出資金として企業に必要な額の約九割の株式を圓に購入してもらい、残りの八パーセントを五人で出し合い、残り二パーセントを公開して一年の時間を経て圓の所有する三階建てのビルをオフィスとしてスタートを切った。

 初めて作ったバトルもののアニメは、知名度のない零細企業が作ったからか、その売上は振るわず、行き詰まりを感じたい男爵が圓に助力を求めて作った『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』が大ヒットを記録し、零細アニメ製作会社から脱出し、大手アニメ製作会社の仲間入りを果たした。

 圓の手掛けたライトノベルや漫画、ゲームの映像化も数多く行っているが、圓に対する忖度ではなく(圓は特に忖度を嫌う)、会社が純粋にアニメ化したいと考えた上でのものである。


月見里(やまなし)男爵(だんしゃく)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。いつか五人でアニメを、という夢を叶えるためにネットサーフィンで偶然知った投資家百合薗圓にコンタクトを取り、協力を求めた。『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』では製作デスク兼プロデューサー兼アニメーターという立場だった。

 当初は「中世ヨーロッパ風の世界で、同じ学園で知り合って紆余曲折を経て固い友情で結ばれた公爵家のお嬢様のマルセリーナ、商家の娘のセルスティス、平民出身のミラゼットの三人がお茶会をして過ごす」という日常もので、十二話全てに大きな山場のない、この三人の少女の日常(・・・・・・・・)を描いた物語が売れるとは思っておらず、あまり乗り気ではなかった。


本荘(ほんじょう)美玲(みれい)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。アニメーター。


首藤(しゅとう)美沙(みさ)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。 3Dクリエイター。


棕梠森(しゅろもり)寿樹(かずき)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。アニメーター兼動画検査。


岡部(おかべ)一清(かずきよ)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。 色指定・検査。


◇ 『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の声優。

日向(ひゅうが)(あずさ)

 『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の主人公マルセリーナ役の声優。どこのプロダクションにも所属していない本当の意味での新人という扱いだったが、実際は圓の個人プロダクションに所属する声優。

 梓の親友だった少女が大好きだった魔法少女もののアニメを否定され、徹底的にいじめられて不登校になったことをきっかけに家族もクラスメイトも教師も誰も信用しなくなり、自分の夢を語らなくなった。自分の本当に大切なものを心の中に隠し、女子中学生らしい女子中学生を、女子高校生らしい女子高校生を演じてきたが、孤立し、いじめの対象にならないようにと潜り込んだグループで「「村雨神社」の願いを叶えてくれる掲示板の噂」を耳にし、どうせ叶わないだろうという気持ちを持ちつつも、挑戦を重ね、結果として圓と出会い、声優になる夢を叶えるために契約を結ぶ。その後、圓の説得により両親の同意も得て尾張国に引っ越して声優になる夢を叶えるために努力を始めた。

 『魔法少女ブルーライト』シリーズファンで、梓の親友とはそのアニメをきっかけに友達になった。

 二年後、初めてのアニメで主役のマルセリーナ役の仕事を引き受けることになってしまう。新人の自分がマルセリーナに相応しくないと、アフレコを終えた後でも自信を持てずにいたが、上総国出身のS氏のファンレターと2000枚の人気投票応募葉書が彼女に自信を与えた。


中森(なかもり)麻衣奈(まいな)

  『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』のセルスティス役の声優。小さな声優プロダクションの新人だったが、『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』への出演がきっかけで人気声優の一人になる。


茅原(かやはら)(すず)

  『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』のミラゼット役の声優。小さな声優プロダクションの新人だったが、『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』への出演がきっかけで人気声優の一人になる。


東都(ひんがしのみや)放送株式会社

 圓が出資している民間放送。第一シリーズ『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』のために圓が深夜アニメ枠の一つを買い取って以来、『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の放送は全てその時間帯枠で行われている。


◇音響監督

波来(なみき)昭四郎(しょうしろう)

 有名な音響監督で武蔵野アフレコスタジオの所有者。圓の投資により個人事業主として音響監督の仕事をすることができるようになった恩義から『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の音響監督の仕事を引き受けた。

