Act.8 登場人物紹介 part.Ⅰ
◆主人公
・百合薗圓/ローザ・ラピスラズリ・ドゥンケルヴァルト・ライヘンバッハ・ザール・ウォルザッハ・インヴェルザード・ジードラバイル・ヒューレイツ・ビオラ=マラキア・クレセントムーン
〜一章以前、百合薗圓〜
本作の主人公。一人称はボク。
ゲームクリエイターの父親と少女漫画家の母親から娘を期待されて生まれた子供であり、幼少の頃から女装させられることが多かった。特に小学生の頃までは女の子の服装以外着たことが無かった。自分の容貌に自信を持っており、その過去がトラウマになる訳でもなく、寧ろ嬉々として女装する。
元々擦れた子供で一歳にして言葉を発し、二歳にして平仮名、片仮名、漢字、アルファベットを操るに至り、三歳からは父親や母親の資料を漁って古今東西の様々な文学作品に浸るようになった。美しい少女漫画家と言われた母に似たのか美しい容貌を持ち、着せ替え人形にしていた影響もあったのか女の子の格好を気に入った圓はその格好で小学校にも通うようになり、学年一位の才女として知られるようになっていた。その頃は咲苗と同じ小学校に通っており、趣味で物語を書いていた咲苗を面白半分でいじめていた子供達から守ることも多々あった。
天才だったとしてもこの神童と呼ぶ以外に表現のしようのない成長性には自身も違和感を抱いており、魂の無意識的な部分、阿頼耶識が深く関わっているのではないかと考えている。
父親と母親の影響からオタク趣味にどっぷりハマっていった。
沢山やりたいことがあり、いつかは独立してその夢を叶えようと思っていたが、時期を見定め兼ねていた。小学三年の夏に月紫に出会い、彼女を守りたいという気持ちと両親に迷惑をかけたくないという気持ちを両立するために独立する覚悟を決める。
その後は生まれ持った物事の浮き沈みを色として視認する超共感覚を駆使してお金を儲けるようになった。様々な未来ある人に融資し、金を稼ぐと共に少しずつ様々な業種の人々と繋がりを作っていく。
百合に悶え、暴走しがちな仲間に苦笑いを浮かべる一方、毒舌家で敵には一切容赦のない、冷徹な判断を下すことができる。
数多の組織とも関係を持ち、新世代の成金達の一角として認知されるようになる。『この世界には二種の金持ちがいる。貯める者と使う者だねぇ。その二つならボクはお金を稼ぎ、稼いだお金で開墾し、その結果を消費者に還元し、またお金を稼ぐ――円環的な経済を作り出して自分も消費者も幸せになりたいよね』というWIN-WINな関係を目指す経済戦略をとる。
重度の百合好きで、尊い女の子の絡みに異物が混じることを極端に嫌う。ゲーム作りでも必ず百合展開を入れようとするため、ゲームクリエイターの高槻斉人とよく衝突している。最終的にクロスカウンターを放ち合うのはお約束。
家は山一つ丸々を使った百合薗邸で本邸の他に複数の別邸、図書館、研究所、病院、農園、植物園、スポーツ施設など様々な建物が乱立している。
有名ゲーム会社である『ノーブル・フェニックス』の大株主である他、シナリオからプログラム、キャラクターデザインまでなんでもこなせる有能バイトとして重宝されており(出資するだけでなく、その分野の技術獲得に意欲を示し、雇うことを条件に融資することが多い。ただし、本人のスペックが高過ぎるためコネ入社という扱いを受けることは皆無に等しく融資先からは貴重な戦力として頼りにされることがほとんど)、他にメディアでは百合姫白愛名義でアニメ制作を手がける『映報アニメーション株式会社』の大株主兼アニメ制作スタッフ(正社員ではなくアルバイト)、ブランシュ=リリウム名義で零細から有名出版社となった『KARAMARU書房』の大株主兼人気ライトノベル作家、漫画家の仕事をしている。その他にも融資している会社は沢山あり、その応用力の高い技術と知識は並みの職人を凌駕するほど。本人曰く「折角の学べる機会に学ばないことは愚の骨頂」。裁縫、料理、建築、金属細工等々、高い水準の技術を誇る。また絶対音感、絶対味覚、視力3.0、最大で六つのことを同時に考えられる思考分割など人並み外れた能力を有する。
その一方、忍術や剣術、狙撃とは異なり生まれ持った特殊な才能が必要となる特殊能力は「いい線を行っているが、とても一流にはなれないレベル」であり、呪術・魔法・聖術・陰陽師などの複数な才能を持ちながらも全て中途半端なレベルである。一方で「その全てが一流であれば勝ち目はない」と言われており、最強の存在として君臨できた可能性はある。
一日を百六十一時間と換算して、六徹する化け物。黒い隈を作りながら働き続けるが許容範囲を超えるとぶっ倒れる。また、体力と持久力を鍛えるのが好きで、唐突に思いついて42.195kmを走ることもある。かつては、思いつきで大倭秋津洲縦断マラソンを行ったこともあった。ただ、筋肉をつけることは極力避けたいようで(曰く、筋骨隆々は可愛くないから)、パワー任せの肉弾戦は苦手。
月紫の家事技術が壊滅しているため初期の頃は圓が一人で屋敷の仕事全般をしていた。そのため、メイド並みの家事仕事をすることが可能であり、メイド服を着れば金持ちの屋敷でメイドとして働けるレベルである。
裏世界に関わる人間からはMiss.Circleという隠語で呼ばれることもある。
〜一章、園村白翔時代〜
黒髪を伸ばし、顔を隠した根暗な少年を装っているが、実際は美少女にしか見えない容姿を持つ少年であり、園村白翔と偽って入学した高校ではふと思いついた時に女装して校内を歩き、幻の三人目の女神として注目を集めている。実際にファンクラブも存在する模様。
天職は錬金術師、書写師。早退と遅刻が多く、更に授業中もかなりの頻度で寝ている。
三大女神の一角である咲苗から何故か惚れられており、事あるごとに構ってくる咲苗に「頼むからやめてくれ」と内心辟易としている一方、何故か咲苗の姿を微笑ましく見ており、好意がない訳ではないようである。
根暗なオタクという扱いで、どちらかといえば不真面目な部類に属する園村が三大女神の一角である咲苗に構われるためクラスの男子からはよく思われておらず、女子からの評価も低い。
オタクとは言われているものの、現在は「ライバル会社の動向調査と最近のニーズの調査」であり、すでにその視点がオタクのものかと言われると謎。
咲苗の気持ちを含め、周囲の園村に対する感情を理解している巴は園村が咲苗絡みの面倒ごとが発生するたびにフォローを入れようとするが、園村とはなかなか会話が成立しないため最終的に園村批判になることが多い。一方、何故か巴の姿を微笑ましく見ており、好意がない訳ではないようである。
異世界のシャマシュ教国に飛ばされた際、自らの天職が錬金術師、書写師という非戦闘職だったため曖昧な表情を浮かべている。魔法の技能はなく、仕方なく剣を武器として選ぶが、こちらも大した実力がなく武器系の天職持ちのなんちゃって不良によって稽古という名のリンチを受ける。
その姿を平和は「まるでどっかの奴隷とご主人様を気取っている奴みたいな構図ですね」と評した。
「塔」の策略と【ルイン大迷宮】の毒牙にかかり、死亡。その後、ハーモナイアにより悪役令嬢ローザとして転生する。
圓時代に愛用してきたのは「打刀・叢時雨」と「打刀・宵時雨」の二刀流、電磁加速式二丁拳銃の「雷式拳銃A-256」、「短刀・秋霖」と「短刀・春霖」の三種類。うち、「打刀・叢時雨」と「打刀・宵時雨」は【ルイン大迷宮】で置き去りになっている。
その他、南部大拳とも呼ばれる自動拳銃を最適化した「南部式大型自動拳銃 改」も使用する。
〜二歳、転生直後〜
ハーモナイアによって魂を保護され、過去に転生した圓の転生体。乙女ゲーム『スターチス・レコード』のライバルキャラで唯一悪役令嬢の称号を与えられている人物であるラピスラズリ公爵家令嬢。薔薇を象徴するような赤い髪と灰色の瞳、白雪のような白肌を持つきつめの顔立ち(悪役顔)の女。
乙女ゲーム『スターチス・レコード』において、ローザが娘にダダ甘な父と大人しく娘を叱れない母親の元に育ち高慢ちきな我儘お嬢様として成長し、最終的にはこれまでの目に余る横暴から国外追放にされるか、主人公が正式に聖女に認定された際に暗殺者を差し向けた聖女暗殺未遂の罪で処刑されるか、主人公をナイフで殺しに掛かり、ヘンリーに剣で刺し殺されるかの三択になることを知っているので、二度目の人生は平和に生きたいと、万が一の場合の国外脱出をも視野に入れて行動を開始する。
ハーモナイアに与えられた『管理者権限』により『全アカウント閲覧』、『アカウント切り替え』、『統合アイテムストレージ』、『ポップアップログ』、『全移動』が可能。『Eternal Fairytale On-line』の召喚獣であるメタモルスライムを身代わりに屋敷を脱出、リーリエのストレージに保管されていた金塊を売却して資金を獲得し、続いて冒険者登録を行うために冒険者ギルドに向かう。
冒険者の最高位に位置するSSランクまでの実力を判定することができる水晶玉を持ってしてもステータスを解析できず、特別措置としてSSランクの冒険者となった。
その後、得たお金でゼルベード商会の借金取りから服飾雑貨店の『ビオラ』を購入する。
ゼルベード商会に暗殺者を差し向けられるという情報を事前に手に入れ、暗殺家業をしていた極夜の黒狼のアジトに先制攻撃を仕掛けて手中に収め、戦力を獲得。その後ゼルベード商会と契約を結んで一大勢力を築き上げたが、取り込んだ勢力の関係上、これ以上隠しておくことは無理だと踏み、家族や新しい仲間達に前世のことや世界の真実を掻い摘んで説明する決意をする。
光属性と闇属性に適性を持っている(闇属性の方が適性が高く、光属性は微弱レベル)が、当然聖女には興味はない。
前世の性質は健在で、圓の頃の体力を取り戻すために特訓中。また、気つけ用に自作の滋養強壮剤(黒蜥蜴や井守の黒焼などの複数の漢方を配合した臭いからして危険な飲料)を飲むという習慣を転生後も実行している。
大商会への挨拶を経て、『ビオラ商会』の会長アネモネとしての活動を本格的に始動。主な仕事は投資と技術開発。料理、服飾、書籍などなど様々な分野で才を発揮していく。
〜三歳、第三章頃〜
この時点で、ビオラ商会は大幅に拡張され、服飾雑貨店『ビオラ』、書肆『ビオラ堂』、警備員派遣会社『ビオラ・セキュリティ』、私設銀行『ビオラバンク』、ホームセンターの概念に近い『ビオラ-フォルノアマルチセンター』を五つの大きな柱とし、その他に新規事業や中小規模事業が多数存在するという構造ができ上がる。
また、この時点での冒険者活動はBランク冒険者のヴァケラー、Cランク冒険者チーム『疾風の爪』、Aランク冒険者のラルと組んだ即席チームで行動することが大半になっている。
執筆業に関しては貴族令嬢が隠れて読んでいるイメージのあるロマンス小説から、戦記物、騎士物語、貴種流離譚、歴史物語、怪談系、コメディー系、ミステリー/サスペンス、サイコホラーなどなど様々なジャンルの漫画や小説などの作品を販売。表向きはインクジェットプリンター擬きとタイプライター擬きの開発に成功したから、それを表向きは利用して印刷技術を大幅に向上させたとしているがその裏では地球産パソコンを自力で複製して、文書作成ソフトウェアで作ったものを印刷、手書きを通り越して現代技術フル稼働にしている。一度に最大四作品同時執筆をしている模様。ブランシュ=リリウムのペンネームを使用している。
料理分野では、ペチカとジェイコブと共に、主に地球料理の再現や創作料理に取り組んでいるが、最近は限界を感じている模様。それが、香辛料貿易の話へと繋がっていく。
また、米や小麦、麦などの主食を含め、農作物を魔法によって土地の生命力を無理矢理に引き出すことによって無理矢理育てるというブライトネス王国の一般的な農法を危険視し、三圃式農業やノーフォーク農法、などなどを提案、試験的に実験しつつそれをデータ化して纏めている。
二章で完成したアトランタルの錬金キッドを設置した工作室を建設。国王陛下御前の模擬戦後、そこで宝剣レガリアティンに幻想級装備を含む様々な素材を合成し、完成させた『真なる王の剣』をラインヴェルドに献上している。
国王陛下御前の模擬戦でラピスラズリ公爵家の戦闘使用人と模擬戦をすることとなり、その際にアクアの正体を暴露する。
冒険者ギルドの騒動を経てヴァケラー達を仲間に引き入れ、その後アクアマリン伯爵家のお茶会に参加。手始めにバニラアイスクリームを目の前で実際に作ってみせ、距離を縮めることを目論む。
〜三歳、第四章頃〜
四章では香辛料交易の契約を結ぶことを求めつつ、エルフとの国交を結ぶべく派遣された使節団メンバーとして緑霊の森に同行。その途中、「討伐クエスト:ライヘンの森の魔物討伐」、アルボット商会からの依頼で「素材回収クエスト:クラブスパイダー三体」、「護衛クエスト:ミーラン街道に出没する盗賊から商隊を護衛せよ」の三つの塩漬けクエストをこなした。また、道中でアルラウネ七体を洗の……教育して百合に目覚めさせた。
冒険者ランクが改変された際に、世界で唯一のSS+ランク冒険者となっており、アネモネとして『二刀絶剣』、『天翔騎士』の二つ名を得ている。
緑霊の森の中で族長の娘マグノーリエと女騎士プリムヴェールを保護し、二人に世界の真実と圓の半生を伝えた。また、その夜に強さを求めたプリムヴェールとマグノーリエに戦い方を教えている。
移動手段は、車内に空間魔法が施されて王宮の一室に匹敵する広さと豪華さを兼ね備えた遺物級 級の馬車だけではなく、『End of century on the moon』の鋼鐵馬車、『Eternal Fairytale On-line』の期間限定イベントで配布された秘宝級の『魔法のカボチャの馬車』、精霊の加護が宿った『精霊の加護持つ馬車』、魔竜の加護が宿った飛龍と相性がいい『魔竜の空馬車』なども保有しており、『八脚軍馬の召喚笛』などの召喚笛との組み合わせで考えれば更に数は増える。
エルフの族長エイミーンと第一回の会談で好印象を勝ち得た後、一旦ブライトネス王国に戻る。
その後、ラインヴェルドに半ば巻き込まれる形で天上光聖女教の総本山にリーリエの姿で殴り込んだ。
警備をしていた神聖護光騎士達を撃破し、その後、祈りを捧げていた教皇と六人の枢機卿を捕縛し、彼らに世界の真実を告げる。
一転して、天上光聖女教の教皇達から崇拝……というより狂信を集める立場となり、『天上の薔薇の女神』の異名で呼ばれるようになる。
緑霊の森に戻ってすぐ、襲撃を仕掛けてきた〈精霊の仮面〉ことミスルトウと対峙。一度は『神殺しの焔』を氷漬けにしたものの、既存のゲームスキルでは勝ち目がないと判断し、「E.DEVISE」を用いて半分電脳の異世界ユーニファイドにログインし、「蒼岩電機製作所」時代の「B.ドメイン」の大半を初期化するのに使用した「サーチアンドデストロイ・オートマトンプログラム」を戦場に投入、決め手とした。
その後、激戦を経てミスルトウをほぼ無傷で戦闘不能にする。
国民投票ではミスルトウの演説の後に欲を見せたエイミーンに炊き出しの料理作りに巻き込まれ、様々な料理を作って最後の追い込みをした。その結果、無事にエルフを開国させ、国交を結ぶことに成功している。
奴隷容認派狩りでは、ジリル商会やマルゲッタ商会にも協力を仰ぎ、奴隷商人のリストを作成した。
謁見の場でラインヴェルドと茶番劇を繰り広げ、「エルフ以外との亜人族との国交締結の話を国の代表としてしてくる」ことと「フォルトナ王国で起こるクーデターについても未然に防ぐ」ことの二つを決定事項のように依頼され、「行儀見習いを入り口にプリムラの専属侍女として働いて欲しい」という願いを聞き入れることとなった。以降、七年以内に他種族との国交樹立とフォルトナ王国諸問題の解決するために尽力することとなる。
その後、アクア、ディランと三人で各国を回ることが決定した。
〜三歳、第五章頃〜
ローザ、アクア、ディラン、プリムヴェール、マグノーリエと共に各国を巡ることが決定する。
使節団派遣前のお茶会ではソフィスの書いた小説から惹かれるナニカを見出し、後押ししつつ小説を読ませてもらったお礼としてニルヴァスとソフィスに「E.DEVISE」をプレゼントした。
天上の薔薇聖女神教団の総本山を再び訪れ、天井画や壁画を描くことと引き換えにロザリオのサンプルを提供してもらった。また、その際にローザの描く絵の素晴らしさに感動した宗教画家達に弟子入りされてしまい、絵の手解きをすることになる。
クラリッサが残した「魔力変換術式」を再発掘し、その技術を基に生まれ持った属性以外の魔法を使えるシステムを構築する。
ドラゴネスト・マウンテンでの実験中にマリエッタやヘンリー達攻略対象が使える全ての魔法が使用できることが判明し、その後次々と過保護なハーモナイアが残した置き土産の存在が判明していくことになる。
ラインヴェルドの提案で始まり、ローザが前面プロデュースしたバトルロイヤルでは最終決戦にラインヴェルド、アクア、ディランの三人に勝利して優勝し、更にバトルロイヤル中の全戦闘データを入手した。
ミーフィリア、レミュアとの模擬戦の時点までにマリーゴールドとして『エルフの魔導王』、ネメシアとして『ウサ耳破壊僧』の異名を得ている。
使節団として寄った庵でミーフィリアに、その日の夕餉でスザンナ、ヴェモンハルトに神界の技術分野の最高難問『光属性と闇属性の対消滅による莫大なエネルギーの生成に関する仮説』の存在を教え、異世界ユーニファイドでのこの分野の研究人口を増やした。
冒険者ギルドで欅達の冒険者登録を済ませた後、自室に隠したエレベーターを経由して行くことができる地下秘密基地にアクア、ディラン、プリムヴェール、マグノーリエの四人と欅達を案内した。そこで自らの戦力を欲していることをアクア達に打ち明け、ブライトネス王国と敵対することになってもローザ側についてくれる真の仲間を得ることとなる。
地下秘密基地での精霊顕在化の実験で大いなる業を発見し、その後、琉璃と真月という二人の使い魔を仲間に加えた。
『精霊の加護持つ馬車』でノルグの村まで向かい、ゴルジュ大峡谷を『飛空挺インヴィンシブル・ジッリョネーロ』で越えて一行はユミル自由同盟の領土に入る。
真針山岳の山頂付近で現獣王ヴェルディエに遭遇。事情を説明した後、次代の獣王に決定を覆されては申し訳ないと回答を保留され、代わりに獣王決定戦への参加を提案された。
獣王決定戦の参加資格を得るため、【アラディール大迷宮】に挑戦する。挑戦早々八百層までを打ち抜いて螺旋階段を設置し、探索は八百層からとなった。
【アラディール大迷宮】の最深部で迷宮統括者のエヴァンジェリンとの戦いに勝利し、従える。その日の夕餉でカノープス達の装備の調整を、翌日にラル達極夜の黒狼とラインヴェルド達王宮勢の装備の調整を行った。
獣王決定戦第一回戦ではイーレクスと新たなエルフの切り込み隊長を自称する対峙し、容赦無くこれを撃破。その後、エイミーン達のもとに連れて行き、【新生・エルフ至上主義】が二十七人のエルフから成ることを見抜いた。
メアレイズ達が弟子入りを志願した際には、どこぞの虫も殺せぬ兎達を厨二病ヒャッハーに魔改造した某軍曹のブートキャンプを趣味じゃないと評しており、できる限り手を尽くして強化することを約束した。
解脱に興味がなく、適性も低かったため仙術には触れずにいたが、メアレイズ達の強化の過程で前世では触れなかった仙術も取り入れていく。
獣王決定戦第二戦で試合したアルティナに弟子入りを志願され、これを承認。メアレイズ達に続いてアルティナもネメシアの弟子となった。
ヴェルディエを下して獣王決定戦で優勝し、更にカリエンテとの延長戦にも勝利してカリエンテを従える。
獣王決定戦で優勝した結果、断ったにも拘らず獣王と同等の権力を永久付与するという意味不明な名誉獣王の称号を得た。
獣王決定戦後、カムノッツ、ペコラ、フィルミィを中心に兎人姫ネメシア教が開宗されてしまい、頭を抱えることになった。獣王決定戦終了後の夕餉では、エヴァンジェリンとカリエンテの強化と、自分の欲望を満たすために二人をジーノに預けて戦闘使用人の技術を叩き込んでもらえるように依頼した。
使節団再始動前にミーフィリアの庵を訪れた際にはミーフィリアに擬似魔力炉、擬似魔力回路、魔力変換器からなる装置『E・M・A・S』を提供している。
この頃の執筆活動はオリジナルアニメーションでありながらアニメ放送後も漫画版や小説版を発表していなかった『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の漫画バージョン、『エーデルワイスは斯く咲きけり』、『神様の失敗で転生したけど異世界転生してすぐに最弱の魔物に殺されるなんて聞いてない〜第三の人生から始める魔物成り上がり生活〜』の三巨頭に固定されつつある。
ド=ワンド大洞窟王国に向けた使節団では、カエルラを案内役に、アルティナ、サーレの二人を新たに仲間に加え、ド=ワンド大洞窟王国を目指した。
ド=ワンド大洞窟王国の第二の門で警備隊員に事情を説明した後、書状が届いて謁見の許可が出るまでの間、古代竜の魔力を感じたフォトロズ大山脈地帯に挑むことを決める。フォトロズ大山脈地帯では石造破壊に勤しみながら希少な魔物ラグー・アルミラージを捕獲して養殖の準備を整えた。
山頂で〝白氷竜〟スティーリアと邂逅する。協力体制を取ることを提案するが、「私は私の好きにやらせてもらう」とスティーリアは提案を退け、ローザ達に戦いを挑んだ。
ローザはラナンキュラスにアカウントを切り替えてスティーリアを撃破し、敗北したスティーリアはローザに忠誠を尽くすことを宣言した。
翌日、屋敷を訪れたニルヴァスとソフィス、執事のエリアルをメイド服姿でもてなし、ソフィスが描いた漫画を読んで書肆『ビオラ堂』の編集の紹介を提案した。
ド=ワンド大洞窟王国の謁見の間ディグランに不平等な条件を出され、更に謁見の間の全勢力を向けられる。覇王の霸気で撃破し、更に謁見の間の勢力をほとんど壊滅させ、ディグランの剣を破壊した。
国家同盟参加国の会議では議長の役割を果たし、通商条約の締結、魔法門の設置、技術提供、軍事組織の再編などの議題をこなした。
海上都市エナリオスへの使節団派遣では、プリムヴェールとマグノーリエが緑霊の森に一時帰国したため、ローザ、アクア、ディランの三人と欅達で向こうことになった。
海上都市エナリオスを目指す最中に、魔物に襲われる海棲族の男達を救出。その魔物から『サファギンエンペラーの戴冠』と『深淵の洞窟の大海の主』が異世界に導入されていることを見抜き、国王バダヴァロートと共に元凶のリヴァイアサンと魚魎海帝の討伐に向かい、これを撃破する。
その後、海上都市エナリオスで炊き出しを行い、刺身と粗汁を振る舞った。
帰国後、アーネストから多種族同盟の条約の全文と各国の門設置予定地の一覧表を受け取り、その日のうちに魔法門を設置する。
フォルトナ王国に出発するための準備を済ませ、いよいよ仲間二人の因縁の地に出発する。
〜三歳、第六章頃〜
ラインヴェルドが用意した王家の紋章が刻まれた黒塗り馬車にアクア、ドネーリー(に変装したディラン)、馭者役のヘクトアールとともにフォルトナ王国に向かう。
フォルトナ王国到着早々、オニキス、ウォスカー、ファンマン、モネ、レオネイドが引き起こしたシューベルトの暴走を目撃し、アクアと共に鎮圧することになる。
シューベルトとの戦い後、その場に現れたポラリス率いる蒼月騎士団にアクア、オニキス、ウォスカーと共に挑み、勝利した。
アクアの証言、メリエーナ暗殺の可能性、オルパタータダとルーネスが毒殺されたという三つをヒントに、暗殺に使われた毒が夢の毒であることを見抜き、凶手を呼び寄せた存在として宰相アルマンと側妃シヘラザードをマークした。
〜五歳、第六章頃〜
宰相アルマンと側妃シヘラザードが暗殺者【濡羽】を雇っていた証拠を掴む。
ラインヴェルド達に過去の真相を暴くことによって生じる悲劇を仄かし、「ラインヴェルドがメリエーナがどのような末路を辿るのか理解しながらメリエーナを娶った」という過去の行いを「ラインヴェルドを唯一好きになれないところ」と評した。
超絶技巧曲の中ではニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第二番第三楽章のロンド『ラ・カンパネラ』の主題を編曲して書かれたフランツ・リストのピアノ曲『ラ・カンパネラ』を気に入っており、家庭教師として教えていたピアノの授業でアインス達からリクエストされた際にこの曲を披露している。
フォルトナ王国崩壊事件の謎解きの際には、イリス、シヘラザード、アルマンの前で自身の正体を明かした上で、シヘラザードとアルマンの罪を糾弾。その上で、帝国の凶手の陰謀を暴き、【濡羽】グローシィ=ナイトメアブラックからメリエーナの死の真相を聞き出した。
フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦し、『怠惰』を単体で討伐し、『怠惰』の『管理者権限』を手に入れた。
表の戦力として時空騎士を、裏の戦力として表向きは警備員派遣会社『ビオラ・セキュリティ』の中核という顔を持つラル率いる極夜の黒狼を持ち、ローザ関連の事情を知る裏の世界の人間からは【白百合姫の表の剣】、【白百合姫の裏の剣】と呼ばれている。
擾乱終結後、フォルトナ王国の危機を二度救った功績を口実に、ドゥンケルヴァルトの領主に無理矢理任命され、ドゥンケルヴァルト公爵の称号を押し付けられた。
実は百合薗圓名義で教員免許と博士号を取得しており、家庭教師として教える資格は十分にあった。
与えられた領地をビオラ商会扱いにとして、最初の視察終了後からはモレッティが管理を任されている。
フォルトナ王国から帰国した後に、メリエーナの死の真相をラインヴェルド、ルクシア、カルロスの三人に話しており、これがカルロスによる正妃シャルロッテ並びにラウムサルト公爵一家殺害事件の引き起こすことに繋がる。煽りを受けたアーネストへの埋め合わせの意味を込めて、一時期アネモネとして内宮の宰相室に赴き、書類仕事を手伝った。
領主としてドゥンケルヴァルトに視察に訪れた際に大規模な開拓と土地改良を行い、領主代理の仕事をモレッティに一任する。また、魔女の森に住むレジーナとエリオールを引き合わせ、二人の関係を修復するのに一役買った。
〜五歳、第七章頃〜
カノープスによって殺害され、遺体となったカルロスをお守りの中に仕込んでおいた小さなラインヴェルドの魂魄の霸気のナイフを使用して転移させ、蘇生魔法で蘇生させた後に究極の人間を作る完全調整体研究によって完成した完全調整体、又は原初的人類と呼ばれる存在のデータに圓が戦った魔法の才能を持つ者達、戦いの才能を持つ者達、それらを入力し、再構成したデータを『分身再生成の水薬』を使ってカルロス自身に上書きし、究極調整体に擬似転生させ、シェルロッタ=エメリーナという名前を与えて自身の専属メイドとしてラピスラズリ公爵家に迎えた。
ルヴェリオス帝国侵攻に際し、『人魚姫』に類似した『海王の娘と海の魔女の伝説』の説話から『玉手箱』の秘宝、人魚の涙の存在を探り当て、その薬を基に亜人種の特徴を消す薬の開発を計画する。
バダヴァロートの協力により、求めていた夢幻変化の妙薬を完成させた。
人見知りな性格で引きこもりのシレーヌに臆病で踏み出せない一歩を踏み出す力になることを願って、彼女の趣味のイラスト描きに必要な画材を贈っている。
また、フォルトナ王国や極夜の黒狼にルヴェリオス帝国崩しの協力を要請し、フレデリカ、ジャスティーナ、スピネル、チャールズ、カルメナの協力を得ることとなった。
そこにアクア、ディラン、プリムヴェール、マグノーリエ、シェルロッタ、欅、梛、櫁、椛、槭、楪、櫻、スティーリアを加えたメンバーでフォルトナ王国に向かい、そこで先代公爵家と合流する。
メネラオス達の持つ不信感に気づいており、メネラオスの奇襲を事前に察知し、反撃で腕を切り落とした。
帝国潜入に際して『跳梁跋扈の外套』を作成しており、先代公爵家との合流後にメンバーに手渡した。その後の模擬戦で先代公爵家とシェルロッタと戦い、その戦いの中でメネラオスから「ラインヴェルド陛下を……ブライトネス王家を守ってくれ」と彼の願いを託された。
帝国潜入中はラナンキュラスのアカウントを使い、ビクトリア・ S・ペンドラゴンの偽名を使った。
神嶺オリンポスと山頂でナトゥーフとオリヴィアと再会し、ルヴェリオス帝国とブライトネス王国、フォルトナ王国の因縁を説明した。また、オリヴィアに魔法学園への入学を提案している。
神嶺オリンポスを降り、麓の村に向かう途中で蜈蚣と蜘蛛、蛇を適当に混ぜて捏ねたような不気味な造形のアザトホートのコケラ・ラメッドと交戦し、帝国側にアイオーンが絡んでいることを確信した。
ナタクの村の村人達にはオリヴィアを苦しめた存在として不快感を持っており、ドーガと帝国警備隊員、オリヴィアの実父を殺害した後、村人全員に「言縛齎死」の呪いをかけた。
自分自身に対してはあまり関心がないローザだが、家族との沢山の思い出が詰まった分身達を汚す行いをされることは許容できず、馭者役のヴェッキオとヴァルファレッド伯爵を最も惨たらしい方法で殺害した。
ヴァルファレッド達のアジトで二人を暗殺しに来たプルウィアとリヴァスと遭遇し、シャドウウォーカーとの交渉のために、ピトフューイへの取り次ぎを掛けた戦いをアクアとディランに託した。その後、プルウィアとリヴァスに「反物質爆弾で帝国を火の海にする」と脅し、シャドウウォーカーのアジトへの案内をさせた。
シャドウウォーカーのアジトでピトフューイ達に世界の真実と皇帝の目的について話し、ピトフューイと帝国を倒すための同盟を樹立する。その後、五日間の強化プログラム合宿でシャドウウォーカーのメンバーを強化した。
帝国崩しでは帝城襲撃組に参加した。謁見の間の奥の近未来的空間でオーレ=ルゲイエと戦って勝利し、彼の与えられていた『管理者権限』を手中に収めた。
最奥部で皇帝と『強欲』の二人と戦い、二人の持つ『管理者権限』を手中に収めた。更に皇帝の召喚した八賢人のノイシュタインを一度倒して呪いを解いて束縛から解放し、帝国崩し完結後に協力の約束を結んだ。
帝国崩壊後、スティーリアと共に現れたラファールの「『管理者権限』を手に入れた時に望むことは何か」という質問に答えたことで、ラファールから仕えるべき存在だと判断され、ラファールが新たな従魔となった。
ヴァルナーが連れてきたネーラに掛けられた帝国を裏切れない暗示を解き、二人の関係を進展させるキューピットとなった。
ルヴェリオス共和国との取り決めで獲得した帝器や皇牙の大半の管理を行うこととなった。また、ルヴェリオス共和国陣営の装備を強化し、多種族同盟に加盟したルヴェリオス共和国を含む三国に『時空魔導剣クロノスソード』を作成して貸し出した。
ルヴェリオス共和国が建国されてから特に大きな事件もなく五年が経過しつつあり、十歳の誕生日に大規模な誕生日会が予定されてしまい、もうすぐ十歳を迎えるローザはその準備に奔走している。
〜十歳、第八章頃〜
誕生日会はラインヴェルド達の策略で王族や攻略対象の家族をはじめとする多くの王侯貴族を招いたものになってしまう。
ローザはパーティの準備をほとんど一人で担当することになってしまった。この誕生日会でローザは攻略対象やライバルキャラのほとんどと一応顔合わせをすることになる。また、この誕生日会は王女宮筆頭侍女の引き継ぎの意味もあり、ローザは現王女宮筆頭侍女のペチュニアと顔合わせをした。
カノープスの策でダンスの演奏を担当することになる。更にラインヴェルドの提案で超絶技巧曲の「ラ・カンパネラ」を転送することになり、ようやくピアノという自分の得意分野を見つけたヴァンを刺激し、意図せずライバル意識を芽生えさせた。
誕生日の二次会では多種族同盟加盟国の者達を中心に招き、ラインヴェルドの提案でドリームチームトーナメントを行うことになる。エヴァンジェリン、欅、梛、樒、椛、槭、楪、櫻、ペルシウムと組んだパーティで挑み、優勝した。
優勝後、優勝賞品としてエヴァンジェリンから迷宮改造を依頼され、ペルシウム、欅、欅、梛、樒、椛、槭、楪、櫻からは優勝祝いのデートを求められ、それぞれ応じた。また、スティーリアからチョコケーキを贈られ、二人でようやく誕生日会らしい誕生日会を行うことができた。
この頃に「三千世界の鴉を殺し-パラレル・エグジステンス・オン・ザ・セーム・タイム-」を完成させており、以降、ローザのワーカーホリックは加速していく。
エヴァンジェリンの依頼では迷宮を地下二千層の迷宮に仕上げると共に百階層、五百階層、千階層、千五百階層のボスの間の先にある特別なフロアの市街区を設置し、冒険者ギルドの設置や商人の誘致などを行った。
デート中に訪れたジリル商会でカルロスの一件についてモルヴォルに話すと共に、シェルロッタとカルロスが同一人物であることを打ち明けた。
劇団フェガロフォトの設立に協力しており、「白姫」として脚本も手掛けている。
デート中に訪れた『Rosetta』でロリィタに興味を持ったラズリーヌに声を掛け、ビオラの傘下入りを提案する。その後、満場一致で『Rosetta』はビオラの傘下となり、圓の作ったロリィタをはじめ、様々なロリィタ系の服飾を扱うようになった。
デートの翌日、欅と共に冒険者ギルドを訪れて安楽少女と面会したことを切っ掛けライヘンの森を庇護下に加えることになる。その後ライヘンバッハ辺境伯として正式にブライトネス王国とフォルトナ王国から共同叙爵の形でその統治を認められる。また、このタイミングで榊、槐、椿、榎、楸、柊、藍晶、碧羅、瑪瑙、日長、月長、玻璃、紫水、翡翠、幻鹿、瓏玲を従魔に加えた。
冒険者ギルドを訪れた理由は迷宮に冒険者ギルドの施設の設置についてだったが、イルワには決定権がなくマラキア共和国の冒険者ギルド本部のヴァーナム本部長の元を訪れることになった。
ヴァーナム本部長と面会した際にその前世がモネであることと、ラインヴェルド、バルトロメオ、ヴェモンハルト、スザンナ、ディランがその事実を知っていたことを教えられた。
また、『阿羅覇刃鬼』や『阿頼耶死鬼』などと呼ばれる世界的犯罪シンジケートに関する情報(定吉に関する情報)と、初代冒険者ギルドの総長に関する情報(ブルカニロ博士に関する情報)、マラキア共和国の商業ギルド内の奇妙な金の動きに関わっていた男の情報(商業ギルド役員のヴィオに関する情報)を得る。
冒険者ギルドで『這い寄る混沌の蛇』の信徒となっていた枢機卿アンブラルがフォルトナ王国中央軍によって捕縛されたという報告を受け、ルイ=マギウスが同席する形でマラキア共和国のヴィオとアンブラルを拷問し、ダイアモンド帝国の位置を聞き出す。この時点でヴィオが革命軍に武器を流す傍ら、大型船を利用した海上輸送を提案し、押し進めていたことを把握しており、ヴィオが大型輸送船を軍艦へと改修し、ダイアモンド帝国を含むペドレリーア大陸への侵攻を企んでいたことを圓は見抜いていた。
その後、得られた情報を圓がライヘンの森を統治することを報告すると共に多種族同盟内で共有し、ペドレリーア大陸への使節団派遣の構想を打ち明けた。
シルフス領、エナリオス海洋王国の領海にある無人島に大迷宮が出現した際には【メジュール大迷宮】、【フェレッヴェル大迷宮】を加えたそれぞれのメンバーと共に四つの大迷宮に挑み、迷宮統括者のドミティア、リヒャルダ、ベラトリックス、サトゥルニナを従えた。更に【メジュール大迷宮】の最奥に出現したゲートウェイを探索し、紫の女神アメジスタと邂逅する。
最初はアメジスタに敵意を抱いていたが、アメジスタが自身の弱さに悩み、劣等感を抱いていることを理解しつつも、アメジスタが誰よりもゲームのシステムに囚われてきたことを指摘すると共に強くなることを諦めてきたことを批判した。その後、『管理者権限』の返却とハーモナイア殺害事件の真相を教えることを条件にアメジスタを強化した。
アメジスタの証言からハーモナイアの殺害に関わったのはアイオーンとヌースであることを知る。また、ハーモナイアを復活するための鍵を握るデータをシャマシュが握っていることを知った。
ラピスラズリ公爵邸での夕餉でミーミル=ギャッラルホルンが常若の浮遊島を拠点としていることと、【新生・エルフ至上主義】とメリダが合流していることを報告すると共に、今攻撃を仕掛けるのは時期尚早であるという意見を述べ、今後はペドレリーア大陸を探索をしながら王女宮侍女として業務をこなしていく予定であることを伝えた。また、この時点で『這い寄る混沌の蛇』に与する者がブライトネス王国の五摂家の中にいることを掴んでいたがどれも決定打はなく特定には至らなかった。
ライヘンバッハ辺境伯の叙勲を前にドゥンケルヴァルト公爵領を訪れ、領地経営の経験のあるルイスにドゥンケルヴァルト公爵領から何人か派遣してもらえないかと相談した。
ソフィスから招待を受け、アクアマリン伯爵家のお茶会に招かれた。
ライヘンバッハ辺境伯に任命されると、すぐにライヘンバッハ辺境伯領の改造に着手した。
フォティゾ大教会の最高司教レイティアと会談し、信仰について議論を深めた。
行儀見習いの日の当日、シェルロッタを伴う形で行儀見習いのために王女宮に赴く。これは、例え臣下と姫という形であってもシェルロッタとプリムラを一緒に過ごせるようにするためだった。
統括侍女の執務室でノクトから行儀見習いの期間を置かずに王女宮筆頭侍女に就任することを聞かされると共にラインヴェルドから預かっていた王女宮に配属される侍女やメイドの内訳を手渡された。この時に、王女宮の行儀見習いの侍女に乙女ゲーム『スターチス・レコード』の友人キャラ達やライバルキャラ達が配属されることを知る。
王女宮入りの初日に王女宮の執事長のオルゲルトと王女のプリムラと顔合わせをする。前王女宮筆頭侍女のペチュニアの急な辞職で不安になっているプリムラと最初の邂逅では思うように距離を縮めることはできなかったが、「お姫様だから可愛いって言ってくれるの?」と不安そうに尋ねるプリムラに「実際、姫さまは大変可愛らしくお美しい方でございますわ。これはお世辞でもなんでもない事実です。しかし、この美しさというのはただ外見が美しいというだけではございません。美しさというものは内面を伴ってこそのものだと思うのです。……陛下から姫さまのお話は様々お聞かせて頂いています。あの御方が意外にも娘に対してどう接するべきか分からない困ったお方だと知った時は流石に驚いてしまいましたが。……姫さまは聡明だとお聞きしております。その聡明さは時として様々なことを知ってしまい、困惑してしまったり傷ついてしまうこともあったのではありませんか? 側妃様から向けられる冷たい視線、実の子にどう接したらいいのか分からない陛下、側妃様から散々なことを言われた姫さまにどう言葉をかけたらいいか分からない王子殿下……この孤立無縁な王宮という場所で、姫さまは決して曲がることなく美しく成長なさりました。勿論、それはペチュニア様が居たからこそということもあるでしょうが、姫さま自身が強く心をお持ちになってこれまで成長してきたからでもあるのですわ」と本心を口にすると共に「ペチュニア様の代わりになれるとは思いませんし、代わりになろうとも私は思いません。ペチュニア様と姫さまの思い出は姫さまにとって大切なものだと思いますから。この王女宮で、また新しい思い出を沢山作っていけたらな、と私は思っていますわ」とペチュニアとは違うやり方でプリムラに接していきたいという気持ちを話した。