 圓のことを先生と呼び、尊敬しており、『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の不自然な配役も圓のキャスティングだと分かると「まだアフレコの様子を見ていないので分かりませんが、もしかしたら歴史に刻まれるほどの名キャスティングになるかもしれません!」と興奮を露わにした。


◇KARAMARU書房

 蔦屋重三郎の子孫にあたる人物が始めた元零細出版社。圓の出資により潤沢な資金を得て、それを元にライトノベルや漫画などを製作・販売している。ライトノベルや漫画以外にも多くの書籍の販売を行っており、辞書の作成にもかなりの熱意を注いでいる。また、近世読本の再現と販売も行っている模様。


編沢(あみさわ)結友奈(ゆうな)

 KARAMARU書房の圓の担当編集。


◇芸能事務所White Victoria

 皐月凛花ただ一人のために圓が九割以上の資金を出資して設立された芸能事務所。現在は皐月凛花以外にも数百人が在籍している。事務所の社長も圓に拾われており、多額の資金援助も受けていることから圓の意向に逆らった行動を事務所内で起こすのは極めて難しい。


皐月(さつき)凛花(りんか)

 リアルは一世を風靡しているアイドル兼女優。清楚で可憐な清純派女優として老若男女問わず世間から絶大な支持を集め、好きな女性芸能人ランキングでは堂々の一位に輝き、国内トップスターの道を歩んでいる。

 その本性はぐうたらな重度のオタクであり、MMORPG『Eternal Fairytale On-line』のサービス開始からプレイしている。

 初めて圓とオフ会であった際にはその圧倒的な存在感と美貌に打ちのめされており、「本当の美少女とは私ではなくこの人のようなことを言うんだ」と悟った。

 圓から楽曲提供された曲のいくつかも代表曲となっており、百合薗グループと事務所はズブズブの関係にある(といっても百合薗グループにとっては小規模な顧客の一つに過ぎないが)。

 クリスマスイブのリアルイベント時点では朝ドラと全国ツアーを兼ねながら『Eternal Fairytale On-line』に一日もログインを欠かさないという化け物っぷりを見せつけ、影澤に呆れられていた。

 『Eternal Fairytale On-line』では五大戦闘ギルドの一つ『MilkyWay』のギルドマスター、✧Étoile✧。

 マジdeゴミ野郎という名義のSNSの裏アカウントで皐月凛花ファンの滄溟と知り合い、密かに想いを寄せるようになる。一方で、雛祭りイベントの際にサブアカウントのアッシュ君で滄溟と話す中で、父の夢を受け継ぎ、一人一人に寄り添いながら人を救う電脳治療ができる医者を目指す滄溟と仮初の幸せを与える自分とを比較して、自分が本当に滄溟に相応しい人間なのかと思い悩むようになる。

 『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』で声優デビューし、声優の分野でも仕事をしているが、女優業に比べては少ない。


木崎(きざき)紗都美(さとみ)

 皐月凛花のマネージャーを務める女性。恋愛禁止が原則のアイドル活動において、滄溟という凛花のファンとSNSアプリの裏アカウントで交流を持っていることに否定的だが、圓が何故か凛花と滄溟の恋を応援しているため二人の交流を断ち切るには至っていない。

 凛花を一人の少女としてではなく、人気アイドル皐月凛花として見ているため、皐月凛花という個人の夢を応援して投資した圓の本心を理解できていない。また、滄溟の本質を読み取れず、一介の冴えない高校生と評するなど裏世界でも通用する思慮深さは持ち得ていない。

 世間話をするような気楽さで紗都美や凛花の事務所に死刑宣告をしかねない圓に凛花を凌駕するほどのゾッとするほど美しい天使のような容姿が、時に紗都美の目には恐怖の象徴として映るほどの恐怖を感じている。

 圓自身は、今後凛花の幸せを邪魔するようなことがあれば木崎の解雇は勿論、事務所への出資の停止すらも視野に入れているが、それが泡沫の息子、滄溟のためなのか凛花自身のためなのかは現時点では不明。