その後、行儀見習いでやってきた王女宮の侍女達やメイド達と互いに自己紹介をする機会を設けると共に、シェルロッタの派遣が何故行われたのかという疑問に答え、貴族の令嬢として生きていくために、そして王宮の使用人として仕えるために必要な基礎知識の確認と共に説明を行った。この時、ラピスラズリ公爵家が【ブライトネス王家の裏の剣】の役割を担っていることも語った。この時、ローザは自身にラピスラズリ公爵家の当主の資質はなく、実態を知ったのはたまたまであると説明した。
その後、王女宮筆頭侍女の執務室に戻ったところで執務室に侵入していたアクア、ディラン、バルトロメオに注意しつつ、ペドレリーア大陸への使節団派遣についての話をした。
ラインヴェルドに「三千世界の烏を殺し」を使うことでで二重存在になればペドレリーア大陸に行くメンバーに入れることがバレてしまい、ラインヴェルド達を含めたメンバー選定を行う。
その裏で犯罪の温床となっているマラキア共和国の状況改善のためにマラキア共和国の中枢である商人ギルドの購入を決め、ヴィオが革命に加担していたラングリス王国へのスティーリアの派遣を決めた。
王女宮で必要になる調度品を全て自身で用意し、ラインヴェルドに依頼された王宮の改造も請け負った。
ラインヴェルドの策で王女宮筆頭侍女だけではなくプリムラの家庭教師も担当することになった。この時、隠そうとしていたフォルトナ王国で王子達の家庭教師をしていた過去や戦闘能力を持っているという事実がオルゲルト達が原因でバレてしまう。
少しずつプリムラと打ち解けていく一方、結果としてプリムラの人生を滅茶苦茶にした自身がプリムラから信頼されることに葛藤を持つようになっていき、その後もプリムラと一緒に居たいという気持ちを持ちながらもその気持ちを押し殺してシェルロッタとプリムラを一緒に暮らせるようにするために力を尽くしていくことになる。
その日の午後の音楽の授業で第四王子のヴァンにピアノ勝負を挑まれる。「『音楽界の神童』とも称されるほどの演奏の腕前を持つ殿下に敵う筈がありません」と断ろうとするも、誕生日会の演奏を聞いたヴァンにはただの謙遜にしか聞こえず、結局断れずに勝負をすることになった。結果としてストレート勝ちで勝利する。この時の王妃カルナの反応からカルナがシャルロッテとは異なり真面な王妃であることを見抜いた。
その日の夜、筆頭侍女の実務室で仕事をしていたところにソフィスと共に訪れたメアリーにソフィスの余計な一言からローザがアネモネと同一人物であることがバレてしまった。
この時、「典幻召喚」の魔法で作った『エメラルドの王女と仮面の伯爵』の本をソフィスに手渡しており、その後のソフィスの切り札の一つとなる。
ラインヴェルド、バルトロメオ、アクア、ディラン、ダラス、ブルーベル、フィーロ、ミスルトウ、プリムヴェール、マグノーリエ、エリッサ、アリーチェ、オルパタータダ、ポラリス、ミゲル、カルコス、プルウィア、ネーラ、ヴァルナーに自身を加えたメンバーで「飛空艇ラグナロク・ファルコン号」に乗り込み、ペドレリーア大陸を目指す。ペドレリーア大陸ではアネモネの姿ではなく、ローザをベースに作った、瑠璃色の髪と金色の瞳を持つローザ(青薔薇ローザ)の姿で行動した。
オルレアン教国にブルーベル、フィーロ、エリッサ、アリーチェの四人を、ライズムーン王国にアクア、ディラン、ポラリス、ミゲルの四人を、プレゲトーン王国にラインヴェルド、バルトロメオ、オルパタータダ、ダラス、カルコスの五人を、騎馬連合国にプルウィア、ネーラ、ヴァルナーの三人を派遣し、自身はミスルトウ、プリムヴェール、マグノーリエと共にダイアモンド帝国に赴く。
ペドレリーア大陸到着後、マグノーリエを攫う形でミスルトウとプリムヴェールの二人行動の時間を作り、二人で改めて話をする機会を作った。その後、マグノーリエと二人で話をしてマグノーリエがプリムヴェールに対して恋心を抱いていることを聞き出した。
ミスルトウ、プリムヴェール親子と合流した後、マグノーリエがプリムヴェールに告白するための時間を作った。
大倭秋津洲帝国連邦に居た頃はクリスマスケーキ、シュトーレン、ガレット・デ・ロワ、苺大福などの冬の甘味を楽しんでおり、ローザに転生してからも毎年冬にはクリスマスケーキを作って、シュトーレンとガレット・デ・ロワを焼いて、家族と使用人全員で食べるのが恒例行事となっている。
その後、ダイアモンド帝国のラングドン探偵事務所を訪れ、トーマスとミレニアムと面会、『這い寄る混沌の蛇』の関係者だと疑われたが、この世界がゲームを基にした異世界であるを自身の前世やローザとしての半生、海を越えた先にある大陸についての話を絡めながら説明し、トーマスを納得させた上で二人を仲間に引き入れたところでペドレリーア大陸探索の一日目は終了した。
ペドレリーア大陸から帰還後、王宮の改装に着手し、要望に沿う形で改装し、各宮の筆頭侍女の部屋に王城全体の新しい家具や調度品の一覧と図面を載せた青冊子を届けた。
ノクト統括侍女とレイン王子宮筆頭侍女、第二王子のルクシアからの伝言を持って現れたラインヴェルドと話をした後、王女宮筆頭侍女の執務室に飾ったプリムラの肖像画「天使の降臨」をラインヴェルドに持って行かれてしまった。
その後、王女宮筆頭侍女の執務室を訪れたジャンヌとフィオネに二人をカップリングさせた絵画をプレゼントする。
その日の午前中、神学の授業を受けるプリムラを迎えに来たアレッサンドロスとヴェルナルドをもてなした(普段は女性の大神官が一人で来る)。
アレッサンドロスにプリムラと共に神殿に赴くことを提案されるが、王族しか入ることが許されないという慣例を盾にして断った。
その後、アレッサンドロスとヴェルナルドからエリーザベトが魔王の娘を保護していることを報告される。
プリムラの居ない間に前日に挨拶ができなかった白花騎士団の詰所を訪れ、騎士団長のラーニャに挨拶した。その際、今後王女宮筆頭侍女の仕事をシェルロッタに引き継ぐための布石として、シェルロッタに王女宮筆頭侍女が行使できる統帥権を委任できるように依頼した。
この時、ラーニャから白花騎士団の護衛騎士であるディマリアと王女宮付きの料理人を束ねる料理長のメルトランが恋人同士であることを聞かされ、二人の仲を進展させる手伝いをしてもらえないかと依頼され、快諾する。
その後、王女宮の厨房を訪れ、メルトランと顔合わせを行った。このタイミングでメルトランに厨房の使用許可をもらえるようにお願いし、料理の腕を疑ったメルトランにプリンを出した。この時の話の流れでメルトランに自身とペチカが知り合いであることを語っている。プリンを食べて自分より格上だと見抜いたメルトランに「たまにでいいから厨房に来て料理を作って欲しい」と依頼された。
その後、オルゲルトから侍女やメイド達の教育状況や現在の習熟度を聞く。
神殿から戻ってきたプリムラに、ラインヴェルドについて話して欲しいと頼まれ、「国を統治し、自身も剣となり、そして指揮官として間違ったことは一度たりともない化け物」である一方、恋愛関係では不器用な面があることを包み隠さず話した。この時、プリムラの母であるメリエーナについても触れ、ラインヴェルドとメリエーナの関係についてプリムラに教えた。
その後、プリムラから「お父様はローザが私の母親代わりになってくれるって仰っていたの。今ならお父様の言っていたことの意味がよく分かるわ。私を王女じゃなくてプリムラとして見てくれたのはローザが初めてだった。私ね、ローザが私の母様だったらいいのになあって思っていたのよ。……同い年だし、お母様っていうのは変かもしれないわね。でも、お姉様というのとは少し違うと思うの。ね、こっそり母様って呼んでもいい? これからも私のことを教え導いてくれないかな?」とお願いされ、その日からプリムラから母様と呼ばれるようになり嬉しく思う一方、本来、その笑顔を向けられるべきなのはシェルロッタであると考え、「いつかこの役がシェルロッタに引き継がれるその日まで、ボクはプリムラの母親代わりになろう」と心に決めた。
王女宮筆頭侍女としての業務終了後にラインヴェルド、アレッサンドロス、ディグランと共にフォトロズ大山脈で魔王の娘アスカリッドと会う。最初は敵意を向けられたが、多種族同盟による現在の統治についての話を聞き、態度を軟化させた。この時、世界の真実やローザの前世についての話も聞いている。
観光したいと思っている一方プランは全く立ってない無一文のアスカリッドにラピスラズリ公爵家で働いてお金を稼ぎながらブライトネス王国の王都を探索することを提案した。
ビオラでの仕事を終えてから使節団メンバーにトーマスとミレニアムを加えたメンバーで革命を止めるためにプレゲトーン王国を目指す。
その最中にアザトホートのコケラを伴ったエンノイアと交戦、四十回以上死亡しながらも何とか勝利を収めた。この時、エンノイアを完全には撃破せず、「人格取り出し魔法」を使って人格を消して植物状態にしたエンノイアを回収した。
ミレーユが『這い寄る混沌の蛇』の冥黎域の十三使徒のヘリオラに連れ去られた後、リオンナハト達が冥黎域の十三使徒のレナードと交戦し、そこにシューベルトの転生体であるティアミリスが乱入したところに到着し、レナードと交戦、彼がただ純粋に強い者とのバトルを楽しみたいだけの戦闘狂であることに突破口を見出して勧誘し、レナードを仲間に加えた。
その後、『飛空艇ラグナロク・ファルコン号』に移動してライネ、ルードヴァッハ、ディオン、リオンナハト、アモン、ヴォードラル、レナード、ティアミリスに世界の真実を語り、情報交換を行った。
レナードからヘリオラの目的がミレーユの闇堕ちだと聞いて冷たい怒りを纏い、ヘリオラの存在を抹消することで闇堕ちしたミレーユを救い出すことを決意した。
ティアミリスからヨナタンの転生体であるジョナサンがプレゲトーン王国の王城内に潜入していることを、リオンナハトからメネラオスの転生体ベルデクトがサイラスに潜入していることを聞かされ、流石に予想外からの予想外の展開で取り乱した。
ベルデクトの説得のためにラインヴェルドとバルトロメオを、プレゲトーン王国の王城にオルパタータダ、ティアミリス、アモン、ヴォードラルをそれぞれ派遣することを決定した。
その後、闇堕ちしたミレーユが囚われているヘリオラのアジトに向かう。ミレーユとは交戦せずヘリオラに「記憶取り出し魔法」を使って無力化した後、魔皇魔剣を使った『漆黒魔剣ブラッドリリー』で切り裂き、過去に遡ってその存在を抹消した。その後、闇堕ちしたという事実を抹消されたミレーユにこの世界が三十のゲームが融合した世界であることを説明し、ミレーユに進むべき道を示し、鼓舞した。
ベルデクト、レイチェル、ジョナサンと合流した後、レナードに今回の冥黎域の十三使徒としての任務について確認し、歴史改変を確認した。その後は、ミレーユに表向き主導させつつフォローを行った。事件の背景を把握し終えたところで、ディオンと話をする機会を作ってもらえるよう打診した。
そのまま一旦帰国できると安心したタイミングでポラリスからアクアとディランがライズムーン王国でトラブルを起こしたという報告を受け、涙目になりながらリオンナハトに土下座をした。
『白烏』が拠点としている建物に潜入する際にはミレーユ達では対処できない敵が現れる可能性を考え、マグノーリエとプリムヴェールを派遣した。
ジョナサンが暴れた件でどれほど賠償金を支払うことになるか心配していたが、責任はフィートランド王国にあるという判断が下され、賠償としてフォルトナ=フィートランド連合王国とプレゲトーン王国の国交を樹立することになり、ラインヴェルド、オルパタータダ、リオンナハト、ミレーユと共に証人となった。
使節団派遣と同時期にマラキア共和国にモレッティを派遣しており、マラキア共和国の商人ギルドを購入した上で首脳陣を一掃させた。この時点で商人ギルドが契約している全商会の情報を洗い出し、非合法な商売を行っている商会との契約を全て断ち切る、上納金を稼ぎの五十パーセントから十三パーセントへの減額、また上納金という名称から商税という名称への変更、就業支援制度の制定、売り上げの落ち込んだ企業への支援金などの指示を出していた。
アネモネ名義でビオラ=マラキア商主国の大統領となる。
オルレアン教国で調査をしていたブルーベル、フィーロ、エリッサ、アリーチェ、騎馬連合国で調査を行っていたプルウィア、ネーラ、ヴァルナーに帰国指示を出した後、ライズムーン王国に向かう。その移動中の『飛空艇ラグナロク・ファルコン号』の中でディオンと会談し、『帝国の深遠なる叡智姫』の真実について話した。この時、彼女のあり方を肯定すると共に陰ながら守っていって欲しいとお願いした。
リオンナハトの協力を得た上で警備騎士の隊長と相談し、両者に非があるとして帳消しにした後、暴れたい大人達のために腕自慢トーナメントの実行委員と領主の元を訪れてバトルロイヤルの準備を整えた。
ラインヴェルド、バルトロメオ、アクア、ディラン、ダラス、オルパタータダ、ポラリス、ミゲル、カルコス、プリムヴェール、ティアミリス、ジョナサン、ディオン、リオンナハト、カラック、トーマスが参加したバトルロイヤルで優勝した。
フィートランド王国の王宮に赴き、フィートランド王ベルティーユと謁見した。
ペドレリーア大陸から帰還後、トーマスとミレニアムをライヘンバッハ辺境伯領に案内し、屋敷を一軒プレゼントした。
ペドレリーア大陸の探索と同時期に発売した小説『傷心のヲタク女子、悪役令嬢に転生しました』がベストセラーになる。発売をお祝いしつつサインをねだりに来たソフィスとメアリーの本にサインし、二人から本の感想を聞いた。
執事長のオルゲルトからプリムラとルークディーンの婚約に向けたお茶会を開く話を聞き、お茶会に向けた給仕計画を立てた。その後、プリムラとお茶会の事前打ち合わせを行い、フォルトナの三王子の恋愛事情やローザの誕生日パーティの舞台裏についても話題に挙げた。
ファンデッド子爵家の借金問題ではレインに依頼され、レインの婚約を目指す合コンに参加することを条件に協力した。また、この時ガネットから「今から一週間以内にガネット商会の本店に一人でくるように。さもないと、ビオラ商会に攻撃を仕掛ける」と脅迫状を受け取っている。ファンデッド子爵はガネット商会から金を借りており、ファンデッド子爵家の借金問題解決のためにもガネットとの対決は避けられないものになった。
その後、王子宮筆頭侍女のアルマ、レイン、バルトロメオと共にファンデッド子爵家に赴く。ファンデッド子爵の供述を聞いている時にはニノンに対する信仰が行き過ぎていてあまりの狂信具合に間抜け面になってしまった。その後、見事に騙されていたファンデッド子爵ロウズに「いやぁ、本当に女神(笑)だったねぇ。女神どころか淫魔だったとは。というか、淫魔に失礼か。……女に幻想抱き過ぎだねぇ、その歳でピュアなの? 陛下じゃないけど、マジウケるって奴だねぇ。男の理想を固めた女なんて、物語の中にも出てこないよ」と冷笑を向けた。
その後、アルマにこの状況を打破するために必要なことが何かを尋ねてアルマの有能さを測り、ロウズに話を持ち掛けた仕事仲間の人間関係の洗い出しをアーネストとディランに依頼し、アルマにジリル商会で調査を依頼するように指示を出し、ギャンブルを表沙汰にすることについてはビアンカとミランダに協力を依頼し、ロウズの身の潔白の証明のために天上の薔薇聖女神教団の本山に協力を依頼した。
この時点でアルマの正体が記憶持ち転生者であることを見抜いていた。
ファンデッド子爵領に公共事業のための融資を行うためにモレッティ配下のグレッグを派遣した。
その後、アネモネの姿でガネット商会本店を訪れる。
アネモネ相手にも臆することなく顔に張り付かせていた営業スマイルを捨ててマフィアらしく柄の悪い対応をしたエリカに案内され、ガネットと面会する。ガネットの本名を言い当てて優位に立つと、ローザの姿を見せて自身の正体を明かすと共に、今後、家族に対して手を出せば皆殺しにすると逆脅迫し、今回の件を不問にするとともに次はないと警告した。
その後、ベルデクトの存在を脅しに利用しつつガネットファミリー内に『這い寄る混沌の蛇』のスパイが紛れ込んでいることを教え、炙り出しを命じる。
更にファンデッド子爵家の借金問題の解決のために協力を要請し、ジリル商会の会頭に気づかれずに全額分+迷惑料分ファンデッド子爵令嬢に支払うという形で解決するように依頼した。その任務をアネモネ相手に臆することが無かったエリカを気に入って指名で依頼し、成功報酬としてビオラ商会への移籍を提案する。その後、利子とファンデッド子爵家に支払う迷惑料込みの代金を支払、ファンデッド子爵家の借金を帳消しにした(ちなみに、失敗した場合はエリカがバラバラになるという条件)。
天上の薔薇聖女神教団の総本山でアレッサンドロスと面会し、宗教画を描くことを対価にファンデッド子爵家の借金問題の解決の協力を求めた。この時、アレッサンドロスにジョナサンを紹介した。
統括侍女の執務室に赴き、ノクトにアルマの有給を申請した。その後、アーネストとシモンの元を訪れ、アルマの婚約者を探すためのお見合いの希望者の募集を依頼した。
その日のラピスラズリ公爵家の夕餉の席ではベルデクト達を紹介し、カトレヤ達にペドレリーア大陸の土産話と王女宮筆頭侍女の仕事の状況を話した。
ジーノにアメジスタ、ドミティア、リヒャルダ、ベラトリックス、サトゥルニナ、アスカリッドの教育状況を聞いた後、レナードの使用人修行を依頼した。
シューベルトがアクアに求婚している件にはアクアとディランの親友コンビが過ごせる時間が減るという理由で反対している。
ベルデクトからブライトネス王国がオーレ=ルゲイエの襲撃に遭ったという話を聞き、冥黎域の十三使徒が一人につき神話級を一つ持っていることからルヴェリオス帝国で戦ったオーレ=ルゲイエが本体ではないことを見抜いた。
夕餉の席でレナードから冥黎域の十三使徒であるフランシスコ・アル・ラーズィー・プレラーティに関する情報を得た。
夕餉後、アスカリッド、レナード、ベルデクト達の装備調整を行う。また、「短刀・秋霖」と「短刀・春霖」とヘリオラの持ち物だった「太陽の湾曲刃」を融合し、「落暉驟雨」を完成させた。
翌日、離宮でビアンカとミランダとお茶会をする。その場でファンデッド子爵家の名誉回復の協力を依頼した。ビアンカに今回の件で誰のことを一番考えているかと尋ねられ、レインのことを第一に考えていると答えた。この時、アルマのエスコート役にバルトロメオが相応しいのではないかと意見を述べている。
スティーリアの報告を受けてラングリス王国へと向かう。ラングリス王国でスティーリアに攫われ、帯びていた女王のクラウディアと会い、ラングリス王国の革命の舞台裏で暗躍する『這い寄る混沌の蛇』について語った。
また、スティーリア経由で革命軍で参謀格として権力を握っているのがエルセリス=シルヴァレストであることを知った。
自身の話を聞いてエルセリスを説得すべきだという方向に向かうクラウディアに、ラングリス王国の王政府内部にも『這い寄る混沌の蛇』の信徒がいる可能性を示し、「過激派で武装蜂起する革命派の速やかな撃破と革命の鎮圧」を提唱したラングリス王国の大臣のモルチョフ=ヴァレスコール侯爵に目星をつけるとクラウディアとスティーリアと共に王宮に向かった。
一方、この時点でモルチョフだけでは本来クラウディアを輔弼するべき立場でありながら王政に好き勝手干渉し、圧政を敷いている王太后を動かすことは難しいと考えており、もう一人『這い寄る混沌の蛇』の信者がいる可能性を疑った。
王城で王太后エリザヴェータに極刑に処すと脅迫される中でも全く顔色を変えずにモルチョフを糾弾し、モルチョフが『這い寄る混沌の蛇』の信者であることを暴く。更にモルチョフの記憶を読み取ってエリザヴェータを操っていたのが王太后付き侍女のオシディス=アンドマルクであることを見抜いた。
この時、激昂するエリザヴェータに「エリザヴェータ王太后殿下、もしボクが間違っていたら謝罪するよ。その上で、もう二度とこの国に干渉しないことを誓おう。賠償金でもなんでも支払うよ。ボクの首が欲しければ……まあ、どうなっても知らないけど、断頭台に掛ければいいんじゃないかな? ただ、もし、彼女が本当に彼女が『這い寄る混沌の蛇』の関係者だったらどうする? いくら知らなかったと言っても蛇の間者に思うように動かされ、売国の元凶となっていたという事実には変わらないよねぇ? ……もし、オシディスが『這い寄る混沌の蛇』の関係者であったなら、もう二度とクラウディア女王陛下を傀儡にしようとしないことを約束してもらおう。彼女は貴女が思っているほど子供ではない。まだ少し未熟かもしれないけど、女王として国を引っ張っていくための力と、このラングリス王国という国をこういう国にしたいというビジョンを持ち合わせている。彼女の理想を、くだらない欲のために踏み躙ろうとするな」と言って約束させた。
その後、本性を表したオシディスと交戦し、絆斬りを応用してオシディスと『這い寄る混沌の蛇』の繋がりを断ち切り、無力化した。この時、オシディスを救う代わりにエリザヴェータの王政への発言権を自身に委任し、その後、クラウディアに移譲する形でエリザヴェータから発言権を取り上げることを条件に出しており、エリザヴェータの了承を取り付けることに成功する。
その後、スティーリア、クラウディアと共にザーラの街に向かい、革命軍の代表のゲリュミュス、革命軍副団長のガンティツ、エルセリスと面会する。
ビオラ=マラキア商主国についてや、クラウディアにも話していなかった自身が公爵令嬢ローザであることも明かした上で、マラキア共和国とラングリス王国で暗躍していた『這い寄る混沌の蛇』の信徒について話した。
モルチョフに唆される形で革命軍に加わったことをエルセリスに証言させた後、クラウディアに自分の意思を言葉にするように促すと共にクラウディアとエルセリスの和解の機会を作った。
革命軍とラングリス王政府の和解のために革命軍の一人一人と対話する機会をクラウディアが作った際には「叛逆者である革命軍の連中を城内に入れるなど、女王陛下は一体何を考えている! 即刻打首にすべきであり、城内に招き入れて政に参加させるなど愚の骨頂である!」と猛反発した反対派の急先鋒である伯爵を自身とスティーリアで暗殺している。
その謁見の最中、スティーリアに「何故、オシディスを助けたのか」と問われ、「オシディスは劣悪極まりない環境に置かれ、歪むべくして歪み、心が壊れ、自分と同じ苦しみを他人に与えることしか喜びとして感受できなくなってしまった。善良……かどうかは分からないけど、両親に愛されて育てばきっとああいう風に歪むことはなかった。正しく、環境が作り出した悪人だった。彼女を殺して解決……ってのはちょっと違うと思ったし、オシディスが裏切り者であったことを知って尚、彼女を信じようとした、大切に想う気持ちを捨てなかった王太后の目の前で彼女を殺すっていう残虐なことをしたくなかった。……誰を殺すか、誰を生かすか……こういう風に線引きをするのは傲慢なことかもしれない。恣意的に行えば公平性に欠けるからねぇ。でも、ボクは天上から見下ろして公平に裁きを下す神という名の部外者じゃない。ちゃんとこの地に踏み締めて立っている一人の人間だからねぇ。だから自己責任で自分の信じたものを守り抜き、守りたいもののために戦う……それでいいんじゃないかな?」と答えた。
その後、ラングリス王国が多種族同盟入りする会議に立ち合い、事件についての報告を行った。
アルマの社交界デビューに向けての準備ではアルマと共に離宮を訪れる。この時、クィレルと初対面した。
その後、ニーフェに採寸されているアルマに自身の前世やリーリエ、アネモネ、フルール・ドリスと同一人物であることを話した。アルマの付き添いとして来ただけだったが、ビアンカの提案でニーフェの採寸を受けてドレスを作ってもらうことになる。その代わりとして、ビアンカにドレスを贈った。この時、ビアンカにバルトロメオがアルマに「髪はおろしてた方が似合う」、「この国の美的に外れてるだとか何だっけか……まあ、そういうのはあるんだろうけどよ。お前自体は悪くないってこった」などと言っていたことを報告している。また、ビアンカにプリムラの誕生パーティ当日にスティーリアをエスコート役として連れて行くことを伝えた。
アルマに対しては『スターチス・レコード』のプレイ経験を持つ転生者であることから、プリムラに寄り添うことができたと考えており、シェルロッタを除けば最も王女宮筆頭侍女に相応しい人物だと考えていた。
ビアンカからファンデッド子爵家の借金問題に関わるシェールグレンド王国からの干渉についての舞台裏を聞く。その際、これまでシェールグレンド王国について不勉強で後手後手に回ってしまったことをビアンカに謝罪した。この時、ビアンカの話からシェールグレンド王国で起こった宝石の価格暴落にも『這い寄る混沌の蛇』が関わっている可能性を考えたが、この時点ではあくまで可能性の一つに過ぎなかった。
その後、アンクワール、ジェーオと共にガネット商会に赴き、エリカから借金問題の解決の話を聞く。その後、約束通りエリカをガネットファミリーから引き抜いた。
この時、「ところで、蘇生させる際にボク好みに顔や身体に弄り、性格が可愛らしくなるように記憶と人格を改竄させた場合って……それって元の人間と同一人物であると言えるのかな?」とエリカに問いを投げかけており、もし失敗すれば人格改変を行っていた可能性が極めて高い。
その後、ガネットからファンデッド子爵に声を掛けた男が『這い寄る混沌の蛇』の教徒であり、他の公爵夫人に騙された男達にも借金を持ち掛けていたという報告を聞く。その男は圓の読み通りシェールグレンド王国の出身で更に側室と所縁のあるタナボッタ商会の縁の者であった。
このガネットファミリーに潜入した男の目的が「多くの没落貴族を集めるため」であったという点からブライトネス王国に巣食う蛇の手先の正体がフンケルン大公であると確信する。この時の説明の中でガネットにベルデクト達が体験した別世界線におけるブライトネス王国の滅亡の話をした。
その後、ラングドン、ミレニアム、ラインヴェルド、オルパタータダ、アルマン、オニキス、ファント、ジョナサンと共にフィートランド王国に向かい、フォルトナ=フィートランド連合王国設立の瞬間を見届けた。
その後、アルマンを残してオルレアン教国に向かう。
オルレアン教国のセントピュセル学院へ潜入後、聖女リズフィーナと対面した。この時、リズフィーナに対して「この時点のリズフィーナはクソつまんない真面目一辺倒な女性」と辛辣な評価を行っている。
最初は犯罪者であるトーマスを伴って現れたことから敵意を向けられたが、ミレーユが事前に「プレゲトーン王国で暗躍していた『這い寄る混沌の蛇』との戦いで共闘した海を越えた大陸からやってきた異邦人の話」をしていたため、何とかリズフィーナと話をすることができた。
リズフィーナにこの世界が三十のゲームを融合した世界であることを伝えると共に、自身がその開発に携わった存在であることを話す。信仰が間違っていたのかと問うリズフィーナに信仰に間違いはないと説いた上で、「自分の過ちを見つめる内在的視点という意味での神」という信仰の機能について述べた。
その後、フォルトナ=フィートランド連合王国の建国に伴う旧フィートランド王国の宗教の自由化とオルレアン秩序からの独立について説明し、フィートランドから入学している学生に事情の説明を依頼した。
『這い寄る混沌の蛇』の首魁や冥黎域の十三使徒について説明した後、リズフィーナにイェンドル王国クーデター、グルーウォンス王国革命の二つを解決を依頼すると共にミレーユに「偽の蛇巫女はまだ可能性が残っている。もし、君の手を尽くしても取り戻せそうにないのなら、遠慮なくボクを頼って欲しい」と伝言して欲しいと依頼した。
帰国後、ティアミリスから「オニキスとの仲を取り持て」と言われた際には快諾した。
プリムラとルークディーンのお茶会の前日、アスカリッド、スティーリア、カリエンテ、真月、琉璃、紅羽と共にディグランの招待に応じてド=ワンド大洞窟王国のテーマパークに赴いた。
ディグランと婚約者のエルレシアの結婚式に向けた準備にも協力しており、エルレシアのウェディングドレスの作製を依頼されている。
ディグランから目玉となるアトラクションが欲しいと依頼され、カリエンテ、スティーリアの協力を得てジェットコースターアトラクションの『氷炎の大山脈〜Photoros Dragon Legend〜』を建造した。また、アスカリッドに依頼され、ディグランの同意を得てエリーザベトをテーマパークに連れてきた。そのあまりの出来の良さにテーマパークのオープンが延期される事態になる。
ディグランから「神秘の輝きを放つ大いなるルビー、ピジョン・ブラッドがあのアトラクションの中にあるといっていたな? しかし、実際には登場しなかったぞ?」と問われ、もう一度『氷炎の大山脈〜Photoros Dragon Legend〜』に赴き、坑道ルートを進んで不毛の山だったヴィスリティオ山脈を丸ごと錬成したという事実を明かし、最高クラスの宝石が採掘できる山を提供すると共にディグランとエルレシアへの婚約祝いにダイアモンドとサファイアを組み合わせた指輪とダイアモンドとルビーとサファイアを組み合わせた指輪、大粒のピジョン・ブラッドを使ったブローチを贈った。
実は友人達が愛でたくゴールインした時に結婚式をプランニングしたいからと、大手に押し負けて人気が低迷していたブライダル企業を買い取ってバイトさせてもらっていた経験がある。
プリムラとルークディーンのお茶会ではシェルロッタ、メイナ、オルゲルトと共に給仕を担当し、シェルロッタと共にルークディーンを見定めた。このお茶会で二人に出したシフォンケーキは自身で用意し、ラインヴェルド、バルトロメオ、ディラン、コンラート、メルトラン、筆頭薬剤師が毒味を行った(ほとんどのメンツが押し掛けである)。
このお茶会で髪についた花びらを護衛の近衛騎士アルベルトに取ってもらうという乙女ゲームのスチルになりそうな場面に遭遇する。このお茶会でアルベルトの中でのローザの印象に変化が生じ、これ以降興味を持たれることになる。その後、プリムラとルークディーンの婚約を上手く運ぶために、そしてルークディーンをドM化させないために、アルベルトとこまめに文通を行うようになる。また、ルークディーンに対しても直接アドバイスを行っている。ルークディーンに「姫の誕生日の贈り物選びに同行して欲しい」とお願いされた際にもすぐに快諾した。
このお茶会をアクアとディランが隠れて見ていることを把握しており、お茶会終了後に二人をプリムラと引き合わせて挨拶の機会を作った。この時、プリムラに二人の前世についても教えている。
部下の侍女達を労うためにミッテランのショコラをプレゼントしているが、これについてはラインヴェルドに「どう考えてもあいつが作った方が美味しい」と一刀両断されてしまっている。(本人はブランドのショコラと素人のショコラならブランドのショコラの方が喜ばれるだろうという考えで行っている)。
ラピスラズリ邸を訪れたアスカリッド、エリーザベト、翡翠と面会し、アスカリッドと翡翠の聖人修行をエリーザベトが監督することになったことを報告された。
この時、アスカリッドからエリーザベトとのデートの報告(自慢話)を聞く。その後、アスカリッドにオルゴーゥン魔族王国への帰国の意思を尋ねた。
その後、アスカリッドに自身の権限で『時空魔導剣クロノスソード』を贈って時空騎士に任命している。
自身のロリィタブランドとして『ミルキーウェイ』を立ち上げており、高い人気を誇っている。
アスカリッド達が帰った後、エミリア=ソピアーナーヴァのアカウントを作成した。そのエミリアの姿でレインの婚約に向けた合コンにサポーターとして参加した。またこの合コンの準備が整ったタイミングでローゼルハウト子爵家に、常日頃から先輩であるレインのお世話になっている立場であること、王子宮における彼女の仕事ぶり(常日頃から真面目に働いており、第一王子の専属侍女ではあるもののお手つきになるようなことにはなっていないことや、その仕事ぶりから彼女の目的である良縁を結ぶということは未だ果たされていないということ)、騎士や文官達からのレインに対する評価、そして、今回の最重要情報であるレインのお見合いについての説明を記した手紙を送っている。
姿を変えたが、合コンの話を聞きつけて参加したヴェモンハルトには正体がバレており、お見合いの第一部終了後にヴェモンハルトに呼び出しを受けた。この時、ヴェモンハルトに真っ向からヴェモンハルトに助力は一切しないことを宣言すると共に脱落を望む言葉を口にした。と言いつつも、「ヴェモンハルト殿下に、レイン先輩を焦がれるように愛することはできない。それだけは自信を持って断言できるよ」とヴェモンハルトに重要なヒントを与えている。
ヴェモンハルトとレインの婚約が決まった後、合コンの審査員とヴェモンハルトとレインの集まった会議室で今後の流れを説明すると共に、レインの仕事量の問題に触れ、レインの王子宮筆頭侍女の辞任を提案すると共にアルマの王子宮筆頭侍女就任を提案した。この時、バルトロメオとアルマの恋愛にも触れ、バルトロメオを動揺させた。
ビオラで「社員が興味を持ったものについて、許可を得られれば、その企画に必要な資金を全てビオラが出してくれる」というチャレンジ・プロジェクトを提案し、実行に移している。藍晶の提案した「地下鉄の企画」を幹部と共に審議した上で採用し、予算をつけた。
この「地下鉄の企画」を藍晶がラインヴェルド達の前で提案している姿をエミリアの姿で見守った。
プリムラが神殿で神学の授業を受けているタイミングでレミュア、ナトゥーフ、オリヴィアの訪問を受ける。同じタイミングでアルティナの訪問を受け、プリムラの誕生パーティにヴェルディエのエスコート役として参加することを報告された。
その後、ナトゥーフから新たな古代竜に関する情報を、レミュアからミーフィリアが古代北部派エルフ文字文献調査で発見した土の精霊王に関する情報を得る。
古代文献の解読指南書を作成しミーフィリアに渡しており、ミーフィリアの【世界樹の森林都市】の古代北部派エルフ文字文献調査に貢献した。
エイミーン、ミスルトウ、プリムヴェール、マグノーリエ、ミーフィリア、レミュア、ナトゥーフ、オリヴィア、アルティナを伴ってラングリス王国の王宮を訪れ、革命の終結に貢献した恩を持ち出してウォーロリア山脈帯への入山許可を得た後、古代竜と土の精霊王、山エルフ達の棲まうウォーロリア山脈帯に入山する。
山エルフの族長に敵対する意志がないことを示した後、〝巌窟竜〟ポーチヴァ・ファウケース・カブルストーンの強化と土の精霊王ロイーゼとの契約を行いたいという意思を表明する。
ロイーゼと契約を結ぶ条件として実力を示すためにアルティナとタッグを組んでポーチヴァとロイーゼと交戦し、勝利を収めた。
その後、ポーチヴァに自己強化をしてもらった後、ロイーゼと契約し、ロイーゼから風の精霊王のシュタイフェと水の精霊王のイセリアの情報を聞いた。
イセリアがいるというリヴィア岬に向かう。リヴィア岬の海中でイセリアと会い、契約を結ぶ。その際、自身の前世や世界の真実についてもイセリアに説明した。その後、一方的に契約をしてもらうのでは申し訳ないと「何か頼みたいこととかがあれば遠慮なく言ってねぇ」と提案し、人間の暮らしを見てみたいというイセリアの希望を叶えるためにエイミーン、マグノーリエ、プリムヴェールに案内役を依頼した。
プリムラの誕生パーティを前にルークディーンのマルゲッタ商会でのプレゼント選びにアルベルトと共に同行し、アドバイスを送る。この時、「欲しいと思うものは大凡直感で九割決まってしまうものです。ちなみに、女性がどちらがいいと聞くものも、実は答えが決まっているということがほとんどなのですわ。そういう非効率なものを楽しむのも恋人や夫婦の醍醐味なのかもしれませんね。私も大抵一目惚れで物を選びます。逆に一目惚れしない時は別の店に行くか、出直すかのどちらかですわ。妥協で選べば後々こうした方が良かったと後悔するものですから」と買い物について持論を展開した。
ルークディーンに協力したお礼として、アルベルトから髪飾りを贈られた。
プリムラの誕生パーティにはアネモネとしてスティーリアと共に参加した。
誕生パーティの事前準備として面倒ごとにならないように、事前に約束させるためにアレッサンドロスとコンラートを説得、そのために大量の宗教画を描き、ヴァンとの演奏勝負で披露した例の曲に題名と歌詞までつけて『讃美曲第一番 聖女神の聖戦』として楽曲提供した。
男の娘は許容範囲だが、漢女は許容範囲外であり、誕生パーティでケプラーがロリィタファッションに興味があると言ったときには露骨に嫌そうな顔をして『分身再生成の水薬』や『外観再決定の魔法薬』の使用を提案したが、家庭の事情を理由に拒否されている。
この誕生パーティでレインの父スタンラン、レインの母リンシア、レインの長兄のリザールに初めて挨拶している。また、この誕生パーティでアネモネとしてカノープスに紹介される形でキュラソー=バラライカ侯爵、ジュラ=バーネット伯爵、ハーベイ=ウォールバンガー子爵、ティフィナ=クレオパトラ女男爵の【毒剣五指】に数えられる暗殺貴族達と顔合わせをした。
当初の予定には入っていなかったが、『剣聖』ミリアムの誘いを受け、オルパタータダの紹介という形で挨拶する。その後、ミリアムの紹介でヴァルムト宮中伯一家と顔合わせをした。
ミリアムにアルベルトの実力の目算を尋ねられた際には『プレゲトーン王国の剣聖』ギミマティアス・ローヴァルドと同等、ラインヴェルド、オルパタータダ、オニキスといった一騎当千の猛者よりも一段下のランクに大甘で位置付けた。
ミリアムに弟子であるアルベルトと共に模擬戦をしたいと依頼され、快諾する。
ラインヴェルド達が会場に姿を見せた時にはアネモネとしてラインヴェルド達に挨拶した。その際、アスロモ=シューグアリア伯爵に「成り上がり風情が国王陛下に声を掛けられる前に声を掛けるなど、到底許されることではない。庶民上がりの下賤な者はやはり礼儀というものを理解していないようですな」と言われて絡まれる。