酒井(さかい)(うめ)

 皐月凛花の専属メイクアップアーティスト兼ヘアメイク。皐月凛花と同じく百合薗圓に見出された存在。

 過去に大女優に付き人扱いされて海外での仕事の誘いを握りつぶされた経験があり、気に入って離さない彼女に辟易していたが、圓に興味を持たれて引き抜かれ(我儘で有名なその大女優は当然抵抗したが、テレビ局とコネのある圓に喧嘩を売った結果、徹底的に仕事を減らされて芸能界から爪弾きにされた挙句、その横暴に耐えかねたスタッフからも嫌われて転がり落ちていったが、恥も外聞も捨てて圓に謝罪し、酒井との和解の機会を作ってもらった結果、現在は芸能事務所White Victoria所属の女優として再スタートを切ることができた)、デビューが決まっていた皐月凛花の担当を任された。

 皐月凛花には慕われており、姉のように思われている。

 『Eternal Fairytale On-line』では凛花に内緒で五大戦闘ギルドの一つ『MilkyWay』のサブマスター、(´・ω・`)(変態紳士シュバイン)として活動している。

 ゲームの中では佐倉藍子という偽名を使っている。


◇栗下大サーカス

大栗木下おおきなくりのきのした(たかし)

 栗下大サーカス座長兼株式会社栗下大サーカスの代表取締役社長。経営難の際に圓に出資してもらい、救ってもらった恩があり、それ以来親交がある。

 栗下大サーカスは一切動物を使わず、人間の曲芸を極めた総合芸術としてのサーカスを売りにしている。


白羽(しろばね)(はやて)

 栗下大サーカスに所属するマジシャン。飴玉好き。

 前世はファイス=シュテルツキン。

 大倭秋津洲最終戦争の最中に、ポラリスの転生体である五反田堀尾を伴い百合薗邸に現れた。


◇株式会社デジマーワールド

安住(あずみ)孟彦(もとひこ)

 テーマパークの入場者ランキングで毎年一位を勝ち取っているデジマーワールドの運営母体、株式会社デジマーワールドの代表取締役社長。

 圓にはデジマーワールドの経営難の際に救ってもらった恩がある。

 圓に白銀ランドパークの再開発を依頼され、恩返しのつもりで協力した。


◇劇団燦星夜景

小松(こまつ)静音(しずね)

 劇団燦星夜景は座長。役者としても活躍している。

 経営難の際に圓に出資してもらって以来、付き合いが続いている。圓の演技力に惚れ込み、舞台に立って欲しいと何度もオファーをしていた。また、脚本の執筆や演技指導を依頼することもあり、こちらの仕事は何度も引き受けてもらっている。


◇推理倶楽部 Bengal

 大倭秋津洲中で話題となっている「警察が解決できなかった未解決事件を視聴者と共に解いていく遠隔参加イベント」を運営する倶楽部。とある高貴な身分の「旦那様」と呼ばれる人物が主宰しており、石澤という執事がその代理として取り仕切っている。圓が融資という形で援助している訳ではないが、何らかの形で関わっている。

 薄い蜜柑の木を背景にベンガル猫が描かれた紋章が使われている。


陽夏木(ひなつき)枸櫞(くえん)

 橘宿禰、のち橘朝臣と呼ばれる皇別氏族から分流した陽夏樹家であり、江戸幕府と新政権が融合した明治という時代には華族への移行に伴い子爵の爵位を与えられた華族の一族である羽林家陽夏樹子爵家の当主で燈の父。

 推理小説の愛好家として有名な人物で友人となった、後に首都警察の捜査一課長にまで上り詰める松蔭寺辰臣と意気投合し、「推理倶楽部 Bengal」を主宰した。

 「警察が解決できなかった未解決事件を視聴者と共に解いていく遠隔参加イベント」と称し、警察が未解決のまま手をつけられない事件を解決していくという警察にとっても枸櫞側にとってもWin-Winの関係を築いていたが、松蔭寺一派を疎ましく思った瀬島奈留美の指示を受けた田村勲により暗殺された。


石澤(いしざわ)忠教(たかのり)