怒りに駆られたスティーリアがブライトネス王国を滅ぼす勢いで力を振るった際には矛を収めるように言った。このやり取りは圓もラインヴェルドも予想していたものであり、スティーリアを利用したことに罪悪感を抱いた。
この時、ラインヴェルド達がスティーリア達に斬り掛かろうと企んでいたこと見抜いており、その時はスティーリアの前に自身が動いて抹殺するつもりだった。
プリムラの誕生日プレゼントには全状態異常の自動解除と永続的な回復魔法を付与した『インペリアルプリンセスズ・イースター・エッグ』を贈った。
ヴェモンハルトに『インペリアル・イースター・エッグ』の製作を依頼されたときには断ったが、押し切られる形で渋々『インペリアル・イースター・エッグ』の作成を請け負った。
その後、ラインヴェルドに紹介される形でナジャンダ=アストラプスィテ大公、ランレイク=エタンセル大公、フューズ=シンティッリーオ大公と初対面した。ランレイクと対面した際にはランレイクと剣を交え、フューズからは魔法学園の教師にならないかと誘われるが、仕事の忙しさを理由に断る。その代わりにローザを魔法学園の教師に推薦した。
そして、最後のジェム=フンケルン大公兼辺境伯と対面し、これまでの『這い寄る混沌の蛇』が起こした事件やシェールグレンド王国によるブライトネス王国への干渉、フンケルン大公家の歴史などを振り返りながらジェムこそが『這い寄る混沌の蛇』の手先なのではないかという推理を大胆にジェムに突きつけた。この時、決定打はないと言ったもののアネモネとジェムの対立は明確化し、ジェムはアネモネからロックオンされていることを認識し、ジェムは近いうちに動かざるを得なくなった。その手腕をビアンカからは「あれほどまでに大胆に、そして鮮やかにフンケルン大公家を追い詰めたことに驚いた」と高く評価されている。
誕生パーティの終盤、スティーリアと共に踊った。その後、ラインヴェルドとオルパタータダを含め、挨拶をした王侯貴族や多種族同盟の関係者達、天上の薔薇聖女神教団の教皇と筆頭枢機卿の全員とダンスを踊る羽目になった。
パーティ内でラインヴェルドに料理人の評価を問われた時には、高遠淳49.9点、圓48点、アーヴァゼス45点、ジュードマンは44.5点、メルトラン42.7点、ペチカ42.5点、ジェイコブ43.5点、シュトルメルト44.4点と採点した。
誕生パーティ終了後、王女宮筆頭侍女の執務室に戻る。
執務室でアリバイ証人として待機していたオルゲルトに自身がシェルロッタに王女宮筆頭侍女の立場を譲ろうとしているのではないかと核心を突かれる。オルゲルトの推理を肯定すると、オルゲルトに「確かに理屈は分かります……しかし、それは他ならぬプリムラ様の意思を無視したお考えではありませんか。……もし、この世界で一番シナリオというものに雁字搦めにされているのは、他ならぬ圓様です。この世界の人間を軽んじないで頂きたい」と言われてしまったが、考えを変えることはしなかった。
誕生パーティ終了後、ローザとしてプリムラの誕生日を祝い、絵画を贈った。
ローザの就寝後、ラインヴェルドに連行され、ビアンカ、ヴェモンハルト、スザンナ、ルクシア、フレイ、アクア、ディラン、カノープス、メネラオス、ベルデクトと共に会議室で情報交換を行った。この会議でジェムを見逃した理由を問われ、ネスト誘拐事件が起こる可能性を示し、この誘拐事件を利用してジェムを追い詰める作戦があることを匂わせた。
この時、第二王子ルクシアの婚約者のフレイから「ネストルートで暗躍していたシーラという女性を利用していた黒幕の正体が王弟殿下」という証言が出ており、ここから末王子ロードスター=ブライトネスの話へと移っていく。
流石にロードスター=ブライトネスがフンケルン大公家の初代ということは把握しておらず、期せずしてジェムが『這い寄る混沌の蛇』の関係者であることの裏付けがとれることとなった。
翌日、第四王子専属侍女のパトリアの訪問を受け、第四王子のヴァンと面会することになる。この時、ヴァンを優先すると同時にプリムラを蔑ろにするパトリアに対してヘイトを溜めることになる。
この面会はヴァンがローザとアネモネが同一人物なのではないかという疑問の答え合わせのためのものであり、自身の正体を見抜いたヴァンに自身の前世と世界の真実、メリエーナ暗殺事件の真相とカルナなりのやり方でメリエーナを守ろうと行動していたことを説明する。
メリエーナの死とラインヴェルドとカルロスとの確執については「具体的な黒幕は存在せず、貴族社会の歪みと毒殺事件が招いた悲劇」と捉えている。
その後、ヴァンに王になる意志を問うが、「長兄上と次兄上が継ぐ気がないのなら、兄上が妥当だと思う」と断られる。
その後、ヴァンから音楽講義のグレードアップを依頼され、「授業は一週間に一度に減らし、基本的には楽譜無し、圓が弾いたものを耳で聞き分け、記憶し、次の週には譜面の提出とその曲の演奏する。一週間に一曲ペースで、慣れてきたら二曲三曲と増やしていく。その他にプリムラのピアノレッスンの教師役を担当する」という内容へと変更する。
あまりにも難易度の高いレッスンに変更したことがカルナに誤解されることになる。その誤解もラインヴェルドがローザの前世や正妃シャルロッテ暗殺事件などの話を交えながら事情を説明したことで解かれ、その後カルナから謝罪を受ける。
ラインヴェルドにカルナがメリエーナを嫌う側妃の演技で自分の派閥を騙し、人知れずメリエーナのことを守っていたことを事前に伝えており、「少しはカルナ王妃殿下に向き合ってあげて欲しいなぁ」とアドバイスを送っており、これがカルナとラインヴェルドの和解に繋がった。
カルナの出ていった音楽室に現れたフレイに依頼され、ヴァンと共に『スターチス・レコード』のBGMを演奏した。
プリムラ達がアストラプスィテ大公の領地に避暑に行く際には王女宮筆頭侍女として同行する。その前準備として、プリムラと共に離宮を訪れてニーフェに夏用ドレスを作ってもらった。
プリムラの遠乗りをしたいという希望を聞き、いつもとは違う遠乗りを提案したいと考え、『空翔ける天馬の召喚笛』をプレゼントしている。遠乗りに備えて護衛騎士や近衛騎士にも『空翔ける天馬の召喚笛』を配布した。
王女宮筆頭侍女としてナジャンダに遠乗りの許可をもらい、アネモネとして登城し、プリムラのドレスを作るために他の王族にも御用聞きをした。
ラインヴェルドからはカルナへの贈り物として宝石を使った『インペリアル・イースター・エッグ』を、その他に『生命の輝石』とインペリアル・リリーシリーズの筆記具一式を、カルナからはインペリアル・リリーシリーズの硝子ペンをそれぞれ注文される。また、この時にラインヴェルドにカルナとのデートについて相談され、『Rinnaroze』のスペシャルランチコースと新星劇場のプレミアム席のチケットの用意をした。
このデートの話を聞き、パッケージ旅を提案する旅行代理店的な仕事を始めることに意欲を見せた。
ビアンカにはオーダーメイドドレスを何着かと、それに合わせた宝飾品をいくつかを販売した。
ヴェモンハルトには完成した朝食のベーコンエッグをあくびしながら作る片手間に作った『インペリアル・ストーカーズ・イースター・エッグ』を届けた。この時、レインが「フォルトナ王国のエルペール地方の茶葉が旬は短いものの大変美味しいとお聞きしました。こちらの紅茶を殿下にも是非飲んで頂きたいので、ビオラ商会合同会社の方で輸入をお願いしたいのですが」と提案すると、こんな王子にも誠心誠意仕える侍女の鑑であるレインに感動し、エルペール地方のお茶農家との相談を請け負った。ヴェモンハルトがドレスと靴、宝飾品を贈りたいと提案した時には最初全額出す意志を見せたが、ヴェモンハルトに食い下がられ、渋々半分負担の形で請け負うことを決めた。
その後、レインへの婚約祝いとして手製の刺繍を施したハンカチと、手作りのチョコレートのセットを贈った。
ルクシアからはフラスコ、ビーカー、試験管、シャーレをいくつかと、次の研究で『分身再生成の水薬』と『外観再決定の魔法薬』のサンプルをいくつかを注文され、快諾した。フレイからはヘッドフォンと音楽プレイヤーのセットを注文されたが、ルクシアからフレイへとプレゼントにしたいという依頼を受け、ルクシアと協議してオーダーメイドでデザインを決めていくことになった。
この時、ルクシアに日頃のお礼に何か良いものはないかと尋ねられ、ゲームミュージックのオーケストラ演奏を思いつき、ヴィニエーラ管弦楽団に協力を依頼する。この時にはまだ構想段階で具体的なデートの内容は決まっていなかった。
ルクシア達の次にはヘンリーとヴァンに御用聞きを行う。この時、ヘンリーからは遠回しに「王室御用達のマルゲッタ商会をこれまで通り優遇し、そこで対応できない場合はビオラに依頼をするという形式を取る」と宣言されており、「これはプリムラのドレスの採寸に来るために必然的にしなければならないからやっているだけの本当の意味での儀礼なんだと……この場でそれに気づいていないのはヘンリーと護衛の近衛騎士と執事長のみ。ある意味滑稽かもしれないねぇ」と完璧王子と言われるヘンリーが予想以上に視野狭窄であると内心で嘲笑した。
この時の反応から「世界がつまらないと最初から決めつけているヘンリーよりも、やっぱりヴァンはよく世界を見ている」と二人を比較した上で評価している。
ヴァンには御用聞きをせずに第三の楽器の購入を提案する。その後、ヴァンにリリークオリティ・クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ、グァルネリ・デル・ジェズ、ストラディバリウス、アコースティック・ギター、アコースティック・ベース・ギター、ドラムセットを販売した。
自身を努力型の秀才タイプと考えており、「凡人には一流にはなれませんが、超二流にはなれる」という言葉を体現した存在だと考えている。それに対し、影澤照夫のことを理不尽なほど出鱈目な天才と評しており、自信が絶対に及ばない存在と考えている。(ヘンリーに対しては努力を怠った天才として内心で超二流に及ばない存在として見下しているところがある)。
完全模倣を販売しようとしたところ、ヘンリーに「限りなく本物に近い偽物ですか。……それは、つまり偽物と公言した上でヴァンに購入させようということでしょうか? ……それは、ブライトネス王国の王族を舐めていると、そのように受け取っても良いのでしょうか?」と言われた際には完全模倣というものがいかなるものかをクローン技術に関する説明を交えながらしっかりと説明した上で、自身の愛用する楽器について「沢山の思い出が詰まっておりますから。この思い出というものも、重要な要素だと思います。他人にとってはただの楽器かもしれない……ですが、私にとっては楽しい記憶が詰まった大切な品なのですわ。皆様には大切な品というものが一つや二つはあるかと存じます。もし、それが破壊された上で全く同じものを弁償してもらったとして、本当に納得ができるでしょうか? それで納得ができないのなら、その物に自分にとっては物以上の価値があるということになると思いますわ」と力説した。
その後、プリムラの採寸を行い、ドレスの縫製、靴等の作成を行った。
ナジャンダとは誕生パーティで会った時が初対面だったが、モルヴォルの紹介でやり取りは何度もしており、翌日にはビオラ商会を訪れたナジャンダからお礼と労りの言葉をかけてもらっている。
御用聞きの一週間後、アストラプスィテ大公の領地に向けて出発した。
遠乗り用にフォルトナ王国で調教された愛馬のコルディリネ・テルミナリス・ドナセラを連れていった。
馬車で移動中のところで馬車を目指して単騎で突き進んでくるレオネイドを捕捉し、すぐに近衛の副隊長のエアハルトと情報交換を済ませてレオネイドを招くことができるように準備を整えた。
使者として現れたレオネイドからルーネス、サレム、アインスがプリムラ達が避暑地に向かうタイミングでアストラプスィテ大公領に向かうことになったこと、侍女としてミナーヴァが同行し、更にウォスカー、ファイス、カルコスが護衛として派遣されたという爆弾の如き情報を聞くことになる。
アストラプスィテ大公領に到着後、ナジャンダの出迎えを受ける。ナジャンダから予想通りウォスカーとファイスが問題を起こしていることを聞き、教育的指導をするべきと判断、ナジャンダの許可を得てからヴァルグファウトス公爵邸に転移し、アクアを連れてきた。
この時、ウォスカーに対して犬属性で可愛らしい方と意外にも高評価をしていることを明かしている。
ヴァルグファウトス公爵邸でプリムラたちにアクアを紹介する際には「ブライトネス王国の戦力を上から数えても上位に位置する強さを持っている」とラインヴェルド、バルトロメオ、ディラン、ヴェモンハルト、スザンナ、ミーフィリアと同等の実力者と紹介した。
デビュタント前の自身が筆頭侍女になるに至り、ブライトネス王国に所属する騎士、執事、下男、侍女、メイド、文官、その他貴族について名前や家系、派閥に至るまで全て頭に入れた。ジェムの祖先がロードスターであることを知らなかったことを突きつけられてからは各代の当主なども頭に入れるようになった。
ブライトネス王国の騎士達が闘気と八技を習得していないことを前々から問題視しており、アストラプスィテ大公領に到着したところでアクアと共に半ば挑発するようにその事実を指摘し、ナジャンダの許可を取った後、アクア、ウォスカー、ファイスの三人と白花騎士団所属の近衛騎士、王子殿下の護衛の近衛騎士、アストラプスィテ大公領の領軍による模擬戦の準備を整えた。
自己紹介のタイミングで闘気についての説明を行うと共に、自身の魂魄の霸気が《鏡》であることも明かした(実際は《鏡》から派生し、更に複数の能力を得ている)。
その万能な魂魄の霸気について「私は、私という存在を振り返った時、常に外界から影響を受け、感銘を受けたものから学び、それを取り入れるという姿勢を持ち続けてきたと思いますわ。私はただの凡人ですから、先人達から学び、その道を求道することによってようやく人並みに到達できるのです。魂魄の霸気もそれと同じです。優れた者から学び糧とする、その積み重ねの末に……ということですわ」と自身の性質を語り、その性質が反映されたものであると語った。
シェルロッタ、メイナと共に荷解きを終えた後、アルマと情報交換をした。この時、第三王子専属侍女のレナーテと第四王子専属侍女のパトリアを厄介な存在として捉えていることを明かしている。
サプライズを用意しているプリムラへのサプライズとアストラプスィテ大公領の名産品提案の下準備としてメルトラン、ディマリア、下男のダンと共に(メルトランとディマリアのデートも兼ねて)薔薇の蜂蜜を購入しにアストラプスィテ大公領の商店街へと繰り出した。
メルトランとディマリアの恋の応援をするローザに気恥ずかしくなったメルトランがローザの恋愛話を聞こうと話を変えた際には月紫への胸焼けするほどの愛を言葉にしてメルトランとディマリアに砂糖を吐かせた。この時、アルベルトとは恋仲ではないことを二人に明言している。
元々異世界には無かった寒天やゼラチンをペチカに教えており、『Rinnaroze』の店には寒天やゼラチン、ゼラチンを使ったバヴァロワなども提供されている。『Rinnaroze』で提供されたバヴァロワを知っていたメルトランにその作り方を教えた。
一つの店で複数の蜂蜜を取り扱っているとは流石に考えておらず、一軒目に入ったカフェでその事実に気づいて作戦を変更し、ダンと召喚した琉璃に養蜂家の情報を集めるように依頼した。その前にダンと琉璃を含めたメンバーでカフェでお茶をした。
一軒目のカフェから戻ってきた後、真剣に蜂蜜を使った料理を模索している姿を見て、邪魔はできないと判断し、互いに薔薇の蜂蜜を使ったドルチェを持ち寄り、プリムラに相応しい一品を選ぶ品評会を提案し、バヴァロワをメルトラン達の目の前で作って実食してもらった後に分かれた。
その後、ナジャンダに直接お目通りする。
ナジャンダに「改めて、王女殿下に誠心誠意仕えてくれて本当にありがとう。彼女は私の孫のようなものでもあるからね。……そんなつもりで王女殿下に仕えている訳ではないことは承知の上だが、何かしらのお礼をさせて頂きたいと思っている」と提案され、「プリムラとモルヴォルの面会を作ってもらいたい」、「ジャムを作ってみたら面白いと思っているので、ナジャンダの作っている食べられる薔薇の花弁をもらいたい」、「ジリル商会の会頭殿と相談した上で、薔薇の単花蜜をブランドとして王都で販売してはどうかという提案したい」と三つの願いを述べた。
その後、ナジャンダに案内されて温室に向かい、食べられる薔薇の花弁を分けてもらう。
その際、依頼通りにラピスラズリ公爵家の青薔薇を渡す予定ではいたが、その青薔薇の美しさが屍体によるものであることを包み隠さず語っている。花には罪はないと青薔薇を受け取ったナジャンダに、化学肥料を使用して育てることを提案し、ラピスラズリ公爵家の青薔薇と共に化学肥料も提供した。また、この時に屍体を栄養としていない斎羽が育てた青薔薇も進呈した。
薔薇を誉めている過程で精霊の加護の話になり、興味を持ったナジャンダの依頼で薔薇園に精霊の加護を施した。
その日の夜、漫画を描いていたソフィスが口を滑らせたことでメイナに自身がブランシュ=リリウムであることがバレる。その後、シェルロッタを巻き込んでソフィスの漫画執筆の手伝いをした。
同室のメイナが寝た後、漫画を描くソフィスのために紅茶を淹れ、休憩を提案する。その後、ソフィスから「本当の『スターチス・レコード』をプレイして欲しい」という願いを持っていることを明かされ、「『スターチス・レコード』の資料をお借りできないでしょうか?」とお願いされた。圓が「沢山の思い入れが詰まっていて、でも、思い描いたものとは程遠くて……幻滅しようとして、幻滅し切れなくて、結局苦い感情を残しながら封印した黒歴史のゲーム」と考えている『スターチス・レコード』を完全な形で再現したいという自分も叶えることを諦めた夢を叶えようとするソフィスを見て、もっと頑張らなければならないと気を引き締めた。
ソフィスと話をしていたところにネストから連絡が入り、加勢する必要が出たため、ソフィスに見送られる形で王都に転移した。
その後、グローシィの一件で因縁の生まれたクレールとデルフィーナと戦闘して二人を追い詰めた後、「ローザの話を聞いた上で戦いを続行するか否かを選ぶ」、「ローザの話を聞かずに挑んで死ぬ」という二つの選択から好きな方を選ぶように言う。
選択肢を与えた背景にはクレールとデルフィーナへの同情があった。その一方で、グローシィの死の真相を知ることで二人が傷つくことを恐れていたということもあり、そのまま知らぬまま死んだ方が幸せなのではないかとも思っていた。
グローシィの死の真相を聞くことを選んだクレールとデルフィーナに漆黒騎士団の謎の壊滅の真相を確かめるためにフォルトナ王国に潜入していたこと、その犯人がグローシィであったこと、グローシィは最後まで皇帝を崇拝し、その信仰に殉じて「最後の忠誠」を使って死を迎えたことを語った。
母の愛が嘘だったと思い、心の支えを失って絶望に苛まれたデルフィーナに「愛されていなかった? それなら、なんでデルフィーナ――君は生きているんだ? 皇帝にとっては興味がない存在、あるいは邪魔な存在だった。見捨てられて殺されても仕方がないのに……それでも、ここまでずっと生きてこられたんでしょう? それに、デルフィーナは母親であるグローシィのことを大切に思っていたんでしょう? じゃなかったら復讐なんて絶対にしようとしない筈だよ。……それは、つまり愛されていた、ってことじゃないのかな?」、激しく後悔して怒りの矛先を過去の自分に向けているクレールに「クレール……君は全知全能にでもなったつもりなのかな? 救おうと手を伸ばしても救えないことなんてザラにある。それに、当時、君は子供だった。戦争という大きなものに呑まれ、一家離散……それを、子供だった自分の手でどうこうできるなんて考えているなら、それこそ傲慢なことだと思う。……クレール、貴女は決して悪くない。そこに責任を感じる必要はないんだ。自分を責める必要なんて、ありはしない」とそれぞれ二人を気遣う言葉を口にした上で「ボクに【濡羽】の死の責任がないという訳ではないし、実際に死に追いやった元凶はボクということになる。ボクもそれを否定するつもりはないよ。……仇を取るために戦闘を続行するのも、降伏するのも、どちらでも構わない。ただし、次は本気で殺しに行く」と総括し、少しでもクレール達の気持ちを軽くしようと悪者ぶっていることを見抜かれてクレールとデルフィーナに呆れられた。
グローシィのことを振り返り、悪にならざるを得ない理由があった、なるべくしてなってしまった悪であると考え、少しだけグローシィに同情した。
この時、「理由があって悪に堕ちた者達に、ボクは少しだけ甘いのかもしれない」と自身を評している。
その後、ネスト、トーマス、レナード、汀、クレール、デルフィーナ、シーラと共にフィーロとブルーベルの待つアネモネ所有の屋敷の一つに転移し、『這い寄る混沌の蛇』との戦いの軌跡を改めて振り返った。
この振り返りの中でジェムについても言及し、「塞ぎ込んだ母と二人で暮らしていた頃に出会った、今でも大切にしているその栞の持ち主」のことに触れつつシーラの心を揺らがせた。
その後、圓の知らない『冥黎域の十三使徒』に関する情報提供を求め、クレールからルイーズ・ヘルメス=トリスメギストスとナユタ≠カナタに関する情報提供を受ける。
クレール達にQueen of Heartの討伐方法について何か考えがあるかと尋ねられ、覇王の霸気を極めた先にQueen of Heartの魔法を突破する可能性があることを明かした。
その後、ファンデッド子爵家次期当主のメレクとルーセント伯爵の一人娘のオルタンスの婚約の話に、ファンデッド子爵家を支配下に置こうと動き始めたパーバスディーク侯爵が絡んでくる可能性を示した上で、シーラとの共通の敵であるパーバスディーク侯爵を倒すという一点でシーラに共闘を持ちかけた。
汀、クレール、デルフィーナを仲間に引き入れた。
ネスト誘拐事件の解決後、アクア、ディラン、ウォスカー、ファイスを巻き込んで品評会に向けた料理の試作を行った。
料理の試作を終えたところで割り当てられた部屋に戻り、メイナを労って薔薇の風味が香るストロベリーアイスを贈り、紅茶を淹れてお茶を飲みながらその日のプリムラの様子の報告を受けた。
メイナが疲れで眠ってしまってから、アルベルトから受け取った髪飾りのお礼として刺繍ハンカチを思いつき、ハンカチに薔薇の刺繍を行った。
晩餐の準備を終えた後、プリムラに呼ばれ、サプライズで綺麗な刺繍の施されたレースのハンカチをプレゼントされ、そのハンカチに込められたプリムラの気持ちを受け取って、シェルロッタとプリムラ――二人を幸せにするためにシェルロッタに王女宮筆頭侍女の座を譲る決心が揺らいだ。
ルークディーンに誕生日プレゼントのお礼を贈らないかと提案し、何が良いかと尋ねられてペン軸を贈ることを提案した。
プリムラに品評会の話をしてもう一日休みをもらった。
品評会の日の午前中にナジャンダ、ヘンリー、ヴァン、プリムラ、ルーネス、サレム、アインス、ラーニャ、アドリアーナ、エアハルト、レオネイドと共に遠乗りをした。
品評会には薔薇蜂蜜とホイップの濃厚バター香るホットケーキ、薔薇ジャムと苺ジャムの使ったアイス、薔薇ジャム入りの紅茶と薔薇尽くしのメニューを出し、メルトラン相手にストレート勝ちした。この勝利でも自身の料理を妥協の産物と称し、全く満足していない姿を見た料理長のシズレから「ブライトネス王国の最高峰と名高いアーヴァゼス王宮筆頭専属料理長殿ですら到底用意できない一品」こそがローザの目指す料理なのではないかと核心を突いた質問をされる(この時、ローザは「そんな畏れ多いことを申すつもりはありませんわ」とはぐらかした)。
雨の日にプリムラと二人きりで話をしていたところ、ルーネス、サレム、アインスがプリムラの滞在する部屋を訪れ、勉強を教えて欲しいと頼んだことが切っ掛けとなり、更にプリムラがヘンリーとヴァンを巻き込み、ソフィスが飛び入り参加する形で優勝賞品有りのクイズ大会を行うことになった。
優勝したソフィスの願いは後日聞くことにして、参加賞のインペリアル・リリーシリーズのボールペンをプレゼントしたところでクイズ大会は閉幕となった。
ナジャンダとどう接するべきか悩んでいたプリムラに圓なりの考えを述べた上で、ジリル商会の会頭もとても素敵な人であることを包み隠さず伝えた。
ヘンリー、ヴァン、ルーネス、サレム、アインスが大公領を出発した後、ナジャンダと共にモルヴォルとプリムラの面会の機会を作った(ペン軸を売りにきた商人と姫という形ではあったが)、その後、シェルロッタにモルヴォルの給仕を担当させることでモルヴォルとの和解の機会を作った。
その後、三千世界の烏を殺して、アネモネの姿でモルヴォルとプリムラが邂逅した日の夕刻に移動し、アクア達が領軍と共闘して魔物を食い止めている新迷宮に赴くと、単独で迷宮統括者のアピトハニーと交戦、勝利して従魔にすることに成功した。
アピトハニーに蜂蜜の配合研究の協力を依頼し、承諾を得た。この蜂蜜はビオラを代表する商品の一つとなる。
園遊会が近づく中、統括侍女と筆頭侍女が集まる事前の打ち合わせに出席した。この時、外宮筆頭侍女に「遅かったですね、王女宮筆頭侍女」と嫌味を言われた際には「五分前行動の原則でしょうか? 確かに、これでは重役出勤のようにも見えてしまいますね。新参ならもっと早く来るべきだと……確かに、新参者の態度としては当然かもしれません。……しかし、私が会議室に入ったのは定刻の丁度一分前――全くもって非難される謂れは無いと思います」と反論した上で「確かに、早め早めの行動は大切なものかもしれません。……しかし、その五分を無意味な時間として空費するのであれば全くもって褒められたことではないと思います。人一人に与えられた時間は平均寿命を100年と仮定して、100年は36525日、つまり876600時間……52596000分ということになります。与えられた時間が有限である以上、それを有意義なものにするよう心掛けるのは当然のことかと。……もし仮に私がホストの場合は一時間ほど前から会場の設営をして、万全の体制を整えた上で会場入りを待ちますが、ホストでない場合はご迷惑になることも考えて会場には一分前に入場することを心がけています。ただ早く行動すれば、それで良いという訳でないのではありませんか?」と持論を展開した。ちなみに、この時、園遊会に向けた避難マニュアルを各所に配り終えてから参加している。
ノクトによる園遊会についての各種説明の後、ノクトから引き継ぎ、参加しているメンバーに避難マニュアルを配り、地下シェルターの設置計画と備蓄について報告した後、プリムラの誕生パーティでのアネモネとジェムの敵対や先代ラピスラズリ公爵の転生体であるベルデクトが語ったオーレ=ルゲイエにも触れながら過去最悪の規模の戦争と言われた『怠惰』以上の戦争が起こることになることを説明した。
この時、アネモネから預かった謝罪と称して園遊会に戦いを持ち込むことになることをカルナに謝罪するつもりでいることをシエルに伝えている。
この会議の終了後、アルマにメレクとオルタンスの婚約のお祝いの言葉を贈った後、アルマがパーバスディーク侯爵家が横槍を入れてくることを不安視していることを見抜き、その不安が的中していると言った上で「パーバスディーク侯爵は地位に固執するタイプのようでねぇ、次期伯爵も少しずつ引継ぎをしてもらっている筈なのに一向に進まない引継ぎに、パーバスディーク侯爵が地位を譲る気がないのだということに気が付いて最近では険悪な雰囲気みたいだよ? まあ、パーバスディーク侯爵は少しずつ権力を委譲しつつもパーバスディーク侯爵の頂点に居たいようだからねぇ、ファンデッド子爵家の掌握も狙っていると思うけど、その一件を利用して次期当主と次期当主の息子にダメージを与えられればと思っているかもしれない。いずれにしても何か企んで行動を起こしてくると思われる」とパーバスディーク侯爵家の内部事情を語った。
対パーバスディーク侯爵家に備えて人員を揃えておきたいと考え、プリムラに相談した上でディマリアを、カノープスに相談した上でカレンをそれぞれ護衛につけた。
プリムラ達への歴史の授業が終わる間際にラインヴェルドに乱入され、ラインヴェルドから魔法学園の件に関する伝言を受け取る。講師として認められるために博士論文に相当する論文を提出する必要があるという話を聞き、十一本の論文を書くと宣言した。
その後、魔法学園の改造案に関する話となり、ラインヴェルド達に草案を見せ、プリムラ達からの質問に答えた。新たな魔法学園のカリキュラムには時遡時計というアイテムを使って同時に行われている複数の授業を受けることができるシステムを取り入れることを検討している。
神学の授業に現れたジョナサンから『剣聖』と『剣聖』候補相手に模擬戦を行うことについて「狡い、僕だって暴れたい」という態度をされ、更にラインヴェルドがこのジョナサンの提案を受け入れたと聞き、渋々ジョナサンの持ってきた参加者リストを受け取った。この時、ジョナサンはルークディーンの兄であるアルベルトを貶しており、この一件が理由で馬車の中で一時期プリムラとジョナサンの間で険悪な雰囲気になる。ジョナサンが険悪な空気の改善のためにアルベルトを何故酷評したのかを丁寧に説明した後、プリムラに「でも、ローザはアルベルト=ヴァルムト宮中伯のことを、す、好きなのよね?」と問われた時に「ローザさんはアルベルト殿のことを好きでもなんでもありませんよ」と教えた上で、ローザがプリムラの侍女になった理由の一つに「後ろめたさを感じている」ことがあることを指摘した。
プリムラの出発後、シェルロッタ、スカーレット、ソフィス、ジャンヌ、フィネオ、メアリー、メイナと共に現時点での実力を確認するテストを受けた。その後、スカーレット達の事務仕事の上達具合を確認した。
翌日、アネモネとして登城し、園遊会を戦争の舞台にしてしまったことを土下座でカルナに謝罪した。その後、話は具体的な戦争の戦力の話となり、『阿羅覇刃鬼』や『阿頼耶死鬼』などと呼ばれる世界的犯罪組織の首魁ウンブラ、アイオーン達、冥黎域の十三使徒、『傲慢』、『色欲』、『憤怒』、『嫉妬』、『暴食』の枢機司教などの不穏分子の名を挙げた。
カルナへの謝罪の終了後、ラインヴェルドとカルナ、ルクシアとフレイのデートプランについて具体的なプランを詰め、日程を七日後に決めた。
ジョナサンの提案を聞き、模擬戦をバトル・シャトーのお披露目を兼ねた剣武大会に変更する。
ラインヴェルド、バルトロメオ、アクア、ディラン、ジルイグス、ディーエル、モーランジュ、シモン、エアハルト、ラーニャ、レイン、アゴーギク、カトリーヌ、エリシェア、カレン、スティーブンス、ジミニー、アルバート、パペット、フェイトーン、ダラス、アンタレス、アリエル、シュトルメルト、ローランド、エルネスティ、ラル、ジャンロー、ディルグレン、ターニャ、レミュア、ヴェルナルド、ジョナサン、ミスルトウ、プリムヴェール、ヘルムート、ラミリア、フォッサス、イフィス、ディグラン、ロックス、ソットマリーノ、ボルティセ、シャードン、オルパタータダ、オニキス、ファント、ウォスカー、ファイス、バチスト、シューベルト、ティアミリス、モネ、ファンマン、フレデリカ、ポラリス、ドロォウィン、ミゲル、レオネイド、ジャスティーナ、ヨナタン、ジョゼフ、カルコス、イリーナ、プルウィア、ネーラ、リヴァス、エルセリス、ポーチュラカ、エヴァンジェリン、日長、月長、玻璃、紫水、ヴァーナム、トーマス、レナード、アスカリッドと交戦し、誰にも敗れず一時間戦い続けた。その後、参加賞を全員分と大金星をあげたラルとトーマスにMVPの商品(どちらも商品券)を手渡した。
この戦いの一周目の終盤でアルベルトと対面している。この時、ローザが裏側を知ってしまった非力な令嬢であるという印象を植え付けるような思考誘導を行った。また、その場でアネモネとして年齢を理由にアルベルトとローザが不釣り合いであると述べた上で、ローザがプリムラとルークディーンの婚約を円滑に進めるためにアルベルトと不仲になることを恐れて親身な交流を行っている可能性を指摘した。
この時、落ち込むアルベルトがローザに嫌われている可能性を指摘した際には「その点に関しては特にアルベルト様が責任を感じる必要はないかと。もし、本当に嫌っている人間が相手の場合、ビジネスライクでも限界はありますからねぇ」と否定し、アルベルトに僅かばかりの希望を与えた。
時空騎士の制度を国に囚われないものにしたいと考えており、競争を加速させるために同盟貴族制度の構想を温めていた。
アルマ達が帰省した際にはパーバスディーク侯爵家との対決に備え、王宮地下の会議室でラインヴェルド、バルトロメオ、シーラと共にモニタリングしていた。
カレンがアルマに暴言を吐き、危害を加えようとしたエイフィリプを捕らえ、玉璽が押された詔書を示してクィレルに屋敷の主要人物を集めさせたタイミングで《蒼穹の門》を使ってラインヴェルド、バルトロメオ、シーラと共にファンデッド子爵邸に現れる。
状況を理解せず「ローザ=ラピスラズリ。権力を持つだけの世間知らず小娘が。アルベルトに目を掛けられているのも、王女殿下のお気に入りであることと、格上の公爵家の娘であるからだ! 何も知らない小娘が……」と暴言を吐いたエイフィリプを黙らせると、ラインヴェルド、シーラと共にパーバスディーク侯爵を糾弾する。しらばっくれるマキシアに「真実語り」を掛けてジェムが『這い寄る混沌の蛇』に関わる者で闇の実験を主導していた証言を手に入れた。
パーバスディーク次期侯爵がラインヴェルドを『暴君』と評して逆鱗に触れた際には、ラインヴェルドの狂気を真正面から受け止め、陛下に優しく微笑んだ。
見気の派生の記憶の読み取りでマキシアの記憶を読み取り、闇の魔法の実験施設の場所を調べ終えるとラインヴェルドにマキシアの処遇を任せた。
その後、魔法でエイフィリプを眠らせて屋敷に転送した後、アルマ達に黙っていたことを謝罪すると共にパーバスディーク侯爵も関わっていた『這い寄る混沌の蛇』との戦いの軌跡を語った。
パーバスディーク侯爵の断罪にアルマ達を巻き込んだ理由については「ファンデッド子爵様が起こした例の問題――あれは、ボクが半分くらい手を貸してしまいましたから。なので、今回はボクの最低限の助力でどこまで行けるのかを測りたかったという意図がありました。実際、アルマ様先輩はパーバスディーク侯爵の怪しげな行動を事前に読み取り、ボクにその可能性を尋ねました。ボクがしたのはディマリアさんとカレンさんを同行させるように手を打ち、お持てなしに必要な最低限の用意をしただけ。そこからは、アルマ先輩とファンデッド子爵家の皆様が奮闘した結果です。ファンデッド子爵家の中に蟠りがあることは知っていましたから、その解決の機会を用意したかったということもあります……こういう問題は第三者が介入するより、当事者達で解決した方が禍根が残りにくいものです。それに、ディマリアさんであれば、絶対にアルマ先輩のことを気に入ってくださると思いましたから、きっとアルマ先輩にとっても心強い存在になってくださると確信していました。今回、ディマリアさんの派遣を依頼したのも、そういったことを勘案してのことです」とその理由を明かしている。
その後、ローザの秘密を知りたがっているクィレルに近いうちに秘密を明かすことを約束した。
ファンデッド子爵家の伯爵叙爵のお祝いとしてファンデッド子爵家の屋敷を建て直しを提案した。
その日は疲労の蓄積が原因で意識を失い、ラインヴェルドに王女宮の執務室に運ばれた。
翌日、ファンデッド子爵家の朝餉の席に現れ、ファンデッド子爵家への叙爵までの流れを説明した。この時、バルトロメオとアルマ、メレクとオルタンスのダブル結婚式を提案したが、圓の式代全額負担は断られた。
闇の魔法の研究施設の制圧ではジルイグス達のグループのサポート役の一人として参加し、ラインヴェルド、カレン、シーラと共に研究施設を制圧した。この時、『量産型拳銃・ダークネスホーン』に「女体化の天恵」を食べさせた『天恵のダークネスホーン』を使い、対峙した研究員の全員を女体化した上である種の洗脳を施し、味方に引き入れている。
闇の研究所の戦いではシーラの心の支えだったラファエロを誘拐したジャサント=ダルファルシア伯爵夫人、フンケルン大公家の家令ゼームズ=フリュリウム、ジェム=フンケルン大公、冥黎域の十三使徒の一人フランシスコ・アル・ラーズィー・プレラーティと交戦し、勝利を収めている。ゼームズとの戦いでは「心霊隷属器」に洗脳されたフンケルン大公家の使用人達とゼームズの繋がりを断ち切って、フンケルン大公家の使用人達を助けた。
武器自体が武装闘気を放出してその身に纏わせることができないかと考え、擬似魂魄を利用し、擬似人格を付与魔法で付加することで武器に人と同じ意志を持った魂を宿らせることに成功している。その副産物として武器自身の意思で天恵の実を捕食することを可能にした。
魂の秘密に関わる研究も行っており、魔物と戦わずに神話級を作成するという研究も進めている。
闇の魔法の研究施設制圧後、シーラと共にダルファルシア伯爵家に赴く。シーラに代わってラファエロを説得役となり、記憶を改竄してラファエロを復讐に向かわせていたのが使用人のコズネーロであることを暴くと、二人に復讐する相手がもういないことを明かした上でコズネーロを浄化した。
シーラとラファエロに今後のダルファルシア伯爵家の処分について話した後、積もる話のある二人を残してエイフィリプを捕らえた屋敷に向かい、エイフィリプを女体化させた。その後、目を覚ましたエイフィリプにリーリエの姿に変身して圧倒的な差を見せつけてから自身のこれまでの行いを女性側で追体験させる。これまでの行いを反省する一方、こんな恐ろしい目に遭う女のままで居たくないと恐怖に駆られるエイフィリプに今度は優しく接して少しずつ女の素晴らしさを教えていった。
その後、ジェルメーヌと名を変えたエイフィリプや女体化させた研究員達を諜報能力を持つ淑女へと育て上げ、女体化組で諜報部隊フルール・ド・アンブラルを結成し、様々な組織に派遣した。
屋敷に戻り、「聖界の神虎獣」の魔法に霊力を込め、大いなる業によって白夜を創り上げると、諜報部隊フルール・ド・アンブラルのリーダーを任せ、天上の薔薇聖女神教団に聖女候補として潜入するように頼んだ。
闇の魔法に関わっていた『這い寄る混沌の蛇』に与する貴族達の断罪後は急激に増えた仕事の一部を引き受け、シェルロッタにプリムラの専属侍女を完全に一任してしまうほど余裕のない生活を送った。