 陽夏樹家の元執事で「推理倶楽部Bengal」の主宰の代理。

 陽夏木枸櫞の暗殺事件後、身の危険を感じ、危険から陽夏樹燈を守るために二人で逃亡生活を続けた。ダメ元でディープウェブにある「yuLily」という掲示板サイトに書き込みをして圓と繋がりを持つことになる。

 大倭秋津洲最終戦争では嵐堂會の十一代目の嵐堂三辻の元を訪れ、石取寿一と閃探の討伐協力を持ちかけた。


松蔭寺(しょういんじ)辰臣(たつおみ)

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.Ⅳ」をご覧ください。


月村(つきむら)(あおい)

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.Ⅳ」をご覧ください。


山王寺(さんのうじ)占楽(うらら)

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.Ⅳ」をご覧ください。


◇喫茶店premium

 圓が出資している喫茶店の一つ。下総国の駅前にあり、パフェが人気。梓の高校の女子グループの中でも話題に上がっている。

 梓が圓と面会する際には、この店のVIP向けの個室が使用された。


◇喫茶店Eine kleine Nachtmusik

 圓行きつけの遠江国にある喫茶店。百合薗邸の食客である悪魔の少女ヴィーネットもバイトしている。


梅田(うめだ)成幸(なりゆき)

 喫茶店「Eine kleine Nachtmusik」のマスター。商社勤め時代に伯剌西爾(ブラズィル)で出会ったとびっきり美味しいコーヒー豆がきっかけでコーヒー好きになり、それが高じて会社員を辞め店を開店した。「Abroad Merchandises」という知る人ぞ知る貿易会社で圓と出会い、経営の危機に圓から融資を受けたこともある。


◇村雨神社

 圓が出資している小さな神社。ホームページも圓が作成しており、圓は趣味で作った「百鬼夜行ノ裏参道」というホラーバトルゲームのバナーを特定の時間にのみアクセスできる形で設置している。


村雨(むらさめ)雨月(うげつ)

 村雨神社の宮司。破産寸前だったところを圓の融資に助けられた。


◇元蒼岩電機製作所研究員

玉梨(たまり)泡松(ほうまつ)

 「電界接続用眼鏡型端末」の「脳に対してデータを送受信できるシステム」を開発した技師で滄溟の父。「脳に対してデータを送受信できるシステム」の危険性を誰よりも理解している人物だったが、当時共同研究をしていた研究グループのメンバーや「蒼岩電機製作所」の重役陣は泡松の進言を受け入れず、利益の追求のために彼を解雇した。

 その後は林檎農家に転職したが、「電界接続用眼鏡型端末」を掛けていた者達が意識不明になることが多発した事件が起きた際に過去の罪を改めて自覚し、過去の過ちの償いのために圓と交渉し、圓に「蒼岩電機製作所」の買収を決意させた。


◇学者

千葉(ちば)音鳴(おとなり)

 尾張国の大学に勤める国語学者。以前は公立舞浜大学に務めていた。

 得意分野は音声学。昨今は基礎研究に対する国からの援助が少なくなっており、研究もままならなくなっている。

 音韻調査のために必要な出資者を募った際に圓と出会っており、彼に大口の出資者になってもらう代わりに彼の求めに応じて音声学の講義を行った。


三条河原(さんじょうがわら)宏之(ひろゆき)

 千葉の友人の近世文学研究者。圓の依頼で五十嵐流の巻物解読に尽力した。


久米島(くめじま)尚志(ひさし)

 千葉の友人の歴史学者。圓の依頼で五十嵐流の巻物解読に尽力した。


若村(わかむら)純也(じゅんや)

 公立舞浜大学に所属する教授で得意分野は近代文学。

 蛍雪栞の大学時代のゼミの担当教諭で、鋭い洞察の栞の論を気に入っており、格別栞に目を掛けていた。

 恩人である圓に頭を下げ、司書の仕事を失ってしまった栞を雇ってもらえないかと願い出た。


◇外部協力者・食客

赤鬼(あかおに)小豆蔲(しょうずく)