ラインヴェルドとカルナ、ルクシアとフレイのデートでは関係各所に根回しを行った。また、このタイミングでオルパタータダとイリス、シヘラザードにもデートを提案し、トリプルデートを企画した。また、ルクシアとフレイのために企画された第二ホールを貸切にして行われた演奏会では『スターチス・レコード』のメドレーと『賛美歌二十四番 星の光は満ちて、あゝ聖女様』に『スターチス・レコード外伝〜Côté obscur de Statice』の『バトルⅡ 〜vs枢機大罪〜』、『スターチス・レコード』の『ヒロインのテーマ』をアレンジした『魔王戦 〜聖女、最期の戦い〜』を混ぜてバトル曲風に仕上げた『天上に御座します聖女神リーリエ様を賛美する歌』の二曲をピアノで演奏した。
このデートを諜報部隊フルール・ド・アンブラルの最終試験としており、ラインヴェルド達の護衛を担当させた。
ラインヴェルド達のトリプルデートの二日後、クイズ大会の優勝賞品としてソフィスとデート(アクアマリン伯爵邸でおうちデート)をする。ソフィスに思い出のアイスクリームでもてなされた後、背水の陣の告白を受けた。
この時、スティーリアと並んでローザの中で大きな存在になっていることを明かし、認められるのならばソフィスの気持ちを受け取りたいと言った。その後、ソフィス付き侍女のマンジュリカのオイルマッサージを受け、そのまま寝てしまった。
デートの終わり間際、ソフィスの思いの篭ったハンカチをその込められた思いと共に受け取り、今度はローザがソフィスをデートに誘うと約束した。
ラピスラズリ公爵邸の夕餉の席でラインヴェルドがソフィスとのデートの話を話題に出したことを切っ掛けにスティーリアとネストから告白を受け、二人の告白を受け取った(ソフィスの時と同じく、告白の返事はしておらず、月紫が本心から認めなかった場合は頭を下げて断るつもりでいる)。
ソフィスとのデートの二日後、エミリアの姿でバルトロメオの職務を手伝った後、軍務省長官の執務室を訪れたクィレルに正体を明かし、前世の話と世界の真実を教えた。
アルベルトに贈られた髪飾りのお礼をするために王都広場の噴水で待ち合わせた後、王都の外れにある料理店で刺繍済みハンカチとパウンドケーキにブランデーを使ったブランデーケーキ、後は大公領の特産の薔薇蜂蜜をお返しとして渡した。
この食事の最中にアルベルトに「忌憚ない言葉を頂きたいのです。ローザ殿が私のことをどう思っているのか」と問われ、思わせぶりな態度を取りつつ、上手く告白を躱して禍根を残さずに話を進めるのが難しくなってきたと判断する。アルベルトからの告白に対し、園遊会後に答えらしきものを出すと宣言すると共に、この一件でプリムラとルークディーンの婚約に影響が出ないようにすることを約束させ、「アルベルト様が知らないローザの姿を見せ、それを知ってなお、諦めないということであれば、真剣に本腰を入れて交際について考えなければならない」と考えていることを明かした。
店を出てそのままアルベルトと共に書肆『ビオラ堂』に行く予定だったが、ヴィオリューテ=ピジョット侯爵令嬢に絡まれる。最初はアルベルトと共にヴィオリューテを注意しようとしていたが、矯正が難しいと判断するとアルベルトに丸投げして食事をした店に来ていたエリカを追いかけた。
その後、『Rinnaroze』の従業員用の休憩室でデートの状況を説明した後、エリカの仕事の状況を聞いた。また、この時にエリカが見たかった『メローレとミレルダ〜憎しみから愛へ〜』のチケットと有給一日をプレゼントしている。司書の資格を取って正式に司書になりたいというエリカに検定用の問題集をプレゼントした。
エリカとのデート擬きの終了後に王女宮筆頭侍女の執務室に戻る。執務室で待っていたオルゲルトとソフィスにデートの内容をトラブルが起きたことも含めて説明し、アルベルトとヴィオリューテへの怒りに駆られたソフィスをオルゲルトと共に宥めた。この時、ソフィスに自身の定めた恋愛の条件を教えている。
仕事を終えてビオラでの書類仕事に行こうとするタイミングで内宮筆頭侍女のエーデリアの訪問を受ける。既にノクトに報告をし終えていたが、エーデリアに巻き込まれる形で統括侍女の執務室に赴く。
この時、報告義務を果たしたにも関わらず統括侍女のことが怖いからとローザよ都合も考えずに巻き込んだエーデリアに対して苛立ちを覚えており、「正直、エーデリアさんのことを尊敬している部分もありました。アルマ先輩が行儀見習いで侍女になった頃、後輩の育成に関わっていた貴女から礼儀作法を習ったと聞いております。アルマ先輩が優秀な侍女であるのは、勿論彼女の努力もありますが、基礎の部分がしっかりしているというのも大きい。エーデリアさんの功績はとても大きいと思います。しかし、今回の件は後輩の立場で何を言っているのかと思われるかもしれませんが、正直、擁護できるところはないと思います。貴女もピジョット家と縁ある立場だから難しい立ち位置だったのでしょうが、身内だからこそ、より一層しっかりと指導すべきでした。毅然とした態度で接しないから舐められるのです。人と人の関係は、その積み重ねによるもの……その行いが間違っていたことはこの状況が証明しています」と移動中に辛辣な評価を口にしている。
ノクトからは「本日二度目となりますが、本日は本当にとんだ災難でしたね」と労われた。この時、ノクトに明かされる形でアネモネとローザが同一人物であることをエーデリアが知ることになる。話の流れでアルベルトとの恋仲がラインヴェルドの思惑であることも明かした。
プリムラとシェルロッタを第一に考えるローザの考えをノクトに反対され、「まるで今にも泣きそうな顔をしていますよ」と、その考えが本心と食い違うものであることを示された。
ノクトの意を汲んでブライトネス王国の王宮関係者についてのプロファイル集を見せ、ヴィオリューテに関する項目を確認すると、ヴィオリューテをプリムラの御前に立たせ、己が矮小さを思い知らせた上でしっかりと令嬢としての教育を施すことを約束した。
この時、エーデリアに世界の真実を明かしている。
その後、ノクトに新品の「E.DEVISE」を贈った。
翌朝、エーデリアからヴィオリューテの教育状況を引き継ぎされた後、王女宮の使用人達にヴィオリューテが王女宮預かりになったことを伝えた。
顔合わせでヴィオリューテが「本当にどうなっているのかしら!? この宮は。子供しかいないなんて……よっぽど重要視されていないのね。それとも、傲慢な令嬢である貴女が好き勝手人事をした結果かしら? ローザ=ラピスラズリ」と悪態をつき、ヴィオリューテがソフィスの怒りを買った後、一々憤慨するヴィオリューテを諭し続けた。
この時の対応でヴィオリューテから「貴女って、本当に十歳?」とその聡明さを驚かれている。
その後、プリムラに新しく侍女となるヴィオリューテを紹介する。ヴィオリューテが「私が来たから大丈夫」や「王女宮の格を上げて差し上げますからご安心を」ということを恐れていたが、そのようなことは起こらず、目論見通りヴィオリューテのプライドがへし折れる形になった。
プリムラを狡いというヴィオリューテに「いくら可愛い美貌で生まれてきても、性格が悪ければそれが表情に現れます。生まれ持ったものも確かにあるでしょうが、内面から滲み出るものというものもあるのです。姫殿下は決して可愛くなることをゴールだとは考えておられないと思います。本当にヴィオリューテが会ったあのままのお方なのです。下々のもののことまで気遣い、やさしい言葉をかけてくださる。天使という表現も姫殿下の場合は不遜にはなり得ないと思いますわ」、「それに、姫殿下は何も努力をなされずにあのように立派になられたのではありません。王族として、民の上に立つ者として血の滲むような努力を重ねられてきた。先代の筆頭侍女様からもそのお話は伺っておりますし、私が筆頭侍女に就任してからもその努力されているお姿を目にしてきました。別に、ヴィオリューテが努力をしていないという訳ではありませんよ。誰もが努力をしていますし、そこに優劣など存在しませんわ。ただ、天が二物を与えた、天衣無縫のように思える姫殿下も努力をなされている、それだけは心に留めておいてください。優雅に泳ぐ白鳥も、水の下では脚をばたつかせているものなのですよ」と諭した。
ヴィオリューテが「別に仕事ならもっと事務的にだってできるわよね? ……できますよね。……ローザ様、貴女はきっと傲慢な令嬢ではない……でも、何故、貴女は傲慢な令嬢だって言われているのかしら?」と噂通りの令嬢ではないことに気づいたタイミングでラインヴェルドの乱入に遭う。お茶漬けを出して帰らせようとしたが、この時は文化の違いで伝わらなかった。
ラインヴェルドが中途半端に事情を説明した結果、自身が前世の記憶を持っていることを教えることになってしまった。
ヴィオリューテとしっかり向き合うためにヴィオリューテが内宮でどのような仕事を任されていたのかをヴィオリューテ自身の口から聞いた。
この時のラインヴェルドの訪問で、オルトザール公爵、ウォルザッハ侯爵、インヴェルザード伯爵、ジードラバイル子爵、ヒューレイツ男爵の爵位することになることを聞いた。
新領地に関する情報と共に他に叙勲される者達の名簿を見て、新しく領地の増える貴族や叙勲された新貴族のもとにビオラで領地経営に携わって来た人間を派遣するコンサルタント業を思いつく。この事業はビオラの重要な事業になると共にブライトネス王国でのビオラの更なる勢力拡大にも繋がった。
ヴィオリューテが綺麗な字を書く姿を見て努力をしてこなかった人間ではないことを見抜いており、ヴィオリューテ教育に希望を見出した。
ヴィオリューテの書類が完成した後、ヴィオリューテ教育のためにこれから課題を出すことを伝えてから転属届けを内宮の文官に届けるためにヴィオリューテと共に内宮に向かう途中でアルベルト、近衛騎士のエディル、外宮侍女のエルヴィーラが揉め事を起こしているところに遭遇する。アルベルトに引っ張り込まれる形で巻き込まれ、外宮侍女のエルヴィーラに外宮筆頭侍女への報告を任せてから(虚偽報告をすることを見越した上で)、双方の供述を聞いた上で使用人寮の賄いで給仕を行っているザビーネからアルベルトの評価を証言してもらい、それでもエディルが頑なに認めなかったため、外宮に配属された諜報部隊フルール・ド・アンブラル所属の諜報員のリディアに証言をさせた後、リディアにアーネストに中央監視システムの開示請求を掛けるように指示を与えた後、真月と琉璃に監視カメラの映像の回収を依頼し、エディルとエルヴィーラ側に非があることをエディルに認めさせた。その後、通りかかったディランから王女宮に客が来ているという報告を受け、統括侍女ノクトへの報告を欅に任せた。
王女宮に戻った後、客人のメアレイズと藍晶を王女宮の面々に紹介した。その後、メアレイズから魂魄の霸気が格上げしたことと、この魂魄の霸気を使って『怠惰』戦のリベンジマッチをしたいという希望を聞き、多種族同盟の君主達にメアレイズを指揮官に推薦することを約束した。
メアレイズと入れ替わるようにやってきた藍晶からブライトネス王国、フォルトナ王国、緑霊の森間の地下鉄が開通したことを改めて報告される。その報告をラインヴェルド達に直にしたいと藍晶から希望されるが、藍晶自身の忙しさを理由に却下し、ラインヴェルド達への報告を引き受けた。
剣の深淵を学びたいという藍晶の求めに応じ、剣の指南を引き受けた。
翌日、重役出勤をしてきたヴィオリューテとメイナ、ソフィスの間で喧嘩が起きてしまった際にはヴィオリューテに謝罪を促した後、メイナとソフィスに処罰を与えた。
その後、ヴィオリューテを諭した後、書類作成の技術習得のための練習用の書類を手渡し、ヴィオリューテを見守りながら書類仕事を進めた。
書類が完成した後、午前の頑張りを褒めてチョコレートケーキをプレゼントして労った。この時のチョコレートの話をヴィオリューテが広めた結果、遠回しにミッテラン製菓のチョコレートではなくローザのチョコレートをご褒美に所望するようになる。
園遊会を舞台にした戦争に備え、ブラックソニア辺境伯領にフェアトリス=グリチーヌを派遣した。
園遊会前の最後の多種族同盟会議に参加し、各国の参加者と戦力を確認した後、ブラックソニア辺境伯領に潜入していたフェアトリスの報告を多種族同盟会議の参加者達に聞かせ、ブライトネス王国を舞台とした戦争の想定される敵に関する情報を公表した。
この会議で同盟貴族制の導入に関する話もしている。
叙爵式に出席し、ザール公爵、ウォルザッハ侯爵、インヴェルザード伯爵、ジードラバイル子爵、ヒューレイツ男爵を叙爵され、それぞれの領地を賜った。
リジェルの治療をしたマリエッタがリジェルと文通し合っていることを不審がっており、リジェルを踏み台にしてアルベルトと結ばれようとしているのではないかと推測する。
この推測は当初想定していたローザの傀儡の転生者のイメージと乖離したものであった。
園遊会を目前に控えたタイミングで「ギルデロイ=ヴァルドーナという面倒な人物がシェールグレンド王国側の護衛としてやってくる。厄介な人物なので気をつけて園遊会に臨んで欲しい」という手紙を受け取る。
園遊会の前々日の統括侍女、筆頭侍女の情報交換の場に出席し、ノクトから最後の注意事項を聞く。その後、アネモネから預かった伝言の形でブライトネス王国、緑霊の森、フォルトナ=フィートランド連合王国の各首都間の地下鉄の敷設が完了したことと、ブライトネス王国の王城への強化魔法の付与が完了したを報告した。
そのまま情報交換は終わる予定だったが、外宮筆頭侍女から「婚約者のいる彼女が、不埒に言い寄る他の男に対し婚約者を伴って毅然とした態度を取ったというのに貴女が疑問を呈したと……」と糾弾され、プチ修羅場に巻き込まれる。これは意図してやったものであり、ノクトから絶対零度の視線を向けられた。
その後、外宮筆頭侍女のファレルにアルベルト、エディル、エルヴィーラの起こした修羅場の実態を説明すると共に、ファレルの視野の狭さを指摘した。
この時に話題に出したリディアについて質問され、リディアが新たな国防の要であることを伝えている。
翌日、プリムラとビアンカの事前の打ち合わせを兼ねたお茶会に招待客としてシャインマスカットを使ったムースケーキを手土産に参加した。
お茶会の中で園遊会で起きる厄介ごとに関する話となり、事情を飲み込めないプリムラにビアンカと共にその背景の一部を説明した。
この時に園遊会の護衛として真月をプリムラの影に潜ませる。
終盤、ビアンカからシェルロッタの件について説明したのかと切り出され、その流れでプリムラにシェルロッタがプリムラの叔父のカルロスであることを明かす。驚きながらもリーリエの願いを引き受けた裏に「後ろめたさ」があることが関係あるのではないかと尋ねられた際には珍しく狼狽した。その後、心の中でジョナサンに恨み節を言いながら時が来たら必ず全てを話すことを約束した。
園遊会の前日に緊張を解す意味でスカーレット達の部屋を訪問しており、その一環でシャインマスカットを使ったムースケーキを手土産にメイナの住む使用人寮を訪問し、有望株のメイドのカルネ、アラベル、セレストにも挨拶する。その時、「無能な貴族令嬢よりも優秀な庶民籍のメイドの方が信頼できると思っている」という持論や王女宮の未来についての考えをメイナ達に語った。
園遊会当日、インカムでアネモネに変身したペルシウムに指示を出しながら、メアリー、メイナ、ヴィオリューテの緊張を解きほぐしてから王女宮の侍女達と円陣を組んで気合を入れ、園遊会開始の直前に統括侍女ノクトの元に向かう。この開始直前のタイミングで戦う意志を示したソフィスに「最窮極の腕輪」を渡した。
ソフィスの告白を受け取った数日後にフォルトナ王国を訪れており、ルーネス、サレム、アインスに婚約者候補になったことを伝えている。また、同日にアクアを嫁に貰うと言い出したシューベルトをボコボコにして、血だらけのシューベルトを引き摺ってファンマンの元に現れ、焦れったいと思っていたファンマンとナリーサの仲を進展させて婚約まで持って行った。
園遊会が開始した後は王女宮の区画でヴィオリューテ達のフォローをしていたが、欅が迷子になったアセロラ=ティアラロップ子爵令嬢を連れてきたタイミングで王女宮以外の区画を周り、各所のフォローに入ることにした。この時泣いているアセロラを元気付けるためにマジックを披露している。
アセロラを届けた後、内宮の担当区画でナジャンダ、アーネスト、ミランダ、ニルヴァスに挨拶した。この時、アーネストに園遊会の会場で起こっているトラブルについて聞かれ、報告した。
その後、内宮の区画に現れたクィレルと妻のローレル、ナジャンダと四人で交流した。
内宮の区画の外れで迷子のウォスカーを発見し、アクア、ディラン、エイミーンの元に届けた後、ディランとエイミーンに大臣と族長として果たすべき役目を果たすように促した。
途中で警備をしているアルベルトに会い、少しだけ話をした。この時、ウォスカー達フォルトナ王国の者達を話題に出し、アルベルトが嫉妬を見せた。
アルベルトと分かれた後、外宮の区画に赴く。モルヴォルとルアグナーァと挨拶を交わした。その話の流れでモルヴォルにルアグナーァにアネモネと同一人物であることを明かすことを促され、近いうちに招待状を送ることを約束した。
その後、王子宮の区画でトラブルに巻き込まれたアルマの元に向かい、絡んでいたギルデロイの注意を引きつけた。この時、シェールグレンド王国が起こした不祥事をローザが解決に導いたと信じられないギルデロイが「アルマ=ファンデッド、私を謀ってはいないだろうな? この小娘があの企みを……いやいや、流石にそれは無いだろう。何故、そのような嘘をつく」と失言をしてスティーリアの怒りを買っている(圓が止めたため未遂)。
無理矢理納得させた後、ギルデロイが知りたがっているアルベルトの居場所を教えた。
ブラックソニア辺境伯の贈り物である魔物の檻の付近でエルヴィーラがブラックソニア辺境伯名代に腕を掴まれて人気のない方向へと連れて行かれている姿を目撃し、リディアに外宮筆頭侍女への報告を命じる。その後、二人の跡を追おうとしたが、エディルに見つかってしまい、結局二人で追うことになる。
必要な証言が出ることを待っていたが、エディルが忠告も聞かずに突撃したため、ブラックソニア辺境伯名代とエルヴィーラの前に現れる。そのままプチ修羅場になるが、エディルにアイアンクローを喰らわせて恐怖で二人の黙らせてから、悪役令嬢呼ばわりするエルヴィーラを放置して辺境伯名代のデガンドに辺境伯一行に『定吉』が変装した者が紛れ込んだ者がいることを明かした上で誰なのかを情報提供できれば減刑すると言ったが欲しい情報は得られず、最終的にデガンドの記憶を取り出して『定吉』が誰に変装しているのかという情報を得た。
その後、リディアとフェアトリスにデガンドとエルヴィーラの連行を命じる。
エルヴィーラをどうこうしたいという考えはなく、エディルに問われた際には手出しをしないことをしっかりと断言した上で、エルヴィーラに今後三つの選択肢があることをエディルに教えた。この時、勾留中のエルヴィーラの元を訪ねることで脱走の幇助を疑われる可能性が出てくることから、この件が解決するまでエルヴィーラへの接触は断つようにアドバイスを送った。
エルヴィーラの一件をノクトに報告してから王女宮の区画に戻るとヴィオリューテからシェールグレンド王国の大臣一行がローザを探していることを伝えられる。
ビアンカとプリムラの元に向かった後、王太后ビアンカに呼ばれたという建前を保持したまま大臣一行に対応する。