 《鬼斬機関》が唯一その存在を認めている鬼。燃えるような赤髪を持ち、二本の小さな角を持つ少女のような見た目。

 争いを嫌い、世界中の紛争地域を巡っては調停のために尽力する調停者として活動する。その費用のほとんどは圓が負担している。

 《鬼斬機関》に追われているところを圓に助けられ、圓と《鬼斬機関》の対立、その後の《鬼斬機関》の百合薗グループによる買収の切っ掛けを作った。

 圓の接近戦の師匠であり、二本のナイフを使った早業を得意とする。まあ、妖怪のみが使える妖気を利用した妖術と、気を纏わせることで身体強化を行う闘気を使うことができる。闘気の色は赤。

 世界を旅してはゲテモノ食材(シュールストロミングなど)を持ち帰ってくることでも有名。気圧の都合でそのまま乗せられないものもあるため、多くは船を利用する。その食材を《鬼斬機関》や圓のところに持ち込むこともあり(お土産的な意味で全く害意はない)、《鬼斬機関》からは困り果てられている。

 百合薗邸では食客という扱い。

 大倭秋津洲最終戦争では桃郷清之丞、渡辺御剣、千羽雪風、赤鬼小豆蔲の四人で襲撃を仕掛け、侍局を降伏させた。


瀬島(せじま)香澄(かすみ)

 瀬島奈留美の実の妹。魔術の才能がそこまでではなかったため瀬島家では冷遇されていた。姉の恐ろしさを理解しており、どうにかして姉を止めなければと瀬島家を飛び出し、「yuLily」を介して出会った圓に姉を止める協力を依頼する。

 圓にとっては魔法の師匠で圓達の陣営に様々な魔法技術を持ち込んだ。圓が瀬島の娘を匿っているという理由で対魔女法術機関《聖法庁(ホーリー)》の日本支部との戦いの火種になり、後の《聖法庁(ホーリー)》日本支部の買収にも繋がった。

 大倭秋津洲最終戦争では反物質爆弾が自分達を守る結界を張る役割を果たした。


・ラツムニゥンエル=シュペツリエリ=フェルゲルテエ

 法儀賢國フォン・デ・シアコルの八賢人の一人。現在は他の八賢人と同じく魂のみの存在で、人造魔法少女の身体を依り代としている。

 最初の魔法使いによって作られ、弟子である八賢人により維持されていると言われる複数の世界に隣接する魔法の国とも呼ばれる異世界の出身。

 優れた身体能力と容姿を与える代わりに魔法を一つに限定する「魔法少女」という概念を発案した人物でもある。

 瀬島奈留美による八賢人のうちの七人の籠絡により窮地に立たされ、更に魔法の国内にあった魔法少女の戦闘サークル《魔皇會》が【魔皇】鳴皇(なるかみ)黎衣(れい)の消失により解散したという混乱もあり、追い詰められたラツムニゥンエルは最も信用できる魔法少女と共に魔法の国を脱出、圓の天使と悪魔の召喚に巻き込まれる形で虚像の地球に転移し、その場で圓に保護され、食客の立場を得る。

 固有魔法は﴾属性の力で敵と戦うよ﴿。あらゆる属性攻撃を無効化する力とあらゆる属性攻撃を行える力を持つ。

 近年は光と闇の対立する力をぶつけることにより、埒外のエネルギーを生み出すことができないかと研究しており、ホワリエルやヴィーネットにも度々協力を得ているようだが、なかなか成果が上がらない。


三國(みくに)智花(ともか)/魔法少女ソフィアフラワー

 法儀賢國フォン・デ・シアコル産の魔法少女の一人。正体は23歳OL。

 13歳の時に魔法少女になってから十年近く活動を続けてきたベテラン魔法少女。

 法儀賢國フォン・デ・シアコルの分裂の際にラツムニゥンエルに協力することを決め、敵を撹乱するためにランダムワープをした結果、見知らぬ世界に飛ばされる。

 固有魔法は﴾可愛い桃色の杖で必殺のビームを撃てるよ﴿。

 

・ホワリエル

 神界の天使学校を首席で卒業した元品行方正な天使。初めて圓によって地上に召喚された。

 金髪碧眼のサラサラなロングヘアーの美少女で将来有望と期待されていたが、地上で生活する中でネトゲにハマり(まあ、環境がオタクの城なので……)、一気に「駄天使」に堕ちた。

 食客扱いをいいことに自堕落な生活を送っていたが、同時期に召喚された悪魔のヴィーネットに「いつまでも甘えていてはいけないわよ!」と一喝され、仕方なく圓のツテでノーブル・フェニックスに入社し、地獄のデバックの仕事を始める。

 直属上司であるラファエルはヴィーネットの上司であるアスモデウスと険悪の仲だが、二人は偏見を持たず友人の関係にある……が、少々小言が多いお母さんのようなヴィーネットをうざいと思っている節がある。

 ホワリエルとヴィーネットの百合関係は圓にとっての癒しである。


・ヴィーネット

 魔界出身の悪魔。初めて圓によって地上に召喚された。

 真面目で困っている人を見ると助けたり、怖いものが苦手だったりと一般的な悪魔のイメージからはほど遠い性格。家庭力があり、堕落しているホワリエルの身の回りのお世話をするなど圓にとっては「ふつくしい」関係にある。怒ると怖い。

 そんな彼女に食客として甘えることなどできる筈もなく、遠江国にある喫茶店「Eine kleine Nachtmusik」でアルバイトをして自分の食費や生活費は自分で賄っている。その真面目な性格と可愛らしい笑顔から彼女のファンを自称し、彼女目当てで店に来る客もいるらしい。

 裁縫から料理に至るまで家事の技術は高い。

 ホワリエルの生活を改善させるためにノーブル・フェニックスへの入社を提案する。

 上司であるアスモデウスはホワリエルの直属上司であるラファエルと険悪の仲だが、二人は偏見を持たず友人の関係にある。なんだかんだで結局ホワリエルを甘やかしてしまうので、堕落させる類のダメ女の資質があるのかもしれない。

 ヴィーネットとホワリエルの百合関係は圓にとっての癒しである。


◆百合薗グループ幹部の関係者

百合薗(ゆりぞの)愁一(しゅういち)

 圓の父。小さなゲーム会社で社長を務めるゲームクリエイター。


百合薗(ゆりぞの)(すみれ)

 圓の母。美しい少女漫画家と言われている。自身に似たのか美しい容貌を持った圓を着せ替え人形にして、女装に目覚めさせた。


斎羽(さいば)朝陽(あさひ)

 詳細は「Act.8 登場人物紹介 part.ⅩⅩⅩⅢ」をご覧ください。


高遠(たかとう)花鈴(かりん)

 高遠の幼馴染で旧姓は小倉。ただ一人淳の夢を応援していたが、大学進学後は疎遠になる。その後、玉藻がライン部長を務めている保険会社に就職した。淳が敵わないと思うほどの酒豪。

 一途に夢を叶えるために努力を重ねていた淳に好意を抱いていたが、その気持ちを打ち明けられないまま疎遠になったが、淳が店を辞めるか辞めないかと悩んでいるタイミングで偶然再会し、長年の気持ちを打ち明けると共に背中を押した。

 再会を機に互いの気持ちを打ち明け、現在も互いに好意を持っていることを知り、お試しのお付き合い期間を経て、淳と結婚した。

 淳が百合薗グループに所属する切っ掛けとなる求人を見つける。


火野(ひの)修哉(しゅうや)

 高遠淳と小倉花鈴の同級生。クラスの人気者で、淳は花鈴が好意を抱いている相手なのではないかと疑っていた。


犀川(さいかわ)晋史(しんじ)

 レストラン『Restaurant Assiette Blanche』の料理長で高遠淳の専門学校時代の同期。高遠の腕を見込んで帰国後の高遠を雇った。

 そこから二人三脚で店を三つ星レストランにするが、保守的な考えを持つ晋史と研鑽を続けていきたい高遠の間で意見が対立し、険悪な仲になっていった。

 お読みくださり、ありがとうございます。

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 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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