爵位を持たない令嬢の身分で現在は侍女という立場とはいえラピスラズリ公爵家の令嬢相手にも尊大な態度を崩さないクィージィサスを見て流石は無作法の国シェールグレンド王国の大臣と評価しており、あまり容姿が似ていないギルデロイと中身は似たり寄ったりという評価を下している。
度数の高い蒸留酒を椀子蕎麦の勢いで飲むシェーネル公爵夫人を気遣う場面もあったが、褒美といいつつ、徹底的にローザを貶した上での愛人にしてやる宣言、その押し付けがましさと非常識さと話の通じなさに怒りを通り越して呆れた。
ビアンカに睨まれ、宣戦布告と受け取られてようやくまずい事態に陥ったことに気づいたクィージィサスに促される形で渋々謝ったギルデロイに対し、発言をラピスラズリ公爵家とブライトネス王国に対する侮辱と受け取ったと明言すると共に謝罪を突っぱねた上で弁解の余地はないときっぱりと宣言した。この時、既にシェールグレンド王国は根本から滅ぼすべきと考えており(マラキア共和国と同じレベルの腐敗国という判断)、後にスティーリアを派遣した際には満面の笑みで送り出している。
魔物が仮死状態を解かれ、暴れ始めた際には王女宮の侍女達に的確に指示を出した後、一人で魔物達と交戦した。その後、アルベルト達が増援に増援に駆けつけたのを確認し、魔物に吹き飛ばされたフリをしてミーヤに運ばれる形で脱出し、医務室でアネモネ姿のペルシウムと入れ替わる。
その後、アネモネの姿で定吉と対面し、定吉に暴かれる形でリーリエ、アネモネ、マリーゴールド、ネメシア、ラナンキュラスが同一人物であることを明かした。
『定吉』が『オーバーハンドレッドレイド:天軍降臨』を発動した後は作戦指揮をメアレイズに一任してリーリエの姿でアントローポスとエクレシアと交戦し、その後『管理者権限』の回収に勤しんだ。この最中に「強奪の天恵」が取り出されたことで美貌を失った瑞穂に究極調整体化を行う対価として諜報部隊フルール・ド・アンブラルに所属させる。
戦争終結後、ラインヴェルドに戦争で戦った者達への労いの挨拶をさせ、その後、戦争の総括をすると共に今後のことについて説明した。
その後、ルイーズ、黒の使徒達、天恵の巫女達の意向を聞くために集め、条件を説明した上で正式にルイーズを仲間にしてから結城達に三十のゲームが融合した世界であることを教えた。
『烏羽四賢』の四人の意向を聞き、汀にナユタ≠カナタの目的についての情報を確認した後、対Queen of Heart、ナユタ≠カナタに向けた共闘体制を築いた。
この時、『形成の書』についても触れて結城達の世界が存在しないものであることも話しており、悲しみに暮れている結城達のために『トップ・オブ・パティシエール〜聖なるお菓子と死の茶会〜』の『管理者権限』を使って結城の家族、春海の会いたいと願っているメイド、美姫の妹をこの世界にアクティベートすると約束した。
結城達への説明後、三千世界の烏を殺して医務室に移動してローザに変身したペルシウムと入れ替わる。その後、ビオラ商会合同会社警備部門警備企画課諜報工作局の潜入捜査官で王国救護班所属のリューナから避難情報に関する報告を受けた。
リューナに提案され、少し休んだ後ローザを心配して医務室にやってきたメイナと再会し、泣き付かれる。メイナが他の侍女達に報告に向かうために走っていってしまった後、プリムラに無事を報告しに向かった。
ローザの安否をずっと心配してローザが無事だと分かると泣き出してしまったプリムラを見て罪悪感を抱いた。
この時、部屋にいたラインヴェルドに対しては終始塩対応だった。
園遊会の終了後、ノクトに呼ばれて統括侍女の執務室で多種族同盟関連でも動いていたことに加え、避難マニュアルの作成、その他様々な仕事をした上に、魔物にやられて怪我を負ったということもあり、来賓や王族の非戦闘員の皆様を守るための時間を作った功労と併せて園遊会の後片付けが免除されると共に両陛下から褒賞金が出ることを通達される。この褒賞金については戦争の火種は自身であることと『管理者権限』という本当に必要なものは既に手に入れていて目標は達成されていることを理由に辞退した。
元「烏」所属のミスシスを雇っており、学院都市セントピュセルに潜入させていた。このミスシスのフォロー役として元ブラックソニア辺境伯名代デガンドを女体化教育したアフロディーテ=ナルシスを派遣した。
王女宮に戻った後、オルゲルトからアルベルトがお見舞いに来ていることを報告される。
この時に覚悟を決め、アルベルトに前世の記憶と世界の真実に関して全て包み隠さずに話した上でアルベルトが恋愛対象外であること、常夜月紫という前世から愛している女性がいることを明かした。
このままアルベルトと円満に別れるつもりだったが、想定通り諦め切れない様子のアルベルトに圓の気持ちを変えさせることと、レイリア=レンドリタとの和解という試練をクリアすることができれば婚約者候補に格上げすると約束した。
翌日、アルベルトを巻き込む形でギルデロイに押しかけられる。あれだけ拒否したにも関わらず愛人になるように言ってくるギルデロイにいよいよ堪忍袋の尾も切れ、ギルデロイを物理的にボコボコにして王女宮筆頭侍女の執務室に入れた後、ギルデロイが目を覚ましたタイミングでラピスラズリ公爵家が【血塗れ公爵】の一族であることも明かしながら園遊会で散々馬鹿にしたギルデロイの言葉に全てに反論した上で、スティーリアによって滅ぼされたシェールグレンドの王宮を見せ、ギルデロイに自らの行いが何を招いたかを理解させた。
この時、スティーリアからシェールグレンド王宮に居た国王並びに全王族、及び今回の件に関わった旧王太子派の貴族、ブラックソニア辺境伯を含むこの件に関わった不届き者を皆殺しにしたという報告を受ける。
ギルデロイに対して可愛らしい、或いは妖艶な美しい女性へと身体は変えて、記憶と精神を弄って、自分好みの完璧な女性になれば考えてあげてもいいと告白を完全拒否した。
この時に今後のシェールグレンド王国について少し話をしたが、自身の考えている構想については完全に明かさなかった。
トドメに「それじゃあ、具体的な処分決まるまで王宮内部で待機するように。万が一騒ぎ起こしたらコンクリートで固めて海底八万キロに放置するからねぇ」と言ってギルデロイを追い出した後、アルベルトと少し話しているとラインヴェルドの訪問を受ける。ラインヴェルドに今後のシェールグレンド王国とブラックソニア辺境伯領について方針を決めておきたいと相談を持ちかけられ、ヴァルドーナ公爵家を旧シェールグレンド王国の君主に据えたヴァルドーナ=ルテルヴェ市国の建国とビオラ商会合同会社と天上の黒百合聖女神聖法神聖教会が合同統治を行うクレセントムーン聖皇国の建国を提案した。
園遊会、ブライトネス王国戦争で見苦しい振る舞いをした天上の薔薇聖女神教団、金色の魔導神姫教、兎人姫ネメシア教に苛立ちを覚えており、四つを統合した天上の黒百合聖女神聖法神聖教会の設立をこの時点で計画していた。
園遊会の反省会と慰労会を兼ねた侍女会議に参加する。カルナに褒賞金を辞退すると伝えた後のカルナの反応をノクトから伝えられ、代案の有給九日を渋々受け取った。
ソフィスの活躍の話から発展し、リーリエから受け取ったという形で褒賞に関するメモの内容を少しだけ参加したノクトと筆頭侍女達に語っている。
エルヴィーラの話になった際には自身の一言でエルヴィーラの処遇が決まってしまうことを恐れている外宮筆頭侍女に恐る恐る見守られる中で「一、王城で侍女として働き続ける。二、辺境に帰る。三、新天地を探す」、この三つの選択肢の中から今後の方針はエルヴィーラ自身の手で決めるべきであるという考えを伝えた。この時、ブラックソニア辺境伯領の壊滅についても触れている。
その日の午後、アルベルトを伴って近衛騎士の詰所に赴き、アルベルトと共にエルヴィーラと面会した。エディルが来ないから見捨てられてしまったと勘違いし、感情的になったエルヴィーラにエディルの真意を伝えた後、マリエッタに関する情報をエルヴィーラから聞き出した。
この時、エルヴィーラの証言からマリエッタが没ルートの登場人物であるエルヴィーラのことを知った上で接触したことを知り、マリエッタが没ルートも含めた別の『スターチス・レコード』をプレイした経験を持つ転生者である可能性に行き当たると共に、マリエッタの狙いが間違いなくアルベルトであることを確信する。
その事実に喜ぶ一方で『管理者権限』を持つ悪役令嬢ローザの傀儡ではない可能性が益々高まり、いよいよ予想が外れている可能性が高いのではないかと不安になった。
この時自分の策略が失敗し、「ちくしょぉぉ〜〜!!」と叫びながら現れたラインヴェルドと対峙し、アルベルトの件も含めて全て計算尽くで動いていたのではないかと指摘し、「いい加減さぁ、本心を言ったらどうなの?」とラインヴェルドが隠してきた本心を言わせた。
圓に見捨てられたくないという本心を語られ、「だから、どこにも行かないって言っているでしょ? 目の前から消えたりしないって……心配し過ぎじゃない?」と言い返すが、「そうやって言っていたお前は、月紫の目の前から――お前を慕う最愛の女性の目の前から消えたじゃねぇか」と核心を突かれてしまって何も言えなくなる。
結局、圓、ラインヴェルド双方共に考えを変える気はなく、互いの理想を目指して今後も対峙していくことになった。
マリエッタに対して臆することなく彼女の願いを聞き出したエルヴィーラの度胸を高く評価しており、ビオラに勧誘した。また、エルヴィーラにデガンドが表向き処刑され、アフロディーテになったこと、彼女がエルヴィーラを恨んでいないことを教えた。
ブライトネス王国の王都にある天上の薔薇聖女神教団の旧総本山に四宗教の主要メンバーを集めた上でアリシータを除くメンバーに説教をしてから天上の黒百合聖女神聖法神聖教会の設立を宣言した。この時、宗教外、特に公共の場に論争を持ち込まないようにと言い含めた。
天上の黒百合聖女神聖法神聖教会の最高位には白夜を指名し、完全に四宗教をコントロール下に置く。
リーリエを主であるという立場を示した一方、アネモネもマリーゴールドもネメシアもラナンキュラスも自身にとって大切なものであると述べ、本地垂迹の理論をバッサリと切り捨てており、長年続いた論争を事実上終わらせた。
アントローポスとエクレシアの戦利品として『真聖なる神々の剣』と『真聖なる神々の太刀』の二種類の武器を獲得した。
園遊会後の武器調整では新たに開発した「魂抜き」という技術を使って協力な武器を作成した。
神話級の皇帝器「飛翔時空剣」などを元に『統時空の双神剣』を作成し、人格を「極大付与術」で付加すると共に擬人化して宇宙を閉じ込めたようなミニドレスを身に纏った宙色のツインテールの髪と宙色の瞳を持つ少女と、宇宙を閉じ込めたようなロングドレスを身に纏った宙色のストレートロングヘアと宙色の瞳を持つ少女を創り出して、名前を与えて大いなる業を引き起こして宙乃と時乃を誕生させた。
プリムラが園遊会で学んだことを忘れないうちに行儀作法について復習する目的で開かれたビアンカが主催し、カルナ、プリムラが参加するお茶会に参加することになったが、ラインヴェルドに乱入される。
その後、ラインヴェルドにお茶会から連れ出され、ヴァルドーナ公爵一行へのシェールグレンド王国の滅亡とヴァルドーナ=ルテルヴェ市国の建国についてラインヴェルドと共に説明することになった。この時、クィージィサス達に自身がアネモネと同一人物であることを明かしている。
ビオラ商会合同会社の本社ビルにモルヴォルとルアグナーァを招き、ルアグナーァにローザとアネモネが同一人物であることを明かした。その後、ルアグナーァが隠しているものの本心ではずっと気になっていた一人息子のメルトランの近況を教えた。
この会談のタイミングでガネットがエリカを頼ってビオラ本社ビルを訪ねてきており、戦争に参加できなかったクレーム言われる。ガネットの求めに応じ、自身の権限でガネットに時空騎士の資格を与えた。
ブライトネス王国戦争の戦功発表式ではリーリエの姿で参加し、戦功の発表を行って一人ずつに勲章を手渡し、授賞式の終了後には同盟貴族制度の説明も行った。
授賞式後の祝勝会では運営側として食事の用意からヴィニエーラ管弦楽団と共に演奏、演劇の脚本と女優など様々な催し物で活躍した。
この祝勝会でバトル・シャトーのある島を舞台としたバトル・アイランドと剣帝、剣聖、剣座、剣鬼、勇剣、剣将、叡剣、黎剣のタイトルを賭けたタイトル戦を提案している。
祝勝会の次の日から始まった同盟貴族制を導入するための時空騎士同士の総当たり戦では審判を務めた。
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百合薗圓/ローザ=ラピスラズリ 17歳/10歳 女 レベル:999
天職:万物創造之錬金術師、条理之書紡師、公爵令嬢、悪役令嬢、裏ボス令嬢、鑑定士、刀剣術士、大魔法師、巫覡、竜騎士、戦乙女、暗殺者、盗剣術師、天上聖女、魔剣術士、天上勇者、ゲームクリエイター 職業:ー 副職業:公爵令嬢、冒険者、実業家、投資家、料理人、製作士、建築士、イラストレーター、小説家、漫画家……
筋力:16
体力:140000
器用:150000
耐久:16
敏捷:160000
知力:150000
精神:150000
魔力:140000
魔耐:140000
運:777
魅力:999
戦闘系技能:剣術…双剣術+斬撃速度上昇+斬撃威力上昇+抜刀速度上昇+刺突速度上昇+刺突威力上昇+連続高速刺突+無拍子+明鏡止水+辻斬+不意打+急所狙突+状態異常付与+能力低下・縮地…迅雷縮地+重縮地+震脚+抜き足+無拍子・格闘術…身体強化+部分強化+集中強化+浸透破壊+急所狙突+柔能制剛・槍術…刺突速度上昇+刺突威力上昇+連続高速刺突+火纏+風纏+光纏・生贄之突…貫通力上昇+消費生命力減少・血之喝采…狂乱抑制+身体的制限解除・跳躍…空歩・竜技…竜属性付与+部分竜化+身体能力上昇+風纏・竜鏖・毒付与・麻痺付与・投擲・隠業…無音移動+影分身+気配分散+幻撃・剛力…怪力・先読・位階の限界突破・限界突破…限界突破・改+限界突破・超+限界突破・極+限界突破・覇+限界突破・滅+限界突破・殲
魔法系技能:全属性適性…全属性効果上昇+全属性威力上昇+光属性範囲上昇+発動速度上昇+効果上昇+持続時間上昇+連続発動+複数同時発動+遅延発動+複合魔法+詠唱速度上昇+魔力弾・回復魔法…回復効果上昇+回復速度上昇+範囲回復効果上昇+発動速度上昇+効果上昇+持続時間上昇+付加発動・状態変化系魔法…弱体化効果上昇+弱体化範囲上昇+強化効果上昇+強化範囲上昇+状態異常付与+発動速度上昇+持続時間上昇・支援魔法…回復効果上昇+攻撃力上昇効果上昇+防御力上昇効果上昇+敏捷上昇効果上昇+ 攻撃力低下効果上昇+防御力低下効果上昇+敏捷低下効果上昇・障壁魔法…魔力効率上昇+発動速度上昇+遠隔操作+連続発動+複数同時発動+持続時間上昇+連続発動+遅延発動・加護付与…攻撃力上昇効果上昇+防御力上昇効果上昇+敏捷上昇効果上昇・見鬼・式神顕現…持続時間上昇・魔力回復…高速回復+瞑想+精神波・魔力制御…味方魔力認識+味方魔力量調整+自然魔力回復量上昇・魔法剣…属性適正連動
耐性技能:物理耐性…金剛+瞬間無敵化・全属性耐性・状態異常耐性
感知技能:鉱物感知・気配感知…正確認識・魔力感知…空間認識+正確認識・罠感知
職業系技能:万物創造…物質限定型記憶再現+イメージ補正+完全再現…練金成術…完成予測…鉱物系鑑定+精密錬成+高速錬成…複製錬成+魂なき器の創成…圧縮錬成+遠隔錬成+自動錬成+鉱物分離+鉱物解体+鉱物融合+鉱脈干渉+消費魔力減少+錬成の黄金法+黄金錬成…彫金…改造+精密改造+高速改造+複製改造・変換+上位変換+下位変換+高速変換+複製変換+自動変換+消費魔力減少+失敗は成功の母+変換の黄金法…合成+高速合成+複製合成+自動合成+消費魔力減少+生成の黄金法+飽くなき探究心…分離+高速分離+複製分離+自動分離+消費魔力減少+分離の黄金法・性質改変+高速改変+複製改変+自動改変+消費魔力減少+改変の黄金法・属性改変+高速改変+複製改変+自動改変+消費魔力減少+改変の黄金法・効果付与・書術…高速書写+完全複製+契約書作成・鑑定…高速鑑定+複数鑑定+精密鑑定・調合…高速調合+連続調合+魔法薬調合+調合の黄金法・農場支配…土壌回復+範囲耕作+遠隔耕作+自動耕作+異物転換+成長促進+品種改良+窒素固定促進+窒素同化促進+自動収穫+農地温度調整…豊穣慈雨…農場結界…発酵操作+急速発酵+範囲発酵+遠隔発酵・薬系鑑定…高速鑑定+複数鑑定+精密鑑定・薬草鑑定…高速鑑定+複数鑑定+精密鑑定・強奪・鍵開・罠設置・罠解除……管理者権限
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・ローザ・ラピスラズリ・ドゥンケルヴァルト・ライヘンバッハ・ザール・ウォルザッハ・インヴェルザード・ジードラバイル・ヒューレイツ・ビオラ=マラキア・クレセントムーン
百合薗圓が異世界化後に創り出したアカウントの一つ。悪役令嬢ローザに『分身再生成の水薬』を使い、究極調整体として再誕させたデータを複製して作り上げた異世界化後初となるアカウント。
瑠璃色の髪と金色の瞳を持つ乙女ゲーム登場時のローザを原型としているものの、その容姿は過不足ない左右対称の完璧なプロポーションで、容貌はぞっとするほど浮世離れして見目麗しく整っており、仄かに漂う妖しい色香が魔性を感じさせるという絶世と表現する他にないものとなっている。
幻想級装備の『漆黒魔剣ブラッドリリー』、『白光聖剣ベラドンナリリー』を帯刀し、戦闘時には独創級の『青薔薇の天上礼装』を身に纏う。
仙人と聖人に到達して解脱を果たしており、神聖魔法を使用することが可能になっている。
・エミリア=ソピアーナーヴァ
百合薗圓が異世界化後に創り出したアカウントの一つ。
ミレーユと同じ白金の髪をミレーユ姫とは異なりロングに伸ばし、瞳の色はスティーリアと同じ深海色の瞳。顔の造形はラナンキュラスに近い美形ではあるものの、カリエンテ、スティーリア、エンノイアの要素が混ざり合っているという容姿の美女。
ベースにはミレーユ姫のアカウントデータを使用、そこに究極調整体のデータやエンノイアから抽出したアイオーンのデータ、ラナンキュラスのアカウントデータとカリエンテとスティーリアからご好意で提出してもらったデータを融合して誕生した。
この姿で圓はレインのお見合いに協力者として参加した。
名前:エミリア=ソピアーナーヴァ
種族:真聖なる神々、古代竜、氷炎竜、龍人(神祖)
称号:ー
職業:剣帝(剣士系四次元職)、征夷侍大将軍(侍系四次元職)、大魔導帝(魔法系四次元職)、暗殺帝(暗殺系四次元職)、神竜騎士(イベント職)、神竜巫女(イベント職)、神子(神職系四次元職)、聖女(イベント職)
LV:99,999
HP:200,000(+210,000(+210,000(+220,000(+230,000
MP:180,000(+190,000(+190,000(+200,000(+210,000
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それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。
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